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横浜市旭区今宿にて漏水が発生している廃盤雨樋E70からΣ(シグマ)90への雨樋交換工事を実施
【施工前】
【施工後】
施工内容雨樋工事、雨樋交換
施工期間1週間
使用材料エスロンΣ90
保証3年


【お問い合わせのきっかけ】
担当:新海
横浜市旭区今宿にお住まいのお客様より「雨樋が特別壊れているわけではないが雨樋から水があふれてしまう」とご相談をいただきました。溢れた水は隣の敷地に飛び迷惑をかけてしまっているという事で早急な対応をご希望されていました。
雨樋が漏水する原因は主に破損・詰まり・施工におけるミスの3点です。施工の様子はご紹介していきますが、今回エスロンの使用されていたE70が既に廃盤になっており部分補修等が出来なかったため、Σ(シグマ)90での雨樋交換工事を行いました。雨どいの部材の名称等も合わせメンテナンス・補修の参考にしていただければと思います。
雨樋が漏水する原因は主に破損・詰まり・施工におけるミスの3点です。施工の様子はご紹介していきますが、今回エスロンの使用されていたE70が既に廃盤になっており部分補修等が出来なかったため、Σ(シグマ)90での雨樋交換工事を行いました。雨どいの部材の名称等も合わせメンテナンス・補修の参考にしていただければと思います。
担当:新海
点検の様子
今回調査にお伺いしたのは横浜市旭区今宿の2階建てのお住まいです。ご実家の雨樋から水があふれお隣の方へ迷惑をかけてしまっているようだとお困りでした。更にはごく最近発生してしまったものではなく長い間漏水を起こしていたそうですが、お隣の方が遠慮されていた為気づかず、早急な対応をご希望されていました。
雨樋は屋根材や外壁材とは異なり耐久性も比較的短い素材で施工されていることが多い為、交換のタイミングは台風、積雪、雹、経年劣化等様々です。しかし今回のように隣家にご迷惑が掛かってしまっている場合は、いかに早く直せるかがポイントでしょう。めだった破損はないようですので、まずは漏水してしまう原因を突き止めます。
こちらは下屋の屋根材と雨樋の様子ですが、雨樋から屋根材の端部までの長さがほとんどありません。
その長さを測ってみるとおよそ4㎝。勢いがない少しの雨量であれば雨樋に入るかもしれませんが、勾配(傾斜)のある屋根を流れ伝いスピードがついている雨水は更に外側にまではみ出してしまうと思います。
雨樋の本来の役割といえば屋根を流れる雨水を受け止め地上に流すことです。雨樋があるおかげでぼたぼたと騒音を立てることなく排水できるのですが、雨水を受け止められる状態でなければ本来の役割は果たせません。今回は屋根の傾斜でスピードがついた雨水が雨樋を通ることなく落水したことで騒音と水の飛散トラブルが生じてしまったようです。
ちなみに今回の漏水は雨樋の取り付け位置が原因なのですが、屋根工事を行った後からトラブルが生じる可能性もあります。例えば瓦からスレート屋根材に葺き替えると屋根材の厚みや軒の出の長さが変わります。同じように新規屋根材を既存屋根材に被せる屋根カバー工法も厚みや軒の出の長さが変わりますので、状態次第では屋根工事のタイミングで雨樋の位置をずらさなくてはなりません。これを忘れることで漏水へ発展してしまうのですが、雨どいの取り付け位置を変更するだけでも足場仮設費用が発生してしまいますので、工事時にしっかりチェックして対応することが非常に重要です。
雨樋の位置に問題がなくともごみの詰まりや勾配不良が漏水を引き起こすこともあります。ゴミや枝葉の詰まりはどのお住まいでも起こりうるトラブルですが、学校や公園等木々の多い場所に近い家では特に起こりやすい為定期的な清掃が重要です。枝葉が多くたまると土や砂も抜けにくくなり堆積していきます。すると排水が滞り水もたまり、その重みで雨樋が傾斜不良を起こします。結果として雨樋の交換が余儀なくされる悪循環に陥りますので、定期的な清掃が非常に大切なのです。
大屋根とも呼ばれる2階屋根の雨樋を見上げると歪みが発生しているようにも見えます。長年の強風に耐えてきた結果変形してしまったのでしょう。このまま放置すると雨樋自体の素材も劣化し割れやすくなるため、位置調整を含め雨樋交換工事がオススメです。
鼻隠しを見ると以前にも雨樋を移動させたような形跡がみられますが、塗装がされていることから雨樋の位置を変えたのは随分前という事がわかります。もちろん同じ対応で交換を行っても取り付け位置は変わりませんので、今回は雨樋を固定する金具を変更していきたいと思います。
雨樋の交換や補修をおこなう際にはどのような雨樋が使用されているのかをチェックすることが非常に大切です。ホームセンターでも雨樋の部材は販売されていますが、口径や形状が異なっては全くの無駄です。DIYで補修を検討されている方、施工業者に費用等を問い合わせたい方はぜひ雨樋の接手部分を見てみましょう。刻印されているのはメーカーや品番、口径です。中には既に廃盤になっており後継の製品を使用しなくてはならないものや、代用がなく全交換を行わなくてはならないものまで様々ですので、費用等を知りたい場合には品番が何かもチェックポイントです。
セキスイかわらUを使用している方へ
薄く大きめな瓦形状の屋根材ですがセキスイかわらUと呼ばれる屋根材です。すでに販売中止にはなっているものの、40年以上販売されていた屋根材ですのでこの屋根だという方もいらっしゃると思いますが、販売時期によってアスベストの含有量が異なり、頑丈なものと脆い屋根材が存在しメンテナンス方法も異なります。
ではどのようなメンテナンスが向いているのかを判断するにはかわらUの棟部分に刻印されている番号をチェックします。かわらUは1970~2007年に販売されていますが、刻印のXの次の数字は西暦4桁目を表示しています。つまり今回は1979年、1989年、1999年に製造された屋根材という事になります。アスベストが含まれておらず脆いかわらUは1990年以降に販売されていますので、あとは屋根材の状態でどの時期かが想像できます。アスベストの含有量でリフォーム時の撤去・処分費用も変わりますのであらかじめ確認しておくと安心です。またロット番号が判れば積水化学工業株式会社に問い合わせることで含有量を知る事が出来ます。
ご提案内容
今回ご提案する施工内容は雨樋交換工事です。雨樋は部材を組み合わせて施工しますので部分的な補修も可能ですが、既存で使用されているのがエスロンのE70で既に廃盤になっている雨樋でした。そこで今回はΣ90に変更し全交換を行っていきたいと思います。実際雨樋交換工事は1階・2階を含め60万円弱ですが、工事に欠かせない足場仮設費用がやはり高い印象を受けます。だからこそメンテナンスはまとめて行うことがオススメです。私たち街の屋根やさんは屋根だけでなく雨樋や破風・鼻隠し、外壁塗装も承っておりますので、気になることはぜひご相談ください。
品目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 | 備考 |
仮設工事 | 175,500 | ||||
作業用足場架け払い | 270.0 | ㎡ | 650 | 175,500 | |
雨樋交換工事 | 586,300 | ||||
既存軒樋竪樋撤去 | 103.0 | m | 600 | 61,800 | 廃盤E70 |
発生材処分費 | 1 | 式 | 55,000 | ||
新規 軒樋 | 77.0 | m | 4,500 | 346,500 | Σ90 |
竪樋 | 26.0 | m | 3,500 | 91,000 | Φ60 |
上合 | 8 | カショ | 4,000 | 32,000 | |
点検後のアンケート
Q1.防水工事を検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
実家の雨樋から雨水が隣家との間に流れ落ち、その音と雨水によってご迷惑をおかけしていたことに気が付く。お隣りの方はご遠慮されていた様で申し訳ないことをしていました。
Q2.業者や工事会社をどのように探しましたか?
ネットで近くの業者を検索し、屋根工事に実績のある御社に行き当りました。
Q3.当社を知りすぐお問合せをされましたか?もし悩まれたとしたらどんなことがご不安でしたか?
ホームページを見てすぐに問い合わせをして対応に安心し調査をお願いしました。
Q4.何が決め手となり当社にお問い合わせをされましたか?
受付の方のご対応。漏れなく丁寧にしつこくなく
Q5.実際に当社担当者がお伺いしていかがでしたでしょうか?
近隣への挨拶に同行戴き、お隣の方にもご安心戴きました。説明は適度に細かく丁寧にして戴きました。

施工の様子
施工時の注意点
今回足場の仮設や施工においても屋根上での作業が発生します。しかしセキスイかわらUは上述した通り既に廃盤になっている屋根材ですので不注意での破損等も一切リカバリできません。また施工時にひび割れ等が生じる可能性も大いにあります。そのため施工前にあらかじめセキスイかわらUの状態をしっかり確認し写真にて保管させていただきました。施工前から生じていたのか、施工時に生じていたのかは今後のメンテナンスのためにもチェックしておかなければなりません。
近隣挨拶は私たちが対応しておりますが今回お客様も同行してくださいました。非常に申し訳ない気持ちで調査も工事依頼も早く決められていましたので、その分私たちが同じようなトラブルが起きないよう責任をもって適切な施工をさせて頂きます。
まずは足場の仮設です。軒の出が長く足場を架設する長さがそれほどありませんが、人が通れるほどであれば施工に問題はありません。人も通れない程の狭小地は周辺環境に応じて別の対応をご提案をさせて頂きますので、一度ご相談ください。安全かつスムーズに施工できるようしっかり確認しながら2階まで足場を架設すれば準備完了です。
既存の雨樋は全て外し撤去していきます。その際に既存雨樋を固定している金具も全て取り外し新たなものに付け替えていきます。屋根の軒先に取り付けられている雨樋が77m、2階から1階、1階から地上に雨水を流す竪樋が26m、計100m近い雨樋ですが細かく取り外せますので撤去後はコンパクトになりました。
続いては軒樋の設置位置の確認です。雨樋は集水器に向かって3/1000前後の傾斜をつけますが、これは10m進むまでに水平から3㎝の高低差を付けるという事です。間隔としては非常にわずかですが水が流れるには十分な角度ともいえます。この傾斜が正しくつけられていないと雨水が流れない、もしくはオーバーフローを起こすということもあります。傾斜はあらかじめ墨糸で跡をつけておき、その場所にあわせて金具を取り付けていきます。
金具を傾斜に合わせ取り付ければ軒樋は引っ掛けるだけですのでほとんど完成です。使用する雨樋はエスロンΣ90、竪樋はΦ60の丸樋です。
交換前は受け金具と呼ばれる雨樋を下から支えるタイプの金具でしたが、今回は吊り金具と呼ばれる上から雨樋を固定する金具を使用しています。外側に張り出す長さは金具で調整できますので、以前と同じ鼻隠し、高さに取り付けても屋根材よりも外側に取り付けられます。同じ工程を繰り返し全方向の雨樋を設置していきますが、少しここで部材のご紹介です。
軒先に取り付けられている雨樋は軒樋と呼ばれますが、半丸か角樋と呼ばれる四角い雨樋があります。昔は半丸が主流でしたが、現在は雨水を溜める量が多い角樋の方が使用されることが多いです。寄棟や方形屋根は妻側が存在しない為雨樋が全方位を囲うような仕上がりになります。その際には曲がりと呼ばれる部材で接続し、一方切妻屋根など破風板があるお住まいは止めで端部を納めます。
竪樋はでんでんと呼ばれる金具で外壁から外れないよう固定しますが、外壁に差し込むようなタイプとビスで固定するタイプがありますので、現状や外壁の状態にあわせて使い分けます。また素材も今回ステンレスを使用しますが塩害が多い地域、錆びる可能性がある地域ではプラスチック製の雨樋を使用します。
竪樋はしっかり嵌めていても重量等で少しずつ下に落ちてくることがあるため隙間が出来ないよう接着剤を使用しますが、雨どいの伸縮性に合わせて必ず雨樋専用の接着剤を使用していきます。ある程度の動きに対応できなければ強風等で一気に割れてしまうこともありますので、必要以上に接着させないというのも一つのポイントです。
接着剤を入れながら固定すれば竪樋設置も完了です。1階屋根の上に取り付けられている雨樋は【這樋】と呼ばれます。住宅の形状や屋根の有無によって這樋があるかないかが異なりますが、強風でずれる可能性があるため1階屋根に対して銅線や針金で固定しています。
交換前は窮屈そうに内側へ折れていた設置部分も軒樋が外側にでたことで余裕をもっての排水が可能となりました。軒樋を流れてきた雨水を集める集水器(上合)は大きな役割を担いますが、ごみが詰まったり鳥が巣を作りやすい形状としてトラブルも起きやすい箇所です。軒樋・竪樋どちらの動きも受ける場所ですので、隙間が出来てしまった・割れがみられる等変化がみられた場合は早急に対応しましょう。
工事を終えて
今回廃盤製品であったE70からΣ90へ交換したお陰で、台風等で破損してしまっても部分交換が可能となり支出を抑えることができます。
そして最も心配であった雨樋の漏水ですが、屋根の軒先から雨樋との距離を取ることで漏水を解消することが出来ました。工事のご用命をいただいたお客様より「非常に安心した」と仰っていただけて尚安心しました。
今回のように破損していなくとも漏水を起こすという事は意外と珍しい事ではありません。また原因もいくつかありますので、なぜそうなったのかを確認ししっかり対応していく必要があります。私たち街の屋根やさんは無料点検を承っておりますので、雨樋を火災保険を利用して補修したい方、隣家へ水が飛んでしまうといった心配を抱えている方、交換を検討しているという方はお気軽にご相談ください。
工事後のアンケート
Q1.工事を依頼する会社を決める時にどんなことで悩まれていましたか?
どこにどの様に発注したらいいのかわからず、ネットで検索して調べていました。
Q2.当社にご依頼いただく際にどのような点を比較・検討されましたか?
近くにあり実績のあること。そして説明が判り易く安心できたこと
Q3.お見積り提出後すぐに工事をご依頼されましたか?もしご依頼されなかったとしたらどんな点が不安でしたか?
その場で依頼しました。
Q4.数ある会社の中から当社に工事をご依頼いただいた決め手は何ですか?
ご担当の新海さんの熱心さと誠実さでしょうか。
Q5.工事が終わってみていかがですか?忌憚のないご意見を頂戴出来ましたら幸いです。
近隣にていねいに対応して戴きました。事情の説明ありましたが、もう少し早く着行してもらえたらよかったぐらいです。

記事内に記載されている金額は2020年12月10日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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