急勾配屋根の補修工事に不可欠な屋根足場が必要な基準と費用は?

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急勾配屋根の補修工事に不可欠な屋根足場が必要な基準と費用は?

更新日:2021年02月10日

 皆さんは屋根リフォームの際にどんな工事内容に高い支出を出しているのかご存じでしょうか?選ぶ屋根材資材では高い・安いと受ける印象も違うかと思いますが、足場に関しては「残るものではないのに高いな~」と感じませんか?2階建て以上の住宅補修では足場が必要だとされていますし、安全性・施工性の観点からどうしてもお支払いいただく項目となってしまいます。
その中でも屋根勾配(傾斜)が大きい屋根は、屋根上での作業性も確保するため通常の足場に加え【屋根足場】まで設置しなければなりません。結果的に同じ面積でも緩勾配屋根と急勾配屋根では補修費用も大きく変わってしまうのです。

 ではどのような基準で屋根足場を設置する必要がある屋根と必要ない屋根を分けているのか、この部分についても今日は触れてご紹介したいと思います。

屋根足場が必要な屋根

足場の必要性

 工事後に残るものではない足場は、必要なければ仮設せずに支出を抑えたいと考えるのは当たり前だと思います。しかし足場には工事だけでなく近隣住宅への配慮も加え非常に大きな役割を担っています。

 まず一つ目は安全性の確保です。外壁でも屋根でも梯子での作業は安定もしませんし、風に煽られる・力のかけ方を誤るだけで転倒する危険性もあります。お客様のお住まいで事故を起こすような事は避けたいため、少しでも危険を感じるような場合は足場仮設を提案させていただきます。

 二つ目の理由は施工性の向上です。安全性の確保同様、がたつきがある足元では集中もできませんし十分な力も発揮できません。固定が甘く風で剥がれてしまった等といったトラブルが発生しては本末転倒です。
屋根足場上での高圧洗浄 自動車の養生

 最後の目的は近隣住宅への配慮です。工事内容によっては埃やごみ、水が周囲に飛散する可能性があります。何も対策を行わず埃が飛んできた・塗料が車に付着したといったことが起きれば今後の関係性が危ぶまれる可能性もあります。そのため、足場仮設工事はもちろん埃等の飛散リスクがある場合はメッシュシートの取り付けも検討する必要があります。

 このような観点から足場は外装工事の際には欠かせない存在です。そのため足場仮設にも技能講習を受け作業主任者等の資格を持った職人・スタッフが責任をもって施工致します。

急こう配屋根の危険性 施工性の確保

屋根足場が必要な屋根とは?

 通常の足場は住宅を囲むような形状ですが、急勾配屋根の場合は屋根足場が必要です。この勾配に関してですが通常屋根は4寸を基本に、3寸以下を緩勾配屋根、5寸以上を急勾配屋根としています。
ちなみに勾配がわからないという方は目視または図面でも簡単に知ることができます。例えば2階建て住宅の緩勾配屋根は傾斜がほとんどない為、屋根の状態は確認できないケースがほとんどです。対して急勾配は外壁よりも屋根が存在感を示す特徴的な屋根です。また立面図では勾配を4/10などと記載されており、この場合は4寸を示しています。どういうことかがわからずともまずお住まいが何寸勾配の屋根かを知りたいときには一度確認してみましょう。
緩勾配屋根の場合は梯子で上りさえすれば屋根上での施工が可能ですし、4寸前後の屋根も屋根足場を設置する必要はないでしょう。

5寸勾配以上の屋根 作業が難しい急こう配屋根

 問題は5寸以上の屋根です。梯子で上れたとしてもまずまっすぐ立っていられるのは難しい傾斜です。滑りやすい場合は屋根から手が離せず、危険性を感じた場合は屋根に上っての調査は行いません。以上のことから屋根足場を設け補修を行っていく必要があります。

 また5寸勾配以下の屋根の場合も状況次第では屋根足場が必要となります。例えば屋根の劣化が著しく割れを起こす可能性がある場合や、コケやカビの繁殖で滑りやすい状態が判断できる場合は、屋根足場を設置する可能性もありますのであらかじめご了承ください。

 私たち街の屋根やさんでは追加費用が発生しないよう、前もって点検時の状況と必要な補修内容に合わせて屋根足場の有無を判断させていただいておりますのでご安心ください。

屋根足場の費用と日数は?

足場仮設工事 足場仮設費用の相場

 屋根足場が必要となった場合、屋根のみに足場をかけるという事はありませんので、通常の足場費用に追加費用として組み込まれます。もちろん屋根面積によっても費用は前後しますが、4~8万円ほどの追加が予想されます。これは急勾配屋根である限り今後もついてきますので、回数を重ねるごとに支出はどんどん大きくなってしまうという事をしっかり把握しておきましょう。

 施工の日数についてですが通常の足場仮設は半日ほどで終わります。屋根足場が必要になった場合でも一般的な戸建て住宅であれば1日で仮設・解体ともに終了しますので工期の大きなずれは生じません。

足場の種類

 屋根足場だけでなく、お住まい全体を囲う足場にはさまざまな種類があります。

・クサビ(ビケ)足場
 クサビ足場、ビケ足場は現在主流の足場です。人が歩けるように床があるのが特徴です。床があることによって安全に移動できたり、塗料などを置くこともできます。また、ハンマーで叩いて足場をしっかりと固定するので安全性も高いです。しかしハンマーを使用するため、架設時に「カンカン」と音がなるので、ご近所トラブルを引き起こさないためにも事前にご近所様にご挨拶をした方が良いでしょう。街の屋根やさんでは、お客様に代わってご挨拶にお伺いします。

・パイプ(単管)足場
 クサビ(ビケ)足場との大きな違いは、足を乗せる場所(歩行する場所)が板ではなく、2本のパイプであることです。パイプ(単管)足場は、お住まいの塗装や補修を行う職人さんが架設することができるので費用が抑えられますが、足を滑らせてしまう可能性があるので現在はあまり使用されていません。しかし、クサビ(ビケ)足場が使えない狭い場所に使われることがあります。

まとめ

正しい屋根外壁工事

 今回は屋根足場についてご紹介させていただきました。必要ない住宅は今後も関係ない為問題ありませんが、急勾配屋根の場合はメンテナンスの度について回ります。サイクルコストも考慮したうえで私たち街の屋根やさんは屋根・外壁だけでなく雨樋等の付帯部の補修もご提案させていただきます。滅多にない足場仮設のタイミングを有効活用して無駄のないメンテナンスに取り組んでいきましょう。

 記事内に記載されている金額は2021年02月10日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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