軽量瓦にデメリットはあるの?地震や台風に強い軽量瓦とは

HOME > ブログ > 軽量瓦にデメリットはあるの?地震や台風に強い軽量瓦とは

軽量瓦にデメリットはあるの?地震や台風に強い軽量瓦とは

更新日:2021年03月22日

 軽量瓦とは名前の通り重量の軽い瓦を言います。一般的に瓦というと粘土瓦を想像する方が多いと思いますが、粘土瓦は大体1㎡あたり45kgほどで屋根材の中では一番重いものです。これが軽量瓦になると30kg~40kg前後とおおよそ10%から30%ほども軽くなります。屋根が軽くなることで様々な利点がありますが、その反面デメリットも微々たるものですが存在します。また、軽量瓦は地震の揺れにも強く防災瓦に分類されるものもあります。
 このページでは軽量瓦の特徴やメリット・デメリットについてご紹介させていただきます。

軽量瓦で屋根工事

軽量瓦はどんな屋根材?

 軽量な屋根材としては金属屋根材が挙げられますが、やはり瓦は瓦独自の意匠性があるため瓦を好む方は多いです。しかし、現代においては巨大地震や台風など自然災害への関心が高まっており、お住いに使われる材も自然災害に強いものが注目されています。実は屋根の重さが増すほどに地震による揺れは大きくなり、それだけ建物がダメージを受けやすくなります。そのため瓦は使いたいけど軽量なものを求める方にはこの軽量瓦はうってつけと言えるのです。

強風でずれた瓦 地震の揺れで瓦が外れている

 

軽量瓦のメリット

・軽量であること
 やはり軽さが一番のメリットと言えるでしょう。前項でお話した地震への対策だけでなく、軽量な屋根材を使うことで建物の躯体が受ける負荷を軽減することができます。また、もともとそこまで重量級ではない屋根材が使われていたお住まいの場合、瓦に葺き替えを希望されても構造体が粘土瓦の重量に耐えられない場合は施工ができません。しかに軽量瓦であれば、葺き替え前後で重さが変わらないといったケースもありますので、選択肢が広がると言えるでしょう。

・軽量かつ防災機能の瓦がある
 一般的に軽量防災瓦と呼ばれる瓦があります。軽量であることに加え、台風などの強風で瓦がずれたり飛散しないように従来の釘による固定に加え瓦同士をアームなどで固定する構造をもっている瓦です。軽量ですので地震の揺れにも強いのですが、さらにこの瓦同士のロック方式でズレにも強いため地震や台風には高い効果を発揮します。

・費用対効果に優れている
 屋根材自体が耐久性が高いことから寿命は30年以上と長寿命です。その間は屋根材の交換などが発生しませんのでメンテナンスの頻度も少なくなり、ランニングコストを下げることにも繋がります。

防災瓦の加工 防災瓦を設置する様子

 

軽量瓦のデメリット

 台風などの強風時に被災物が屋根に当たったりすると、その衝撃で割れたり欠けたりする場合があります。また、軽量瓦は屋根材自体が他の屋根材よりも高額になることや、防災機能も伴った軽量防災瓦の場合は設置方法が特殊であることから施工できない業者も存在します。

 

軽量瓦を使った屋根葺き替え工事

 軽量瓦のルーガ雅を使った屋根葺き替え工事をご紹介いたします。もともと和瓦のお住まいでしたが年数が経ってきて屋根材以外に漆喰や防水紙、野地板なども傷んで来たため、この機会に軽量瓦を使った屋根リフォームを行うこととなりました。

和瓦の屋根を葺き替え工事 防水紙が劣化している

 これから屋根葺き替え工事を行う屋根になります(左写真)。一見して特別異常はなさそうですが、瓦を外して見ると防水紙が変色していたり(右写真)、破れているような箇所が多く見つかりました。
 実はお住いへの浸水を防ぐ意味で一番は防水紙が健全な状態であることです。瓦に異常がなければ雨漏りしない。と思われがちですが、実は瓦にたとえ割れなどがあっても防水紙がしっかりしていればすぐに雨漏りするようなことは無いのです。
 防水紙は20年以上経過していると、どうしても経年劣化で傷んでしまいますので、定期的な交換が必要になります。

屋根材を撤去し桟木の除去 野地板を取り付け防水紙を敷設

 屋根葺き替え工事では既存の屋根材をまずは撤去し、固定に使用されていた土なども一緒に撤去して清掃を行います(左写真)。野地板も傷んでいるため、新しいものに交換してその上から防水紙を設置していきます(右写真)

軽量瓦を取り付け 防災瓦の屋根葺き替え工事完了

 防水紙の上から桟木を設置し、屋根材を取り付けていきます(左写真)。今までは木製の桟木でしたが、樹脂製のタフモックの桟木になり腐食に強く長持ちになります。ルーガ雅の寸法に合わせた桟木を設置するため、桟木を使用しない金属屋根材などの施工と比べて作業時間は長くなってしまいます。
 ルーガ雅は釘で全箇所を固定するだけでなく、瓦同士もジョイントさせるため強風や地震の揺れにも強いです。やはりその分施工には時間がかかってしまいますが、この先も長く安心してお過ごしいただけるようになります。
 棟の部分や漆喰などの施工が終わればルーが雅への屋根葺き替え工事は完了です。
 このように屋根のリフォームのタイミングで軽量瓦をお使いいただくことで、自然災害に強いお住いへと生まれ変わることができます。これからご自宅の耐震や台風対策をお考えの方も私達街の屋根やさんにお気軽にご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2021年03月22日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

2024年最新情報!補助金でお得にリフォーム!

関連動画をチェック!

防水紙(ルーフィング)は雨漏り防止の要【プロが解説!アメピタ!】

 今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!


 こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
 お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。


このページに関連するコンテンツをご紹介

重くて固い瓦の落下は二次被害を招きます、だからメンテナンスが超重要
 最近では台風や地震が頻繁に発生し、瓦屋根に不安を感じている方も多いのではないでしょうか?  重くて堅固な瓦が地に落ちると、まず間違いなくその着地点の物を傷つけ、破壊してしまいます。 自分の敷地内であればまだしも、お隣に被害を及ぼしてしまった場合、問題が複雑化します。  頑丈で重い屋根材故に、適切…続きを読む
台風被害に遭う前に屋根とお住まいの対策をしておきましょう
 私たちの住んでいる日本は世界的に見ても台風や地震といった自然災害が非常に多い地域です。台風の数で言うと気象庁の発表では2000年以降462(年間平均24)の台風が発生し、58もの台風が日本に上陸しました。年間平均で3、最も多い2004年には10を超える台風が日本に上陸し私たちの生活を脅かしまし…続きを読む
その台風による屋根への被災、予防できたかもしれません
 「前回の台風で屋根が壊れてしまった」  街の屋根やさんでは、季節に関わらず台風によるお問い合わせが増加しています。そして、損傷した屋根の多くは、台風の季節が来る前に点検やメンテナンスを実施していれば未然に回避できた可能性が高いと言えます。  『事前にメンテナンスしておけばよかった』との後悔を避け…続きを読む
瓦の種類はたくさん!粘土瓦・コンクリート瓦・セメント瓦など瓦の種類や見分け方、メンテナンス方法について詳しく解説!
 日本の伝統的な屋根材と言えば「瓦」。昔から馴染みがある屋根材で、瓦と聞いただけでイメージが頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。 しかし、ひとくちに「瓦」と言っても、神社などの建築で使われる和風な瓦から、外国を彷彿させるような洋風な瓦までさまざまあります。色や形状などの見た目はもちろん、材質や…続きを読む

街の屋根やさん横浜

    1. 電話 0120-989-936
      株式会社シェアテック
      1. 〒222-0033
        神奈川県横浜市港北区新横浜3-2-6
        VORT新横浜 2F
        店舗詳細はこちら
    1. 街の屋根やさん横浜支店
      街の屋根やさん横浜支店
      お問い合わせはこちらから スタッフ紹介 お問い合わせはこちらから スタッフ紹介

      あなたの近くの街の屋根やさんはこちら

       街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

      お近くの施工店を探す 北海道 宮城県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 新潟県 石川県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 岡山県 広島県 山口県 香川県 愛媛県 熊本県 宮崎県 鹿児島県

      あなたの近くの街の屋根やさんはこちら

       街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

      お近くの施工店を探す 北海道 宮城県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 新潟県 石川県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 岡山県 広島県 山口県 香川県 愛媛県 熊本県 宮崎県 鹿児島県

      防水工事を行った現場ブログ

      2024/04/18 陸屋根(屋上)は雨漏りが起きやすい!?雨漏り対策とメンテナンスのポイントを解説!

      陸屋根(りくやね)とは  陸屋根は建物の屋根の種類の一つで、斜面のある屋根と異なり、勾配の無い平坦な面を持つ特徴があります。 ビルなどでよく見られ、屋上と言われるとビルやマンションなどの建物を想像する方もいらっしゃるのではないでしょうか?  屋上のスペースを活用できるということか...続きを読む

      2024/04/9 陸屋根のデメリットとは?雨漏りリスクの高さに注意が必要です!

       一口に屋根と言っても「切妻屋根」や「片流れ屋根」など、その形状は様々です。 そうした中で、屋根を生活スペースとして使用できるのが「陸屋根(ろくやね)」と言われる屋根形状です(^^) しかし、陸屋根にもデメリットがありますので採用をご検討されている場合には注意が必要です(;_;) 今回は、陸屋根のデ...続きを読む

      2024/03/22 FRP防水がひび割れた!?補修やメンテナンスのことなら街の屋根やさんにお任せください!

      FRP防水とは  FRP防水とは、Fiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)の略称であり、液状のものを流して防水層を作る塗膜防水の一種です。シート防水と異なりつなぎ目がない特徴があり、強度が高く軽量なのでどんな場所でも使用できます。ただし、費用が高いというデ...続きを読む

      その他のブログ一覧→

      防水工事を行った施工事例

      施工内容
      その他塗装
      築年数
      約25年
      使用材料
      ロンシール ニューベストプルーフ 塩ビシート防水 機械固定工法

      その他の施工事例一覧→

      お問い合わせフォーム



      お名前
      必須

      例:屋根 一郎

      ふりがな
      【任意】

      例:やね いちろう

      ご住所(工事地住所)
      必須

      ※郵便番号入力で町名まで自動入力されます。

      郵便番号
      -

      番地・ビル・マンション名

      E-mail
      (半角英数)
      必須
      電話番号
      (半角英数)
      【任意】
      例:045-XXX-XXXX
      お問い合わせ
      【任意】

      入力内容をご確認の上、よろしければ「確認画面へ」ボタンを押して入力内容確認画面へお進みください。

      個人情報の取り扱いにつきましては、プライバシーポリシーをご覧ください。

      点検・調査・お見積りなど無料で承ります!お気軽にお問合せ下さい!


      お電話でのお問い合わせは

      通話料無料

      0120-989-936

      8時30分~20時まで受け付け中!