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お家の屋根材が廃盤・生産終了になってしまった場合屋根のメンテナンスはどうすべき
更新日 : 2024年03月14日
更新日 : 2024年03月14日
数十年前に比べると、新しい製品が迅速に開発され、屋根材の更新サイクルも加速しました。
その結果、一部の屋根材が生産終了し、市場から姿を消すこともあります。屋根修理を考えた際に、使われている材料が既に廃盤になっていたというケースも少なくありません。
今、使われている屋根材と互換性のある代替品が市場に出ていれば良いのですが、そのような選択肢は少ないようです。
廃盤となった屋根材に関する今後のメンテナンス方法について、具体的に説明します。
知らない間に屋根材が生産中止になっているという恐怖
いざ、屋根のメンテナンスを行おうと思ったら「その屋根材が生産中止になっていた」、「モデルチェンジされており、流用が不可能になっていた」ということがあります。 多くの場合、お家のメンテナンスを行うのは築10年後以降でしょう。一般的な戸建て住宅にも流行りがあり、屋根材メーカーもそれに合わせて外装材をモデルチェンジしていきますから、新築時に使われていた屋根材が生産されてないということも起こりえるのです。
生産中止やモデルチェンジされても困らない屋根材、困る屋根材
現在、新築時に最も選択されている屋根材と言えば、化粧スレートでしょう。化粧スレートというと厚さ5mm程度の薄い屋根材で、屋根に葺かれた状態ではほぼ長方形の形をしています(下端は凹を逆にした形状)。 スレートとほぼ同じシェアを誇るのが粘土瓦です。粘土瓦にも洋瓦などがありますが、街中でよく見かけるのはJ形瓦と呼ばれる和瓦です。これら化粧スレートや和瓦は生産中止やモデルチェンジされても困らない屋根材と言えるでしょう。 まず、化粧スレートですが現在の国内シェアはケイミューの独占状態であり、モデルチェンジなども繰り返されていますが、その大きさや厚みはほぼ変わらないからです。 また多少、大きさが違ってもサイズに合わせてカットできるので、化粧スレート屋根で何枚か割れてしまっても差し替えることが可能です。モニエル瓦
外資のモニエル社が製造・販売していた瓦ですが、2010年に日本市場から完全撤退してしまいました。撤退直後は豊富にあった在庫ですが、東日本大震災で保管していた倉庫が被災し、ほとんどが割れてしまったそうです。そのため、現在ではとても入手しづらくなっており、手に入っても屋根葺き替えなどで不要となった中古品などです。セメント瓦
現在でも何社かが製造・販売を続けていますが、メンテナンスを必要としているような過去のものはほとんどが廃盤となっており、中古品が手に入ればラッキーという状態です。では、現実的にはいつ葺き替えるのがお得なのでしょうか。
寿命まで使用した場合にかかる費用
モニエル社が日本市場から撤退したのが2009年なので、その前に家を建てたとして築十数年経過しているとしましょう。モニエル瓦にしても、セメント瓦にしても、そろそろメンテナンスをしておいた方がいい時期です。 一般的な戸建て住宅の場合ですと、屋根塗装には約20~40万の費用が掛かります。これに足場の費用がプラスされますからさらに十数万程度がかかります。総額で50万円程度です。さらに漆喰も詰め直しのメンテナンスをするとしたら、20万円程度の費用がプラスされます。約70万円程度のメンテナンス費用がかかります。すぐに葺き替えた場合にかかる費用
こちらも同条件で家を建てたとして築十数年経過しているとして、すぐに葺き替えたとします。勿体ない気もしますが、何より災害時の不安を減らせます。 1.築十数年経過時 屋根葺き替えで約120万(足場込み) 計120万で約40年間お家を維持 いかがでしょうか。約70万円という差が付きました。それぞれのライフプランにもよると思うのですが、平成28年度の国土交通省の調査でははじめて家を購入する方の年齢は30代が最も多いとされています。つまり、築二十数年経過時に屋根葺き替えを行った場合は80代まで、すぐに葺き替えた場合は70代までお家を維持できるのです。 どちらを選ぶかはもちろん自由ですが、街の屋根やさんではすぐにと言わないまでも、できるだけ早い段階での葺き替えをお勧めします。何故なら、台風や地震などに被災された場合、被害が拡大しやすいからです。モニエル瓦やセメント瓦が何枚も剥がされてしまったり、落下してしまったり、割れてしまったり、生産中止品であるが故にすぐに対応できません。しばらくは養生などの応急処置で過ごすことになります。 台風はシーズン中であれば、毎週のようにやってくる可能性もあります。地震であれば、群発地震もありますし、大きな地震ならば余震がしばらく続くことになります。その際に養生だけで過ごすのはとても不安ではないでしょうか。 その後、直すにしても、そもそも同じ屋根材が入らないのですから、葺き替えることになります。大きな災害後は屋根材が不足するうえ、各メーカーの工場や倉庫が被災していないとは限りません。 現にモニエル瓦は東日本大震災による被災で、倉庫に抱えていた在庫のほとんどを消失しました。各メーカーの工場や倉庫が被災していなくても、交通網が寸断される可能性もありますし、東日本大震災ではガソリン不足に陥りました。さまざまな安全面や生活面からできるだけ早い屋根葺き替えをお勧めしているのです。「私の家ってモニエル瓦やセメント瓦じゃないかしら」という方、ご相談ください! 街の屋根やさんが無料で点検し、その結果や屋根の状態などをお知らせします
本来、屋根というのはお家の中でとても重要な部分なのに見えなかったり、見にくいことから、あまり気にかけている方は少ないようです。ご自宅に使われている屋根材を何となくでしか把握していないという方もいらっしゃいます。廃盤・生産終了品などが使われている屋根のメンテナンスは どうすべき?のまとめ
●定番のものや規格に沿って生産される屋根材は生産中止やモデルチェンジされても代替品を用意できるので困ることはほとんどありません ●生産終了となった代表的な屋根材がモニエル瓦とセメント瓦です ●モニエル瓦とセメント瓦は在庫がなく、交換などのメンテナンスも難しい状態です ●モニエル瓦とセメント瓦の屋根は葺き替えが必要になります ●寿命まで使い切って屋根葺き替えを行うのは1つの理想です ●台風や地震を想定した場合、すぐに屋根葺き替えを行うのも1つの理想です ●ご自宅に使われている屋根材が分からない方、しっかりメンテナンスを続けていける屋根材なのか心配な方は街の屋根やさんの無料点検をご利用ください廃盤に関する施工事例一覧
相模原市南区南台で廃盤品の瓦を特注で取り寄せて、天窓部分撤去工事を行いました
【施工内容】
その他の工事
【使用材料】
FUJIOKA ヨーロピアン
川崎市麻生区細山で棟瓦を乾式工法のハイロールに取り直し工事しました
【施工内容】
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馬場商店 ハイロール
横浜市港北区大倉山で倒木被害を受けた屋根を部分葺き替え工事で復旧
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ケイミュー コロニアルグラッサ グラッサ・ブラック
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