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屋根板金の補修が必要⁈訪問営業の断り方と被害防止策
更新日 : 2023年03月29日
更新日 : 2023年03月29日

このような突然の訪問営業にお困りではありませんか?
「屋根の板金が浮いています。すぐに修理しないと雨漏りしますよ。」
「屋根の無料点検で伺いました。屋根を見せてください。」
突然の訪問でこう言われると、戸惑う方が多いのではないでしょうか。「雨漏り」や「無料」という言葉は、誰もが気になるワードだからです。
「雨漏りしては困るので、すぐに見てほしい。」
「無料なら点検してもらおうかな。」
このように思わせるように、点検を断ることのないように、巧みなワードを使って悪徳業者はやってくるのです。
迷った時は、一度冷静になって考えてみてください。無料点検と言われても、その場で点検を依頼してはいけません。
昨今は、詐欺被害だけでなくさまざまな犯罪が横行しています。どのような業者であれ、突然の訪問者を家の中に入れるようなことは避けましょう。訪問者に好印象を持ったり、善意と受け止められるような言葉が聞かれたりしても、いったんは引き取ってもらうことが、被害に遭わないためには重要です。
この記事では、屋根の修理業者からの訪問営業があった時の断り方や被害防止策を、実際の被害事例を交えて解説します。

新築から何年か経過すると、ある日突然、工事業者が訪ねてくるようになります。
「屋根のメンテナンスはどうされていますか?」
「屋根の板金が浮いていますよ。」
「雨漏り対策に、早めの塗装をおすすめします。」
こう言って訪問する屋根業者の中には、一部悪質な業者が紛れています。

しかし、こうして訪ねてくる業者が、悪徳なのか善良なのかを見極めることは困難です。たいていは、修理や工事を依頼した後に気づくものです。中には、高額すぎる工事費用を請求されたとしても、相場がわからず最後まで気付かないケースもあります。
屋根修理の訪問営業や点検商法の被害は後を絶ちません。まずは、どのような手口なのかを知って、被害に遭わないように注意しましょう。
悪質屋根工事業者の手口とは
【その1】「近隣で工事をしている」
近隣で工事していると偽り、訪問してくる悪質な業者がいます。近所や町内で工事していると言えば、たいていは安心してしまうでしょう。 しかし、ここで信用するのではなく、どこの住所での工事なのか聞いてみてください。すぐに答えられなかったり、ごまかしたりする場合は悪質業者であると判断して間違いはないでしょう。
【その2】「屋根の板金が浮いている」
屋根板金が浮いているのが見えると嘘を言い、訪問してくる悪質な業者がいます。点検が必要と言われると断れなくなってしまうでしょう。しかし、すぐに屋根に上がらせてはいけません。最も悪質な業者は、実際には板金の浮きなどがないのに、屋根に上がって細工したり破損させたりするのです。
屋根に上ることは大変危険なので、自身で屋根板金が浮いているかどうかを確認することは困難です。屋根板金が浮いていたとしても、日々の生活の中で気付くことは難しいかもしれません。
訪ねてきた業者が悪質業者であるかどうか判断できない場合は、信用できる屋根業者に点検を依頼すると良いでしょう。
【その3】「すぐに修理が必要」
板金に浮きがあったり破損箇所があったりすれば、雨漏りに繋がります。悪徳業者はそれをわかっているため、不安をあおるように板金の浮きを口にするのです。 板金に浮きがあったとしても、雨漏りの発生がなければ、さほど緊急性は高くありません。確かに放置をしてしまえば雨漏りに繋がりますが、すぐに修理が必要と言う悪徳業者の口車に乗ってはいけません。心配がある場合は、突然の訪問業者には依頼せず、信頼できる業者に見てもらいましょう。
【その4】「無料で点検します」
「無料で点検します」と突然訪ねてくる業者は怪しいと疑って良いでしょう。
無料だからといってすぐに屋根に上がらせると、板金や屋根を傷つけられることもあるので注意が必要です。
ただし、訪問業者の中には飛び込み営業で顧客拡大を図っている良質な業者も存在しますので、悪質業者かどうかを見極めるのは簡単ではありません。疑わしい場合は、連絡先だけを聞くようにしましょう。何社かの相見積もりを取ることを明言しても、良質な業者であれば断りません。無料という甘い言葉には騙されないようにしましょう。
【その5】「期間限定でキャンペーン中」
「キャンペーン中で〇割引です」という営業トークで訪問してくる悪質な業者がいます。期間限定や割引と言われると、お得であると思いがちです。しかし、屋根修理費用はお住まいの状態や環境など様々な要因によって異なり、本当に割引をされているのか判断することは困難です。 セールストークに騙されないようにするには、数社の相見積もりを取ることをおすすめします。
悪徳業者は、屋根業者に限らずさまざまな修理業者を装って訪問してきます。日頃から、突然の訪問者にはできるだけインターホンで対応し、直接対面は避けた方がよいでしょう。インターホン越しであれば、容易に断ることができます。もし、外で声を掛けられた場合は、名刺などをもらうだけにしましょう。その場で依頼や契約をしてしまうと、トラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
「屋根板金が浮いているので、すぐに修理が必要ですよ。」と言われても、玄関のドアは開けないようにしましょう。
ここでは、悪徳な屋根工事業者による被害事例を見てみましょう。
近所で屋根修理中と訪ねてきた業者とその日のうちに契約を交わしてしまった。追加契約の外壁工事とあわせ、費用が高額となったため解約したい。
板金が浮いていると指摘され屋根点検を依頼。屋根工事全体のリフォームとなり、高額請求されて困っている。
屋根修理の契約金が高額過ぎるため解約したい。クーリング・オフしたいが業者と連絡が取れず、工事日が迫り困っている。
次に、国民生活センターへの訪問販売によるリフォーム工事・点検商法の相談件数を確認してみましょう。
国民生活センターへの相談件数
独立行政法人国民生活センターと全国の消費生活センターをネットワークで結び、消費者から寄せられる苦情や相談情報の収集を行っている「PIO-NET」というシステムがあります。PIO-NETに登録されている相談件数の推移は以下のとおりです。


(消費者生活センター等からの経由相談は含まれていません)
引用:https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/reformtenken.html
独立行政法人 国民生活センター
このように、訪問販売によるリフォーム工事では「契約を急かされて不要なリフォーム工事をした」などの相談が、点検商法では点検に来た業者に「工事をしないと危険」などと言われ、商品やサービスを契約させられる相談が寄せられています。
先にも述べましたが、訪問営業がすべて悪質業者というわけではありません。中には、本当に近隣で工事中の業者が、その地域の屋根を見て周ることもあるのです。しかし、悪質が良質かを見極めることは非常に困難です。
悪質業者が悪人顔で訪ねてくることはありません。たいていの場合、にこやかで人当たりがよく、善人を装って訪ねてくるため、騙されてしまうのです。
特に、築年数の経ったご住宅であれば、屋根が劣化しているケースが多く、良いタイミングで業者が来てくれたという方もいらっしゃるでしょう。押しに弱いという方が突然の訪問に戸惑いながら、断れなかったというケースも多いです。
ここでは、思わぬトラブルに巻き込まれないよう、訪問営業の被害に遭わないための防止策をご紹介しましょう。
その場で点検させない

悪質な屋根業者が突然訪ねてきたとしても、その場で点検してもらうことは避けましょう。実際の被害事例では、最も悪質な場合、壊れていない箇所に傷をつけられたり、板金に細工されたりして、高額な工事費用を請求されるというケースが報告されています。
雨漏りがなくても、屋根業者に不具合を指摘されたら、たいていは信じてしまうでしょう。一緒に屋根に上って確認することは危険なため、その業者の言うことが本当であるのか判断することができないのです。
その場で屋根の上の点検をしてもらうことは、絶対に断りましょう。
その場で契約してはいけない
悪質な業者の目的は、その場で契約させることです。「屋根板金が浮いていると雨漏りしますよ。」と言われれば、誰しもすぐに修理してもらわなければと思うでしょう。そのように不安をあおり、契約を急かすのです。
たとえ点検を依頼したとしても、その場で契約書を交わしてはいけません。板金が浮いている写真を見せられたとしても、連絡先だけを聞き引き取ってもらいましょう。
また最近では、ドローンを使った点検を行っている業者が訪ねてくるケースもあります。ドローンであればご自身でも屋根の状態をご確認いただくことができますが、だからといって施工技術が確かであるとは限らず、相場よりも高額な費用を要求される可能性もありますので注意が必要です。あまりにも執拗に契約を迫られることがあれば、警察に連絡するとよいでしょう。
本当に屋根の不具合や屋根リフォームを検討される場合は、信頼できる屋根リフォーム会社や屋根塗装会社に点検を依頼しましょう。その場合、複数の会社に相見積もりを取ることをおすすめします。
相見積もりを取る

屋根修理の相場をご存知の方は少ないでしょう。また、修理に必要な部材や塗装をする際の塗料の種類によって修理費用は異なってくるため、工事費用にいくらかかるのか想像がつかないものです。
1社のみの見積もりを見ても、それが妥当なのか高すぎるのか判断することは容易ではありません。そのため、複数の会社に点検を依頼し、相見積もりを取ることをおすすめします。また、複数の会社に点検してもらうことで、本当に修理すべきかどうかがわかります。一度修理を頼んで、しっかりとした技術を持つ良質な業者だとわかれば、その後の屋根リフォームの際にも安心して依頼することができるでしょう。
「クーリング・オフ」という制度を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「特定商取引法」という法律の中で定められた、違法な勧誘行為などから消費者を守るためのルールのことです。「独立行政法人国民生活センター」Webサイトの中に次の説明があります。
クーリング・オフは、いったん契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、契約を再考できるようにし、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回したり、契約を解除したりできる制度です。
訪問販売の場合、正しく記載された書面(申込書または契約書)を受け取ってから8日以内であれば無条件で解約できます。また、この8日を過ぎても、悪質な勧誘や事実と異なることを言われた場合などは、契約の取り消しができる場合がありますので、国民生活センターや消費者庁の消費者ホットライン「188」などで相談してみるとよいでしょう。
クーリング・オフの手続き方法
クーリング・オフ制度を活用する際のポイントは以下のとおりです。
- ・電話ではなく、必ず書面で事業者へ通知すること
- ・内容証明郵便が最も有効だが、配達記録扱いのはがき、電磁的記録(電子メール・FAX・USBメモリなど)でも可
- ・クレジットを利用して支払った場合には、クレジット会社にも同様に通知すること
契約の申込書面や契約書面を受け取った日から8日間以内に、書面か電磁的記録で通知します。通知書の内容は、対象となる契約を事業者が特定するために必要な情報を記載します。主に、契約年月日、契約者名、契約内容、契約金額等です。
通知書のひな形や記載例は、国民生活センターのWebサイトにありますので参考になさってください。不明点があれば、最寄りの消費生活センターに相談しましょう。
屋根の板金とは、屋根の頂上や縁などを金属製の部材で覆い、主に雨水の侵入を防ぐことを目的としたものをいいます。訪問営業から「屋根の板金が浮いている」と指摘される時は、屋根の頂上部分の「棟板金」を指す場合が多いでしょう。
屋根の板金には、棟板金、谷板金、ケラバ板金、水切り板金などの種類があります。ここからは、それぞれの特徴や役割を解説します。これらについて事前に知識を持っておくことで、突然の指摘にも落ち着いて対処しやすくなるのではないでしょうか。
棟板金とは
棟板金とは、屋根の頂上部分を覆っている細長い金属製の板のことです。スレート材や金属製の屋根に使われています。雨水の侵入を防ぐために必要な部材で、これが浮いていると雨水が内部へ浸み込み、雨漏りの原因となることがあります。

棟板金は釘を打って設置されます。釘は金属製であるため、温度差などによる伸縮で釘が緩んだり、強風などで釘が抜けたりすることもあります。棟板金は、屋根材同様、経年劣化は避けられませんので、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
浮きや釘の緩みが確認できる
強風時に屋根上からガンガンと音が鳴る
上記のような症状が確認できたら、修理のタイミングです。ただし、棟板金は屋根の頂上部分なため、浮きに気付くことは難しいかもしれません。明らかに歪んでいたり、風でバタバタしている時は、私たち「街の屋根やさん」の無料点検をご活用ください。
棟板金以外の板金
谷板金とは

谷板金とは、屋根が谷の形状になっている箇所に、雨水の侵入を防ぐために設置される金属製の板です。主にスレート材、金属製、瓦などの屋根材に使用されます。以前は銅製でしたが、最近はステンレス製・ガルバリウム鋼板製が多く採用され、錆や腐食に強くなっています。構造状雨水が集まりやすく、不具合が生じている場合雨水が正しく排水されなくなり雨漏り等が起こりやすくなります。
ケラバ板金とは

ケラバとは、切妻屋根や片流れ屋根の両端部で、雨樋がついていない側の屋根の端を指します。ケラバは場所を指す言葉で、このケラバに使用される金属製の板のことをケラバ板金と呼びます。棟から軒先まで屋根の端に設置され、軒天部分などに雨水が侵入しないようにする目的があります。
ケラバ板金に浮きが出ると、雨水が侵入しやすくなるため、棟板金同様、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
水切り板金とは

棟板金やケラバ板金も「水切り板金」の一種ですが、ここでは1階と2階の外壁との取り合いや軒先に設置される板金について説明いたします。外壁との取り合い部分などは雨漏りの原因にもなりやすいため、水切り板金を設置することで雨水の侵入を防ぐ役割があります。 ここまでご紹介した「屋根の板金」は、全て雨水の侵入を防ぐ役割があります。浮きや経年劣化によって雨水が侵入しやすくなり、雨漏りの原因となるため、点検やメンテナンスが必要となるのです。
棟板金の修理方法
訪問営業には注意が必要ですが、悪徳業者の指摘が間違っていない場合もあります。外からの目視で棟板金が浮いているのが確認できたら、できるだけ早く信頼できる業者に点検を依頼しましょう。

では、本当に棟板金が浮いていたら、どのような修理が必要となるのでしょうか。棟板金の修理方法としては、ビスを打ち直すか交換するかの2つです。ビスや釘が緩み、板金が浮いている場合は、ビスや釘を打ち直し、状態によってはコーキングの打ち直しも必要となります。板金自体に錆が発生している場合は、錆を除去し錆止め塗装によって錆を抑制しましょう。
さらに板金の劣化が進んでいる場合は内部へ雨水が侵入し、下地の木材である貫板が腐食していることもあるため、板金の交換工事を行います。
板金の施工事例
釘が抜けて剥がれそうな棟板金の修理
棟板金が剥がれそうになっているのをご近所の方に指摘されたことがきっかけで、街の屋根やさんへご相談をいただきました。
早速点検に伺うと、浮き上がった棟板金から覗く下地の貫板は腐食し、釘が抜け、板金が剥がれそうになっているのが確認できました。剥がれかけている箇所以外でも、釘が緩んでいる箇所が複数見られます。
修理工程としては、まず折れた棟板金と腐食した木製の貫板を撤去します。状態にもよりますが、折れていない棟板金は再利用できますので今回は一部のみの交換作業となります。
交換する貫板は木材ではなく、腐食の心配のない樹脂製のものです。さらに、釘ではなく、抜けにくいネジに交換します。
棟板金をビスで留め、設置していきます。棟板金の継ぎ目にはコーキング剤を使用し、雨水の侵入を防ぎます。棟板金が剥がれかけ、貫板が腐食していましたが、幸いにも雨漏りにまでは至っておらず、早急に補修・交換工事が完了し、ご安心いただきました。
訪問業者から、屋根の浮きを指摘されたとしても、必ずしも緊急性が高いわけではありません。すぐに工事が必要となるのは、すでに雨漏りが発生していたり、棟板金が剥がれてしまっていたりする場合です。慌てて訪問業者と契約することは避けましょう。
何度も申し上げますが、
その場で点検をお願いしない
その場で契約を交わさない
この2つを覚えておきましょう。
ただ、訪問業者の方の指摘が本当である場合もありますので、その後は信頼できる屋根業者に相談しましょう。複数の業者に点検を依頼すれば、修理の必要性や費用の妥当性が判断できます。

私たち「街の屋根やさん」では、無料にて点検とお見積りを承っております。訪問業者の指摘にご不安をお持ちになった方や、経年劣化で屋根の状態がご心配な方は、ぜひとも私たちにご連絡ください。じっくりと屋根全体を点検し、最適な修理方法をご提案させていただきます。

屋根板金の補修が必要!?訪問営業の断り方と被害防止策まとめ
悪質な訪問営業の被害に遭わないように注意し、屋根板金の修理が必要な時は、信頼できる業者に依頼しましょう。
- ●悪質屋根工事業者の手口とは
-
- 「近隣で工事している」「屋根板金が浮いている」「すぐに修理が必要」「無料で点検」「キャンペーン中」などと言って訪問してくる悪質な業者には注意が必要
- ●訪問販売による国民生活センターへの相談件数は年々増加傾向
- ●訪問営業の被害防止策
-
- 「その場で点検させない」「その場で契約してはいけない」「相見積もりを取る」
- ●クーリング・オフ制度の活用
- ●屋根の板金とは、屋根の頂上や縁などを金属製の部材で覆い、主に雨水の侵入を防ぐことを目的としたもの
- ●屋根板金の種類:棟板金、谷板金、ケラバ板金、水切り板金など
- ●棟板金の修理方法は、ビスを打ち直すか交換
訪問業者 棟板金に関するお客様の声一覧!
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