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ガルバリウム鋼板・スレートはどちらが優れている!?屋根材選定に悩まれている方は必見です!

更新日 : 2024年10月03日

更新日 : 2024年10月03日

スレートとガルバリウム鋼板はどちらが良い?屋根材に悩むなら必見

 屋根リフォームをご検討されている方にとって、新しい屋根材選びは非常に重要です!
 そうした中、特に比較される事が多い屋根材が「スレート」「金属屋根材(ガルバリウム鋼板)」です。

 そこで、この記事では知っておきたいスレート屋根・ガルバリウム鋼板屋根のそれぞれの特徴や違いについて詳しい情報を解説いたします!
 屋根材の種類選びに迷われている方がおられましたら、ぜひご覧ください!

スレートとガルバリウム鋼板比較
スレートとガルバリウム鋼板の比較
スレート屋根材とは

スレート屋根材の特徴

 国内の新築住宅において、最も採用されている屋根材が化粧スレートです!

 セメントに繊維素材を混ぜて薄い板状に加工したもので、「カラーベスト」「コロニアル」といったメーカーの名称によって呼ばれる事も多い屋根材です。

セメントに繊維素材を混ぜた板状の屋根材、導入コストが安く施工できる業者も多い

 スレートは、特に建売住宅・注文住宅において価格が手頃で施工がしやすいことから非常に人気があります!

 「化粧スレート」「天然スレート」の2種類がありますが、粘板岩を主原料とした天然スレートコストが高いため、一般の住宅ではあまり使われません。

 そのため、国内の住宅でよく見られるスレートは、主にセメントを材料とした化粧スレートです。

 セメントを主成分としているため製品自体が比較的安価であり、屋根材にスレートを採用する事で住宅建築にかかるトータルコストを抑える事が出来ます。

スレートのメリット

①軽量性・耐震性に優れる

一般的な約30坪のお住まいの屋根の重量

 まず、スレートのメリットとして挙げられるのが、軽量で耐震性に優れていることです!

 スレートの厚みは製品によって異なりますが、一般的には5~6mmと薄く作られているため屋根全体に使用しても重さがそれほど負担になりません。

 例えば、30坪程度の家の屋根の場合スレートの総重量は約2,000kg程度で、これは瓦屋根の約3分の1の重さです。

 地震が頻発する日本において、軽い屋根材を選ぶことはとても重要です!
 瓦屋根からスレートに葺き替える事で、屋根を大きく軽量化する事が出来ます。

屋根の重さによる地震の揺れの違い

②価格が安い

 スレート屋根の最大の魅力は、何と言っても導入コストの低さにあります!

 新築住宅で広く採用されるのは、建築費全体を抑えられる事が大きな理由の一つです。
 また、屋根のリフォーム費用を抑えたいとお考えの方にとってもスレート屋根はおすすめの選択肢と言えます。

 ただし、スレート屋根材には様々なグレードが存在し、耐久性・遮熱性能の違いによって価格も変動します。

 また、スレートはガルバリウム鋼板屋根材と比較して定期的なメンテナンスにかかるコスト・手間が大きくなる傾向にあります。

 屋根材を選定する際には、導入コストと併せて将来的なメンテナンスコストも加味してご検討されることが大切です!

屋根材の中でもコストが安いスレート屋根

③施工性に優れ取り扱える業者も多い

 スレートのもう一つの魅力が、その施工性の高さです。

 国内普及率が非常に高い事から施工経験の豊富な業者も多く、業者選びに困る事も少ないです。

 また、施工が容易という事は、施工業者によって仕上がり品質がばらつくリスクも抑えられます!

扱いやすく施工しやすいスレート屋根、普及率も高く施工できる業者も多い

スレートに必要なメンテナンス

 スレート屋根はセメントに繊維素材を混ぜて作られていることから、屋根材自体はとても水に弱い素材です。
 その為、定期的な塗装メンテナンスが必要不可欠です!

 表面に施されている塗料が劣化するとスレートそのものが雨水を吸水するようになり、セメント部分が脆くなります。
 その結果、屋根材としての役割を果たせなくなり耐久性は著しく低下してしまいます

 スレート屋根を長持ちさせるためには、塗膜による保護機能を正常に保っていくことが大切です。

塗装メンテナンスは必須

 スレートの吸水により屋根材の劣化が進行しますと、次に傷みが生じるのが防水紙(ルーフィング)であり、最終的には野地板まで水が浸透してしまいます。

 野地板が腐ると下地からの大規模な修理が必要となり、その分費用も大幅にかかってしまいます!

防水紙が傷み野地板が腐食

 街中ではコケ・藻・カビが広がり変色したスレートを目にすることがありますが、これは防水性が低下しているサインです!

 約10年を目安に塗装メンテナンスを行い、さらに上記の様な症状が確認された場合には点検を依頼しましょう。

塗装メンテナンスの目安
スレート屋根についてもっと詳しく
ガルバリウム鋼板屋根材とは

ガルバリウム鋼板屋根材の特徴

 ガルバリウム鋼板は、鋼板に特殊なめっき処理が施された金属製の屋根材です!

 めっきの組成はアルミニウムが55%、亜鉛が43.4%、シリコンが1.6%で構成され、特に割合の高いアルミニウムの働きによって優れた耐久性・耐腐食性を備えます!

ガルバリウム鋼板屋根材

 昔ながらのトタン屋根と比較した場合、ガルバリウム鋼板は約3~6倍の耐久性を誇るとされています!

 ガルバリウム鋼板は、優れた錆への耐性から屋根材として広く使用される事となりました。

 また、最近ではガルバリウム鋼板を改良した「SGL鋼板(エスジーエル)」も登場しています。

 従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えることでさらに高い耐食性を実現し、より錆びにくい特性を持っています。

 今後はこのSGL鋼板が、金属屋根材の主流として普及されることが期待されています。

ガルバリウム鋼板屋根材のメリット

①優れた耐久性・耐腐食性

 ガルバリウム鋼板屋根材の最大の魅力と言えば、優れた耐久性・耐腐食性です!

 めっき組成の亜鉛・アルミニウムの防食作用によって錆の広がりが長時間抑えられ、耐用年数も30年と長持ちする屋根材です。

ガルバリウム鋼板のめっき成分が錆を防ぐ仕組み

②屋根材の中でも最軽量

 前述のスレートも屋根材の中では軽い素材ですが、ガルバリウム鋼板屋根材の厚さは0.35mmと非常に薄くさらに軽量です!

 屋根の軽量化は地震発生時のお住まいの揺れを抑える事に繋がり、家具・家電が倒れてしまうリスクも抑えられます。

金属であるガルバリウム鋼板はとても軽量で耐震性能に優れた屋根材です

③ひび割れ・欠けの心配が少ない

 ひび割れ・欠けはスレートや瓦によく発生する症状ですが、ガルバリウム鋼板屋根材の場合はそうした症状が生じる可能性は非常に低いです。

 台風・強風による飛来物の落下による穴あきや傷からの錆の広がりには注意が必要である一方、割れ・欠損が生じてしまう事を心配する必要はありません!

ひび割れがほとんど発生しないガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板屋根材に必要なメンテナンス

塗装メンテナンスは必須

 耐久性・耐腐食性に優れるガルバリウム鋼板屋根材ですが、メンテナンスフリーというわけではありません!

 スレート屋根と同様に、ガルバリウム鋼板屋根材も定期的な塗装メンテナンスが必要となります。

 色褪せ・錆が目立ってきた場合には、塗り替え工事をご検討ください。

色褪せや錆が目立ってきたら塗装メンテナンスをご検討ください

 また、ガルバリウム鋼板屋根材はその薄さから凹みやすく、飛来物の落下は傷の原因にもなります。

 特に、傷は塗膜やメッキが剥がれてしまう原因となり、金属部分が雨水に触れてしまう事で錆が生じるリスクとなります。

 特に台風・強風・大きな地震が過ぎ去った後には、屋根の状態に注意しましょう。

凹みや傷に要注意、強風や地震のあとは特に定期的な点検が重要
ガルバリウム鋼板についてもっと詳しく

 瓦屋根からガルバリウム鋼板に葺き替えをご検討されている方へ
 ⇒瓦からガルバリウム屋根への葺き替えるメリットや事例、費用を詳しく解説

 スレートからガルバリウム鋼板に葺き替えをご検討されている方へ
 ⇒スレートからガルバリウム屋根へ!葺き替え?屋根カバー?特徴と費用

屋根材選びのポイント

 ここまで、スレート屋根材・ガルバリウム鋼板屋根材の特徴や違いについてご紹介をさせて頂きましたが、どちらの屋根材も優れているポイントは大きく違います。

 やはり、お住まいやお客様のご要望によって最適な屋根材は変わってきます!

 そこで、次に屋根材を選定するポイントについてご紹介させて頂きます。

価格と耐用年数のバランス

価格と耐用年数の比較

 まず、比較したいポイントが価格と耐用年数のバランスです!

 スレートは屋根材自体が安価であり、施工性の高さから工事価格を抑える事が可能です!

 一方、ガルバリウ鋼板は導入コストは大きいですが、耐久性に優れ耐用年数もスレートと比較して5~10年程度の寿命の差があります。

カラー・デザインのバリエーション

デザイン性・カラーの比較

 スレートは、製品によって形状や表面の模様に若干の違いが見られますが、全体として大きな違いはありません。

 よく採用される色としては、グレーブラウン、オレンジ系が多いです。

スレートのデザイン

 ガルバリウム鋼板は金属素材であるため、冷たい印象を抱く方も少なくありません。

 しかし、そのクールで洗練されたデザインを好む方も多くいらっしゃいますので、最終的には個人の好みによるところが大きいです。

 金属屋根材として製品化しているカラーは限られるのですが、鋼板自体には豊富なカラーバリエーションがあります。

 その為、葺き方によってはカラーの選択肢は多くなり、明るく鮮やかな色も選択できます。

ガルバリウム鋼板のデザイン

 また、中には瓦調のガルバリウム鋼板もあり、昔のイメージである「ガルバリウム鋼板(金属素材)=ストライプ柄」というイメージは無くなっています。

 さらにスレートにも言える事ですが、塗装メンテナンスを行う際にカラーを大きく変えてイメージチェンジをすることも出来ます!

 

断熱・遮熱性能の違い

断熱性・遮熱性の比較

 金属素材であるガルバリウム鋼板に心配されることが多いのが、断熱性の低さです。

 確かに素材自体の断熱性はスレートに劣りますが、断熱材による対策断熱材一体型屋根材を選択する事でその心配もなくなります。

 断熱材一体型屋根材はスレートよりも断熱性に優れるとも言われていますので、夏の暑さ・冬の寒さにも問題なく対応可能です。

 また、どちらの屋根材にも言える事ですが、屋根が2重構造となる屋根カバー工法を行う場合には断熱性・遮音性を心配する必要はほとんどありません。

断熱性の高さはガルバリウム鋼板
屋根カバー工法ならガルバリウム鋼板がおすすめ

 もし屋根カバー工法によるリフォームをご検討されている場合には、ガルバリウム鋼板屋根材をおすすめいたします!

 その理由は、スレートと比較してガルバリウム鋼板屋根材が圧倒的に軽い為です。

カバー工法・屋根材組み合わせ重量比較

 もちろん屋根カバー工法にスレートを採用することも出来ますが、金属屋根材と比較して屋根の重量は重くなります。

 ガルバリウム鋼板屋根材はその軽量さから、カバー工法のデメリットである屋根の重量増加を低減させることが可能です!

 日本国内では地震の発生頻度から、屋根の重量を軽量化するメリットは非常に大きいです。
 屋根カバー工法のご依頼をいただく多くのお客様が、ガルバリウム鋼板屋根材を選択しています!

 

初期コストを抑えたいならスレートがおすすめ

 導入コストを抑える事を重要視される場合には、スレートがおすすめです。

 例えば、将来的に長く住むつもりは無く20年程度屋根を維持できれば良い場合にはスレートが最適な選択肢となります!

屋根材費用の比較
耐候性・耐用年数にこだわるならガルバリウム鋼板がおすすめ

 一方、耐久性・耐用年数にこだわりをお持ちの場合には、ガルバリウム鋼板がおすすめの屋根材です!

 ガルバリウム鋼板の耐用年数は約30年程度と耐久性に優れ、近年ではさらに改良された次世代ガルバリウム鋼板「SGL鋼板」も存在します。

 葺き替え・カバー工法などの施工規模の大きいリフォームの回数・手間を減らしたい場合には、耐久性に優れたガルバリウム鋼板が最適な選択肢です。

 また、ガルバリウム鋼板は導入コストが大きい事がデメリットと言えますが、その耐久性の高さから将来的なメンテナンスコストが抑えられます!

 屋根材を選定される場合には導入コストと併せて、メンテナンスコストを含めたトータルコストで比較させることが大切です!
 

耐用年数と塗装メンテナンスの目安
どちらを選んだ? 施工事例

既存屋根材と同じスレート屋根材を選択して安心!

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 「築30年のなかで全く屋根のメンテナンスをされて来なかった…」と言うお客様より、屋根リフォームのご依頼を頂きました。

 金属屋根材による葺き替えも選択肢の一つでしたが、「これまで使用してきた屋根材の方が安心!」とのご要望からスレート屋根材を選定頂きました。

 写真の様に素敵なオレンジ色の屋根に生まれ変わりました!

ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで落下リスクの無い屋根へ!

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after

 強風の被害に遭われ、瓦が落下してしまったことで屋根リフォームを決意されたとの事です。

 「今後は、同様の被害に悩まされたくない!」とのご要望から、ガルバリウム鋼板屋根材を使用した葺き替え工事をご提案させて頂きました。

 ガルバリウム鋼板屋根であれば、割れ・欠け・落下の心配はほとんどありません。

 板金同士をロックしていくように固定する為、風災に強い屋根となりました。
 もちろん、屋根の重量も大幅に軽量化されています!

現在の屋根の状態を把握し、それぞれの屋根材の特徴を踏まえ選びましょう

 現在、スレート屋根材・ガルバリウム鋼板は二大屋根材とも言える存在です。
 それぞれの特徴やメリットを理解されていても、やはり迷われてしまう方は多いのではないでしょうか。

 屋根は大切なお住まいを守る需要な役割を担っていますので、時間を掛けて選定されることをおすすめいたします!

 また、屋根工事をご依頼される上で注意したいのが、屋根工事業者・リフォーム会社によって得意分野が異なる事です!

 その為、もしご希望の屋根材が決まった場合には、業者のHPなどで同様の屋根材を使用した施工経験が豊富か否かもしっかりとチェックしましょう。

 さらに、依頼をされた業者がスレート・ガルバリウム鋼板・その他の屋根材のメリットと併せて、デメリットをしっかりと教えてくれる業者ならさらに安心できます。

施工事例はこちらから

 街の屋根やさんでは、無料点検の中で現在の屋根の状態をしっかりと拝見させて頂き、お客様のご要望もお聞きした上で最適な屋根リフォーム方法をご提案させて頂きます!

 「どれくらい費用が掛かるの?」
 「耐久性はどれくらい?」
 「デザインのバリエーションはどの様なものがあるの?」


 など、気になる事がありましたらなんでもご相談下さい!

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私たち街の屋根やさんによるお住まい全体の無料点検がおすすめです!

まとめ

●スレート屋根材の特徴
 -主原料はセメントであり、繊維素材を混ぜて製造される板状の屋根材です。
 -導入コストが安価で、施工経験が豊富な業者も多い事がメリットです。
 -約10年に1度を目安に塗装メンテナンスが必要であり、耐用年数は20~25年程度です。

●ガルバリウム鋼板屋根材の特徴
 -特殊なめっきが施された鋼板素材であり、錆への耐性に優れます。
 -屋根材の中でも最軽量な素材で、それにより耐震性にも優れた素材です。
 -耐用年数は30年程度と長寿命ですが、塗膜の劣化や傷には注意が必要です。

●カバー工法による屋根リフォームの場合には、軽量なガルバリウム鋼板がおすすめです。

●導入コストを抑えたい場合、スレート屋根材が最適な選択肢です。

●耐久性・対候性を重視した屋根材選ぶであれば、ガルバリウム鋼板がおすすめです。

スレート ガルバリウムに関するお客様の声一覧!

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