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瓦が落下・落ちた際の対処・修理方法とは?雨漏りの可能性から火災保険の適用まで徹底解説!
更新日 : 2024年10月10日
更新日 : 2024年10月10日
台風・強風による影響で瓦が落下してしまった際、このまま放置してもよいのか…?雨漏りに繋がってしまわないか…?など、心配になってしまいますよね
そこで、この記事ではご自宅の瓦が落下してしまった際の対処法や修理方法、火災保険を適用して修理が出来るか…などについて詳しい情報を解説させていただきます!
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瓦の落下を発見した際、まずご心配されるのが雨漏りに繋がるかどうかですよね。
そこで、まずは「雨漏りの心配が不要なケース」「雨漏りの危険性があるケース」の2つのケースについてご紹介いたします!
雨漏りの心配が不要なケース
ルーフィング(防水紙)が劣化しておらず機能している
瓦が落ちて間もない
強風・積雪により瓦のズレ・落下が生じてしまった場合でも、多くの場合にはすぐに雨漏りに直結することはありません。
まず、瓦屋根には「野地板」と呼ばれる下地があり、その上に雨水を防ぐための「防水紙」が敷かれます。
さらに「桟木」という部材が設置され、最終的にその上に瓦が固定されるという造りとなっています。
その為、仮に瓦が破損しても防水紙が正常に機能していればすぐに雨水が屋根裏に侵入してしまう事はありません!
ただし、雨漏りの心配が無い状態は、あくまで防水紙が劣化していないことが前提条件となります!
防水紙も時間の経過とともに劣化し穴あきや破れが発生すると雨水が野地板にまで達してしまい、結果として雨漏りが発生する恐れがあります。
瓦が破損していても雨漏りの心配がないのは、防水紙がしっかり機能している場合に限ります!
また、瓦の破損・落下をしたまま放置すると防水紙が直接風雨に晒され、劣化が早まってしまいまいます。
過度に慌てる必要はありませんが、それでもお早めにご対応されることをおすすめいたします!
さらに、瓦の表面が見た目に問題がなくても、瓦を取り外してみると内部がひどく損傷していた…ということも珍しくありません。
瓦は耐久性が高い屋根材ですが、特に築年数が経過しているお住まい程その下地部分の劣化進行に注意が必要です!
雨漏りの危険性があるケース
防水紙が劣化により機能していない
土葺きの場合
築年数が経過している
棟瓦が落下している
前述の通り、瓦の落下を原因として雨漏りが生じる可能性が高まるのは、防水紙が寿命を迎え、劣化の進行により浸水を許してしまう状態です。
また、瓦屋根には「土葺き」と「桟葺き」の2つの工法があります。
昔から使用されている土葺きでは瓦の下に土が敷かれていますが、経年により土が流出・瘦せてしまうことでして本来の屋根機能を果たす事が出来なくなっている場合があります。
その様な状態では、普段は問題なくても瓦の落下を原因として土も一緒に落ちてしまいます。
防水紙の耐用年数は約20~30年と言われています。
上記のことから、特に築年数が長いお住まいの場合は注意が必要です!
棟瓦が落下している
屋根の頂点部分を「棟」と呼び、そこに設置される瓦が「棟瓦」です!
棟は屋根の面同士の境目となる部分ですが、棟瓦はそうした部分を保護する役割を担っています!
その為、施工方法によっても変わりますが、棟瓦が無くなってしまいますと雨水の浸水を招くリスクが大きくなります。
また、そうでなくとも棟瓦の倒壊は非常に危険です!
棟瓦が倒壊してしまった際には、早急にご相談頂ければと思います。
前述の通り、瓦の落下が雨漏りに直結しないケースもありますが、それでも瓦の落下・ズレを放置しておくことは危険です!
周囲の瓦に悪影響を及ぼす
瓦の落下・ズレが部分的だった場合でも、その周囲の瓦は台風・強風により捲れやすい状態となってしまいます。
風の力は想像以上に大きく、瓦の下に吹き込んでしまう事で最悪の場合一気に大量の瓦が飛散してしまう可能性もあります!
重量のある瓦は危険
瓦は屋根材の中でも非常に重量のある屋根材です!
通行人の方に落下してしまえば、怪我だけでは済まない可能性もあります。
また、ご近所様の所有物や車へ衝突してしまうなど、様々な2次被害も考えられます。
損害賠償・保障問題にも繋がりかねません!
応急処置を施すだけでも重要
上記の通り、瓦の落下は様々な被害に繋がります!
その為、数枚の瓦が破損しただけ…とは思わず、早期にご相談頂ければと思います。
また、瓦の種類によってはご用意に時間のかかる場合や台風被害などで工事が立て込んでいる際、工事をお待たせしてしまうケースもあります。
ですが、そうした場合でも雨養生だけでもご対応させて頂きます!
(※雨が降っている状態では屋根に上る事が出来ません。)
応急処置的なご対応となりますが、それでも被害を拡大させない為に重要です。
とにかく「危険な状況を放置しない事」が重要ですので、瓦の落下は放置せず早急に対処していきましょう。
台風・強風によって瓦が落下してしまった場合、火災保険の項目の一つである「風災」が適用されることで保証される場合があります。
火災保険は「火災」だけでは無く、以下の様なケースでも保証される可能性がありますのでチェックしておきましょう!
①雪害
屋根への積雪による瓦屋根の落下・破損
②雹害
降雹による瓦屋根の破損
③衝突
他人が捜査しているドローン・飛来物の衝突による屋根の破損
屋根修理に火災保険が適用できないケース
一方、屋根修理に火災保険が適用できないケースもあります。
以下にそれぞれご紹介いたします!
①経年劣化による屋根の破損と判断された
②申請の期限である3年を超えてしまった
③免責など一定金額を超えない
まず、火災保険は主に自然災害や突発的な事故によって発生した損害を補償するものであり、経年劣化や過失、施工不良など、人為的な要因による損害は対象外となっています!
加えて、災害発生から3年以内に申請を行わなければならないため、早めの屋根点検が重要です。
また、契約内容によっては損害額が一定額を超えないと保険が適用されないケースもあります。
かつては20万円以上の損害でなければ補償が受けられないのが一般的でした。免責金額が設定されている場合も同様となります。
火災保険を活用するには、これらの点をしっかり確認することが大切です!
地震で瓦が落下してしまった場合
瓦が地震災害により落下してしまった場合、一般的に火災保険を適用する事は出来ません。ただし、地震保険へ加入している場合であれば、保証の対象となるケースもあります!
保証内容は地震保険の契約内容によって異なりますが、セットとされている火災保険金額の30~50%の範囲で設定します。
その為、修理費用の全額を地震保険でカバーするという事は難しいと念頭に置いておきましょう。
悪徳業者による火災保険利用のトラブル
万一に際の強い味方となる火災保険ですが、悪徳業者を起因とした火災保険のトラブルが数多く報告されています!
台風・強風により瓦屋根の被害に遭われたことで慌ててしまう気持ちも非常に分かりますが、次のような事例には注意しましょう。
虚偽の申請を勧められる・保険金が必ずもらえると言われる
※図 PIO-NET3にみる「保険金が使える」と勧誘する住宅修理サービスの年度別件数
※出典:独立行政法人国民生活センター
前提として、火災保険は申請したら必ず適用されるものではありません!
しかし、修理業者の中には「絶対に保険がおりる」と契約を迫る業者も存在します。
火災保険が適用される事を前提に話を進める業者には、注意しましょう!
また、中には「自然災害による破損をそうでない様に装う申請」を進めてくる業者も存在します。そのような業者と絶対に契約をしてはいけません!
点検商法を起因としたトラブル
※2022年度同期件数(2022年8月31日までのPIO-NET登録分)は893件
※図 PIO-NET1にみる屋根工事の点検商法に関する年度別相談件数
※出典:独立行政法人国民生活センター
「お宅の屋根瓦がズレているのが見えました!今なら無料で点検できます。」
こうしたセリフで屋根に上り、
・故意に瓦を割る
・嘘の写真で不安を煽り契約を迫る
など、点検商法によるトラブルも増加傾向にあります。
ここ数年で非常に増えてきており、街の屋根やさんにも多くのお客様よりご相談を頂いております。
突然の訪問に焦ってしまうかと思いますが、まずは冷静になり屋根には絶対に上がらせないようにしましょう。
その上で、ご自身で探された信頼できる施工業者に点検を依頼する事をおすすめいたします。
次に、瓦が落下した際の補修方法とその費用目安についてご紹介いたします!
瓦の修理費用の相場
※上記は、修理費用の相場目安となります。損傷状態や使用材料によって変動致しますので詳しくはご相談下さい。
数枚の瓦のズレ・落下
瓦のズレ補修・部分的な差し替え
台風・強風で瓦にずれが生じてしまった場合、正確な位置に戻す作業が必要です。
落下して割れてしまった瓦は、新品に差し替えていきます!
また、作業を行う前には、下地である野地板・防水紙へ経年劣化や被災によるダメージが生じていないかを確かめておくことが大切です。
代用品として素焼き瓦を使用したモニエル瓦の差し替え事例
「数年間放置してしまった瓦を台風が襲来する前に補修したい!」とのご相談から、瓦の差し替え工事のご依頼を頂きました。
ズレが生じている周辺の瓦も一度撤去し、ビスにより固定していきながら葺き直します。
施工させて頂いた瓦屋根は、現在では生産されていないモニエル瓦が使用されていました。
その為、似た形状の素焼き瓦を代用させて頂き、さらに塗装を施す事で見た目の違いがほどんど分からない仕上がりとなりました。
広範囲に及ぶ瓦の飛散
部分的な葺き直し・葺き替え工事
一帯の瓦を一度撤去した上で必要に応じて下地を補修し、新しい瓦に葺き替えを行います!
割れが生じていない瓦を再利用する場合もあります。
また、工事費用は規模によって変動します。
強風で飛散したケラバ付近の瓦の補修工事
施工日数 1日 費用 12.6万円(税別)
写真の通り、強風による被害によってケラバ部分の瓦が飛散してしまい、下地である土が露出している状態でした。
約3㎡程度の瓦・土を撤去して、下地である野地板を補強いたしました。
その後、新しい防水紙(ゴムアスルーフィング)を敷設し、瓦を葺き直します!
南蛮漆喰で土台を造り、さらに風切丸も修復させていただきました。
棟瓦の倒壊
棟取り直し工事
棟瓦取り直し工事は、屋根の頂上部に位置する棟瓦のみを補修する工事で、漆喰を詰める工程も含みます!
屋根にとっても一番上に位置する棟は非常に重要な部分であり、割れ・ズレは最悪の場合全体の倒壊リスクにも繋がります。
棟瓦の落下は雨漏り被害を招くことも多い為、早急に補修が必要な部分です。
屋根全体の広い範囲での瓦の捲れ
屋根葺き替え工事
築年数が経過した建物で被害範囲も広い場合には、全体的な葺き替え工事が必要になります。
経年劣化が著しく将来的に被害を生じさせやすいと予想される場合や、部分的な補修では復旧が困難な場合には葺き替え工事がおすすめです。
葺き替え工事は屋根全体をリフレッシュする工事方法であり、下地である野地板の補強・張替えの上防水紙も新設されます。
将来的に長く住み続けるのであれば、小さな修繕を繰り返すよりも葺き替え工事によって耐久性を大きく回復させてしまう事がおすすめです!
また、葺き替え工事をご検討される際は、次にご紹介する屋根材もぜひご検討ください。
防災瓦
防災瓦の特徴は1枚1枚の瓦がネジ・釘によってしっかりと固定され、ズレ・脱落のリスクが低減されている事です。
一般的な固定が施されていない瓦は風速30m/s程度で飛散してしまいますが、防災瓦であれば大型台風などによって生じる40~50m/s程度であれば耐えられるとされています。
また、棟部分は芯木・金具でしっかりと固定されますので安心です。
金属屋根材
近年、増加傾向にあるのが瓦から金属屋根材へ葺き替えをご検討される方です!
金属屋根材は屋根材の中でも軽量で地震・台風などの災害にも強く、瓦のデメリットである地震や風災による不安を解消する事が出来ます。
また、金属屋根材に良く使用される素材としては、ガルバリウム鋼板やSGL(エスジーエル)鋼板と呼ばれる次世代金属屋根材が増えてきています。
耐久性に優れ、メンテンナンス性の高い屋根材として非常に人気があります!
瓦の落下は、その状態によっては緊急性が低い事もあります。
しかし、それは決して放置してよいという訳ではありません!
特に落下やズレの大きな要因となる地震・大型台風の後には、お問い合わせが込み合います。
その為、お早めにご相談をされることがおすすめです!
瓦屋根のメンテナンス・補修や、屋根のご心配・ご不安事がございましたら街の屋根やさんまでお問い合わせ下さい。
現在の屋根の状態やお客様のご希望に併せて、最適な施工方法をご提案させて頂きます!
まとめ
●瓦が落下してしまった場合でも、防水紙がしっかりと機能していれば直ちにあまもりが発生する事はありません●反対に防水紙が著しく劣化している場合や、棟瓦が落下した場合には雨漏りの発生に注意する必要があります
●築年数が経過しているお住まいや、土葺きの瓦屋根の場合も注意する必要があります
●瓦の落下の放置は、被害の拡大を招いてしまう場合があります。最低限、応急処置だけでもお早めにしてくことがおすすめです
●瓦の破損が天災による被害の場合、火災保険が適用できる可能性があります
●悪徳業者を起因とした火災保険のトラブル・点検商法には注意する必要があります
●瓦の補修方法は様々で、一部の補修で済む場合もあれば全体の葺き替え工事をおすすめする場合があります
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