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一番強い金属屋根、トタン・ガルバリウム・エスジーエル(次世代ガルバリウム)を徹底比較
建物に使われる金属製の屋根材にはさまざまなものがありますが、一般的な戸建て住宅に使われているのはトタン、ガルバリウム、エスジーエルのいずれかがほとんどです。この中で最も耐用年数長く、一番コストパフォーマンスが高い金属屋根材はどれなのでしょうか。さまざまな面から比較します。「軽いから家に負担がかからない」、「丈夫で耐用年数も長い」、現在、屋根リフォームにおいても、新築においても、最も注目を集めているのが金属屋根材です。 金属屋根材を屋根葺き替えに使用すれば、屋根を大幅に軽量化できますから、耐震性をアップすることができます。 屋根の上に屋根を被せる屋根カバー工法の場合も軽量な金属屋根材なら安心です。 金属屋根材は浅草寺などで使われているチタン瓦、守口市の市民体育館のコールテン鋼、関西国際空港のスーパーステンレス、アルミとさまざまなものがありますが、これらは全て高価です。
トタン、ガルバリウム、エスジーエル、共通のメリット・デメリット
トタン、ガルバリウム、エスジーエル、それぞれの特徴と耐用年数
トタンも、ガルバリウムも、エスジーエルも、さらに挙げればブリキも共通点があります。これらはすべて鋼板、板状に加工された鋼にめっきを施したものです。 めっきをする目的は錆や腐食から鋼板を守るためで、このめっきの成分が次の塗り替えまでの期間と屋根材としての耐用年数を決定していると言っても過言ではありません。 一番耐用年数が長いのはやはり最新のエスジーエルで、次にガルバリウム、トタンと続きます。めっき鋼板における耐用年数は錆にくさと比例しており、やはり防錆性でもエスジーエルがナンバーワンで、次にガルバリウム、トタンと続きます。金属屋根比較 早見表
※初期費用………………鋼板自体の値段はほぼ変わらないが、屋根材に加工された場合の値段は大きく変わる ※メーカー保証(塗膜)…ガルバリウムもエスジーエルもフッ素遮熱鋼板の場合、保証期間が5年ほど長くなることもトタン
ガルバリウム
エスジーエル(SGL、次世代ガルバリウム)
屋根葺き替え、屋根カバー工法、鋼板別の屋根リフォームの価格 エスジーエルとガルバリウム、耐用年数は大きく違っても価格差はほとんどありません
つまり、屋根葺き替えでも、屋根カバー工法でも、価格はエスジーエル≒ガルバリウムなのです! エスジーエルとガルバリウムの違いはめっき成分のマグネシウムの有無だけです。工程的には両方とも鋼板にめっきをするというものなので、ほぼ変わりません。アイジー工業 ガルテクトシリーズ
度重なる原材料の高騰、輸送コストの上昇、それらを経営努力によって乗り切ってきたアイジー工業、しかし今回ばかりは社内での吸収が困難となり、2017年6月1日出荷分より商品の値上げがされることになりました。ガルテクト、スーパーガルテクトの旧価格から1割強の値上げ、一気に上がった感じは否めませんが、価格改定まではには原材料と輸送コストが何度も上昇しているので、これは仕方ないと思います。ニチハ 横断ルーフ
鋼板の状態ならトタンもほぼ同じ価格です
現在、トタンは鋼板として流通していますが、スーパーガルテクトや横暖ルーフのように屋根材として加工されたものは製造されていません。 トタンも、ガルバリウムも、ほぼ同じ値段なので、トタン屋根を屋根リフォームする場合、ガルバリウムかエスジーエルを使用するのが現実的な選択となります。金属屋根材ならエスジーエルを選ぶのが最もお得です
ガルバリウムよりも耐用年数も長く、メーカー保証も長いエスジーエル。金属屋根材で屋根リフォームを考えているのなら、今のところエスジーエルが最もお得と言い切れます。 2017年6月現在、エスジーエルを採用している金属屋根材は3つあります。アイジー工業のスーパーガルテクトシリーズはガルバリウムだったガルテクトをエスジーエルにモデルチェンジしたものです。 ニチハの横暖ルーフシリーズもこれまでガルバリウムだった横暖ルーフシリーズをエスジーエルにモデルチェンジしたものです。 両メーカーとも好評だった旧製品をモデルチェンジしたものですから、安心して選ぶことができるのではないでしょうか。
ケイミューは屋根材の最大手メーカーですが、金属屋根材は初の製品となります。 これらエスジーエルの屋根材のうち、スーパーガルテクトシリーズと横暖ルーフシリーズには断熱材と一体型になっていますが、スマートメタルにはついていません。 価格はスマートメタルが一番安いのですが、場合によっては断熱材の購入も視野に入れる必要が出てきます。
エスジーエルはなぜ強い? その強さの秘密を徹底解剖
屋根材だけじゃなく、建材の優劣はその耐久性と耐久性を保つためのメンテナンスのしやすさで決定されます。 また、重量も大きなポイントです。軽量であれば、それを支える躯体なども簡素にできるため、その分、コストを減らせます。 耐久性が高く、軽いエスジーエルの屋根材は最も優秀な建材と言えるでしょう。
まずはめっき成分が錆を防ぐ仕組みを知っておこう
めっき成分が錆を防ぐ仕組みは犠牲防食と不動態皮膜によって成り立っています。通常、どの屋根材も塗装されていますから、塗膜が剥がれたり、傷つかない限りは錆びる心配はありません。 ただ、屋根の端や棟の部分はどうしても屋根材のサイズにぴったりというわけにはいかないので、切削による加工が必要になります。めっき部分や鋼板がむき出しとなってしまうのです。もちろん、雨水がかからないように棟板金をつけたり、役物で覆ったりするのですが、空気に触れることは事実です。 また、しっかりと屋根塗装によってメンテナンスしていても、飛来物によって塗膜が傷ついてめっき部分や鋼板がむき出しとなってしまうこともあります。ここで錆を防ぐのが前述の犠牲防食と不動態皮膜です。
鋼板が錆びるよりも早く、めっき成分(主に亜鉛)が溶け出し、錆びること。 めっき成分の錆びた部分は酸化膜となり、傷ついた部分を覆うので化学的に中和した状態になるので、それ以上の錆の進行を抑える。
非常に安定した酸化膜のこと。酸などに晒されても溶け出すことがなく、その下の金属を腐食から守る作用がある。 強く安定した不動態皮膜を作る金属としてアルミニウムやステンレスの成分であるクロムが知られている。
トタン 亜鉛(Zn)めっきの犠牲防食
ガルバリウム アルミニウム (Al)と亜鉛(Zn)めっきの犠牲防食と不動態皮膜
SGL(次世代型ガルバリウム) アルミニウム(Al) と亜鉛(Zn)とマグネシウム(Mg) の犠牲防食と不動態皮膜
錆を防ぐ強さ比較
いずれもむき出したとなった部分をめっき成分が溶け出し、覆うことは共通ですが、トタンでは亜鉛のシングル被膜、ガルバリウムではアルミニウムと亜鉛のダブル被膜、エスジーエル(次世代ガルバリウム)ではアルミニウムと亜鉛とマグネシウムのトリプル被膜になります。酸化膜数の多さによってその後の錆にくさも変化するのです。 また、化学的な強固さもその金属によって違いがあります。アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、3つの金属の中で最も強固な不動態皮膜を形成するのはアルミニウムです。
ガルバリウムとエスジーエル(次世代ガルバリウム)の錆に対する強さの差はめっき成分の溶け出し方の違いにあり
アルミニウムは不動態皮膜として非常に優秀です。ガルバリウムも、エスジーエル(次世代ガルバリウム)も、アルミニウムがむき出し部分を覆ってしまえば、その強さにさほどの違いはありません。それなのに錆に対する強さと耐用年数は大きく違います。ガルバリウムの屋根材の補償対象となる海岸からの距離はほとんどのメーカーで5000m以上でした。エスジーエル(次世代ガルバリウム)では500m以上にまで短縮されています。 また、塗膜・赤錆保証はガルバリウムの場合、ほとんどのメーカーで10年となっていましたが、エスジーエル(次世代ガルバリウム)では15年にまで延長されました。 さらに穴あき保証もガルバリウムでは20年だったものがエスジーエル(次世代ガルバリウム)では25年に延長されました。
これら耐用年数と補償内容の違いはずばりタイムラグにあります。マグネシウムと亜鉛はすぐに溶けだし、鋼板を覆うのですが、アルミはちょっとずつと溶け出します。 すべてのめっき成分が完全な被膜を形成するには約1年かかると言われています。マグネシウムがすぐに溶け出すことによって、錆の進行を最低限にするのです。 また、マグネシウムは亜鉛の被膜をより緻密にし、安定化させる働きも持っています。この違いが耐用年数と保証内容の違いに反映されているのです。
めっき成分は万能ではないことを覚えておいてください
犠牲防食はその名の通り、鋼板が錆びる代わりにめっき成分が犠牲となって溶け出すことによって錆を防ぐ仕組みです。 不動態皮膜もめっき成分が酸化することよって形成されます。鋼板のめっき成分には限りがあります。 犠牲防食も、不動態皮膜も、めっき成分が使われて、尽きてしまえば、あとは一気に錆びるだけなのです。もちろん、塗装などで補充はできません。
エスジーエル(次世代ガルバリウム)がいかに優れた屋根材であろうと、めっき成分が尽きる日はやってきます。その日をできるだけ遅らせて、長持ちさせるために行うのが屋根塗装などのメンテナンスなのです。 環境と立地にもよりますが、しっかりとこまめに屋根塗装をしてあげれば、メーカーの想定している耐用年数よりも寿命を延ばすことだって可能なのです。
短期的に見ればトタンの方が錆びにくいという話もあります
トタンとガルバリウムを較べてみた場合、錆の初期段階ではトタンの方が広がりは遅かったという話もあります。これを見て、不思議に思う方もいるでしょう。ガルバリウムは品質にばらつきがあると言っている方もいるようです。実はこれ、不思議でも品質にばらつきがあるわけでもなく、起こりえる可能性があることなのです。もう一度、トタンのめっき成分を思い出してみましょう。ほぼ100%が亜鉛です。一枚の鋼板にめっきできる量は重量ではなく体積で考えるとガルバリウムでもトタンでもほぼ同じです。 では、ここでガルバリウムのめっき成分を思い出してみましょう。アルミニウム (A 55%と亜鉛43.4%と珪素1.6%です。からくりに気付いたでしょうか。 「亜鉛はすぐに溶け出す」、「アルミニウムはちょっとずつ溶け出す」と言いました。再度、表記しますがトタンのめっきはほぼ100%が亜鉛です。ガルバリウムは43.4%です。
トタンの方が溶け出す量が物理的に多いので、錆が出た部分やむき出しになった部分を一気に覆ってしまえます。 単純に比較すると、ガルバリウムの亜鉛の量は半分以下ですから、錆が出た部分やむき出しになった部分も、その量でしか覆えないわけです。よって、初期段階では錆が広がる前にトタンの方が優秀に見えるということも起こりえるのです。 もちろん、長期的に見ればガルバリウムの方が優秀で、溶け出しやすいマグネシウムがめっきに含まれているエスジーエル(次世代ガルバリウム)は初期から長期に渡って優秀ということになります。
軽い金属屋根ならば耐震性もアップしますので、地震の時も安心です 屋根が軽いとお家は地震に強くなる!
建物の屋根が軽い方が地震に強いと言われる理由は複数の物理法則が関係しています。ここではよりシンプルにするため、慣性の法則に限定して説明いたします。 慣性の法則は「静止している物体は力が加わらない限り静止し続ける。 運動している物体は力が加わらない限り運動し続ける。」というものです。当たり前の話ですが、建物は特別なことが起こらない限り、静止し続けています。 地震が起こった場合も前述の慣性の法則によって静止し続けようとしますが、地面に固定されている建物の基礎はそうもいかないので、揺れとともに動きます。 地面や基礎から最も遠く、高い位置にある屋根は慣性の法則にしたがってギリギリまで静止し続けますが、やがては揺れ始めます。 ギリギリまで静止し続けるということはそれだけお家も変形しているということです。
トタン、ガルバリウム、エスジーエル、金属屋根材徹底比較のまとめ
●新築でも、屋根葺き替えや屋根カバー工法などの屋根リフォームでも金属屋根材が人気 ●防錆性、屋根材として最軽量、価格もお安めなのが共通のメリット ●安っぽいといったイメージが共通のデメリット、遮熱性・断熱性と遮音性については解消されている屋根材が多い ●トタン、ガルバリウム、エスジーエルを比較した場合、最も耐用年数が長く、低コストなのがエスジーエル ●トタン、ガルバリウム、エスジーエルが錆びにくいのはめっき成分のおかげ ●エスジーエルの犠牲防食と不動態皮膜は極めて高性能 ●トタン、ガルバリウム、エスジーエル、どの金属屋根材であってもめっき成分が尽きれば錆びる ●金属屋根材は軽いので屋根葺き替えはもちろんのこと、屋根カバー工法にも向いている金属屋根に関する施工事例一覧
川崎市多摩区菅稲田堤で雨漏りしたマンションの屋根をガルバリウム鋼板でカバー工事しました!
【施工内容】
屋根カバー工法
【使用材料】
ビルトマテリアル株式会社 デコルーフ
横浜市金沢区六浦にて訪問業者には要注意!全体に傷みが見られた為に屋根カバー工事を実施致しました
【施工内容】
屋根カバー工法
【使用材料】
オーウェンスコーニング
オークリッジスーパー
横浜市青葉区千草台にて劣化が進んだニチハ・パミールへ軽量なエコグラーニを使って安心な屋根にリフレッシュ!(税込1,070,000円)
【施工内容】
【使用材料】
ディートレーディング エコグラーニ 色:カフェ
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