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ドーマーからの雨漏りと修理方法

ドーマーはメリットがある反面、雨漏りのリスクが高まるなどの欠点も存在します。
このページでは、ドーマーの魅力や留意すべきポイント、そして雨漏りが発生した場合の対処法などをご紹介していきます。
「おしゃれなドーマーの設置を検討している」という方や、「ドーマーからの雨漏りに悩んでいる」という方はぜひ参考にしてください。
【動画で確認「ドーマーの雨漏り原因と修理方法」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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【動画で確認「ドーマーの雨漏り原因と修理方法」】
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ドーマーは馴染みのない方にはわかりにくいと思いますが、和訳は
「屋根窓」と、少し何を指しているのかわかるのではないでしょうか?
屋根から突き出すように切り妻屋根の小屋根があるお住まいやアパートを見たことがあるかと思います。その
小屋根部分と窓がドーマーにあたり、デザイン性から鳩小屋とも呼ばれます。時には3つ、時には片流れになっておりいくつか窓が取り付けられているというケースもありますのでデザインは多種多様です。

多くみられるドーマーは屋根面に完全に乗っているのがルーフドーマー、軒部分から立ち上がるように取り付けられているドーマーはウォールドーマーと分類されています。
「屋根の窓」というと天窓 ( トップライト ) を思い浮かべる方の方が多いかもしれませんが、天窓は屋根面と同じ角度で取り付けられますが、
ドーマーの窓は地面に対して垂直になることが明確な違いです。


ドーマーの主な役割は採光と通気、これは天窓と同じですね。しかし天窓とは違い、直射日光が室内に入らないことで暑くなりすぎない効果もあります。ロフトや小屋裏などは窓が近くなりがちな為、明るいながらも直射日光が入らず通気が出来るドーマーは、過ごしやすい快適空間にしてくれます。
ここまでで分かるドーマーのメリット、それは
お洒落なデザイン・採光・通気・生活空間の拡大(小屋裏の活用)になります。切妻屋根のドーマーは洋風な印象が強くなりますが、片流れ屋根は和風・洋風どちらにもマッチするスタイリッシュなデザインですので、どのようなお住まいでも取り入れやすいかと思います。


対してデメリットも当然あります。最も不安視すべきは雨漏りリスクです。一般的な切妻屋根と較べると、そのリスクは歴然の差です。というのも屋根から突き出すように屋根を施工することで、屋根面との取り合い部分が非常に多くなるからです。適切な施工さえしていれば雨漏りを起こさないようという訳でもなく、経年劣化で屋根面との取り合い部分が傷めば雨漏りを起こす可能性もありますので、一般的な屋根よりも注意すべき屋根形状になります。
またドーマーがあることで屋根面が凹凸になりますので、省エネで注目されている
太陽光発電(ソーラーパネル)の設置が難しくなったり、設置面積が少なくなってしまったりすることが考えられます。当然
屋根形状が複雑になるので補修費用も高く、届きにくい場所であれば掃除もしにくいと、見た目に憧れ設置したものの思っていたより大変だと思われる方も多いようです。





とにかく一般的な屋根よりも雨漏りリスクが高いドーマーですが、雨漏りの原因と雨漏りを起こす箇所が多い為、
屋根の点検時、メンテナンス時はしっかりチェックしていきましょう。
雨漏りの原因

施工不良
最もあってはならない原因ですが、
施工業者による施工不良で雨漏りを起こしてしまう事もあります。この場合ドーマーの施工に慣れていない工事業者が、ドーマーの特徴を把握せずに施工している可能性がありますので、
何が原因であるのかを第三者に確認してもらい責任を追及するのも一つの手です。
経年劣化
長年何も問題が無かったが
破損もなく雨漏りを起こしてしまう、これは経年劣化である可能性が高いです。これはドーマーがある・ないに関わらず、どのようなお住まいでもメンテナンスを怠れば雨漏りを起こす可能性が高くなってしまいます。それでもドーマーが屋根面と較べて緩勾配等の場合は排水性も悪く、屋根材が早めに傷んでしまいますので
状態を確認して適切なメンテナンスを行っていく必要があります。

自然災害
台風や豪雨時に突如ドーマーから雨漏りを起こしてしまったという場合、これは
自然災害によりドーマーもしくはその付近が破損してしまった可能性があります。ドーマーは屋根面から出ている形状ですし自然災害の影響を受けやすい箇所ですので、実は
非常に多い雨漏りの原因になります。

雨漏りを起こす箇所

屋根面とドーマー袖壁部分の取り合い
施工不良・経年劣化で雨漏りを起こしやすい箇所が屋根面とドーマー袖壁部分の取り合い部分です。雨水が浸入しないよう板金で雨仕舞がされていますが、一般的な下屋根でも外壁との取り合いは雨漏りの多い部位として知られています。

ケラバ・棟
板金でカバーされている
ケラバや棟は屋根の端にあたるため強風の影響を最も受けやすい場所になります。台風時にバタバタと音がする、板金が敷地内に落下していたという場合は間違いなく屋根に被害が出ていますので風が落ち着き次第、
早急な補修に臨みましょう。


谷板金
切妻屋根タイプのドーマーは、ドーマーと屋根面との間に谷板金があります。谷板金はガルバリウム鋼板製やステンレス、銅など耐久性に優れた素材が使用されていますが、
錆びによる劣化で穴あきを起こすと雨漏りに直結してしまいます。谷板金の補修に関してはドーマーを一度解体し復旧させるような大がかりの工事になりますので、
定期的なメンテナンスが不可欠です。


サッシ廻り
風向きによって雨漏りが起きる、壁を伝うように雨染みが出来ている。
サッシ廻りは窓の建付不良、シーリング材や外壁材の劣化等原因が様々です。但し気づいたらサッシ廻りの下地材が腐食してしまっていた、クロスにカビが発生し内装の補修まで広範囲にわたってしまったという事もありますので、
気づいた時点で点検を行うようにしましょう。

●ドーマーにジャロジータイプの窓は相性が悪い
ジャロジーは細長いガラス板を並べた開閉式の窓です。閉じたとしてもガラスとガラスの間に隙間が出来てしまう造りをした窓ですので、2階の屋根に造られているドーマーなどの高い位置で使用してしまうと、
雨や風の影響を受けやすくなり、台風や強い長雨が発生すると雨漏りに繋がりやすい傾向があります。


ここまででドーマーで雨漏りを起こす原因とその部位についてご紹介いたしました。
もしその原因が台風や強風、豪雨だった場合はお住まいでご加入されている火災保険で補修することも可能です。

ドーマーは屋根の一部分に過ぎませんが、補修するには屋根面に取り付けられている板金も含め施工し直さなければなりません。つまりその板金を外すためにメインの屋根材を剥がしドーマーを補修、元通りに復旧と想像されているよりも補修費用が割高になってしまう可能性もあります。これを毎度自己負担で補修するのは家計への負担にもなってしまいますよね?
その点
火災保険を利用することで足場仮設費用から復旧工事、材料の撤去・処分費用までを申請し、自己負担なく補修することも出来ます。

また保険料が高くなることもなく、1 度しか申請できないという制限もありませんので、自然災害が原因であれば利用するべきなのが火災保険です。但し目立った破損もないのに雨漏りを起こしている場合は、原因が自然災害であるのか経年劣化であるのかを判断するのは難しいかと思います。その際は
点検・お見積り無料の私たち街の屋根やさんへご相談ください。また急勾配・複雑な形状の屋根は梯子での調査が難しくなりますが、
ドローンでの確認も可能ですのでご安心ください。


定期的に注意を払いたいドーマーですが、少しでも雨漏りや不具合を起こさないよう出来るメンテナンスはもちろんあります。
基本は屋根と同じですが、ドーマーだからこそ押さえておきたいポイントもありますので、しっかり確認しておきましょう。

屋根塗装・外壁塗装

屋根材は美観性を保つほかに、防水紙や水切り板金の保護も行ってくれます。そのため
屋根全体の塗装と合わせてしっかり塗膜保護を行っておきましょう。小面積なドーマーが多いとは思いますが、毛細管現象による雨漏りも怖いので
タスペーサー設置・もしくは縁切り作業は欠かさず行っているかを確認することも非常に重要です。
サッシ廻りのシーリング補修、外壁塗装もセットで行うようにしましょう。



ドーマーの断熱化

最近施工されているドーマーは問題ありませんが、
従来ドーマーの断熱性能が低く暖房をつけても暖かくならないというお住まいも多いようです。現在は
窓自体を断熱化仕様にすることも可能ですので、エアコンの効率等に違和感を感じる場合は、ドーマー部分を見直してみるのも一つの手です。
ドーマー設置・撤去前に確認を!
今回はドーマーの魅力から注意点までをご紹介させて頂きました。
「お洒落だからどうしても欲しい!」と思う方も多いかと思いますし、「ドーマーで雨漏りを起こしてしまったから撤去したい」という方もいらっしゃるかと思います。
ドーマーは天窓と同じく採光・通風が取れるだけでなく、洋館のようなお洒落さを出しお住まい全体の 印象をガラリと変えることも出来ますので、ヨーロッパ建築等に憧れを持つ方に大変人気の屋根です。し かし設置の際には上記でご紹介した
雨漏りのリスクや原因をしっかり理解した上で設置を検討しましょう。

また
地域によってはドーマーの設置・デザインに制限があるようです。例えば都市内外の自然美を維持・保存するために制定されている風致地区に指定されている地域では、ドーマー自体が設置できるのかを確認しなければなりません。また北海道小樽市の小樽歴史景観区域に指定されている地域では、
「歴史的建造物の形態を踏まえ、破風やドーマーなどのデザインに工夫を凝らし、周辺の街並みに配慮する」ことを基準としています。つまり、住まわれる方の希望とは関係なく、周辺環境に沿ったデザイン・設置が求められる場合もあるのです。そのため、まずは
住まわれる地域の制限等を確認し設置できるのか、またどのようなデザインになるのかを確認しておく必要があります。

また雨漏りや劣化を機に撤去を検討される方は、まずドーマーの利点を振り返ってみましょう。今まで明るかった部屋に光が差し込まなくなってしまうかもしれません。ドーマーから抜けていた熱気が上部に溜まってしまうかもしれません。そのような何気なく感じていた快適性をドーマーで得られていたかもしれないのです。
それでも撤去した方が…と感じる方は
通気性・採光性を別の手段で取るよう検討しましょう。建築基準法では、居室には採光・換気のために窓その他の開口部を設けなければならないということが定められています。新築時にはそれらが計算されている為問題はありませんが、考えなしにリフォームを行ってしまうと健康に害を為してしまうこともあり得ます。
採光や換気を行うために天窓やハイサイドライトを取り付けることも可能ですので、しっかり健康や快適性を維持するためにも検討してみましょう。

ドーマーの設置や撤去、メンテナンスは屋根面と合わせて行うことがオススメですので、今後どうしたいかでお悩みの方はぜひ、
私たち街の屋根やさんにご相談ください。


ドーマーからの雨漏り原因と修理方法まとめ
●ドーマーはヨーロッパ建築のような印象を与えながら採光・換気が取れる屋根窓です。天窓と役割が同じですが、ドーマー窓は地面に対して垂直に設置されていることが大きな特徴になります。
●ドーマーで最も気にしなくてはならないのが雨漏りリスクです。施工不良や経年劣化、自然災害などが原因でドーマーのどこでも雨漏りを起こす可能性があるため定期的なメンテナンス、早急な補修を行うことが求められます。
●基本的にドーマーのメンテナンスは屋根と同時になるかと思います。しかし窓周りは外壁材ですので、目地のシーリングや外壁塗装もセットで行うことがオススメです。
●ドーマーの設置・撤去はメリット・デメリットを把握するだけでなく、建築基準法や都市計画に定められている条件に対して問題がないかを確認してからリフォームを検討しましょう。
●ドーマーのある屋根は複雑な屋根形状や急勾配屋根が多い傾向があります。屋根の状態が気になる、雨漏りを起こしてしまった、メンテナンスを検討しているという方はドローン調査も可能な私たち街の屋根やさんにお気軽にご相談ください。
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