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ニチハパミールの屋根は塗装工事ができない!?今後のメンテナンスで知っておきたい解決策とは?
ニチハの「パミール」は、普通のスレート屋根材と比較してみてもかなり短い期間で屋根としての機能が失われる屋根材です。その劣化症状は特徴的で、まるでミルフィーユのような層が露出した剥がれ方…。全国各地で、パミールの屋根材によるトラブルが頻出しています。そんな状態を見たら、今後のメンテナンスに不安を感じますよね。 パミールの屋根にお住まいの方は、不安や疑問がたくさんあるかと思います。この記事では、「パミール」のメンテナンス方法を詳しくお伝えしていきます。
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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まるでミルフィーユ!?何層にも剥がれるスレート屋根材「パミール」とは?
パミールは、スレート(化粧スレート・カラーベスト・コロニアル)と呼ばれる屋根材の一種としてニチハ株式会社により1996 ~ 2008 年まで販売されていた屋根材です。しかし、劣化が早く剥離のひどさが全国的に社会問題となっています。表面の剥がれは築7 年程度で起こり、築10年も過ぎるとかなりボロボロに崩れてしまいます。
2022年現在、パミールの発売当初に「新築時にパミールを屋根材に選んだ 」というケースなら、20数年は経過しているでしょう。パミールが発売終了の頃に新築したお住まいでも、10数年経っていることになります。
パミールは、20~25年以上の寿命があると言われている一般的なスレート屋根よりも遥かに短命です。すでに、あちこちで剥離のトラブルが起こっている屋根材ですが、どのようなメンテナンスをすればいいのでしょうか。
一般的なスレート屋根とは全く違う! パミールの劣化と不具合とは?
●屋根材の裏側への湿気が溜まりやすい。防水紙や固定している釘に及ぼす湿気の影響が大きい
●屋根材にズレや落下が生じる
●雨水が滞留しやすい下端の断面が変色してくる
●下端の断面から剥離が始まる
●剥離は左右の端に拡大し何層にも…まるでミルフィーユのような剥がれが起こる
●剥離でもろくなった部分が崩れて落下する
屋根がひどくボロボロになれば、おのずと雨水の浸透は下部分へと拡がります。染み込んだ状態を放置すれば、いずれ雨漏りが起こるでしょう。「剥がれ・崩れ」の写真を見ていただけると分かるかと思いますが、パミールには屋根塗装をしても無意味なのです…。
スレート屋根にお住まいの方、まずは屋根材の確認を
ほとんどの方は「我が家はスレート」「うちは金属屋根」というように、ご自身のお住まいの屋根材の素材に関しては、なんとなくご存知かと思います。ただ、なかなか「どこで製造した屋根材か」「どのメーカーで販売しているか」など、詳しい情報はお分かりにならないかもしれません。
お住まいの屋根材について、詳しい情報を知る手がかりになるのが施工時の図面や仕上げ表です。メーカーや製品名の記載をご確認いただき、メーカー名がニチハではなく、他のメーカーであればパミールの可能性は低いでしょう。しかし、悪質な業者ですと図面や仕上げ表にメーカーや製品名の詳細な記載を敢えて省いているケースもありますので注意が必要です。
図面などをご覧いただいても「何の屋根材か分からない」という場合もあるかと思います。「パミールだったらどうしよう…」とご不安ですよね。そんなときは、街の屋根やさんの無料点検をご利用ください。点検にて、パミールか、違うものなのかを正確にご報告いたします。
無料点検の詳細はこちら>>
屋根塗装はダメ! パミールの最適なメンテナンス方法は
パミールは塗り替えメンテナンスが無意味!?
一般的なスレート(カラーベスト・コロニアル)屋根なら、メンテナンス方法は屋根塗装が一般的です。適切なタイミングでの塗装が、屋根材の寿命を延ばすことに繋がります。
しかしパミールの場合は、屋根塗装のメンテナンスをしても意味がありません。と言うのも、屋根塗装は「塗膜を作り屋根材を保護する」メンテナンスですから、屋根材自体が剥離するパミールには無駄なことなのです。
パミールのメンテナンスは「屋根カバー工法」か「屋根葺き替え」
1996年頃に屋根材をパミールにした方は20数年、販売終了間際のときなら10数年は経過しています。すでにメンテナンス時期に突入していますから、早めの対応をおすすめします。しかし、ここまでお伝えしたようにさまざまな問題点があるパミールです。有効なメンテナンス方法について見ていきましょう。
パミールには塗装ができないので、屋根メンテナンスの選択肢としては「屋根カバー工法」か「屋根葺き替え」しかありません。
カバー工法も葺き替えも、塗装よりも高額な工事です。ただし、コストパフォーマンス的にはそうとも言い切れません。
なぜなら、一般的なスレート屋根の場合、今回屋根塗装をすれば約10 年後の次回のメンテナンスでは「屋根塗装・屋根カバー工法・屋根葺き替え」のどちらかをやらなければなりません。今回、屋根塗装をしても10年後にはカバー工法や葺き替え工事をすることになりつまり、「パミールだから塗装できずコストがかかる」というよりも、今カバー工法や葺き替えで新しい屋根材になって寿命がリセットできれば、次回のメンテナンス時期も寿命も延ばせるという考え方もできるのではないでしょうか。メンテナンスに費やす総額としては、リーズナブルとなるかもしれません。
また、過去のスレート屋根にはアスベストが含有されているものもありますが、実はパミールはノンアスベストの屋根材です。一般的にアスベスト含有のスレート屋根は解体処分費用が高くなります。ノンアスベストのパミールは、アスベストの屋根材と比べるとコストをおさえて解体ができます。
屋根カバー工法なら「既存の屋根をそのままにできるため、解体費・廃材処分費がいらない」、屋根葺き替えなら「寿命が長くなる」とそれぞれにメリットがあります。ご予算や今後のお住まいにある計画など、ご自身、ご家族の方のライフプランと照らし合わせながらご選択ください。
現在、「太陽光発電システムを設置している」「これから設置しようと考えている」とお考えでいらっしゃる方は、 屋根葺き替え工事がおススメとなります。では、屋根に太陽光発電システムを設置することが困難であるためです。
パミールのメンテナンス事例紹介(スーパーガルテクトによる屋根カバー工法)
こちらの築16年というお住まいでは、屋根材が剥がれて庭に落下してきたということでご相談をいただきました。屋根が剥がれたので葺き替えすべきか、それともほかに方法があるのか…と、最適なメンテナンスを教えてほしいというご依頼でした。調査を行い、最適な施工方法を提案させていただきます。
点検時の様子
お庭の芝生には、部分的に剥がれた屋根材が落ちていました。屋根を確認すると、下端の小口の変色や剥離、崩れなどが起こり、パミールの典型的な症状が見られました。
補修しなければ、いずれ雨漏り被害が起こるほどの症状です。今回は、屋根カバー工法でメンテナンスをすることになりました。
カバー工法
はじめに、屋根の上の棟板金などを外していきます。次は、防水紙の敷設です。勾配が急ということもあり、遅延型粘着層ルーフィングのタディスセルフを使用します。
お客様が新しい屋根材としてお選びになったのがIG工業のスーパーガルテクト、シェイドブルーです。めっき成分にマグネシウムが配合されたスーパーガルテクトは、錆びに強く、これまでのガルバリウム鋼板よりも優れた特徴があります。
カバー工法完成
屋根カバー工法での工事が完了した様子です。スーパーガルテクトは、表面に「遮熱塗料」、裏面に「断熱材」が施され、暑さや寒さ対策にもなり、1年中快適となります。また、カバー工法は既存の屋根材と新しい屋根材の“二重”となっておりますので遮音性もアップ。雨の音も聞こえづらく、より快適にお暮しできるかと思います。
【パミールのメンテナンス事例紹介】横暖ルーフきわみによる屋根カバー工法
屋根塗装を検討しているというご相談をいただいたお客様宅へお伺いしました。点検を行い確認したところ、パミールの屋根材でした。既に剥離が始まり塗装メンテナンスができない状態ということで、屋根カバー工法をご提案しました。
点検時の様子
スレート(カラーベスト・コロニアル)屋根は普及率も高く、一般的には屋根塗装でのメンテナンスが可能です。しかし、ニチハ株式会社のパミールはスレート屋根のなかでも塗装ができません。 上の2枚の写真をご覧ください。左側が「劣化があまり見られない面」、そして右側が「すでに剥がれている面」ですが、どちらも今回施工させていただく同一の屋根です。片方は塗装できそうに感じるかもしれませんが、塗装をしてもいずれ表面が崩れてしまうでしょう。
カバー工法
今までの屋根を解体せずに行えるのが「屋根カバー工法」です。全体的な撤去は不要ですが、棟板金や雪止めなどは解体が必要となります。
棟板金や雪止めを撤去して、出っ張りがなくなったら防水紙を敷き、それから屋根材を新設します。お客様にお選びいただいたのは夏でも室内が暑くなりにくい遮熱塗料が表面に施された金属屋根材「横暖ルーフきわみ」です。裏面には断熱材が備えられ、冬も快適です。
屋根材を設置し終えたら、次は棟板金を取り付けていきます。その後は、棟板金同士の隙間を埋めるようにシーリング材を充填しました。撤去や処分という工程がないため、屋根カバー工法は数日程度の短期間で工事が完成します。工事中だからと言って、制限を強いられることもありません。いつもと変わらぬ生活のなか工事が進みますから、ストレスは最小限で済みます。
カバー工法完成
お住まいのすべての屋根へと横暖ルーフきわみを敷設することが完了いたしました。。もともとの屋根は黒色でしたが、今回は緑色になったことでイメージも変わりました。今後、数十年間は屋根に関する不安がなくなるでしょう。
解決策はほかにも!こんな方法でもお悩みが解消されます!
● 街の屋根やさんのコメント
昔、太陽光発電の売電の買い取り価格が高かった頃に受けることが多かったご相談です。築浅のお住まいが多く、ソーラーパネルについてかなり勉強されている方がたくさんいらっしゃいました。
● 街の屋根やさんのコメント
パミールの屋根材のダメージにより、「スレート屋根材はもう懲り懲りだ」という気持ちになったお客様も多かったです「軽い屋根にしたい」とお考えのお客様には軽量の金属屋根材をご提案することも多々あります。
● 街の屋根やさんのコメント
パミール屋根のお客様は、点検時に撮影した写真を見てびっくりされます。表面が剥がれ、屋根材が脱落。地上からはダメージは見えませんから、実際の屋根材の劣化のひどさに唖然となるお客さまも多いです。しかし、カバー工法で金属屋根にした後には、とても満足していただいています。
● 街の屋根やさんのコメント
屋根材の落下が起こりやすいパミールですから、点検に伺うとパミールの破片がお庭に飛散しているケースもあります。スレート屋根にすることでカラーもお気に入りのものをお選びいただき、塗装メンテナンスも可能なので美観の維持も容易になります。
● 街の屋根やさんのコメント
せっかく屋根リフォームをするなら今後も長い期間不安がないように、「最も強い屋根材にしたい」というご要望も受けることが多いです。耐用年数が長く、長寿が期待できるガルバリウム鋼板という屋根材があるのですが、今回はその中でもさらに耐久性に優れるSGLをご提案させていただきました。遮熱塗料のおかげで、「夏でも過ごしやすい」というお言葉をいただいています。
パミールのまとめ
●パミールはスレート屋根材のひとつですが、一般的なスレートの半分にも満たない耐用年数です。築十数年もすると屋根材として機能がなくなりボロボロとなります
●パミールには屋根塗装をしても無駄になってしまいます。仮に塗装をしても、剥がれを止めることはできません
●パミールのメンテナンスの選択肢は「屋根葺き替え」か「屋根カバー工法」からお選びいただくことがおススメです
●屋根材がパミールなら、雨漏りトラブルが起こる前に屋根リフォームをご検討ください
●お住まいの屋根が「パミールかもしれない」とご不安な場合、図面や仕上げ表、仕様書などで確認することができます
●図面などがなくご自身で確認できない場合、専門業者へ点検依頼をすることで屋根材を知ることができ、現状の把握も可能です
パミールに関する施工事例一覧
横浜市青葉区千草台にて劣化が進んだニチハ・パミールへ軽量なエコグラーニを使って安心な屋根にリフレッシュ!(税込1,070,000円)
【施工内容】
【使用材料】
ディートレーディング エコグラーニ 色:カフェ
横浜市保土ヶ谷区鎌谷町にてニチハ「パミール」へオークリッジスーパーにて屋根カバー工事、天窓も撤去し雨漏り不安解消です!(税込1,400,000円)
【施工内容】
屋根カバー工法
【使用材料】
オーウェンスコーニング オークリッジスーパー 色:オニキスブラック
逗子市久木にて横殴りの強風の影響でスレート屋根が飛散、スーパーガルテクトにて屋根カバー工事を実施致しました
【施工内容】
屋根カバー工法
【使用材料】
スーパーガルテクト Sシェイドブラック
パミールに関するブログ一覧
パミールに関するお客様の声一覧
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