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屋根で最も雨漏りしやすい部分「谷板金」の修理方法

屋根で最も雨漏りしやすい部分「谷板金」の修理方法 

 屋根の板金というとスレート屋根などの棟板金を思い出される方も多いと思うのですが、それら以外にもさまざまな部分に用いられています。唐草板金と呼ばれる軒先やケラバに取り付ける水切り用の板金もあり、「谷樋」や「谷板金」と呼ばれる部分もその一部です。雨漏りは屋根本体ではなく、こういった板金とその周辺の防水紙の劣化によって起こることがほとんどです。
谷板金が屋根に設置されているかは屋根の形状によって決まります。したがって、瓦屋根、スレート屋根、金属屋根、アスファルトシングル屋根などの屋根材に関係なく、陸屋根を除けばどの屋根にも存在する可能性があります。ご自分の屋根に谷板金が設置されているどうか分からない方もいるのではないでしょうか。屋根にのぼるという危険なことをしなくても判断する方法もありますのでご安心ください。
「業者に修理を頼んだのに雨漏りが止まらない」とご相談をいただくことがあります。その原因、実は谷板金であることが多いのです。お家を守るためにもトラブルの原因となりやすい谷板金について知っておきましょう。

【動画で確認「谷板金」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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【動画で確認「谷板金」】
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見えにくい屋根の上の凹んだ部分にある谷板金とその修理工事の方法

 屋根の上に雨樋としての機能を持った「谷板金」や「谷樋」と呼ばれる部分があることをご存知でしょうか。一般的に雨樋というと軒先の鼻隠しや外壁に取り付けられており、全部とは言わないまでも特定の部分は目視可能です。
 しかし、「谷板金」や「谷樋」では屋根の形状や立地によっては全く見えないこともあります。雨水を集めるところでありながら、屋根の上にあって見にくい・見えない部分ですから、目視での点検もままなりません。したがって、雨漏りの原因にとてもなりやすい部分なのです。

「谷板金」や「谷樋」は雨水を集水するところで屋根の上にあり見えづらく雨漏りリスクが高い

 この谷板金、全ての屋根に必ずあるものではありません。屋根の形状によってほぼ明確に谷板金がある屋根とない屋根に分かれます。谷板金がある屋根の方は雨が多くなる季節の前に点検をしておけば、雨漏りのリスクを大幅に減らすことも可能です。まずは谷板金についてさまざまなことを知っておきましょう。

谷板金がある屋根の方は雨が多くなる季節の前に点検をしておけば雨漏りのリスクを大幅に減らすことも可能です

雨漏りについて詳しくはこちら

谷板金の役割とその特徴

 谷板金は「谷樋」と呼ばれることから分かるように樋、つまり雨樋の機能を持った部分です。屋根への降雨による雨水を谷板金が設置されている面ではそこへと集め、横樋(多くは曲がりの部分)へ排水します。排水された雨水は横樋や竪樋を通じて下水などに排出されるわけです。

屋根に降る雨水を谷板金へと集める,横樋(多くは曲がりの部分)へ排水,横樋や竪樋を通じ下水などに排出

 谷板金は屋根の面と面の取り合いの谷状になった部分やパラペットと屋根の取り合い部分の谷状になった部分に存在します。谷状になった部分に存在する板金だから「谷板金」、谷状になった部分に存在する樋だから「谷樋」と呼ばれます。

屋根の面と面の取り合いの谷状部分 パラペットと屋根の取り合いの谷状部分

 

 前述のように、屋根の上にあり、隠れるように谷状になっている部分ですから、地上からは全く見えないことも珍しくないのです。

 排水のためにわざわざ雨水や雪が集中するように作られた部分ですから、板金も傷みやすく、雨漏りの原因になりやすい部位です。したがって、定期的な点検とメンテナンスが欠かせない場所でもあります。

谷板金は雨漏りの原因になりやすいため定期的な点検とメンテナンスが欠かせません

谷板金が屋根にあるかは形状と設備で決まる

 屋根に谷板金があるかどうかはほぼ屋根の形状で決まります。まず、屋根の形状の説明に出てくるようなシンプルな形状の切妻屋根や寄棟の屋根にはありません。片流れ屋根や招き屋根にもありません。

谷板金がない屋根の形状

 分かり易い例でいうと屋根に必ず谷状の部分ができる工場で見かけるような鋸屋根やM形屋根には必ず谷板金があります。

谷板金がある屋根の形状

 一般的なお家に多い切妻屋根や寄棟屋根ですが、全てがシンプルというわけではありません。完全な正方形や長方形のお家でない場合、屋根に谷板金が存在する可能性があります。

 イラストを見てください。真上から見て、一部が凹んだ形状のお家にはほぼ谷板金が存在します(凹んだ角を入隅と言います)。

入隅(いりすみ) 入隅(いりすみ)

 

入隅(いりすみ)

 また、屋根にドーマーが設置されている場合、その屋根とお家の屋根の取り合いが谷状になりますので、谷板金が取り付けられることがほとんどです。

ドーマー

入隅(いりずみ)と三角屋根のドーマーがあれば、その屋根にはほぼ確実に谷板金が存在することになります。

屋根の形状について詳しくはこちら

谷板金から雨漏りが発生する理由

 谷状になっていることで雨水が集まりやすくなっていますから、雨漏りしやすいのは簡単に想像できると思います。
 そもそも屋根の各種の板金は雨水の浸入を防ぐ為に取り付けられているものです。もちろん、谷板金の下にも防水紙は設置されていますが、防水紙が劣化していれば雨漏りは防げません。雨漏りの原因となっている谷板金や周辺を交換・修理し、防水紙も新しいものにする必要があります。
それではまず谷板金が雨漏りの原因となる理由から見ていきましょう。

谷状になっている谷板金は雨水が集まりやすく雨漏りしやすい

 

経年による劣化

経年で錆が進行し穴が開いてしまった

 現在の谷板金は錆びにくいガルバリウム鋼板でできているものがほとんどですが、やはり時が経てば錆びてきます。錆びが進行して穴が開いてしまえば、そこから雨水が室内側へ浸入し、雨漏りが発生します。
 屋根塗装の際に谷板金も塗装して貰えば、錆びも発生しにくくなるので忘れずにお願いしましょう。

谷板金塗装の様子 谷板金塗装の様子 谷板金塗装後

 

 また、長い谷板金には途中で継ぎ目があるので、経年で歪んだりすると、ここに雨水が溜まりやすくなり、錆びも発生しやすくなります。

経年で谷板金が歪み接合部にズレ

 屋根の防水性が高いことから緩い勾配となっている瓦棒屋根や立平屋根の場合は要注意です。谷板金も屋根に合わせて緩い勾配となっていますから、雨水が溜まりやすく、錆びやすいと言えます。定期的な点検が必要になってきます。

緩い勾配の瓦棒や立平屋根は要注意雨水が溜まりやすく錆びやすい

屋根の勾配(角度)と屋根材の関係について詳細はこちら

詰まりなどによるオーバーフロー

ゴミなどで詰まった谷板金から雨水が溢れ室内側へ浸入し雨漏りにつながる

 谷板金は谷状になっていることから雨水だけでなく、さまざまなものが集まりやすい場所です。点検に訪れると稀にゴミなどが引っかかていることもあります。
 屋根材も谷板金に沿ってカットされているので、ちょっとずれてしまうとそこにゴミなどが引っかかりやすくなりますのでデリケートな場所なのです。排水先の雨樋や集水器がゴミや泥で詰まっていても雨水が溢れやすくなるのは言うまでもないでしょう。

屋根材がズレるとゴミ等が溜まりやすくなってしまう

 軒樋などの場合は詰まって溢れ出しても、そのまま下に落ちるか、鼻隠しや軒天を濡らす程度です。谷板金の場合は溢れ出すと、屋根材と谷板金の間に雨水が満ちていくことになります。屋根材と谷板金の間から室内側へ浸入しやすい状態となるのです。
 このようなオーバーフローは大雪で雨樋から雨水が流れにくくなっている時やゲリラ豪雨時に発生しやすくなります。

大雪やゲリラ豪雨時は谷板金から雨水がオーバーフローしやすい

屋根のことを知らない業者による間違った施工

 屋根の知識を持たない業者が雨漏り修理の際によくやってしまうのがシーリング材であらゆる隙間を埋めてしまうことです。また、稀にご自分でDIYを繰り返して、同様のことをしてしまう方もいます。
 屋根には雨水や水蒸気を排出するために必要な隙間が設けられています。もちろん、谷板金とその周辺にも必要な隙間がありますので、ここまで埋められてしまうと、逆に雨漏りが悪化するだけで全くの逆効果です。しっかりと工事してくれる信頼できる屋根の専門業者に依頼するのが一番間違いのない方法です。

間違った施工

間違いだらけの屋根工事施工例について詳しくはこちら

谷板金の補修方法は全交換や部分交換

 谷板金に錆が出たり、穴が開いてしまった場合の補修方法は交換となります。全交換の他、部分交換も可能ですがお勧めは全交換です。

谷板金の全交換

谷板金の全交換 施工前 谷板金の全交換 施工前 谷板金の全交換 施工後

 

 部分交換でこれまでの谷板金に錆が残っていますとせっかく交換した新しいものにも移りやすくなり、結果的に耐用年数を短くすることになります。また違う金属同士を接触させますと、その電位差(電気の流れやすさとお考えください)によってガルバニック腐食が発生し、どちらかの金属が急激に錆びるということも起こりえます。

 材料自体はさほど高いものではないので、全交換してしまうのが間違いのない補修方法です。

谷板金の交換は意外と大変、瓦屋根以外は手間がかかるため高額になりがちです

 谷板金交換というとその部分を交換すればいいと考えがちですが、実はかなり大変です。

瓦屋根は部分的に瓦を取り外すことができるので、周囲の瓦を外して交換できるのですが、その他の屋根は面単位で屋根材を剥がしていかなければなりません。  つまり、1箇所の谷板金を交換するにはその両隣、屋根2面分の屋根材を剥がさなければならないのです。

瓦屋根の谷板金交換

瓦以外の屋根の谷板金交換

 屋根材を葺くときは下から上へと葺いていき、施工手順を守って順番に重ねていきます。解体するときは逆に棟から下へ順番通りに外していきます。

 スレートや金属、アスファルトシングルなどの屋根材は一旦、撤去した屋根材を再利用することは不可能です。瓦屋根以外で谷板金を交換しなければならなくなった場合、屋根カバー工法を選択した方がリーズナブルになることも多いということを知っておいてください。

スレートや金属、アスファルトシングルなどの屋根材は一旦撤去した屋根材を再利用することは不可能です 瓦屋根以外で谷板金を交換しなければならなくなった場合屋根カバー工法を選択した方がリーズナブル

 

屋根カバー工法について詳しくはこちら

傷みやすく手間もかかる部分なのでステンレス製がお勧めです

 現在、谷板金はガルバリウムのものが主流ですが、傷みやすく、工事となると大工事に発展しやすいので交換する際はより耐用年数が長いステンレス製のものをお勧めします。

ステンレス製の谷板金

 和風の家には銅製の物も使われることがありますが、期待しているほど長持ちはしないようです。銅屋根や銅製の雨樋は一生持つと言われていますが、谷樋に関しては20~30年程度で穴が開いてしまうこともあります。「酸性雨の所為」、「釉薬瓦の釉薬の所為」、「銅が元々柔らかい所為」と様々な説がありますが、実際のところは分からないようです。

銅製の谷板金

 銅製の場合、瓦屋根であることが多いと思いますが、ステンレス製のものを選ぶのもアリでしょう。ステンレス製と言ってもカラー鋼板ですので、落ち着いた色を選ぶことも可能ですのでご安心ください。

谷板金の点検も街の屋根やさんの無料点検をご利用ください

 これまで述べてきたように谷板金は屋根の上にあり、しかも名称通り、谷状になっているため、全く見えないことも珍しくありません。ご自分で梯子を使って屋根の上の高所などにのぼることはとてつもなく危険です。
 また、谷板金がある屋根はシンプルな屋根に較べると屋根の取り合いも多く、勾配の数も多くなります。シンプルな屋根に較べて歩きにくいことも事実なのです。絶対に転落などの事故に繋がる行為は辞めてください。

谷板金がある屋根は屋根の取り合いや勾配の数も多くシンプルな屋根に較べて歩きにくい

 

屋根の上の谷板金は危険で見えないからこそ屋根の専門家である私達におまかせください

 建設業界では毎年、転落事故で5000人以上の方が亡くなっています。危険であることを認識し、仕事に従事しているプロでさえ死亡事故が発生するのですから、一般方がのぼったらどうなるかは言うまでもないでしょう。
危険で見えないところだからこそ、屋根の専門家である私達がお客様に代わって詳細な写真をお取りします。その後、お見せしながらしっかりと現在の状態をご説明致します。

 

谷板金の点検も私達、街の屋根やさんの無料点検をご利用ください。30~60分程、お時間をいただき、谷板金だけでなく、お住まい全てを点検致します。

谷板金の点検も街の屋根やさんの無料点検をぜひご利用ください!

谷板金についてのまとめ

●屋根の谷状になった部分の雨水を集めて排水するのが谷板金です

●屋根に谷板金があるかは形状とドーマー等の設備で決まります

●谷板金は雨水が集水しやすい部分ですので、雨漏りのリスクが高い部分でもあります

●谷板金は経年によって錆が発生しやすく、穴が開くと雨漏りに繋がります

●谷板金の雨水の流れを妨げたり、その先の雨樋に詰まりなどがあると雨水が溢れて、雨漏りしやすくなります

●谷板金周辺の雨水や水蒸気を排出するための隙間をシーリングで塞いでしまうと雨漏りしやすくなります

●修理する場合、部分交換も可能ですが、やはり全交換がお勧めです

●瓦を取り外せる瓦屋根以外は屋根2面分の屋根材を剥がさなくてはならないので修理費用も高額になりがちです

●傷みやすく手間もかかる部分なので交換するならステンレス製がお勧めです

●谷板金の調査も街の屋根やさんの無料点検をご利用ください

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【施工内容】
屋根カバー工法

【使用材料】
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【施工内容】
屋根カバー工法

【使用材料】
IG工業 スーパーガルテクト Sシェイドブラウン


逗子市久木にて横殴りの強風の影響でスレート屋根が飛散、スーパーガルテクトにて屋根カバー工事を実施致しました

【施工内容】
屋根カバー工法

【使用材料】
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2024/3/22 屋根の谷板金・谷樋の役割|雨漏りの原因やステンレス製がおすすめな理由をご紹介!

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