コロニアルNEOの見分け方とメンテナンス方法|屋根の劣化サインを見逃さないために

HOME > ブログ > コロニアルNEOの見分け方とメンテナンス方法|屋根の劣化サイ.....

コロニアルNEOの見分け方とメンテナンス方法|屋根の劣化サインを見逃さないために

更新日:2025年12月02日

【はじめに】



横浜市鶴見区のお住まいにて屋根点検を行ったところ、スレート材に多数のひび割れや反りが確認されました。

このような症状が見られる屋根は、コロニアルNEOである可能性があります。

コロニアルNEOは2001年~2008年頃に製造・販売されていたスレート屋根材で、経年劣化による「割れ」「層間剥離」「反り」が多く報告されています。

今回は、コロニアルNEOの見分け方と正しいメンテナンス方法について詳しくご紹介します。

―――――――――――――――――――――――――



【コロニアルNEOとは?】



まず、コロニアルNEOとは株式会社クボタ(現・ケイミュー)が販売していたスレート屋根材です。

従来品よりも軽量化を図るために石綿(アスベスト)を含まないノンアスベスト製品として開発されました。

しかし、当時の技術では強度不足が問題となり、年月が経つとともにひび割れや反りなどの不具合が発生しやすいことが判明しました。

そのため、現在では同シリーズの後継商品「コロニアルクァッド」や「グラッサ」などが主流となっています。

―――――――――――――――――――――――――



【コロニアルNEOの見分け方】

見た目が似ているスレート屋根でも、材質が異なる場合があります。

ここでは、コロニアルNEOを判別する3つのポイントをご紹介します。

コロニアルNEOの調査

  1. 裏面の刻印を確認する

    屋根材の端部や裏側に「NEO」や「KMEW」などの刻印があることがあります。

    ただし屋根上での確認は危険ですので、専門業者による点検をおすすめします。

  2. 表面の特徴

    コロニアルNEOは表面がややザラついており、塗膜のツヤが失われやすい傾向があります。

    また、施工から10~15年ほど経過すると、塗装が剥がれ粉を吹いたような状態になります。

反りのあるスレート

  1. 劣化症状の出方

    特に特徴的なのが、スレートの反り・割れ・欠けです。

    内部に層間剥離が起きていることが多く、見た目以上に脆くなっています。

割れたコロニアルNEO

このような劣化が確認された場合、表面塗装での補修は難しく、葺き替えまたはカバー工法が推奨されます。

―――――――――――――――――――――――――



【劣化の代表的な症状】

崩落したスレート

・ひび割れや欠け

 踏むだけで割れてしまうほど脆くなっている場合があります。

 部分補修をしても周囲から再び割れが生じやすく、塗装では対応できません。

・反りや浮き

 湿気や熱の影響で反りが進行すると、強風時に飛散の危険もあります。

 また、隙間から雨水が入り込み、下地の野地板を傷める原因になります。

コロニアルNEOの調査

 

―――――――――――――――――――――――――



【コロニアルNEOのメンテナンス方法】

  1. 塗装は推奨されない

    コロニアルNEOは構造上、水を吸収しやすく脆いため、塗装では根本的な改善ができません。

    塗膜が割れの上で剥がれたり、施工後に再びひびが広がるケースが多く見られます。

  2. カバー工法

    既存の屋根の上に軽量な金属屋根を被せる方法です。

    廃材が少なく、工期も短いのが特徴です。

    ガルバリウム鋼板製の「スーパーガルテクト」や「横暖ルーフ」などが人気です。

(画像挿入位置⑥:「反りのあるスレート.jpg」)

  1. 葺き替え工事

    屋根下地からすべて撤去し、新しい屋根材に取り替える方法です。

    費用はかかりますが、雨漏りや下地腐食が進んでいる場合には最適な選択となります。

―――――――――――――――――――――――――

 

【定期点検の重要性】

コロニアルNEOは見た目が健全に見えても、内部が劣化している場合があります。

沿岸部では、塩害や強風の影響で劣化が早まる傾向もあります。

10年を目安に専門業者による点検を行い、早期に対策を取ることが大切です。

割れたコロニアルNEO

街の屋根やさんでは、ドローン調査や赤外線カメラを使用し、安全かつ正確に屋根の状態を診断します。

調査結果は写真付きの報告書でわかりやすくご説明いたします。

―――――――――――――――――――――――――



【まとめ】

・コロニアルNEOは2001~2008年に販売されたノンアスベストスレート。

・特徴的な劣化として「反り・割れ・層間剥離」がある。

・塗装では対応できず、カバー工法または葺き替えが推奨される。

・早めの点検と適切なメンテナンスで、雨漏りや下地腐食を防ぐことができる。

屋根の状態が気になる方は、街の屋根やさんにお気軽にご相談ください。

無料点検にて、現在の屋根材の種類や劣化状況を正確にお伝えいたします。

 記事内に記載されている金額は2025年12月02日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

2025年最新情報!補助金でお得にリフォーム!
街の屋根やさんの対応可能な工事一覧
×

関連動画をチェック!

屋根葺き替えvs屋根カバー!違いを分かりやすく【プロが解説!街の屋根やさん】

 今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!


 こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
 お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。


屋根葺き替え898,000円~(消費税・諸経費別)

このページに関連するコンテンツをご紹介

瓦・スレート・金属 あなたの屋根はどのタイプ?
 和風と洋風のテイスト、現代的と伝統的の時代感、現在はそれらの枠を飛び越えた様々なデザインの建築が増えました。一般的なお住まいも実に多彩です。 また、それに合わせて屋根の形状も多様になってきました。オーソドックスな三角屋根、地球環境に配慮し太陽光発電を数多く載せられるように南斜面を広く取った屋根、…続きを読む
屋根や外壁の劣化を促進させる苔・藻・カビの放置は絶対ダメ!?
 新築時や外装リフォーム後は綺麗だった屋根や外壁も時が経つにつれ、だんだんと汚れてきます。その中で屋根や外壁に苔や藻、カビが生えてしまうのは珍しいことではありません。苔や藻、カビは「汚れている・お手入れされていない」という美観の問題だけでなく、建材の劣化を早めてしまう可能性もあるのです。【動画で確認…続きを読む
あなたの屋根はどの形?18種類の屋根と名称をご紹介
 普段、生活する上で屋根の形を気にすることはあまりないと思います。ちょっと街を歩いてみましょう。ご近所を散歩するだけで、様々な形、様々な材料の屋根があることが分かります。  カッコイイ屋根、素敵な屋根、オシャレな屋根、かわいらしい屋根、ユニークな屋根、実に様々です。神社・仏閣ともなれば荘厳なものが多…続きを読む

街の屋根やさん横浜

    1. 電話 0120-989-936
      株式会社シェアテック
      1. 〒222-0033
        神奈川県横浜市港北区新横浜3-2-6
        VORT新横浜 2F
        店舗詳細はこちら
    1. 街の屋根やさん横浜支店
      街の屋根やさん横浜支店
      お問い合わせはこちらから スタッフ紹介 お問い合わせはこちらから スタッフ紹介

      あなたの近くの街の屋根やさんはこちら

       街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

      お近くの施工店を探す 北海道 宮城県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 新潟県 石川県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 岡山県 広島県 山口県 香川県 愛媛県 熊本県 宮崎県 鹿児島県

      あなたの近くの街の屋根やさんはこちら

       街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

      お近くの施工店を探す 北海道 宮城県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 新潟県 石川県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 岡山県 広島県 山口県 香川県 愛媛県 熊本県 宮崎県 鹿児島県

      屋根葺き替えを行った現場ブログ

      2025/12/5

      天窓は自然光を取り入れることができ、室内を明るくしてくれる人気の設備です。しかし、屋根に開口部を設けるため雨漏りリスクが高く、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。横浜市港北区でも、天窓部分からの雨漏りに関するご相談は年々増えています。今回は、天窓が付いている屋根の正しいメンテナンス方法を実際の...続きを読む

      2025/12/3 金属屋根の点検はなぜ重要?相模原市の実例から分かるメンテナンスのポイント

      はじめに相模原市でも多く採用されている 金属屋根 は、耐震性・軽量性・デザイン性に優れた屋根材です。しかし、金属である以上、定期点検を怠ると雨漏りやサビの進行など、大きなトラブルに発展する可能性があります。今回は 相模原市の住まいで撮影された点検写真 を使用しながら、金属屋根点検の重要性と、実際にど...続きを読む

      2025/11/30 アスベスト含有スレートの劣化とメンテナンスを徹底解説|街の屋根やさんが解説する長寿命化のポイント

      はじめにアスベスト含有スレートはかつて多くの住宅で採用された屋根材で、横浜市港北区の住宅でもよく見られます。現在はアスベストの使用が禁止されていますが、過去に施工された建物ではまだ多くが現役で使用されており、適切なメンテナンスが欠かせません。この記事では、実際に横浜市港北区の住宅で撮影した画像を使用...続きを読む

      その他のブログ一覧→

      屋根葺き替えを行った施工事例

      施工内容
      屋根葺き替え
      築年数
      築28年
      使用材料
      エコグラーニ
      施工内容
      屋根葺き替え
      築年数
      31年
      使用材料
      スーパーガルテクト

      その他の施工事例一覧→

      お問い合わせフォーム

      お名前
      必須

      例:屋根 一郎

      ふりがな
      【任意】

      例:やね いちろう

      ご住所(工事地住所)
      必須

      ※郵便番号入力で町名まで自動入力されます。

      郵便番号
      -

      番地・ビル・マンション名

      E-mail
      (半角英数)
      必須
      電話番号
      (半角英数)
      【任意】
      例:045-XXX-XXXX
      お問い合わせ
      【任意】

      入力内容をご確認の上、よろしければ「確認画面へ」ボタンを押して入力内容確認画面へお進みください。

      個人情報の取り扱いにつきましては、プライバシーポリシーをご覧ください。

      点検・調査・お見積りなど無料で承ります!お気軽にお問合せ下さい!


      お電話でのお問い合わせは

      通話料無料

      0120-989-936

      8時30分~20時まで受け付け中!