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ガルバリウム鋼板は塗装出来る?知っておきたいポイントと塗装時期

更新日 : 2023年07月12日

更新日 : 2023年07月12日

ガルバリウム鋼板屋根は塗装できる? 塗装時期と知っておくべきポイント

 ガルバリウム鋼板の屋根は、メンテナンスフリーというイメージをお持ちの方も多いと思われます。
 また、「屋根材をガルバリウム鋼板に交換してから10年以上経ちましたが、塗装などのメンテナンスは必要ないのでしょうか?」と考えている方おられるでしょう。
 確かに他の屋根材と比べて、ガルバリウム鋼板の屋根材は耐久性に優れているため、長持ちします。
 ただし、何もせずに放置するわけではなく、塗装を行うことで安心して長く使用できます。

 今回は、ガルバリウム鋼板のお手入れに困っている方や、採用を検討している方に向け、塗装やメンテナンスのポイントを詳しく解説していきます。

ガルバリウム鋼板も塗装が必要

 

 近年、屋根材を選ぶ際の重要な要素として挙げられるのは耐久性の高さ軽量性の2つです。特に日本のような地震の多い地域では、屋根を軽量化する事でお住まい全体の耐震性を高める事が大きなメリットとなります。
 そのため、その上記の両方が優れているガルバリウム鋼板は注目を浴びており、屋根材や外壁材としてのシェアが日々拡大しています。

優れた耐久性と高い耐震性のガルバリウム鋼板

 ガルバリウム鋼板は非常に耐久性が高い素材ですが、いくら長期の耐用年数を誇るといっても、定期的なメンテナンスが必要です。
 ガルバリウム鋼板の中身は鉄(鋼板)であり、優れためっき(アルミニウムなど)によってコーティングされているため、簡単に錆や腐食による穴が発生する事はありません。
 しかし、時間の経過によって劣化する可能性はあります。錆びにくい性質を持っていますが、完全に錆びないわけではありません。

経年により劣化し錆が発生

 その為、他の屋根材と同様にガルバリウム鋼板も定期的な塗装メンテナンスが必要です。塗装によってめっき加工された箇所を保護し、鉄部分まで水分が浸透しないようにしすることで屋根材を守る事が可能です。ガルバリウム鋼板は万能ではありませんので、錆の発生に対抗するためには定期的な塗装メンテナンスが必要です。

耐久性が高いガルバリウム鋼板ですが塗装メンテナンスは必要です!
塗装時期の目安

 では、ガルバリウム鋼板の塗装メンテナンスが必要な時期はいつなのでしょうか。

 一般的に、各メーカーが推奨する塗装の目安はおおよそ15年です。 ただし、周囲の環境によっても影響を受けるため、海沿いの住宅などで塩害が心配される場合は、10〜15年程度と考えておくと良いでしょう。

ガルバリウム鋼板の塗装メンテナンスの時期目安

 アイジー工業株式会社は、ガルバリウム鋼板屋根材である「スーパーガルテクト」という屋根材を販売しております。
  アイジー工業株式会社が推奨しているメンテナンススケジュールでは、一般的なガルバリウム鋼板のスーパーガルテクトは約15年塗膜にフッ素を使用したスーパーガルテクトフッ素では、約20年で塗装メンテナンスが必要となります。
 また、おおよそ30年以上経過致しますと耐用年数を迎える事で張り替えが必要になってきます。

 製品の保証期間ではスーパーガルテクトの塗膜が15年保証赤さびについては20年保証穴あきについては25年保証フッ素タイプの場合は変褪色に対して20年の保証になっています。

 これらは保証期間であり、すぐに使用できなくなるわけではありませんが、塗膜が保証される期間である15年や20年が経過した時点で、初めての塗装メンテナンスが推奨されている事が分かります。

メーカー保証内容

 ※スーパーガルテクトの基盤には、正確には「エスジーエル(SGL)」が使用されています。
  ガルバリウム鋼板のめっきにマグネシウムを2%付加したもので、より高耐久となっています。

 また、簡易的な定期点検は年に一度行い、最低でも5年~10年に一度は専門業者へ依頼して詳細な点検をされることをオススメ致します。

5年~10年に一度は業者による詳細な点検を依頼しましょう!

 ガルバリウム鋼板は、高耐久・長寿命である優れた素材であり、屋根材として最適です。しかし、必ずしもメンテナンスフリーではなく、手入れを全くしなくても良いわけではありませんことをご理解いただけたと思います。 ガルバリウム鋼板の屋根材は、約15年を目安に塗装メンテナンスが必要です。

ガルバリウム鋼板屋根材のメンテナンス目安

 ※劣化状況・使用材料やお住まいの環境によりメンテナンスのタイミングは変動します

ガルバリウム鋼板の劣化症状

 ガルバリウム鋼板製の屋根の塗装は「約15年」ごとに行うことが推奨されていますが、それはあくまで目安の時期となります。
 立地条件や環境、気候によっても塗装時期は影響を受ける為、注意が必要です。
 以下のような劣化の兆候が見られる場合は、塗膜が傷んでいる可能性がありますので、参考にしてください。

色褪せがある

 光沢が変わることが最初の兆候です。光沢が低下し、くすんだ印象を受けるようになったら、塗膜が次第に劣化していることを意味します。光沢がなくなると、色調に変化が生じ、色が変わったように見えます。

 もしガルバリウム鋼板の屋根がどこか白く見えるようになったら、塗膜の劣化が進み、塗装の時期に差し掛かっていることを意味します。(屋根点検時に指で擦ると、塗料が粉として付着することをチョーキング現象(白亜化)といいます。)

劣化のサイン、色褪せ

苔やカビの繁殖

 ガルバリウム鋼板製の屋根材に、苔やカビなどが生えている状態では、塗膜がかなり劣化していると考えられます。苔が生えているということは、塗膜が効果を失い、本来雨で洗い流されるべき汚れが残ってしまっていることを意味します。 表面の塗膜が劣化すると、その下にあるめっき鋼板が錆びてしまい、錆が発生する恐れがあります。塗装によって撥水性を回復させましょう。

劣化のサイン、苔やカビ
屋根のカビ・苔・藻の対策

錆の発生

 錆には白錆赤錆の2種類があります。白錆はガルバリウム鋼板の亜鉛めっきが変化したものです。最初は白っぽい錆が少しずつ増えてきます。ただし、白錆だけであれば大した問題ではありません。しかし、亜鉛めっきの機能が低下していることを示しています。

 時間が経つと、亜鉛めっきの効果がなくなり、鋼板自体が劣化し始めると赤錆が発生します。このまま放っておくと、赤錆の範囲が広がっていきますので、早い段階で塗装を考える必要があります。

 錆が進行すると屋根材としての機能を果たさなくなり、最終的には張り替えが必要になってしまいます。

劣化のサイン、錆
塗装のポイントと注意点

 ガルバリウム鋼板の屋根塗装は非常に困難であり、適切な知識と豊富な経験がなければ十分な仕上がりを得ることができません。
 この困難さの理由は、ガルバリウム鋼板が汚れが付着しにくく錆や劣化が少ない特性を持つ一方で、表面が滑らかで塗料が弾かれやすいことによるものです。
 例えば、アルミ製のサッシやフェンスに塗料を塗る人が少ないのは、その表面が塗装しにくい素材であるためです。同様に、ガルバリウム鋼板の屋根材も塗料がなかなか密着しない素材と言えます。

塗装を施工させる為に必要なケレン

 それでは、どの様に塗装を進めていくのでしょうか?
 以下にご紹介致します。

屋根塗装の流れ

 最初に屋根全体を高圧洗浄し、汚れや苔を綺麗に落とします。

STEP01・洗浄

 洗浄の完了後、劣化した部分の既存の塗膜や錆を除去するケレン(下地処理)作業を行います。
 錆や汚れをそのまま残した状態で塗装を施しても後々になって剥がれてしまいますので、ケレン作業は非常に重要な作業となります。
 また、塗装する前にガルバリウム鋼板の表面に微細な傷をつける目荒しの役割もあり、新しい塗料の密着性を向上させます。
  ケレン作業の重要性を認識している専門業者に依頼することは非常に大切です。

STEP02・ケレン(下地処理)錆落としや目荒し

 不純物を細かく取り除いた後は、ガルバリウム鋼板に適した錆止め効果のある下塗り剤(プライマー)を塗布します。
 その後、中塗り・上塗りと塗装を仕上げていきます。

STEP03・下塗り(錆止め)
STEP04・中塗り、上塗り

 ガルバリウム鋼板の塗装は専門的な技術と経験を要するため、知識と経験の不足した業者に任せると失敗する可能性があります。
 高性能・多機能な素晴らしい塗料を使用しても、未熟な業者による施工では数年後に剥がれてしまうなどの問題が発生するおそれがあります。費用をかけても数年で剥がれてしまうことになれば、無駄になってしまいますよね。
  ガルバリウム鋼板の塗装は、経験と知識がある専門業者に依頼することをおすすめします。実績を確認するために、ウェブサイトなどでこれまでの施工事例をチェックしてみるのも良いでしょう。

ガルバリウム鋼板屋根の塗装メンテナンスの事例

施工前

beforeから

After

施工前

After

築年数 約20年 工事費用 屋根塗装・アンテナ撤去併せて約53万円

雪止め
流れ出たもらい錆

 約20年前に施工されたガルバリウム鋼板の屋根です。屋根の色が褪せており、端部分には錆が見られます。さらに、金属製の雪止めや太陽光パネルの架台からもらい錆が流れているようです。色褪せによって防水機能が低下しており、これ以上の腐食を防ぐために塗装を行えて良かったです。

雪止め付近の下塗り
下塗り

 

 洗浄と除去作業の後、金属専用の下塗り剤を塗布しました。この下塗り剤は防錆効果があり、塗布する塗料との密着性を向上させる役割を果たします。

細かい箇所へは刷毛でフッ素塗料を塗布
広い面へはローラーを使ってフッ素塗料を塗布

 お客様のご要望は「出来るだけ高耐久の塗料」とのことでしたので、専用のフッ素塗料をご提案させて頂きました。大きな面はローラーを使用し、小さな箇所には刷毛を使って丁寧に塗布していきます。

屋根塗装工事が完了

 写真の様に塗装工事が完了しました。屋根には艶が戻り錆も無くなりました。

ところでガルバリウム鋼板とは?

 ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム、亜鉛、およびシリコンでめっきされた鋼板の建材です。鋼板自体は鉄でできているため錆びやすいので、アルミニウムと亜鉛のめっきによって耐久性が向上しています。
 この建材は非常に耐久性があり、最近ではリフォームや新築の注文住宅に広く利用されています。デザイン的な人によって異なると思われますがスッキリとした外観で、どの年代にも広く人気があります。

ガルバリウム鋼板の特徴
ガルバリウム鋼板についてもっと詳しく

 例えばの話ですが、古来より日本で使用されている日本瓦は風格があり立派で、耐久性のみであれば最も優れている屋根材です。
 しかし、その重量は㎡あたり50Kgです。対してガルバリウム鋼板は㎡あたり5Kg10分の1も重量の違いがあります。

1㎡あたりの重さ比較

 また、一般住宅でよく使用されるスレート屋根は屋根材の中では比較的軽量であり、耐震性にも優れていますが、耐用年数は約20年から30年であり、定期的な塗装やメンテナンスが必要です。
 一方、ガルバリウム鋼板製の屋根材「スーパーガルテクト」の張替えを推奨されるのが30年~となります。

耐用年数とメンテナンスの目安

 これまで使われてきた屋根材の特性を考えてみると、ガルバリウム鋼板は非常に優れた屋根材であり、耐久性と耐震性をバランスよく兼ね備えていることがわかります。
 その為、スレート屋根へのカバー工法や、重い日本瓦からの葺き替えにおすすめの屋根材です。

ガルバリウム鋼板製屋根、メンテナンスの基本

 ガルバリウム鋼板製の屋根材を長持ちさせるための方法は塗装だけではありません。
 以下のメンテナンス方法も必要となります。

傷の発生時には早めの補修

 ガルバリウム鋼板は、「傷」が弱点です。もし何かしらの飛来物が屋根に衝突して傷がついてしまうと塗膜が剥がれてしまいその傷から錆びが発生する可能性があります。さらに錆は周囲にも広がる可能性があります。

 屋根の傷は、自分で見つけるのは非常に困難です。特に台風の後など、心配な箇所がある場合は、専門業者への点検を依頼されることをオススメ致します。

 

屋根材の傷

 傷が見つかった場合には、部分的なタッチアップによる補修が可能です。傷から錆が拡散するのを予防することで、鋼板までの劣化を回避できます。
 ガルバリウム鋼板を使った屋根材に限らず、定期的な点検の重要性は非常に重要です。

ガルバリウム鋼板の傷から錆が広がるのを防ぐためには定期的な点検、早めの補修がベストです

シーリングの劣化・棟板金の状態

 ガルバリウム鋼板製屋根の一番高い部分には、棟板金という金属のパーツが重ねて設置されています。この棟板金は雨や風の影響を最も受けやすい部材であり、問題が発生しやすい箇所です。
 特に時間の経過とともに釘が緩んできて、強風時に浮いたり剥がれたりすることもありますので、10年ごとに点検することをおすすめします。

棟板金の剥がれ

 同様に、棟板金に使用されているシーリングの劣化状態の確認も重要です。
 シーリングは棟板金の繋ぎ目に充填されている事が多いですが、経年による劣化・痩せが進行する事で役割を担う事が難しくなります。

棟板金のシーリングが劣化

 シーリングは雨水が入り込んではいけない箇所に施工されています。もしシーリングに欠損やヒビがある場合、雨水は容易に棟板金の下地に浸入してしまいます。
 下地の腐食を防ぐためにも、シーリングの点検と補修は非常に重要で欠かせません。

定期的に点検を行い、隙間から雨水が浸入する前にシーリング補修などのメンテナンスを行いましょう
棟板金補修について詳しく
シーリング・コーキングを詳しく
劣化がひどくなればカバー工事か葺き替え

 ガルバリウム鋼板は非常に耐久性に優れた屋根材ですが、他の屋根材と同様に耐用年数があります。
 約30年程度から製品・メンテンナンスの状況により40年程度と長持ちするものもあります。

 しかし、周囲の環境によっても変動する為、劣化症状が著しい場合には、

チェックマーク

チェックマーク

既存の屋根材を撤去して新規の屋根材を設置する「葺き替え」

チェックマーク

チェックマーク

既存の屋根材を上から被せる「屋根カバー工法」

 のどちらかの選択になります。

 屋根材の劣化症状が著しい場合には、状態を確認してリフォーム方法をご提案させて頂きます。
 (※過去にカバー工法による施工をを行っている場合、2回目のカバー工法は出来ません。)

屋根カバーの流れ
葺き替えの流れ
葺き替えか?屋根カバーか?

 

 耐久性に優れるガルバリウム鋼板を使用し、定期的な塗装によるメンテナンスを行えば、さらに長い期間安心してお使いいただけます。
 塗装が必要になる時期については、記事内でご案内してまいりましたが、屋根は自身ではなかなか点検できない場所です。
 もし、ご自宅の屋根にもそろそろ塗装が必要かなと思われた場合は、街の屋根やさんにご相談ください。
  無料点検により、屋根の状態を確認しした上で塗装を含めた最適な工事のご提案をさせていただきます。

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ガルバリウム鋼板は塗装出来る?まとめ

●ガルバリウム鋼板は非常に高耐久ですが、塗装メンテナンスが必要です

●屋根材メーカーでは、約15程度の塗装を目安として推奨しています

●塗装頻度の目安にかかわらず「色褪せ」「苔やカビ」「錆」を発見したら塗装を検討しましょう

●塗装メンテナンス以外にも、「傷」「棟板金」「シーリング」の点検も大切です

●耐用年数が近づきましたら、「屋根葺き替え」や「屋根カバー工法」によるリフォームもご検討下さい

ガルバリウム鋼板 塗装に関するお客様の声一覧

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