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垂木とはなんだろう?屋根の土台といえる垂木の機能やメンテナンス方法をご紹介します

更新日:2021年06月04日

垂木ということばはあまり聞きなれないと思いますが、垂木とは屋根の斜面部分、野地板や屋根材などを下から支えている木材を言います。通常目に見える部分ではないので、垂木の存在自体があまり認知されていませんが、屋根を支えるとても重要な部分です。いざ屋根リフォームを行う場合に、垂木がどのような機能があり、種類やメンテナンスについて知っておくことが重要です。
このページでは垂木の働きやサイズによる違い、修理についてご紹介いたします。

垂木とは

 

 

 

垂木とはなんだろう

屋根の構造は、上から層になっており、一番上に屋根材、その下に防水紙、さらにその下にはには野地板が取り付けられています。これらを支えるための木材で、棟から軒先に向かって斜めに取り付けられているのが垂木です。
スレートや金属屋根材を設置する場合、屋根に固定するために釘やビスを使用します。台風などの強風で飛散したりずれたりしないように、強固に固定するには野地板を貫通させて、その下に取り付けられている垂木に打ち込んでいます。ですので、垂木は屋根を支えている最重要部分とも言えるでしょう。
ちなみに垂木に使われている漢字である「垂れる」と由来は、棟から軒先に向かって上から垂れるように取り付けられていることからです。

垂木の上から野地板を設置 野地板の上から防水紙を設置

 

垂木はどのように設置されているだろう

垂木は、棟から軒先に縦方向に設置しますが、その下に、今度は横方向に交わるような井形で組んでおり、それにより強度が増し、重量のある屋根でもしっかりと支えることができます。
また、軒先部分の外壁から突き出た垂木は、鼻垂木もしくは鼻と呼びます。この鼻垂木が露出していると風雨の影響を受けて破損の原因になることや、景観がよくないなどの理由もあり、鼻隠しという板を設置しています。

 

垂木の設置間隔

棟部分から縦に設置している垂木ですが、その間隔は455mmでの設置がルールになっています。しかし、在来工法や木造軸組工法の場合は303mmの場合もあるので注意が必要です。

 

 

垂木のサイズの違いについて

垂木と一言でいっても使用される屋根によってサイズに違いがあります。もちろん、棟から軒先までの長さに違いがあるのは当然ですが、垂木の断面部分の高さにも違いがあります。
通常の屋根の場合は幅45mmで高さ60mmですが、軒の出が長い屋根は幅は45mmで75mmという高さの材が使われます。また、屋根材自体が重量がある瓦の場合は、通常ですと幅60mm、高さは75mm、軒の出が長い場合は幅60mm、高さ100mmと使われサイズは様々です。

 

 

金属屋根やスレートなど、軽量な屋根の場合

通常の屋根 軒の出が長い屋根
幅45mm 幅45mm
高さ60mm 高さ70mm

 

瓦など重い屋根材の屋根の場合

通常の屋根  軒の出が長い屋根
幅60mm 60mm
高さ75mm 高さ75mm

 

屋根材を釘で固定するために正確に垂木に打ち付けるには

垂木は野地板や防水紙がすでに設置されている状態では、屋根の上から見ることはできません。しかし確実に垂木に釘を打ち付けられているのはどうしてなのでしょうか?
理由は垂木の設置は455mmという間隔で均等に設置されているのがルールですので、このルールに従うことで垂木の位置がわかるのです。
また、実際に釘を打ち込んだ時の感覚も、垂木でない箇所とでは手ごたえが違うのですぐに分かります。このように正確に垂木の位置を把握し、屋根材を設置するには専門的な知識が必要です。私達街の屋根やさんでは多くの施工実績があり、高い専門知識を持ったスタッフが対応させていただいますのでご安心ください。

 

垂木のメンテナンス方法

垂木は木材ですので、経年や水分の影響で傷んでしまいます。傷んでしまうその大きな原因の一つは雨漏りで、屋根材が欠けたり、ずれなどによって雨水が侵入すると、垂木が水分を吸って時間が経てば腐食してしまいます。また、もう一つの原因は積雪による重さです。関東近郊ではそこまで積雪はありませんが、使われている垂木サイズや築年数によっても違いますが積雪が60cm以上ある場合は雪下ろしをして屋根の負荷を軽減しなければ垂木が耐えられず破損する危険があります。

垂木が破損した場合の補修について

垂木を補修するには、屋根材や防水紙、野地板なども撤去しなければなりませんので、必然的に大がかりな工事が必要です。また、垂木自体を交換する場合は傷んだ垂木に添え木をして補強する「抱かせ」という方法が一般的です。

垂木が傷んでいる 垂木の補修

 

 

垂木の種類

 垂木は名前の通り木材なのですが、その材質もいくつか種類があります。材質によって特徴も様々です。

・杉
 1番使われているのが杉の垂木です。日本全国で植林されており、日本ではよく使われる木材です。まっすぐに育つので使いやすい、加工しやすいといった特徴があります。また、油分が少ないのでお住まいに使用するのに向いています。ちなみに割り箸も杉で作られています。

・米松
 アメリカから輸入する木材です。杉同様加工しやすく、木目も綺麗なのが特徴ですが、経年で黒ずみが発生してしまうこともあります。

・蝦夷松
 北海道に分布している蝦夷松は、加工しやすく軽量なのが特徴です。しかし、湿気の多い地域では劣化しやすいといった欠点もあります。

化粧垂木
 一般的なお住まいでは軒天材を張って垂木を見せないようになっていますが、垂木をあえて見せる化粧垂木というものがあります。お寺や神社でよく見られるのですが、化粧垂木は豪華で迫力のある印象を与えます。化粧垂木には耐久性があり、木目も美しい檜がよく使われるようです。

 

垂木は小屋裏から確認できます

私達街の屋根やさんでは現地調査時に屋根に上ることももちろんですが、垂木の傷みなどの確認については小屋裏まで確認させていただいております。小屋裏からは垂木が直接見ることができるので、屋根の上からでは分からない状態もしっかり確認できます。小屋裏を見ることで垂木の異常以外に野地板や母屋など屋根の構造部を確認でき、また雨漏りなどの染みや痕跡もチェックできます。
小屋裏へは押し入れの上から入れるケースが多いですが、場合によっては小屋裏にそのまま入れないこともあります。小屋裏の点検が必要な場合は、天井に開口部を作ることも可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

小屋裏から見た垂木 小屋裏の様子

 記事内に記載されている金額は2021年06月04日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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