コーキング材での雨漏り修理は正しい知識と十分な調査が必要不可欠!

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コーキング材での雨漏り修理は正しい知識と十分な調査が必要不可欠!

更新日:2021年07月08日

 長く大切にお住まいになられていた住宅で雨漏りが発生してしまった場合、

「早く直さなければ」

「でも費用は?」

「最適な補修方法は?」

など不安やお悩みになることが多いと思います。なるべく安く補修したいけど無駄な出費は控えたい。当然そう思いますよね?

雨漏り発生 雨漏り補修

 雨漏りを安価且つ効果的に補修する手段として【コーキング材】が使用されることがあります。コーキング(シーリング)は防水性も高く、キッチンや浴室などにも使用される優れものですが、外壁等で雨漏りが発生してしまった場合どれほどの効果があり、またデメリットがあるのかをご存じでしょうか?もちろん正しい施工方法もあり適切であるというケースが大半ですが、中にはコーキングを施工してはいけない、施工後にリスクを抱えるというケースもあります。

 そこで今回は雨漏り修理を行うにあたり、コーキング材での施工・応急処置がどういうものになるのか、また注意点を私たち街の屋根やさんがご紹介したいと思います。

コーキング材とは?

コーキング材とは

 シーリングとも呼ばれるコーキング材ですが、実は皆さんが通常の生活している住宅でも至る所で活躍しています。例えば上述した浴室やキッチンはもちろん、窓と外壁の隙間にも使用され雨水の浸入を防いでいます。施工時には柔らかい為触れば手にべたべたつきますが、時間が経ち硬化すると弾力性のあるゴムのような状態になります。このコーキング材が人の手が届かない、建材では埋められないわずかな隙間に入り込み防水性を保っているのです。

 目地と呼ばれる隙間ができる窯業系サイディングも同じです。コーキング材が目地をしっかり埋めているおかげで外壁材や下地材が傷みにくい状態を維持できているのです。その使用用途・施工箇所によって色も種類も異なりますので、DIYでも使用される場合にもぜひご注意くださいね。

コーキングで雨漏り修理は出来る?

 では実際に雨水が入り込んでしまった、いわゆる雨漏りをコーキング材で直せるのか?ですが、ケースバイケースです。例えば

・窓と壁の隙間から雨水が吹き込んでくる

・モルタル外壁のクラック(ひび割れ)から雨水がしみ込んでいる

・サイディング外壁の目地から雨水がしみ込んでいる

クラックからの雨水浸入 サイディング目地の劣化

といった場合はコーキング補修で改善されることがあります。外壁の場合はもしかすると透湿防水シートという下地も傷んでいて雨漏りを発生させている恐れもありますので、張替が必要になることもありますが、応急処置も兼ねて様子を見る必要があります。

クラック補修による雨漏り改善 目ぃ打ち替え補修による雨漏り改善

 コーキング補修で改善しない雨漏りの原因は

防水紙が破れ雨水が浸入している

② コーキング補修を行った部分とは異なる部分から雨水が浸入している

事が挙げられます。この場合施工しても根本的な要因が残っているため二度手間になってしまいます。

防水紙の劣化 散水試験による雨漏り調査

 またコーキング補修を行うことで雨漏りを起こしてしまった、または雨漏りのリスクが高まるということもありますので注意点を見ていきましょう。

屋根や外壁にコーキング材を使用する際の注意点

 屋根や外壁にコーキング材を使用することはままあります。サイディング目地、モルタルのクラック、屋根材のひび割れ補修等です。しかしもちろん施工において注意点があります。

 例えば雨漏りが治らない原因②は一番厄介な状況にあります。というのもコーキングは安価且つ容易に施工することができます。しかし容易だからこそ「こっちも」「あっちも…」と施工することで雨漏りの原因を特定できにくくなってしまいます。また住宅には塞いではいけない隙間というのが存在します。そのためコーキング補修を行ったことで湿気が滞留し、内部から腐食してしまったという事も十分あり得るのです。

 以上のことから雨漏りをコーキング材で補修しようと考えた際には

・雨漏りの原因を突き止める

・専門家にリスクがあるかを聞く

・応急処置に過ぎない場合もあるので今後のメンテナンス方法を検討しておく

ことが大切です。

 簡単なコーキング補修だからこそ施工後の後悔は大きいものです。しっかり注意点を踏まえ補修にあたりましょう。

コーキング材を使った雨漏り修理の手順

①既存のコーキングを剥がす、汚れを落とす
 コーキング補修には2つの方法があり、既存のコーキングの上にコーキングを足す打ち増しと、古いコーキングを撤去してからコーキング材を埋める打ち替えです。「サッシ周りは打ち増しの方が良い」というように。補修する場所によってどちらが適しているか事前に調べてから行いましょう。打ち替えの場合は、まずは既存のコーキングカッターなどで剥がします。また、補修部分の汚れも忘れずに落としましょう。

②養生
 外壁の目地部分などを補修する際は、外壁にコーキング材がつかないようにマスキングテープを使って養生します。

③プライマーを塗る
 コーキング材を塗る前にプライマーを塗ることをおすすめします。プライマーは下地とコーキング材をくっつける接着剤のような役割がありますので、コーキングの持ちがよくなります。

④コーキング材を充填
 プライマーが乾燥したのを確認したら、コーキング材を塗ります。筆やヘラを使って均一に伸ばし、乾燥したら補修完了です。

 コーキング材を使った雨漏り修理で失敗しないように、必要なものや手順を事前によく調べてから行いましょう。難しい場合は無理をせずに業者に依頼する方が安心です。

コーキング補修以外の雨漏り応急処置

 雨漏りが発生したとき、コーキングで補修する前の応急処置をご紹介いたします。ただし応急処置で一時的に雨漏りは止まったとしても根本的な解決にはなりませんので、必ず専門業者に点検や補修を依頼しましょう。

・バケツや雑巾で雨を受ける
 雨漏りしている場所の下へバケツや雑巾を置いて、床や家具などが濡れるのを防ぎます。

・ブルーシートで屋根や外壁を覆う
 ブルーシートで雨を遮ることで雨漏りは治ります。屋根ではテープの他に土嚢を置いてブルーシートを固定する方法もありますが、たとえ1階でも屋根の上は大変危険なので決して無理をなさらないでください。もし屋根へブルーシートをかぶせる場合は、二人以上で作業を行うことや晴れた日(屋根が乾いている状態)に行うようにしましょう。

・防水テープで雨漏り箇所を塞ぐ
 ブルーシートでの応急処置は雨漏り箇所がわからない時に有効ですが、雨漏りの原因箇所がわかる場合には防水テープでの応急処置も有効的です。テープを貼るだけですのでブルーシートよりも簡単にできますが、濡れているとテープが付きにくいので晴れている日に補修箇所の汚れや水分を拭き取ってからテープを貼りましょう。

まとめ

正しいシーリング補修工事

 雨漏りには原因・補修方法どちらにも大小違いがあります。葺き替え工事のような大規模補修でしか改善できない場合もありますが、コーキング補修で雨漏りが改善するケースももちろんあります。これはしっかり点検を行えばわかることなのですがDIYで補修した、“とりあえず”コーキング補修を行うと業者が言った上で施工した際には注意が必要です。また正しい施工を行ったとしてもコーキング材は経年劣化でひび割れや亀裂を起こしてしまいますので定期的な補修が必要不可欠です。

 大切な皆さんのお住まいを守るためにも、まずはコーキング補修がどういうものなのか、また雨漏りの原因を追究することがいかに大事かをしっかり理解し雨漏り修理に臨みましょう。

 

 記事内に記載されている金額は2021年07月08日時点での費用となります。
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