日本の屋根の特徴や海外との違い

HOME > ブログ > 日本の屋根の特徴や海外との違い

日本の屋根の特徴や海外との違い

更新日:2021年07月20日

 日本で見られる屋根と海外とでは使用されている屋根の形状や材に違いがあります。例えばアメリカにおいてはアスファルトシングルが多く使われており、ヨーロッパではテラコッタという素焼き瓦がイメージされるのではないでしょうか?それに対して日本では古くから瓦が使われており、近年においては海外で使われるアスファルトシングルやテラコッタ以外にスレートや金属などが主に使われています。日本は4季があることで寒い冬と暑い夏という感じで屋根が非常に温度差が激しく、それだけ経年劣化もしやすい環境といえます。それに耐えうる屋根材として最適化されたものが近年で使われている屋根材と言えます。このページでは日本における屋根の種類、屋根材などの違いをご紹介いたします。

日本の屋根

 

日本を代表する瓦は実は海外からの伝来

 現在使用されている屋根材はほとんどが海外からのもので、日本の和風建築で使われている瓦ですらもともと日本での発祥ではありません。朝鮮半島の百済から仏教とともに伝えられたもので、さらには中国では2800年前も昔に瓦が使われていたそうです。日本に瓦が伝来した当初は、寺社仏閣でのみ使用されており、その理由として在自体がとても高価な建材であることから一般人の住まいに使用されることはなかったようです。それが江戸時代になって、江戸の街で火事が多かったことから耐火性の高い瓦を幕府が助成金を出して普及が広まったそうです。

日本の古い町並み 江戸の町は火事が多かった

 

海外とはどこが違う?日本独自の屋根の進化

 日本と海外での大きな違いは実は3つあります。一つは地震台風などの自然災害が多いこと、そして湿度が高いこと、最後に四季があること。これら3っつの要素を日本の屋根は満たしたものでなければなりません。
 地震がない海外では建築基準にも違いがあるため、香港のようにとても高いビルが多いのはこのためです。

・地震に強い屋根
 地震の被害をいかに小さくするかを考えた時、揺れても外れたり割れたりしない強い屋根材が考えられます。また、地震の揺れ自体を軽減するために軽い屋根材であることも重要です。地震の揺れは屋根が重ければ重いほど揺れ幅は大きくなり、その分屋根や外壁にダメージを与えることになります。
 もともと日本では多く使われていた瓦は、この重さにおいてはとても分が悪く、広く普及している屋根材ではるスレートや金属と比較してとても重い屋根材です。瓦は一般的な家屋において約6トン、スレートは2トン、金属においては600Kgと金属屋根材は郡を抜いた軽さがあります。その為、近年においては金属屋根材が地震への対策として用いられることが多くなっています。

地震によって棟瓦が崩れている 金属屋根材の屋根

・台風に強い屋根
 毎年のように台風が直撃するため、強風に強い屋根が日本の家屋には求められます。屋根の形状による風への耐性として、切妻よりも寄棟のほうが強い、片流れの屋根は弱いなど言われることがありますが、実は屋根の形状よりも工法や施工による影響のほうが大きいです。しかし屋根材においてはやはり強風に強い屋根材は存在し、防災瓦と言われる屋根材においては屋根材と下地だけでなく、屋根材同士がロックしているため、台風の強風はもちろん地震の揺れにおいてもずれたりする心配がありません。

台風によって瓦が外れている 台風で瓦が剥がれている

・高温多湿に適した屋根
 梅雨や夏場などは湿気などのジメジメに過ごしにくさを感じる事があると思います。効率よく住まいの湿気や熱気を外に逃がすことで、快適に過ごすことができるため冷気や熱気を遮断するために断熱材を敷き詰めるという方法にだけでなく、日本では換気システムについても発達してきました。小屋裏があることで屋根からの照射熱を部屋に伝わりにくくし、さらに小屋裏内を換気させる小屋裏換気が現在屋根リフォームにおいても多くなってきています。
逆に換気が不十分なお住まいですと、下の写真のように湿気によって木部が傷んでしまうことがあります。

小屋裏 湿気によって木部が傷んでいる

・寒い冬にも適した屋根
 冬場に求められる屋根の機構として、雪の問題があります。豪雪地域においては雪の重さで家屋が倒壊することから「雪下ろし」を行っていましたが、現代においては屋根にヒーターを設置しているお住まいも多いです。豪雪地帯と違い、神奈川県周辺の関東エリアにおいては雪は年に数回積もる程度なので、逆に屋根から落下することでカーポートや庇を破損させてしまうことや、雪の重さで雨樋が壊れるといった問題になります。それらを防ぐために屋根に「雪止め」対策が必要になり、雪止め専用の金具や屋根材自体に雪止め効果のあるものが使用されてます。

雪による屋根の被害 雪の重みで雨樋が変形している

 

屋根は定期的なメンテナンスが必要です

 日本の屋根については高い耐用性が求められ、さらには地震や台風にも強いといった高性能な屋根である必要があります。また、いくら高性能な屋根であっても年数が経てば不具合がでてきますので、それを早めに気付き修理するためには定期的な点検とメンテナンスを行うようにしましょう。私達街の屋根やさんではお住いの点検や、もし点検で不具合があった場合の修理のお見積り作成も無料です。お気軽にご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2021年07月20日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

関連動画をチェック!

屋根の雪止め金具で落雪被害を防ぐ!【プロが解説!街の外壁塗装やさん】

 今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!


 こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
 お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。


このページに関連するコンテンツをご紹介

夏の暑さにお困りの方、屋根塗装・換気棟設置で室内の暑さ対策が可能です!
 屋根などのリフォームというと、「劣化にしてきて不具合が生じてきた」という理由が多いのはご存知だと思います。事実、雨風を凌ぐための機能を回復させるために行うことがほとんどです。しかし、ちょっとの工夫とコツでこれまで以上の快適な暮らしを手に入れることをご存知ですか。暑さや寒さを緩和し、光熱費を削減する…続きを読む
瓦・スレート・金属 あなたの屋根はどのタイプ?
 和風と洋風のテイスト、現代的と伝統的の時代感、現在はそれらの枠を飛び越えた様々なデザインの建築が増えました。一般的なお住まいも実に多彩です。 また、それに合わせて屋根の形状も多様になってきました。オーソドックスな三角屋根、地球環境に配慮し太陽光発電を数多く載せられるように南斜面を広く取った屋根、…続きを読む
あなたの屋根はどの形?18種類の屋根と名称をご紹介
 普段、生活する上で屋根の形を気にすることはあまりないと思います。ちょっと街を歩いてみましょう。ご近所を散歩するだけで、様々な形、様々な材料の屋根があることが分かります。  カッコイイ屋根、素敵な屋根、オシャレな屋根、かわいらしい屋根、ユニークな屋根、実に様々です。神社・仏閣ともなれば荘厳なものが多…続きを読む

街の屋根やさん横浜

    1. 電話 0120-989-936
      株式会社シェアテック
      1. 〒222-0033
        神奈川県横浜市港北区新横浜3-2-6
        VORT新横浜 2F
        店舗詳細はこちら
    1. 街の屋根やさん横浜支店
      街の屋根やさん横浜支店
      お問い合わせはこちらから スタッフ紹介 お問い合わせはこちらから スタッフ紹介

      あなたの近くの街の屋根やさんはこちら

       街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

      お近くの施工店を探す 北海道 宮城県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 新潟県 石川県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 岡山県 広島県 山口県 香川県 愛媛県 熊本県 宮崎県 鹿児島県

      あなたの近くの街の屋根やさんはこちら

       街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

      お近くの施工店を探す 北海道 宮城県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 新潟県 石川県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 岡山県 広島県 山口県 香川県 愛媛県 熊本県 宮崎県 鹿児島県

      雨樋工事を行った現場ブログ

      2024/03/14 川崎市川崎区鋼管通のお宅の後付け雪止め設置の見積もり依頼に伺いました

        こんにちは! 街の屋根やさんです(=゚ω゚)ノ  今回は住宅の東面と北面に雪止めが付いておらず後付けの雪止め設置をした場合の見積もりが欲しいとご相談をいただき調査に来ました。  それでは早速調査開始です! ドローンで空撮した屋根  早速調査をして...続きを読む

      2024/03/7 横浜市都筑区中川の火災保険申請中の雨樋補修依頼に伺いました

        こんにちは! 街の屋根やさんです(=゚ω゚)ノ  今回は積雪によって雨樋が破損してしまったために修理の見積もりが欲しいとご連絡をいただき調査に伺いました。  自然災害によって破損してしまった場合などは火災保険が適用される場合が多いので、保険会社に連絡するのも忘れずに...続きを読む

      2024/01/17 横浜市港北区富士塚にてセメント瓦の調査を行いました

      調査したお住いの屋根材がセメント瓦でした   横浜市港北区富士塚にてセメント瓦の屋根材が葺かれているお住まいの現地調査を行いました。セメント瓦とはその名の通りセメントで形成されている瓦のことを言います。瓦と名前についていますがどちらかというとスレートに近い性質を持っている屋根材と...続きを読む

      その他のブログ一覧→

      雨樋工事を行った施工事例

      その他の施工事例一覧→

      お問い合わせフォーム



      お名前
      必須

      例:屋根 一郎

      ふりがな
      【任意】

      例:やね いちろう

      ご住所(工事地住所)
      必須

      ※郵便番号入力で町名まで自動入力されます。

      郵便番号
      -

      番地・ビル・マンション名

      E-mail
      (半角英数)
      必須
      電話番号
      (半角英数)
      【任意】
      例:045-XXX-XXXX
      お問い合わせ
      【任意】

      入力内容をご確認の上、よろしければ「確認画面へ」ボタンを押して入力内容確認画面へお進みください。

      個人情報の取り扱いにつきましては、プライバシーポリシーをご覧ください。

      点検・調査・お見積りなど無料で承ります!お気軽にお問合せ下さい!


      お電話でのお問い合わせは

      通話料無料

      0120-989-936

      8時30分~20時まで受け付け中!