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スレート屋根ってどんな屋根?メリット・デメリットや塗装方法をご紹介!

更新日:2020年11月13日

コロニアルクァッド

 屋根材の種類には、日本瓦や金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)などいくつかの種類がありますが、スレートもそのひとつです。よく耳にするスレートですが、実際にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?  今回はこのスレート屋根についてご紹介したいと思います。

 

一般的に呼ばれるスレート屋根とは?

 一般的にスレートと呼ばれる屋根材は、天然スレートと化粧スレートの2種類に分けられます。

 天然スレートは、粘板岩という岩を薄く切断して板状にし、屋根に並べたものです。天然の岩を使用しているため、非常に重くまた高価な素材なため、日本ではほとんど普及していません。対して、一般的に普及されているのが化粧スレートです。化粧スレートは、約2~5mmという薄い板状に形成されたものを並べた平形タイプと、工場や倉庫などで仕様されている波型タイプが一般的です。セメント瓦といわれる瓦もスレート瓦の一種です。

セメントスレート コロニアルクァッド

 化粧スレートの屋根材は、現在セメントを含有した「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ばれているスレートが一般的になっています。 しかし、2004年より以前のスレート屋根には石綿(アスベスト)を含有した屋根材が普及していました。アスベストが人体に悪影響を及ぼすことが判明してからは、アスベストが使用されなくなり、ノンアスベストタイプのスレートが普及するようになりました。 使用禁止になる前に建てられた屋根にはアスベストが使用されていますが、表面がコーティングされているため、アスベストの飛散は起こりにくくなっています。しかし、経年劣化によって含有しているアスベストが飛散する可能性があるため、アスベストを使用している屋根の住宅に長く住んでいる場合は注意が必要です。 また、既存の屋根を撤去して新しい屋根材に交換する葺き替え工事を行う際は、アスベスト対策をとる必要があります。廃棄物処理費用など特別な費用がかかるので、リフォームの際は注意が必要です。

 

スレートのメリット

スレートには、他にも以下のようなメリットがあります。

1.重量が軽いため、耐震性が高い

2.価格が安い

3.豊富なカラーバリエーションがある

4.平板・波型といった種類があり、デザイン性が高い

5.施工できる業者が多い

塗装工事完工 塗装後のカラーベスト

化粧スレートは薄くて軽いので、住宅への負担が少なく、耐震性に優れています。また、他の屋根瓦と比べると価格が安いため、初期費用が抑えられます。カラーバリエーションも豊富なために外壁に合わせられやすく、デザイン性に優れているのも特徴的です。屋根材としての普及率も高く、施工できる業者が多いというのもメリットのひとつといえるでしょう。

 

スレートのデメリット

一方、化粧スレートには以下のようなデメリットもあります。

1.定期的な塗装メンテナンスが必要

2.苔やカビが発生しやすい

3.割れやすい

4.耐久性・防水性が低い

スレートにひび割れ 苔が繁殖したスレート

スレート自体の耐用年数は15~20年程度になりますが、防水性が低く、定期的な塗装メンテナンスを必要とする上に、ひび割れや反りなどの劣化が起こりやすいので維持費がかかる屋根材といえます。

 

塗装メンテナンスの様子

定期的な塗装メンテナンスを必要とするスレートですが、実際にどのように塗装するのでしょうか。 ここでは実例をもとに塗装メンテナンスをご紹介します。

高圧洗浄 クラックの補修

 高圧洗浄で汚れを綺麗に取り除きます。汚れが残っていると、いくら耐久性の高い塗料を使っても直ぐに剥がれてしまいます。その様にならない為にも、丁寧に念入りに汚れを落としていきます。

 洗浄後、クラックなどがある場合はシーリングで補修を行います。割れ目にシーリングを充填しヘラで均して平らにします。上から塗装を行うので、補修跡はほとんど見分けがつかなくなります。

下地塗装 タスペーサー設置

 塗装の工程は下塗り・中塗り・上塗りの基本3回塗りを行います。まずはシーラーを使用して下塗り塗装を行います。下塗りは、スレート表面と仕上げ塗料の密着性を高める為にはとても重要な工程です。使用します塗料は日本ペイントのファイン浸透シーラー透明です。ローラーを使用して丁寧に塗っていきます。

 下塗りを終えた段階でタスペーサーを設置いたします。タスペーサーはスレートとスレートの間にわざと隙間を作る器具です。屋根材の隙間から入ってしまった雨水や水蒸気を排出する役目をします。 下塗りの塗料が十分に乾いたのち、仕上げ用塗料を塗っていきます。

中塗り塗装 上塗り塗装

 今回使用しているのは日本ペイントのファインパーフェクトベストです。ファインパーフェクトベストはラジカル制御技術により紫外線による劣化を防ぎ、耐候性・耐久性に優れた塗料です。仕上げ塗装は2回行います。スレートに色をつけるだけでしたら1回の塗装だけでも可能ですが、塗り斑が起きたり、塗膜の耐久性が低くなり、すぐに剥がれてしまったりします。下塗りと合わせて3回塗る事で塗膜に充分な厚みを増し、メーカーが期待する塗料が持つ本来の性能を発揮しますので、しっかりと丁寧に重ねていきます。 棟板金を含めてすべて塗り終えたら完了となります。

 

スレート屋根の補修サイン

 以下のような症状があった場合、雨漏りのリスクが高まります。専門業者に依頼して点検を行いましょう。

・棟板金の浮きや釘の緩み
 棟板金は屋根の頂点部分です。棟板金と屋根は釘で固定されているのですが、劣化により釘が緩むと棟板金が浮いてきてしまいます。屋根との間に隙間ができると当然雨が侵入し、最悪の場合雨漏りします。

・ヒビ、欠け
 暴風時の飛来物や、塗装の防水機能が低下して屋根が水分を含み、乾燥して収縮することが原因でヒビや欠けが発生します。

・色褪せや苔、カビの発生
 塗装の機能が低下しているサインです。色がまだらになり見た目も悪くなります。スレート屋根が黄色くなっているのをよく見かけるかと思いますが、あれは苔が生えてしまっている状態です。

・反りや浮き
 ヒビや欠けと同様、スレート屋根に水分が入り込み、乾燥を繰り返すことで、反りや浮きも発生します。隙間があれば水は侵入しますので、補修が必要です。反りや浮きが起きた場合は、塗装ではなく葺き替え工事などの方法で修理します。

・天井にシミ
 天井にシミができている場合は、雨水がスレート屋根を通り越して小屋裏まで侵入しています。屋根葺き替えだけでなく、防水紙や野地板など小屋裏の修理も必要になります。

 

 

スレート屋根とアスベスト

 かつてスレート屋根材にはアスベストが含まれていました。そう聞くと「うちの屋根にもアスベストが使われているかも…」と不安になりますよね。しかしアスベストは屋根材を破壊しない限り、体に影響を及ぼすなどの危険はありませんのでご安心ください。アスベストが含まれているかは、以下の方法で確認することができます。

・建設年
 アスベストを1%以上含む製品の製造が禁止されたのが2004年なので、2004年以降に建てられたお住まいにはアスベストが使用されていません。

・屋根材、製造番号
 お住まい建築の際の書類には、使用されている屋根材や製造番号が記載されているかと思います。国土交通省などのホームページに、アスベストが使用されている製品の製造番号などが書かれていますので、確認することができます。

 

 屋根にアスベストが使用されていた際の屋根リーフォームには2つの選択肢があります。
一つ目は「屋根葺き替え工事」です。現在の屋根材を撤去して新しい屋根材を設置する方法です。アスベストが含まれた屋根材を完全に取り除くので、この先長い間安心して過ごすことができますが、アスベスト含有材撤去費がかかるというデメリットもあります。
 もう一つの方法は「屋根カバー工事」です。現在の屋根の上から新たな屋根材を被せる工事です。現在の屋根を撤去しないので費用は抑えられますが、将来長く住むのであればあまりおすすめできません。

 

まとめ

 一般的に普及して愛用されている化粧スレート屋根ですが、価格が安くて軽く耐震性が高いというメリットがある反面、苔やカビが発生しやすくて割れやすく、定期的な塗装メンテナンスを必要とするというデメリットもあります。こうしたことを踏まえて定期的に点検を行い、適切なメンテナンスを施していけば長く付き合える屋根材となります。街の屋根やさんでは疑問や、ご不安がある方は小さなことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2020年11月13日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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