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屋根は防音対策できる!ガルバリウム(金属)屋根の遮音性能とは?
更新日 : 2024年10月08日
更新日 : 2024年10月08日
「トタン屋根に響く雨音が気になる」
「瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根に変えたいけど、音がうるさくないか心配」
というお悩みはありませんか?
耐久性が高く軽量なガルバリウム鋼板屋根は、台風や大雨時の雨音が気になるかもしれませんが、実は対策次第で音の問題を軽減できます!
ここでは、屋根材の防音性やガルバリウム鋼板の防音対策をご紹介します。
防音性に優れているのは瓦
日本の伝統的な瓦は、屋根材の中でも防音性が抜群です。
瓦は分厚く重量があり、重ねて葺かれるため、その間にできる空気の層が音を遮る効果を持ちます。
瓦の高い遮音性に慣れているため、金属屋根にリフォームした際に雨音が気になる…と感じることが多いのです。
屋根材に響く雨音の大きさ
スレートは厚さ約5mm程度の薄い屋根材ではありますが、主成分であるセメントが防音性能を発揮します。同じくアスファルトシングルも薄い屋根材ですが、表面に施された石粒が雨音を吸収・拡散してくれます。
瓦屋根は防音性が非常に優れており、雨音をほとんど気にすることなく静かな生活を実現できますが、最近ではあまり見かけなくなっています。
これには、施工費用が安く手軽に設置できる屋根材が普及していることや、地震対策として軽量な屋根材が好まれていることが背景にあります。
それでも「金属屋根はやはり騒音が気になるのでは?」と不安を感じる方も多いでしょう。
金属屋根は軽量で施工がしやすい一方で、熱や音を伝えやすい性質を持ち、特に雨音が響きやすいのが特徴です。薄く成形されているため、硬くて丈夫な屋根材は雨が当たると振動し、その音が大きく反響します。
シンバルに雨が当たる様子を想像するとわかりやすいでしょう。
しかし、吸音材を入れる、断熱材が組み込まれた屋根材を選ぶ、またはカバー工法を採用するなど、適切な防音対策を施せば、金属屋根の雨音を大幅に軽減することが可能です
かつて、金属屋根といえばトタンが主流でしたが、近年ではガルバリウム鋼板が一般的に使用されるようになり、トタン同様、コストが低く施工が簡単な点で評価されています。
ガルバリウム鋼板は、軽量でありながら頑丈で、耐久性が高く、施工のしやすさも優れています。また、デザイン性も高く、見た目の美しさも魅力の一つで、新築住宅や屋根リフォームの際に採用されるケースが増えています。
ただし、ガルバリウム鋼板は金属素材であるため、標準の状態では防音・遮音性能が高いとは言えません。
金属屋根やガルバリウム鋼板の雨音を軽減し、遮音性を高めるためには、以下の3つの対策が有効です。
防音効果を高める3つの対策
吸音材や断熱材を取り入れる
ガルバリウム鋼板の下に吸音材や断熱材を敷き込むことで、屋根全体の防音性が向上します。専用の遮音シートやビルボードを追加すれば、より効果的に雨音を軽減できます。
また、断熱材を追加することも防音対策になります。断熱材は遮音性も兼ねているため、雨音がほとんど気にならない程度に軽減されるでしょう。
このタイミングで、屋根裏に断熱材が適切に設置されているか確認するのもおすすめです。
断熱材一体型屋根材を採用する
断熱材が一体となった屋根材は、防音対策に非常に有効です。断熱材が直接ガルバリウム鋼板に密着しているため、雨音を抑える効果が高いです。
たとえば、ニチハの「横暖ルーフ」やアイジー工業の「スーパーガルテクト」は、その優れた防音性能で注目されています。断面を見ると、密度の高い断熱材がしっかりとガルバリウム鋼板に接着されているのがわかりますよね。
「スーパーガルテクト」は、2023年に文部科学大臣賞を受賞した人気の断熱材一体型屋根材で、断熱・防音性能に優れています。
「横暖ルーフ」も、実際に68dBだった雨音を33dBまで低減することが実証されています。
断熱材一体型のガルバリウム鋼板屋根に興味のある方は、「横暖ルーフ」や「スーパーガルテクト」について詳しく解説した記事もご覧ください。
屋根カバー工法の利用
現在、トタン屋根やスレート屋根をお使いの場合、リフォームにカバー工法を採用することで防音性を高めることが可能です。
カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根を重ねて施工する方法です。
この際、野地板や防水シートを新たに敷き直し、屋根が二重構造になるため、遮音効果が向上します。
さらに、間に吸音材や断熱材を追加することで、防音性能をさらに高めることができます。
屋根カバー工法は、既存の下地が大きく劣化していない限り、解体や廃棄の費用を抑えながら施工できるのが大きな利点です。
特に、下地がないタイプの屋根にも対応できるため、工場や倉庫などで低コストで防音対策を行いたい場合にも適した方法です。
石粒付き屋根材もおすすめです
ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板にセラミックコーティングされた石粒が吹き付けられた金属屋根材は、石粒が雨音を分散させるため、防音効果が期待できます。これらの屋根材は、強度が高く安心感があるため、新築やリフォームにおいて採用されるケースが増加しています。
国内では、デクラ屋根システムの「セネター」やディートレーディングの「ディーズルーフィング」が有名で、これらは主にニュージーランドや韓国、中国から輸入されています。
石粒付き金属屋根材は、防音性や耐候性、施工性に優れている点に加え、デザイン性も高いため、見た目にこだわる方にもおすすめです。ただし、石粒の影響で若干重量が増す点には注意が必要です。
屋根塗装で防音
また、防音塗料を使用して塗装するのも防音対策の一つです。
日進産業が開発した防音塗料「ガイナ」は、特殊なセラミックで構成され、多層構造により優れた音反射効果を持つ塗料です。
塗膜の表面にある微細な凹凸が、雨音を効率よく反射し、一般的な塗料よりも音を抑える効果があります。
現在、屋根の雨音が気になっており、塗装を考えている方はぜひご相談ください。
ただし、塗料の塗膜は時間とともに劣化するため、防音塗装は一時的な効果と考えておくことが賢明です。
雨音が気になる場合だけでなく、室内の音が外に漏れるのを防ぎたい場合にも、同じような防音対策が効果的です。
例えば、ピアノの練習音や子供の遊び声が気になる場合は、屋根だけでなく家全体の遮音性を見直すことが重要です。
お客様のお悩みに合わせて、最適な防音対策をご提案いたします!
音楽スタジの屋根の施工事例
音楽スタジオからのご依頼を受け、メーカーの方々と協議の上、最適な防音対策工事を行いました。
まず、既存の折板屋根の上に吸音材を敷き、その上から遮音シートを挟み込むようにしてコンパネを施工します。
金属屋根を施工後、破風や軒天にも吸音材を詰めて隙間を無くしました。
▼参考記事
⇒ガルバリウム鋼板の遮熱性・断熱性
バシャバシャ雨音がする…そんなときは、雨樋の破損が原因かもしれません!
⇒雨樋の交換・修理について
防音でお困りのお客様の多くは、古いトタン屋根で雨音に悩んでいる方や、これから金属屋根を検討している方です。
金属屋根は、そのままでは遮音性能が低いですが、適切な対策を施すことでほとんど問題なく、現在多くの方に選ばれている屋根材です。
雨音やその他の不安がある方は、ぜひご相談ください。私たち「街の屋根やさん」は、これまでの豊富な経験と実績をもとに、納得いただける屋根材や施工プランをご提案します。
まとめ
●防音性能が最も優れているのは瓦屋根ですが、近年は耐震性への関心が高まっているため、使用頻度が減少しています。●最近では、軽量性が評価されてガルバリウム鋼板などの金属屋根が人気ですが、雨音がうるさいのでは?と不安に思う方もいます。
●確かに金属屋根はそのままでは防音効果が低いですが、適切な対策を施すことで十分に解消可能です。
●防音材や吸音シート、断熱材を組み込んで施工することで、雨音に対する防音効果を高めることができます
●断熱材一体型の屋根材は、雨音を抑える効果が実証されており、静かな環境を実現できます。
●屋根カバー工法を採用すれば、雨音の問題もほとんど気にする必要はありません。
遮音に関する施工事例一覧
川崎市宮前区神木本町でコロニアルNEOにスーパーガルテクト(Sシェイドチャコール)でカバー工事を行いました
【施工内容】
屋根カバー工法
【使用材料】
IG工業 スーパーガルテクト 色:Sシェイドチャコール
横浜市戸塚区平戸で築28年のスレート屋根をスーパーガルテクトSシェイドモスグリーンでカバー工事!
【施工内容】
屋根カバー工法
【使用材料】
IG工業 スーパーガルテクト Sシェイドモスグリーン
逗子市久木にて横殴りの強風の影響でスレート屋根が飛散、スーパーガルテクトにて屋根カバー工事を実施致しました
【施工内容】
屋根カバー工法
【使用材料】
スーパーガルテクト Sシェイドブラック
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