風災・雪害に伴う屋根補修工事に利用できる火災保険の特徴と注意点をおさらい

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風災・雪害に伴う屋根補修工事に利用できる火災保険の特徴と注意点をおさらい

更新日:2021年04月28日

 台風や大雨でお住まいが被害を受けた際に利用できるのが火災保険。既にご存じという方が非常に多いと思いますが、これも近年自然災害による被害が急増した為ですね。もちろん被害を受けないに越したことはありませんが、予想もできない被害は火災保険や共済をフル活用して自費を減らして頂きたいと思っています。そこで今回はもう一度おさらいになりますが、火災保険の役割や利用条件、屋根補修までの流れをご紹介したいと思います。

火災保険の流れ

火災保険とは?

火災時の保険 台風による被害

 住宅ローンを利用して住宅を購入・建築される際には加入が義務付けられていますが、火災で住宅が消失してしまったときにだけ利用できる保険ではありません。名前から勘違いされやすく少し前まで知らなかったという方も多いと思いますが、台風や突風等の風災、雹災、雪害等で住宅が被害を受けた際に補償金が支払われるという保険です。風災のみ、家財のみという補償対象や、いくら以上の損害に対しての補償かというのはお客様ごとに違うのが特徴です。

というのも、共済は非営利団体ですので掛け金に応じて補償範囲は異なりますが、補償内容は違いません。一方火災保険は営利団体が個々にサービスを提供しておりますので、補償内容や範囲はお客様ごとに違っておりますので確認が必要です。火災保険は火災のみの保険と勘違いされることが多く、いくら払っているのかわからない、利用したこともないという方が多かったのですが、ここ数年自然災害で被害を受けるお住まいが急増し、この機会に知った、初めて利用したという方が非常に多くなってきているかと思います。

火災保険はどんな屋根被害に利用できる?

台風で崩れた棟 台風被害

 問題の「どんなタイミングで火災保険を利用できるのか」ですが、これはまさに自然災害でお住まいが被害を受けた際です。その被害は例えば雨樋が飛んでしまった、瓦が捲れてしまった、急に雨漏りが発生した等、台風で被害を受けたことで生じた破損や雨漏り等は全て対象となります。
では経年劣化していたものが今回の台風で破損してしまったのはどうなるのか?気になりますよね?実際「我が家は古いから壊れても仕方がない」という考えから火災保険の申請すらしなかったという方は非常に多いのですが、台風が無ければ破損していなかったかもしれないという考えも出来ます。つまり多少劣化していても破損の原因が台風等の自然災害によるものであれば、火災保険の申請は可能です。その際に「経年劣化による破損」なのか「自然災害による破損」であるのかは保険会社が決めますが、申請自体は何度でも可能ですし保険料が上がるということもありませんので申請は無駄ではありません。

火災保険を使って屋根補修を行うまでの流れ

雨樋の破損発覚 お見積書が申請に必要

 では実際に火災保険を利用する際の流れをご紹介します。まず被害を受けたかもと感じた際には早い段階で保険会社に連絡を入れましょう。規模の大きい自然災害時は一気に連絡が集中するため、電話がつながらず申請が出来ないという事になりかねません。平行して屋根の調査が可能な工事業者にも連絡しましょう。これも同様の理由ですが、点検の予約だけでも入れておけば安心です。

 その後、保険会社からは申請に必要な書類が郵送で届きます。必要事項を記入の上返送する際に、【現況写真】と【復旧にかかるお見積り書】の提出が求められます。そのため屋根工事業者だけに連絡を入れても保険会社のみに連絡しても火災保険の申請には至りませんのでご注意ください。

書類郵送後、1~2週間ほどで保険会社からの連絡があります。書類に不備がなければ保険金が振り込まれますし、確認事項があれば鑑定人がお住まい調査に伺う流れです。

火災保険利用時の注意点

 火災保険を頻繁に利用するという事はありませんので注意点を知らずに過ごしている方も多いかと思いますが、後悔しないようにしっかり把握しておきましょう。

棟板金工事 火災保険で屋根カバー

◆被害を受けてから3年以内
 火災保険には申請期限があります。通常は被害を受けてから3年以内ですので、「実はあの時壊れていた」と後から申請することはできません。また時間が経過すればするほど経年劣化と判断されかねませんので早めに申請したほうがオススメです。

◆目的は原状復旧
 火災保険の本来の目的は【原状復旧】、つまり本来あった状態に戻すという事です。破損した箇所の仕様をよくするための申請はそもそもできませんのでご注意ください。例外としては破損したのが廃盤製品のケースです。廃盤製品に対して後継商品があればいいのですが、無い場合や部分補修が不可能な場合は全面葺き替え・交換という形で申請が可能です。廃盤になっている製品といえば屋根材・雨樋もそうですがカーポートも該当することがありますので要チェックです。

◆必ずしも申請通りの復旧工事をしなくても良い
 火災保険を申請し「復旧ではなく全面の屋根補修をしようかな」という場合に保険金を補填することは可能です。あくまで現状復旧出来るだけの費用を支払うまでが火災保険ですのでそこからの工事の変更や寧ろ工事を行わないという選択肢もあります。この場合は建て替え等をご検討中の方ですね。もちろん住宅に大きな損害を出している際には早く補修するに越したことはありませんが、予算を考えて施工方法を考えるのも大事です。

火災保険を利用して葺き替え工事

台風で発生しやすい屋根の被害

 2019年に発生した令和元年房総半島台風では、千葉県を中心に関東に大きな被害をもたらしました。台風後には街の屋根やさんへ多くのお問い合わせをいただきました。お住まいの中でも屋根は台風の被害を受けやすい場所です。台風でよく発生する被害を知っておくことで被害を予防することができます。

瓦屋根
・瓦のずれ、割れ、落下
 瓦がずれているだけであれば元の場所へ戻すことが可能ですが、割れてしまっている場合には同じ瓦を取り寄せる必要があります。瓦屋根では一部のみの交換ができます。
・棟の歪み
 棟はお住まいの中で1番高いところにあるため風の影響を受けやすいです。棟の歪みは屋根全体が崩れる可能性がありますので早めの補修が必要です。棟瓦取り直し工事で棟瓦を積み直します。

スレート屋根
・スレートの割れ、欠け、落下
 飛来物が当たった衝撃や風に煽られることでスレートに被害が発生します。スレートは1枚ごとの交換が可能ですが、強度が弱くなる、他の部分が割れてしまうといったリスクもあります。
・棟板金の剥がれ、落下
 台風後、最も多い被害がスレート屋根の棟板金の剥がれや落下です。棟板金を固定している釘が経年で緩んでしまっているところに風が吹くと、棟板金が煽られてしまうのです。棟板金交換工事が必要です。

金属屋根
・トタン屋根の剥がれ
 トタン屋根は、現在主流のガルバリウム鋼板の屋根材に比べて耐久性が低いため、風で煽られて剥がれてしまうことがあります。また、錆が発生していたり劣化が進んでいると被害を受けやすくなりますので定期的にメンテナンスしましょう。
・屋根の凹み
 飛来物が当たった衝撃で屋根が凹んでしまうことがあります。傷がついてしまうとそこから錆が発生し、全体に広がってしまうので、台風後には一度点検を行いましょう。

 今回は自然災害で屋根等に被害が生じた際に利用できる【火災保険】についてご紹介させて頂きました。もちろん被害を受けないに越したことはありませんが、風災等は予想できるものではありません。日ごろからどのような保険に加入しているのか、またいざという時に頼れる屋根工事業者がいるのかが補修のスピードにも影響してきます。私たち街の屋根やさんは新型コロナウイルス対策を講じた上で点検・お見積りにお伺いさせて頂いております。お住まいで気になる箇所がある方はお気軽にご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2021年04月28日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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