塗膜の寿命を示すチョーキング現象の発生原因と少しでも抑える方法を紹介

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塗膜の寿命を示すチョーキング現象の発生原因と少しでも抑える方法を紹介

更新日:2021年09月13日

 普段生活の中で確認しにくい屋根ですが、気づいたら汚れている、色あせているような気がする…と感じることがありますよね?端的に言えばこれは屋根材を保護している塗膜が劣化することで起きる劣化のサインですが、わかりやすい塗装の塗り替え時期・劣化のサインとして知られるのがチョーキング現象です。

屋根全体の色あせ・苔

 そこで今回はチョーキング現象とはなにか、どのようにして表れるのかをご紹介いたしますので、塗装時期の目安として把握しておきましょう。

チョーキング現象とは?

 チョーキングとは黒板に文字を描くチョークから来た語源ですが、白い粉が噴いているように見えることで白亜化とも呼ばれます。チョーキング現象が起こる原因は塗料から顔料が分離することで起きるのですが、その分離するきっかけは太陽光(紫外線)や雨水に晒され続けることにあります。そのため、屋根に限らず外壁でも同じように起こりますが、屋根は更に過酷な環境下にありますので、外壁よりも早めにチョーキング現象が起こります。

チョーキング現象 屋根材の劣化、苔・藻の付着

 顔料は塗料の色を決める重要な成分ですので抜くわけにはいきません。しかしそもそも顔料が粉状ですので分離して表面に出てきてしまい、結果色あせが起きてしまうのです。

チョーキング現象が発生する時期は?

 チョーキング現象が発生しているということは既に塗膜の分解が起こっており塗膜そのものの性能を維持できないということ、つまり塗り替えのサインです。

 しかしいつ発生するかというのはお住まいによってそれぞれです。というのも屋根材を保護する塗料にもグレードがあり、その耐用年数に応じてチョーキング現象が発生する時期も異なるからです。通常新築時は安価な塗料が使用されることが多い為、6年頃から徐々に目立ち始め8~10年頃での塗り替えが勧められています。仮にフッ素塗膜の高耐久屋根材を使用されているお住まいは、10~13年頃で発生し15年頃での塗り替えを検討するサイクルになるかと思います。

塗膜劣化による苔・藻の付着苔の発生

 築年数が経過しているがチョーキングが見られない、そんなお住まいもあるでしょう。その原因の一つは高耐久屋根材を使用していること、もう一つは既にチョーキングが見られているが雨水で流れてしまったというケースです。実はこのケースは非常に多く、そのようなお住まいは苔やカビ、藻が繁殖している傾向が見られます。屋根塗装の時期を過ぎているという方は汚れ具合と色あせを確認した上で、早急なメンテナンスを検討しましょう。

チョーキング現象を防ぐ方法は?

 塗料の劣化サインでもあるチョーキング現象ですが、紫外線等自然が原因で劣化するため完全に防ぐ手立てはありません。しかし少しでも長く綺麗な状態を維持する方法としては2つ、紹介していきます。

1. 高耐久塗料を使用する

フッ素塗料

先ほどご紹介した通り、チョーキング現象が発生する時期は塗料の耐久性に左右されます。そのため、長く綺麗な屋根を維持したいという方は高耐久塗料での塗り替えを行いましょう。現在スタンダードに使用されているのはシリコン塗料ですが、無機やフッ素塗料は細かな粒子でガラスのような滑らかな塗膜を形成し、屋根材を保護します。

2. ラジカル制御型塗料を使用する

ファインパーフェクトベスト パーフェクトベスト ダークグレー

ラジカル制御型塗料は塗料の劣化原因となる酸化チタンの発生を抑制する塗料です。酸化チタンは白色顔料に含まれており劣化が進めば、成分を分解するラジカルを発生させてしまいます。ほとんどの色に白色顔料が使われる為、少しでも塗料の分解を抑えることで高耐久な仕上がりを維持できます。

屋根のメンテナンス時にはほぼ100%足場仮設が必要になりますので、この機会にあわせて外壁塗装工事もオススメです。その際には屋根の塗料を外壁塗料よりも1グレード上げて選んでみましょう。同じ外装材でも屋根は外壁よりも傷みやすく、また頻繁に状態を確認できる場所ではありません。

 当然高耐久塗料を使用すれば台風など自然災害での破損は起きないという訳ではありませんが、屋根材が吸水しない状態を維持できれば破損リスクをぐんと下げられます。

チョーキング現象に関するまとめ

チョーキング現象 屋根塗装の時期

 チョーキング現象は塗料の顔料が分離し粉化することで起こる現象で、塗膜の寿命を知らせています。

 チョーキング現象が起こる時期はお住まいの屋根材、使用している塗料によって異なるため一概には言えません。目安としては6~15年、塗料の耐用年数よりも2年程前から確認できます。

 完全に防ぐことはできませんが、チョーキング現象を抑える方法としては高耐久塗料を使用する、ラジカル制御型塗料等、塗料の分解を抑制する機能性塗料を使用するなどが挙げられます。

 屋根塗装時は足場仮設をしますので、この際に外壁塗装も検討しましょう。屋根は外壁よりも耐久性に優れたグレードの塗料で塗り替えることがオススメです。色の組み合わせや塗料の種類でお困りの方は私たち街の屋根やさんにご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2021年09月13日時点での費用となります。
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