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ガルバリウム鋼板 vs アスファルトシングル、どちらの屋根材がリフォームに最適?
更新日 : 2024年10月08日
更新日 : 2024年10月08日

「ガルバリウムかアスファルトシングルかで迷っている」
「屋根リフォームを検討中だけど、どちらが適しているのかわからない」
こういったお悩みをお持ちではありませんか?
屋根の改修を考え始めると、「ガルバリウム」や「アスファルトシングル」という言葉を耳にすることが増えるでしょう。これらの素材について、詳しい知識がないまま検討を進めてしまう場合もあるかもしれません。
そこで今回は、ガルバリウム鋼板とアスファルトシングルの特徴やそれぞれの利点・欠点を3つの視点から徹底的に解説します。屋根リフォームを考える際の参考にしてください。

屋根の葺き替えや屋根カバー工法では、軽量な屋根材が選ばれる傾向にあります。
特に、屋根カバー工法では既存の屋根に新しい屋根材を重ねるため、軽いガルバリウム鋼板やアスファルトシングルが好まれます。

葺き替え
現在の屋根材を取り外し、新たな屋根材に交換する方法です。瓦屋根からのリフォームや屋根下地が劣化している場合に適しています。
屋根カバー工法
既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねるリフォーム手法です。廃材が少なく、工期も短縮され、費用も抑えられるのが特徴です。既存の屋根がスレートや金属、アスファルトシングルであれば、この方法が可能です。


ガルバリウムとアスファルトシングルの比較


アスファルトシングルは、日本国内でも少しずつ認知度が高まっている軽量の屋根材です。ここでは、アスファルトシングルの特徴、利点、そして欠点について説明します。
アスファルトシングルとは?
アスファルトシングルは、グラスファイバーにアスファルトを浸透させた後、石粒を吹き付けた屋根材です。アメリカでは100年以上も使われており、現在でも住宅の80%以上がこの屋根材を使用しています。

矢野経済研究所が2021年に実施した調査によれば、屋根材の市場シェアでは金属屋根がトップで63.2%を占めており、次いでセメント瓦が15.0%、粘土瓦が13.4%となっています。アスファルトシングルはわずか5.6%に留まっており、非常に小規模なシェアです。

日本ではアスファルトシングルの使用率は低いものの、実際にはアメリカでは非常に歴史が長く、140年以上にわたり広く使われている代表的な屋根材です。
アメリカの戸建て住宅の80%以上がアスファルトシングルを採用しており、アメリカでは「屋根」といえばアスファルトシングルと認識されるほど一般的な素材です。

このアスファルトシングルはシート状で、軽量でありながら高いデザイン性を持ち、柔軟に対応できる点が特徴です。日本ではまだ発展途上の素材とされていますが、オーウェンスコーニング社(アスファルトシングル業界のリーダー)が製造するラミネートシングルが認定されたことで、日本でも簡単に施工できるようになりつつあります。
シート状で軽量なアスファルトシングルは、柔軟性が高くデザイン性にも優れています。日本でも少しずつ普及し始めており、複雑な屋根形状にも対応できるのが特徴です。

屋根カバー工法に適している軽量の屋根材であるアスファルトシングルには、次の4つの主なメリットがあります。

瓦やスレートよりも軽量

比較的低コストで施工可能※

デザイン性が高い

複雑な屋根形状にも対応可能
※ただし、施工業者によっては費用が高くなる場合もありますので注意が必要です。
日本で伝統的に使用されてきた瓦屋根は、耐久性が高いものの、重量があるため、地震の多い日本ではその重さが耐震性に不安をもたらすこともあります。
一方で、アスファルトシングルは、瓦やスレートと比べて軽量であり、耐震性能に優れた屋根材として近年注目を集めています。

さらに、表面に吹き付けられた石粒が作り出す色彩や質感により、北欧風のスタイリッシュな外観を実現できる点も魅力です。
アスファルトシングルは、複雑な屋根の形状にも対応できるため、瓦やスレートでは表現できないデザイン性の高い住宅に適しています。


また、アスファルトシングルは軽量で、ガルバリウム鋼板よりもコストを抑えることができ、デザイン性にも優れていますが、以下のデメリットを念頭に置く必要があります。

石粒が剥がれ落ちてくる

施工できる業者が少ない
アスファルトシングルは、グラスファイバーにアスファルトを含浸させた上に石粒を吹き付けた構造です。柔軟で加工しやすい一方で、時間の経過とともに表面の石粒が剥がれてしまうことがあります。
石粒が落ちたり、剥がれたことで外観が損なわれると、屋根材自体の耐久性にも影響を及ぼすことがありますので、定期的な点検が重要です。

アスファルトシングルは日本ではあまり一般的ではない屋根材のため、対応できる業者がまだ少ないのが現状です。そのため、施工を依頼する際は、経験豊富な専門業者を見つけて依頼するのが安心です。

アスファルトシングルのメンテナンスに興味のある方は、こちらもご参照ください。
⇒アスファルトシングルのメンテナンス方法について詳しくはこちら

アスファルトシングルは、デザインにこだわりたい方や初期コストを抑えたい方に最適です。

こだわりのおしゃれな屋根にしたい方

導入コストを抑えたい方
平坦な屋根はもちろん、円形や波形などの複雑な形状にも対応可能で、防水性が高いアスファルトシングルは、デザインの自由度が高く、自分らしいこだわりの家づくりを実現できます。
モダンで洗練された外観を目指す方にぴったりの屋根材です。

また、初期コストを抑えながらも、おしゃれな屋根に仕上げたい方には最適な選択肢となります。
瓦やガルバリウム鋼板と比較すると、費用を抑えることができるため、予算を限られた中でデザイン性を重視したリフォームを希望する方にも適しています。

アスファルトシングルの施工事例
※費用は屋根の大きさや状態、使用する材料によって異なりますので、あくまで参考としてご活用ください。
地震で心配だった瓦屋根から葺き替え



費用 約135万円 施工期間 10日間
築25年、約21坪の屋根が改修のタイミングを迎えたため、重たい洋風瓦から軽量でデザイン性の高いアスファルトシングル「オークリッジスーパー」へのリフォームを行いました。鮮やかなオレンジ色が美しく際立ち、家全体に明るい印象を与えます。
スレート屋根「パミール」へカバー工法



費用 約96万円 施工期間 2週間
このケースでは、劣化が進んでいた「パミール」屋根材を使用しており、さらに劣化が進む前に屋根カバー工法で改修を実施しました。剥がれが目立っていた屋根が、新しい屋根材で見違えるほどに美しくなり、お客様にも安心していただけました。

ガルバリウム鋼板は、軽量かつ高い耐久性を持つ金属屋根材として広く認知されており、屋根カバー工法で使用される代表的な素材のひとつです。ここでは、ガルバリウム鋼板の特徴、耐久性、費用面でのメリットとデメリットについてご紹介します。
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム、亜鉛、シリコンを含むメッキ処理が施された金属製の屋根材で、従来のトタンに比べて耐久性が大幅に向上し、錆びにくいのが特徴です。また、このメッキ層が酸化を抑制し、長寿命を実現しています。

このように、ガルバリウム鋼板は品質の向上に伴い、安全性や信頼性も確立され、以前は主流だったトタン屋根に代わる金属屋根のスタンダードとなりつつあります。

ガルバリウム鋼板は、屋根カバー工法で多く採用されており、以下の3つの大きなメリットがあります。

屋根材の中で最も軽い

耐用年数が長く、メンテナンスが少ない

縦葺きなら緩やかな勾配の屋根にも適応できる
ガルバリウム鋼板はその軽さが特徴で、瓦の約10分の1、スレートの約3分の1、アスファルトシングルの約半分の重量しかありません。屋根の重さは耐震性に直結するため、地震の多い日本でこの素材が広く使われているのも理解できます。
屋根カバー工法では、既存の屋根の上に重ねて施工するため、軽量な素材が必須となります。ガルバリウム鋼板は、この条件に最も適した素材といえるでしょう。

ガルバリウム鋼板は、約30年という長い耐用年数を誇り、メンテナンスコストが抑えられるのも大きな魅力です。
どんな屋根材でも定期的なメンテナンスが必要ですが、ガルバリウム鋼板なら、その維持費用を抑えることが可能です。屋根の寿命を延ばしつつ、経済的にも長期的に安心できる選択です。

ガルバリウム鋼板の施工方法には、屋根に横方向の線が入る「横葺き」と、棟から軒先まで1枚で施工する「縦葺き」があります。特に縦葺きでは、雨水がスムーズに流れるため、屋根の傾斜が緩やかでも雨漏りのリスクを軽減できます。


ガルバリウム鋼板には多くの利点がありますが、いくつかのデメリットも覚えておく必要があります。

無機質なデザインになりがち

導入コストが高い
縦葺きで施工した場合、屋根全体に規則的な縦線が広がり、デザインがシンプルで無機質な印象になることがあります。
デザイン性にこだわりたい方には物足りなく感じることもあるかもしれません。

また、ガルバリウム鋼板はメンテナンス費用が抑えられる点が魅力ですが、初期費用はスレートやアスファルトシングルと比べると高くなる傾向があります。これも検討材料に入れておくことが重要です。

なぜガルバリウム鋼板が人気なのか?
⇒ガルバリウム鋼板屋根について

ガルバリウム鋼板は、屋根カバー工法によるリフォームで非常に人気のある屋根材です。次のような方に特におすすめです。

長期間使用できる屋根材をお探しの方

とにかく軽量な屋根が良い方
ガルバリウム鋼板は、スレートやアスファルトシングルに比べて初期の施工費用はやや高めですが、定期的なメンテナンスを行うことで30年から40年の長期間にわたって使用できます。
耐久性が非常に高く、導入時の費用はやや高くても、ランニングコストを抑えることができる点も大きな魅力です。

ガルバリウム鋼板は、長期的にコストを抑えたい方や、軽量で地震に強い屋根材を求めている方に最適な選択肢です。屋根カバー工法にも適しており、既存の屋根に重ねて施工することができます。

ガルバリウム鋼板屋根の施工事例
瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根へ葺き替え
※費用は屋根の規模や状態、使用する材料によって異なるため、目安としてご参照ください。



費用 約150万円
長年の経過で色褪せた瓦屋根は、棟瓦のズレが見られ、今後の耐久性に不安がありました。既存の瓦を取り外し、下地である野地板を補強した上で防水シートを敷設し、ガルバリウム鋼板の屋根材を施工しました。シンプルながら美しい仕上がりとなり、耐久性も向上しています。
瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根へ葺き替え



費用 約110万円
お客様は当初、スレート屋根の塗装を検討されていましたが、長持ちする方法を求め、ガルバリウム鋼板によるカバー工法をご提案しました。築10年以上で黒ずんでいた屋根が新しく生まれ変わり、これからも安心してお住まいいただけます。

屋根のリフォームを検討中の方に向けて、ガルバリウム鋼板とアスファルトシングルの違いについて、それぞれの特徴や利点・欠点を詳しくご説明しました。
屋根カバー工法では、既存の屋根に新しい屋根材を重ねるため、柔軟性のあるアスファルトシングルや軽量なガルバリウム鋼板が最適です。

屋根は日常的に目にすることが少ないため、工事に関して分からないことも多いかもしれません。そんな時は、知識と技術に優れた信頼できる専門業者に依頼することが大切です。

私たち「街の屋根やさん」は、屋根の修理や葺き替え、塗り替えなどを専門に行う地域密着型の屋根工事のプロです。
「どの屋根材を選べばよいのかわからない」
「リフォームについて詳しく知りたい」
という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
フリーダイヤルや24時間受付可能なメールフォームで、お問い合わせをお待ちしております。

まとめ
●屋根のリフォーム、特に屋根カバー工法では、軽量なガルバリウム鋼板やアスファルトシングルが最適な選択肢です。●アスファルトシングルは、軽さに加え、デザインの豊富さでも高く評価されており、人気の屋根材です。
●アスファルトシングルは、デザインにこだわりたい方や、初期費用を抑えてリフォームをしたい方に非常に適しています。
●ガルバリウム鋼板の大きな強みは、その軽さと長い耐久性です。
●ガルバリウム鋼板は、メンテナンス費用を低く抑えたい方や、軽量で耐震性のある屋根を望む方に特におすすめです。
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