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鎌倉市長谷にて雨漏りしているアパート屋根調査、適切な工事をしませんと雨漏りは止まりません

更新日：2019年06月16日

鎌倉市長谷にて、不動産会社様より雨漏り調査の依頼を頂きました。

きっかけは、ご入居者様から室内にシミが出ていると報告がきた為だそうです。以前から何度か修繕はしているが足場を架けてまでの工事はされていないとの事。

今回はしっかり調査してもらい、予算を組んで雨漏りしない建物にしたいとの事です。

それでは屋根に上がり状態を確認しましょう。

緩い勾配の屋根はそれだけで汚れが残りやすくメンテナンスをしていないと傷むのが早い

緩い勾配の屋根は汚れが流れ落ちにくく、そこに水が残っていしまうと苔や藻、カビなどの繁殖の手助けになってしまいます

塗装をされていないとの事でしたが、実際に屋根に上がるとそれも分かります。

まだ緩い勾配のスレート屋根ですので調査で歩けましたが、表面がずるずるしておりふんばりが効きません。

写真もよく見ると黒い斑点の様なものが全体に確認できますが、カビが発生しているようです。

軒先の汚れと間違ったコーキング処理

軒先には大量の苔が繁殖し、黄色くなってしまっていますスレートの継ぎ目にコーキングが打たれています。雨水の流れ道を塞いでしまうので行ってはいけません

軒先雨樋の近くのスレート表面は総じて黄色くなってしまっています。水はけが悪い勾配と元々雨が集まりやすい軒先ですので塗装での保護が薄れてくるとはっ水効果がなくなり、こうなってしまいます。こうなる前に10年程で塗装でのメンテナンスが必要なのがスレート・コロニアルと呼ばれる屋根材です。

また写真右はスレートの継ぎ目にコーキングがたっぷりと打たれてしまっていました。

本来スレート屋根の小口は隙間が必要です。毛細管現象や雨水が屋根材の裏に回った時の逃げ道としての考えからです。もちろん塗装工事を行った時は現在では手作業で塗料が乾いた後に手作業で隙間を作っていましたが、今ではタスペーサーと呼ばれるものを差し込んで隙間を確保します。手間とコスト、時間の削減です。

それをコーキングで塞いでしまっていると、ここまでもし水が回ってしまっているとせき止められてしまい、とどまってしまった水をスレートが吸ってしまう、もしくは室内へ流れてしまいます。それが長い間続くと最終的には雨漏りに繋がります。

棟板金の取り合いにはコーキングが使われていますが、切れて雨水が入り込むようになっています釘の浮きも確認でき、スレートと板金の両方修繕が必要な状態です。下地に水が回っていなければカバー工事、水がまわってカビてしまっていたら葺き替え工事が賢明です

こちらは雨仕舞いとして屋根の一番高い所に設置してある棟板金です。写真左は板金がぶつかり合う取り合いですが、通常隙間が出来てしまうためにコーキングで隙間を塞ぎます。

それが長年何も修繕されていない影響で、コーキングが切れて隙間が出来てしまっています。これでは雨が降る度に建物内へ雨水が入り込んでしまいまう。

早めに気づけて修繕できれば雨漏りに即つながる事はそうそうありませんが、10年20年と放置したままにしてしまうと防水紙や野地板に水が回り傷みが進み雨漏りしてしまいます。

釘の浮きなどは、その兆候とも言えます。

こうなってくると下地の状態を確認し、雨漏りしていない場合はカバー工事も可能ですが雨漏りしている場合は葺き替え工事が賢明と言えます。

今回は調査の結果、葺き替え工事をご提案させて頂きました。

塗装でのメンテナンスが必要なスレート屋根を使っていて10年以上何もされていないお住まいも立地や環境で今回紹介した屋根の状態になり得ます。

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