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コロニアル屋根をメンテナンスする上で抑えておきたい4つのポイント

更新日:2020年11月26日

 コロニアルとは屋根材の一種で、ケイミュー株式会社が販売している屋根材のことさします。屋根材は様々な種類がありますが、その中でもここ最近では住宅に多く使われているのがコロニアルです。あまりにこの屋根材のシェア率が高いことから、一般名詞としても使われ、コロニアルはカラーベストやスレート瓦と同義のような使われ方もされています。このページではコロニアル、スレート屋根のメリット・デメリットや、コロニアル屋根を長持ちさせる為のメンテナンス方法などを4つのポイントにまとめてご紹介いたします。

 

コロニアルとはなんだろう

 薄型で板状の屋根材をスレートと言いますが、その中でもケイミューのコロニアルが一番シェア率が高いため、スレート=コロニアルと認識されている方も多いです。そのためコロニアルは商品名とはいえ、すでにこの考えが浸透しているためコロニアル自体が一般名詞になってきている現状があります。日本の家屋で屋根材といえば瓦が多く使われていましたが、瓦は重量があるため建物自体もそれに耐えうる構造が必要になり、必然的に費用もかかってきてしまいます。それに対してコロニアルの重さは瓦の1/3程度ですので、建物の躯体にかかる負荷も軽減でき、建築費も割安になるため最近は多くの住宅の屋根に使われています。

コロニアル屋根

コロニアル屋根のメリット・デメリット

 最近多くの屋根に使われているコロニアルですが、使われるに値する多くのメリットがあります。また、その反面デメリットも少なからずありますのでここで見ていきましょう。

・メリット

 他の屋根材である瓦や、最近よく使われるガルバリウム鋼板の金属屋根材などと比較すると安価です。また瓦よりも重さが軽いため建物自体も太い梁などの躯体は必要なく、建築費用も抑えることができます。そしてこれだけ多く普及しているため、多くの業者で施工が出来、また施工自体も簡単なことから施工業者を探す手間もそれほどかからなく、工期自体も比較的短期間になります。
 他にもコロニアル自体にカラーバリエーションが豊富なことも大きなメリットです。これからも長くお住まいいただく場合、デザインにもこだわりたいものです。コロニアルを使うことである程度ご自分の希望に沿った色の屋根にすることができます。

コロニアル カラーバリエーションが多い コロニアル カラーバリエーション(オレンジ)

・デメリット

 メリットの多いコロニアルですが、その反面デメリットも存在します。一つは屋根材が経年劣化によって色褪せやヒビ割れが発生することです。コロニアルの表面は塗膜によって水分や紫外線から保護されていますが、塗膜が古くなるとそれらの影響で劣化が進みます。スレートを長持ちさせるためにはこれらの症状が出始める前に屋根塗装を行って表面の塗膜を維持するようにしましょう。
 コロニアルはどうしても屋根塗装というメンテナンスが対になるため、使用する塗料によって変わりますがおおよそ10年に一回程度は屋根塗装を行う必要があります。

 

コロニアル屋根のメンテナンス時期チェックポイント

1、色褪せ・チョーキング

 塗膜の劣化が始まると色褪せやチョーキングといって塗料が粉化した症状が見られます。もともと塗料は屋根に当たる強烈な紫外線や水分から守ってくれていますが、色褪せやチョーキングが発生すると撥水効果は薄れ、水分が滞留する時間が長くなります。それによって余計に劣化を早め、さらには苔や藻なども発生してきます。

コロニアル屋根の色褪せ コロニアル屋根の塗膜がチョーキングしている

2、塗膜の剥がれ

 色褪せやチョーキングが発生した状態がさらに長く続くと、塗膜自体が剥がれてきます。こうなると表面だけでなく屋根材自体が傷みだし、塗装だけでは対応できない状態にまで発展すると屋根葺き替え工事や屋根カバー工法など大がかりで費用も高いが必要になります。

コロニアル屋根 塗膜が剥がれて苔が生えている コロニアル屋根 塗膜が剥がれている

3、ひび割れ

 コロニアルは安価で軽量というメリットがありますが、その反面薄くて強度が低く、割れやすいという問題があります。とくに塗膜が劣化した状態が続くと余計にコロニアルはもろくなりひび割れが発生します。また、ひび割れが発生する原因は経年劣化だけでなく、台風など強風時に飛来物が当たってひび割れすることもあります。

コロニアル屋根 割れてずれている コロニアル屋根にひびが入っている

4、反り

 スレート自体が経年劣化によって変形し反り返ってしまうケースもあります。このような状態の場合はスレート自体の耐用年数を過ぎていることがほとんどですので、屋根材の交換のため屋根葺き替え工事や屋根カバー工法の検討が必要になります。

コロニアル屋根 反って隙間ができている コロニアル屋根 反っている

コロニアルのメンテナンス方法

・屋根塗装

 コロニアルの表面が劣化している、苔の発生などは屋根塗装で対応します。屋根塗装の周期は約10年ほどで、塗装をすることでまるで屋根材を交換したかのように輝きが戻ります。また、多少のひび割れの場合は屋根塗装に合わせて補修材で接着し、その上から塗装をします。
工事はまず高圧洗浄で屋根の表面の汚れや苔を洗い流し、下塗りにシーラーやプライマーを塗布、さらに中塗りと上塗りで塗膜を厚くして仕上げます。

コロニアル屋根の屋根塗装 高圧洗浄の様子 コロニアル屋根の塗装 下塗りにシーラーを塗布している

・屋根葺き替え工事

 屋根材自体を新しくする工事です。元々の設置されていたコロニアルが割れたり反っていたりするとすでに屋根材の寿命を迎えているので、塗装をしても長持ちしません。そこで古い屋根材を撤去して新しい屋根材を設置する屋根葺き替え工事を行います。他にも屋根材の下に設置されている野地板や防水紙が傷んだ場合も屋根葺き替え工事を行います。

コロニアル屋根 屋根葺き替え工事で屋根材撤去の様子 コロニアル屋根 屋根葺き替え工事で屋根材設置の様子

屋根カバー工法

 屋根カバー工法とは屋根葺き替え工事同様に屋根材を新しくする工事ですが、大きな違いは既存の屋根の上に新しい屋根を作るということです。野地板が問題ないことや、使用している屋根材によって工事が難しいケースもあるので街の屋根やさんでは十分な事前調査を行って判断させていただきます。
 大きなメリットは古い屋根を残すので廃材費がかからないことです。また、工期も短いので「費用が安くて工事が早い」というお勧めの工事です。

コロニアル屋根 屋根カバー工法で防水紙を設置している様子 コロニアル屋根 屋根カバー工法で屋根材を設置している様子

 

コロニアルの種類

 コロニアルには種類があります。代表的なコロニアルをご紹介いたします。

・ニューコロニアル
 アスベストが含まれているため、現在は製造されていません。アスベストを含んだ屋根材は耐久性にすぐれているため、長年綺麗な状態が続きます。ニューコロニアルの補修方法は、新しい屋根材を上からかぶせるカバー工法か、現在の屋根を撤去して新たに屋根材を設置する屋根葺き替え工事です。屋根葺き替え工事にはアスベスト含有材の撤去費用がかかるので費用は高くなります。

・コロニアルNEO
 アスベストが規制されてすぐに、アスベストを含まない屋根材として販売されました。しかし、アスベストを含まないことで耐久性が低いことが問題となり、現在では販売されていません。

・コロニアルクァッド
 新築のお住まいでよく使われる屋根材です。もちろんアスベストは使用されていませんがコロニアルNEOよりも耐久性は高いです。また比較的安価であることから人気があります。

・コロニアルグラッサ
 コロニアルクァッドよりもグレードの高い屋根材です。木目調で暖かみを感じるデザインです。また色あせの原因となる紫外線から屋根材を守る構造で、色あせしにくいのが特徴です。

 

コロニアル屋根とアスベストの関係

 現在コロニアル、スレート屋根は戸建て住宅に最も使用されている屋根材です。そんなコロニアルは、実は2004年以前に製造されものの大半にアスベスト(石綿)が含まれています。「もしかしてうちの屋根にも…」とご心配の方もいらっしゃるかと思います。アスベストとコロニアル、スレート屋根の関係についてご説明いたします。
 アスベストが使われた目的は耐久性を高めるためですが、アスベストと聞くと、健康被害を及ぼす悪いものとイメージしますよね。しかし、実はアスベストが屋根材に含まれていても今すぐに危険ということはありません。極端な劣化や破砕しない限り、危険ではない場合がほとんどです。また、アスベストが含まれた屋根材を撤去する場合は資格を持った専門業者に依頼しましょう。
 お住まいの屋根材にアスベストが含まれているかご自身で見分ける方法もあります。一つ目は、お住まいがいつ建てられたかです。2004年に1%以上のアスベストを含む製品が法律によって禁止されました。そのため、2004年以前に建てられたお家にはアスベストが使われている可能性があります。もう一つの見分け方、屋根材です。コロニアル以外にもセメント瓦にもアスベストが使われていました。屋根材の商品名や製造番号がわかれば、国土交通省などのホームページで調べることができます。

まとめ

 コロニアルは安価で施工もしやすく、建物の建築費も抑えることができるといった多くのメリットがある反面、定期的な屋根塗装が必要であることや屋根材自体の寿命が20年程度とそれほど長くないデメリットがあります。そのため屋根をリフォームする場合は今のお住まいにとって、またそこに住むお客様の今後の人生計画なども考慮した提案が必要になってきます。
私達街の屋根やさんでは無料にて現地調査を行い、お客様のご要望をヒヤリングし、最適な工事のご提案をさせていただきます。コロニアル屋根のメンテナンスについての疑問や、ご不安、ご心配がある方はお気軽にご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2020年11月26日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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