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棟板金の交換・修理について徹底解説|施工事例・費用もご紹介!

更新日 : 2023年08月03日

更新日 : 2023年08月03日

棟板金の交換・修理ガイド【事例・費用】も豊富にご紹介

 毎年9月と10月になると、台風の影響により「棟板金の交換・修理」に関するお問い合わせを特に多く頂きます。
 屋根の上で「異音が聞こえる」「屋根の頂上が浮いている」といった変化に不安を感じている方はいらっしゃいませんか?

 台風以外でも、春一番や竜巻、木枯らしといった突発的な強風で棟板金が被害を受けることがよくあり「台風後に庭を見ると棟板金が落下していた…」「強風により棟板金が捲れてしまった」とご不安な様子でご相談を頂くことが大変多くございます。屋根の上はご自身では確認しにくい場所ですから、そうした被害に遭遇した時には「何が起きたのだろう」ととても心配になることでしょう。

 こちらのページでは、棟板金が飛散してしまい早急に修理したい方や、板金の緩み・浮きをご心配されている方、また棟板金の交換にかかる費用を知りたい方に向けて、棟板金の交換・修理に関するポイントを費用の目安や施工事例と合わせて徹底解説致します。

棟板金ってどこのこと?その役割とは?

 「棟板金」という言葉を知らない方もいらっしゃるかもしれません。「棟板金」の代わりとして「屋根の鉄板が落ちてきた」とか「屋根に被さっている金属が飛んできた」という表現をされる方もいますが、こうした表現であってもお問い合わせ内容を理解できますのでご安心ください。

 「棟板金」というのは、スレート(カラーベスト・コロニアル)や金属屋根に使われる金属部品のことを指します。具体的には、屋根同士が合わさる山状の接合部分を覆い、雨水の浸入を防ぐ役割を果たしています。

屋根と屋根の面が合わさる部分、ここを覆って雨水の浸入を防ぎ、屋根材を固定している金属を「棟板金」と呼びます

 屋根同士が交わる部分を「棟(むね)」と呼びます。屋根の形状に応じて、頂上に位置する部分を「大棟」と称し、その端から四隅に向かって対角線状に延びている部分を「隅棟(下り棟とも言います)」と呼んでいます。これらの棟部分に取り付けられるのは板金であり、これを「棟板金」と呼んでいます。

棟の名称と種別

 ※図は寄棟の形状の屋根です

棟板金は異常が発生しやすい箇所

台風後や強風後に多い棟板金の剥がれ・飛散・変形

 棟板金は、屋根の高い部分や隅に取り付けられるものです。そのため、雨や風の影響を非常に受けやすく、台風や強風の際には特に被害を受けやすい箇所です。もちろん、このような状況を考慮して、耐久性を確保するように丁寧に施工されていますが、どんな素材でも時間とともに変化し、劣化していくことは避けられません。

 徐々に進行していた問題が、強風の影響で急速に悪化し、飛散などの被害を引き起こすことがあります。そのため、早い段階で補修や交換を行うことが重要です。

棟板金はお住まいの最も高い箇所に設置されており台風や強風の被害に遭いやすい
危ない!棟板金の剥がれや飛散が招く二次被害

棟板金の早期の修理・交換は大切です!

 強風によって棟板金が完全に吹き飛ばされてしまうと、多くの方が直ちに修理を検討されると思います。しかし、わずかに浮いている程度では、修理工事を後回しにしたり、気づかないままにしてしまうこともあるかもしれません。
 棟板金は屋根の頂上に位置し、雨から住まいを守る重要な部分です。わずかな不具合でも、まずは点検を依頼されることをおすすめいたします。

 特に台風の後などは、屋根の見える範囲を確認してみてください。屋根に上るのは危険が伴いますので、専門業者にお任せください。
 ※強風・台風通過後は、悪徳な訪問業者が不安を煽り工事の契約を迫るといった行為が横行します。ご注意ください。

少しの不具合でもまずは点検をご依頼ください

凶器に変わる飛散した棟板金

 9月や10月は毎年大型台風が続き、テレビなどでは風が車を吹き飛ばしたり、木をなぎ倒す驚くべき映像を目にします。自然の恐ろしさを改めて感じますね。車や木が吹き飛ばされるほどの強風ですから、固定力が失われている棟板金を飛散させてしまう被害は少しの強い風で起こりえる事を理解していただけると思います。庭に落下するだけならまだしも、都会では住宅が密集しているため、被害が広がる可能性が高まります。

飛散した棟板金が凶器になってしまったなんて考えたくもありませんよね

 飛散した棟板金が隣近所の建物を傷つけてしまうことや、窓ガラスを割ってしまうことも考えられます。建物だけなら補修で済む場合もありますが、歩行者や住人がけがをしてしまうような事態は深刻な問題となります。お住まいの屋根が凶器となってしまうなんて考えたくもないことですね。 

 築10年以上経過した屋根の点検を行うと、ほとんどの場合棟板金を固定する釘がゆるんでいることがわかります。しっかりと打ち込んでいても、気温の変化による金属の収縮や下地の貫板の劣化などで、釘の緩みは避けられません。経年とともに、必ず棟板金の固定力は弱まりますので、定期的な点検や適切なタイミングで補修や交換を行うことが大切です。

定期的な点検や適切なタイミングで交換することを忘れずに!

棟板金の剥がれによる雨漏り

 雨漏りは建物にとって大きな損害をもたらす問題です。天井に染みができるだけでなく、その後も二次被害や三次被害が発生し、放置すると被害が拡大してしまいます。
 できるだけ雨漏りの心配がない状態を維持したいところです。

棟板金が剥がれ雨漏り発生

 棟板金は屋根の頂点に設置され、最初に雨を受け止める場所です。そのため、雨漏りの原因として最も高いリスクがあります。雨漏りが発生すれば、棟板金を交換しても問題は解決しません。最悪の場合、柱や梁などの重要な構造部分を腐らせ、建物が倒壊する可能性もあります。このような被害に至るまでには長い時間がかかるかもしれませんが、こうした事態を防止する為にも、棟板金の飛散や剥がれは早急に修理・交換する必要があります。

棟板金は雨漏りの原因となる可能性が高い箇所

 雨漏りにつながる原因は棟板金の飛散だけとは限りません。棟板金の歪みやわずかな浮きが雨漏りの原因であったケースも珍しくありません。築年数の浅い家でも、棟板金の浮きや剥がれが起こることがあります。ご心配がある場合は、お早めに補修工事をご検討ください。街の屋根やさんでは、点検からお見積もりまで無料にて実施させて頂きます。

棟板金修理のお問合せはこちら
棟板金の耐用年数と交換時期

 棟板金に浮きや剥がれ、飛散の兆候が見られる場合はすぐに修理または交換を行うべきです。しかし、可能な限り大きな被害が発生する前に補修を行うのが最善です。台風の時期には工事業者の予約が混み合いますので、点検しても工事の開始までに時間がかかる場合もあります。メンテナンスは余裕をもって行うことが重要です。

 それでは、棟板金の耐用年数や交換タイミングの最適な時期はいつなのかを見ていきましょう。

棟板金の修理・交換目安

 棟板金の素材は、昔であれば亜鉛メッキ鋼板製のトタンが使われていました。しかし、現在ではガルバリウム鋼板製のものが主流となっています。
 立地や環境によっても異なりますが、一般的には10年から15年が交換の目安となります。
 ※地域によっては塩害や風の影響を受ける場合もあります。その場合は、塗装メンテナンスや10年未満の交換もご検討される必要があります。

棟板金の素材は一昔前であればトタン、現在であればガルバリウム鋼板製のものが主流

 トタンやガルバリウム鋼板などの素材自体は、15年以上の耐用年数を期待できます。しかし、棟板金を固定するための釘や貫板の寿命はそうではありません。金属の伸縮や錆によって釘が浮いたり、木製の貫板が雨水の影響で腐食したりすると、棟板金の固定力が弱まり、結果的に飛散や剥がれの問題が生じることがあります。雨漏りや棟板金の落下などの二次的な被害が発生する可能性もありますので、10年~15年程度で貫板を含めた交換工事を検討されることをお勧めします。

棟板金の交換のタイミングは10年~15年を目安に貫板も含めた交換を検討してみましょう!
棟板金修理交換にかかる費用と期間
棟板金交換費用とかかる日数

 ※足場費用別途20mまで

 

 棟板金の一部が剥がれてしまった場合、部分的な修理も可能です。この場合、費用は数万円で済みますが、多くの場合は足場を設置する必要があり、その費用だけで約10~20万円かかります。その為、全交換による修理も視野に入れる事もおすすめ致します。

 また、、広範囲でなければ修理工事は半日で完了することもあります。貫板を含めて交換した場合であっても数日で作業を終えることができます。
 ⇒実際の事例と費用はこちら

棟板金交換工事の施工のフロー

01:棟板金・貫板の撤去
腐食した貫板
棟板金を撤去

 棟板金及び、固定の為の下地である貫板も撤去し、清掃を行います。

下矢印
02:釘穴の補修
釘穴をシーリングで塞ぎます
シーリングによる防水処理が完了

 貫板固定用の釘穴が屋根側にあいている為、シーリングで塞ぐことで雨水の浸水を防止します。

下矢印
03:貫板・棟板金の設置
樹脂製の貫板を設置
新しい棟板金を施工し、継ぎ目をシーリングで処理

 新規の貫板・棟板金を順に設置していきます。その際、雨が入り込まないよう側面から留める様にします。
 固定には、錆に強いステンレス製のビスがおすすめです。

棟板金を交換するなら!おすすめはこちら

プラスチック樹脂製貫板により耐久性を向上!

 せっかく費用を掛けて交換工事を行うのであれば、長期的に安心できる耐久性の高い棟板金へ交換されたいと思われます。
 棟板金は下地の部材である「貫板(ぬきいた)」に取り付けられます。従来、この貫板は木製のものが使用されていました。木材は水分を吸収してしまう特徴がありますので、雨水が浸入してしまいますと貫板の腐食や劣化が促進され、釘を固定する力も弱まってしまいます。

従来、貫板は木製で雨水が浸入すると腐食や劣化が早まり、釘を固定する力も弱くなる

 近年の貫板にはプラスチック樹脂製(商品名:タフモック ケイミュー社)のものも販売されています。このプラスチック樹脂製貫板は水分を吸収しないため、木製の貫板よりも劣化しにくい特長があります。

プラスチック樹脂製の貫板

また、釘ではなくSUSビス(ステンレス製のネジ)を使用して板金を固定することも大切です。サビに強く、ねじ込み式なので緩みにくい特徴がある為です。

 プラスチック樹脂製の貫板とSUSビスを使用することで、強風にも耐える頑丈な棟板金となります。

板金の固定にはサビに強く、ねじ込み式の緩みにくいSUSビス(ステンレス製のネジ)を使用

暑さ・湿気の問題を換気棟で解決!

 夏の暑さや冬の結露にお悩みですか?そのような方におすすめなのが「換気棟」です。屋根はお住まい全体の気温や環境に大きな影響を与えることがあります。棟板金の工夫によって、より快適な住環境を実現できる可能性があります。

冬の冷気
夏の熱気

 換気棟は、屋根に設置される板金の一種で、換気機能を備えています。
 住居内の暖かい空気は上に上昇していく傾向にあります。夏に二階の冷房効果を十分に得られなかったり、冬に窓ガラスに結露が発生するなど、屋根裏に起因する問題を換気棟を使用した小屋裏の換気により改善することができます。夏の暑さや冬の結露にお困りの方は、棟板金の修理・交換を行う際に、換気棟の取り付けを検討してみることをおすすめします。取り付けの可否や効果的な換気方法についても、ぜひご相談ください。

屋根裏に起因する暑さや結露の原因を改善することができる
換気棟についての詳細はこちら
棟板金の修理・交換にかかる費用

 続いて、実際の5つの棟板金工事のケースを費用・工事日数と合わせてご紹介致します。(※表示金額に足場代は含まれておりません。)

  • 1.台風により剥がれた棟板金交換 【3.9万円】
  • 2.訪問業者より指摘を受けた棟板金を交換 【10万円】
  • 3.棟瓦から樹脂製貫板を使用した棟板金の設置 【10万円】
  • 4.棟板金交換による雨漏り修理 【14万円】
  • 5.棟板金交換と同時に屋根塗装 【25万円】

1.台風により剥がれた棟板金交換

施工前

beforeから

After

施工前

After

工事費用 3.9万円 工事日数 1日

 築69年のお住まいで錆ついている金属屋根のリフォームをご検討されていた矢先、台風によって棟板金が飛散してしまいました。小規模な被害であり、このままでは雨漏りの危険がある為、棟板金と貫板を新規の物へ交換し、ステンレス釘で固定しました。

2.訪問業者より指摘を受けた棟板金を交換

施工前

beforeから

After

施工前

After

工事費用 10万円 工事日数 1日

 訪問業者より棟板金の浮きを指摘されたお客様よりご依頼を頂きました。
 屋根全体の色褪せも気になりましたが、将来的に長く住み続けないとお聞き致しましたので、棟板金の交換のみ施工させて頂きました。複雑な形状の繋ぎ目も雨が侵入しない様にしっかりとシーリングで止水処理を行いました。

3.棟瓦から樹脂製貫板を使用した棟板金の設置

施工前

beforeから

After

施工前

After

工事費用 10万円 工事日数 2日

 既存の状態では、棟に瓦が積んであるタイプの屋根でした。しかし、台風の被害により崩れてしまった為、新規に棟板金の施工をさせて頂きました。新規の貫板には樹脂製の物を使用した為、安心です。

4.棟板金交換による雨漏り修理

施工前

beforeから

After

施工前

After

工事費用 14万円 工事日数 1日

 リフォーム工事の際に2階天井の解体をした所、屋根下地合板(野地板)に雨染みを発見し、調査をした所隅棟から雨漏りが発生している事が分かりました。
 雨漏りの原因は、貫板と屋根面の隙間を塞いでいたシーリングによるものだと思われます。隙間を過剰に塞いでしまいますと、水分の逃げ場が無くなる事でこうした雨漏りに発展してしまう場合があります。
 雨漏りによって腐食が進行している貫板を撤去し、新規に樹脂製のタフモックを使用して棟板金を設置させて頂きました。

5. 棟板金交換と同時に屋根塗装

施工前

beforeから

After

施工前

After

工事費用 25万円 工事日数 5日

 築30年のお住まいで、前回の屋根塗装から15年程経過していることでメンテナンスをご検討されていました。屋根塗装と同時に貫板の腐食によって固定力が失われている棟板金の交換工事を施工させて頂きました。棟板金と屋根面を同色に仕上げる事で一体感がある綺麗な屋根となりました。


 詳しくは、街の屋根やさんまでお気軽にお問合せ下さい。
 まずは、無料点検により棟板金の状態を確認させて頂き、修理や交換など最適な施工方法のご提案をさせて頂きます。

お問い合わせはこちら
棟板金の修理・交換は火災保険が適用できることも

 火災保険は、新築の際に多くの方が加入されています。名称から火災による被害のみ保険金を受け取れるといったイメージもございますが、台風・暴風による風災・雪害・雹害・落雷などの様々な要因による被害も補償対象になる保険です。

これらのほとんどが火災保険で直せます!

 近年、自然環境がますます厳しくなっており、その影響で住宅に被害が及ぶケースが増えています。例えば、台風や強風による棟板金の剥がれや飛散があった場合、火災保険を利用して修理や交換工事が自己負担0で行えることもあります。突発的な被害の際に保険が役立つことは非常にありがたいことです。

 街の屋根やさんでは、これまで数多くの保険適用による棟板金工事を対応してきました。火災保険を使った棟板金の修理や交換についても、お気軽にご相談ください。

火災保険を使った棟板金交換についてもご遠慮なくご相談ください!
火災保険について詳細はこちらもご覧ください
同時リフォームで足場費用節約?

 「棟板金の交換も必要だけど、将来的に長く住むのであれば塗装や葺き替えも今後必要だし…」

 高価な費用がかかる場合、誰もができる限りコストを抑えたいと考えるでしょう。特に屋根工事では、高所での作業が必要なため、足場の仮設が多くの場合必要になります。例えば、棟板金交換工事においても、足場を仮設するだけで約10〜20万円かかることがあります。交換工事と同程度の費用が足場代に必要と聞くと、もったいないと感じるかもしれません。

棟板金交換でも屋根の勾配により屋根足場が必要なケースもあり、広さにもよるが足場だけで10〜20万円程度の費用が掛かってしまう

 そこで、将来的に施工を検討していた工事を同時に済ませてしまう事により、足場代を節約するお客様が多くいらっしゃいます。

リフォームを別々に行った場合
リフォームをまとめて行った場合

 棟板金の交換は一般的に10年~15年で必要になります。しかし、新築からそれだけの年月が経っている場合は、塗装工事が必要になります。また、屋根材の耐用年数が近づいている場合は、雨漏りなどの被害を未然に防ぐために葺き替えやカバー工事を検討することをおすすめします。

 街の屋根やさんは、お客様の将来や家計に配慮したご提案を心掛けています。屋根のリフォームについてお悩みがございましたら、遠慮なくご相談ください。

棟板金の浮きや剥がれの原因とは?

 前述致しました通り、棟板金は屋根の頂上部分や四隅に設置される板金です。屋根材を敷く際には棟部分に必ず隙間ができてしまいますが、この隙間をカバーし、雨水の浸入を防ぐために棟板金が設置されます。

 棟板金を設置する手順はまず、貫板(芯木)を棟に固定し、その上に板金を被せて釘で固定します。これによって棟板金がしっかりと取り付けられます。

板金を固定するための貫板を棟に固定
貫板に板金を被せ釘で取り付け

 棟板金が飛散したり剥がれたりする被害は、施工が適切に行われていても起こり得る現象です。これはなぜ起こるのでしょうか?原因は、板金を貫板に取り付ける際に使用した「釘」が「浮いてくる」ことによって引き起こされています。

 状態が軽度であれば風が吹いても、棟板金がパタパタと煽られる程度で済みますが、徐々に釘の劣化が広がると、棟板金全体の固定力が弱まり、浮いてしまいます。こうした状態のままで強風や台風が吹くと、飛散や剥がれに繋がってしまいます。

徐々に釘が劣化し棟板金の固定力が弱まり浮いてしまいます

釘の浮きの発生原因

 施工された直後は当然しっかりと奥まで打ち込まれていた釘ですが、なぜ浮いてしまうのでしょうか?

1.金属の伸縮による釘の浮き

 屋根は一年中太陽の熱にさらされています。昼間は気温が上がり、夜間には下がるという環境の中で、私たちの生活を守ってくれています。実は金属は熱を受けると伸びる性質があります。
 夏場の日中に太陽の熱を受けた棟板金は急激に温度上昇し、膨張していくことで貫板に打ち付けられた釘が浮き上がってきます。逆に夜間や冬場には膨張した板金が収縮し、元の位置に戻ります。その際に釘は取り残されてしまいます。こうした気温差による板金の伸縮が釘の浮きを引き起こす可能性があります。

気温差による板金の伸縮により釘の浮きが起こりえます

2.釘の腐食(錆)が原因による浮き

 現地調査の際に屋根に上らせていただくと、棟板金の固定に鉄釘が使用されているケースを頻繁に目にします。特に築年数が古い家屋にこの傾向が強く見られますが、鉄は水分によって錆が発生しやすい性質を持ちます。錆びによって膨張した鉄釘は釘穴を広げてしまうことによって固定力が弱まり、徐々に釘が浮いてくる状態を引き起こしてしまいます。

釘が錆び固定力が弱まったことからの浮き

3.風の影響による釘の浮き

 棟板金は、お住まいの中でも高所に設置されています。
 最も風の影響を受けやすい場所に設置される為、風圧によって浮きが重症化してしまう可能性もあります。

風の影響による棟板金の浮き

4.木製の貫板劣化や腐食

 最も一般的な原因は、棟板金を固定している木製貫板の劣化や腐食です。釘が錆びたり浮いたりして釘穴が広がると、その箇所から雨水が棟板金の内部に浸入してしまいます。
 棟板金は屋根の上に位置しているため、雨の影響を直接受けてしまいます。
 特に木製の貫板は水分に弱い素材です。長期間に渡って浸入する雨水により貫板の劣化が促進されてしまいます。それにより腐食が進み、もろくなった貫板は釘の固定力を失い、浮きや抜けにつながります。

 貫板が腐食してしまうと、どれだけ釘を打ち直しても貫板にしっかりと釘を固定することはできません。釘の浮きや抜けなど同じ問題が繰り返されるだけです。

棟板金を固定している木製の貫板の劣化や腐食
棟板金はこまめに点検・補修を!

 棟板金は耐久性がある素材ですが、風や雨の影響を受けやすいため、築年数に関係なく環境の影響で不具合が生じることがあります。

 釘の浮き・抜けなどのわずかな不具合であっても飛散や剥がれなど大きな問題へとつながってしまい、さらに通行人などへの落下被害などを生んでしまう恐ろしさが棟板金の不具合には存在します。

棟板金の釘浮きなど、小さな不具合が剥がれや飛散など大きな被害につながる

 建物の屋根や外壁に、色あせが見られたり、緑の苔が生えているなど、分かりやすい兆候があれば良いのですが、遠くからでは釘が浮いているか、抜けているかなどは判別が難しいですし、ご自身で屋根に上ることは非常に危険です。

 些細な不具合が大きな被害に繋がってしまう事がございますので、不具合の可能性がある台風や強風が過ぎ去った後や、屋根の上からパタパタと音がするなどの異変を感じた場合、ぜひ街の屋根やさんの無料点検をご活用ください。

台風の際に聞こえる棟板金が捲れる音
強風や台風の通過後や異変を感じたらぜひ街の屋根やさんの無料点検をご活用ください!

悪徳業者のターゲットにされやすい棟板金の不具合!

 台風や強風などが過ぎ去った後には悪質な飛び込み業者による強引な訪問販売の被害が必ずと言って良い程発生します。特に被害が発生するリスクが高い棟板金はターゲットとなりやすいです。

 「棟板金は台風によって不具合起きやすいので、本日であれば無料点検を行いますよ」と親切そうに言ってきて、屋根に挙げてしまいますと「見えない箇所で棟板金の釘が抜かれる」「屋根材を割られる」といった悪さを行い、台風の被害で発生したかのような写真を見せて不要な工事を押し付けるといったことが頻繁にあります。このような怪しい業者には注意が必要で、例え無料であっても安易に屋根に上らせないようにしましょう。

 また、火災保険を利用すれば無料だから…と急かされて契約した所、保険金が満額に満たない金額で支給されたといったトラブルも多く見受けられます。

得体のしれない飛び込み業者
訪問販売トラブル事例はこちら
飛び込み業者のこんな営業トークには要注意!はこちら
屋根の板金が浮いていると言われたら?

 普段目の届かない棟板金がどうなっているか気になっているかたも多いと思われます。
 異変を感じていた李、業者より浮きを指摘された場合にも、街の屋根やさんまでご相談下さい。無料点検により屋根に上がらせて頂き、撮影した写真をお客様にもご確認頂いた上で、ご相談・最適な施工方法のご提案をさせて頂きます。

お問合せはこちらから
普段屋根の上にある見えない棟板金だからこそ私たち街の屋根やさんに是非ご相談ください!

棟板金の交換・修理について徹底解説|施工事例・費用もご紹介!まとめ

  • ・棟板金は、屋根材同士の合わさり部の隙間に被せる様に設置され、雨水の浸水を防ぐほか、屋根材を固定する役割を担っています
  • ・棟板金は、屋根の頂点にある関係上風荷重を受けやすく、台風・強風などによる被害を受けやすいです
  • ・一般的に棟板金の飛散・浮きは貫板に棟板金を固定している「釘の浮き」が原因です
  • ・釘の浮きの原因は、金属の収縮・錆・貫板の劣化や腐食によって発生する可能性があります
  • ・棟板金の飛散・剥がれは近隣の建物や歩行者への落下被害や雨漏りなどの二次被害へ繋がる事があります
  • ・棟板金の交換タイミングの目安は10年~15年であり、貫板と一緒に交換されることをおすすめいたします
  • ・プラスチック樹脂製の貫板やSUSビスを使用する事で棟板金の耐久性を向上させることが可能です
  • ・棟板金を交換される際には、夏の厚さ・冬の結露対策に効果的な換気棟をご検討ください
  • ・台風・突風などの風災が原因による棟板金交換の場合、火災保険が適用できる場合があります
  • ・棟板金交換工事の際に仮設する足場を有効活用する事で、長期的な目で見た時にリフォーム代金の節約になります
  • ・強風や台風が過ぎ去った後は、棟板金をこまめに点検されることがおすすめです
  • ・飛び込み業者は、無料と言われても安易に屋根に上らせない様にしましょう

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横浜市金沢区六浦にて訪問業者には要注意!全体に傷みが見られた為に屋根カバー工事を実施致しました

【施工内容】
屋根カバー工法

【使用材料】
オーウェンスコーニング
オークリッジスーパー


横浜市神奈川区六角橋でアスベスト含有スレートをスーパーガルテクトでリーズナブルにカバー工事

【施工内容】
屋根カバー工法

【使用材料】
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