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カチオン系材料の特性を活かした下地調整方法とは?
カチオンとは、電荷がプラスのイオンのことで、カチオン系塗料はその電荷を活かして基材との密着性を高め、塗装面の耐久性を向上させることが可能です。また、モルタルの下地調整にも使用できるため、補修や左官作業にも適しています。
一方で、施工時には注意が必要であり、その扱いに慣れていない人が取り扱うと、施工不良の原因になることもあります。カチオン系材料を使う場合には、そのメリットやデメリットをしっかりと理解し、密着性が高まる理由などを知っておくことが大切です。
屋根に関してはモルタルの軒天補修などで使用されることも多いため、詳しくその機能について解説いたします!
カチオン系塗料とは
カチオン系塗料とは、電荷がプラスの「カチオン」を主体としている塗料のことを指します。このカチオンは、塗料が乾燥する過程で、マイナスの電荷を持つ基材に吸着し、接着力を高める効果があります。また、カチオンは水に溶けやすい性質があるため、水性塗料との相性が良く、環境にも優しいという特徴があります。
カチオン系塗料の特徴とは
カチオン系塗料の最大の特徴は優れた接着力です。この接着力は従来の塗料よりも格段に高く、さまざまな基材に対して強い接着性を発揮することができます。また、耐久性にも優れており、屋外での使用にも適しています。そのため屋根や外壁などのリフォームに使用されることが多いです。
カチオン系塗料と相性の良い基材
カチオン系塗料は、カチオンと呼ばれる正の電荷を持つ物質が主成分となっています。この正の電荷が、負の電荷を持つアニオンと反応することで、塗料と基材との間に強い化学的結合が形成されます。これにより、塗膜の密着性が向上するとされています。
そのため、負の電荷側であるモルタルの下地調整に向いていることが知られています。モルタルはセメントや砂、水などの原材料を混ぜ合わせて作られる下地材料で、コンクリートの基材としても使用されます。
モルタルの表面はざらざらとしており塗料が密着しにくいケースもある為、カチオン系塗料を下塗り材として使用することで、モルタル表面に正電荷を持つカチオンが吸着し、密着性が向上する効果が期待されます。
以上のように、カチオン系塗料はアニオンの影響で密着性が高まり、特にモルタルの下地調整に向いているのです。
カチオン系材料のメリットとデメリット
カチオン系材料は幅広い分野で使用されています。ここでは、カチオン系材料のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
カチオン系材料のメリット
まず、カチオン系材料のメリットについて見ていきます。
・密着性が高い
カチオン系材料は負の電荷を持った基材と相性が良く、密着性が高い特徴があります。そのため塗装面と基材との密着度が高く、耐久性に優れたコーティングを実現することができます。
・耐久性が高い
カチオン系材料はその密着性の高さから、風化や腐食にも強い耐久性を持ちます。特に屋外での使用において劣悪な環境下でも長期間にわたって塗装面を保護することができます。
カチオン系材料のデメリット
カチオン系材料は優れた特性を持っていますが、下地調整材として使用する場合には以下のようなデメリットがあります。
・使用方法が難しい
カチオン系材料は使用方法が難しく、正しい方法で使用しなければ塗膜の密着性が悪くなる場合があります。
・硬化時間が長い
カチオン系材料は硬化時間が通常の下地調整材よりも長い場合があります。
・値段が高い
カチオン系材料は一般的な下地調整材に比べて値段が高いため、予算が限られている場合には注意が必要です。
以上が、カチオン系材料を下地調整材として使用する際のデメリットです。これらのデメリットを克服しながら、カチオン系材料の利点を最大限に活かしましょう。
カチオン系塗料の使用方法と施工の注意点
カチオン系材料の使用方法
カチオン系材料は負の電荷を持つ基材と相性が良く、密着性が高まります。このため、モルタルやコンクリートなどの基材に使用することが適しています。
使用方法としては、まず使用する軒天などの下地を清掃し、カチオン系材料を均等に塗布します。均等に塗布することで、密着性を高めることができます。さらに、下地にカチオン系材料を使用する際には、下地の種類や状態に合わせた製品を選定することが大切です。具体的には、下地の種類に応じて強力な密着性を持つタイプや防水性に優れたタイプなど、用途に応じた製品を選ぶことが必要です。
以上が、カチオン系材料を下地調整材として使用する際の使用方法についての説明です。使用前には必ず製品の説明書を確認し、正しい使い方を守ることが大切です。
カチオン系材料の施工の注意点
まず、カチオン系材料は負のイオンであるアニオンと反応して硬化するため、施工環境によっては硬化が遅くなることがあります。そのため、施工環境には注意が必要です。
また、施工する前には基材の表面を十分に清掃し、油分やホコリなどを取り除く必要があります。これによってカチオン系材料が基材にしっかりと密着し、硬化後も強固な接着力を保つことができます。さらに、カチオン系材料は硬化するまで時間がかかるため、施工後は十分な乾燥時間を確保する必要があります。施工後は適切な保護を行い、水や雨などの影響を受けないようにすることが重要です。
まとめ
今回は「カチオン系材料を使用した下地調整」というテーマで、カチオン系塗料の特徴やメリット・デメリット、使用方法、施工の注意点について解説してきました。
カチオン系塗料は、負のイオンであるアニオンの影響で密着性が高まり、モルタルなどの下地調整に向いています。また、水や湿気に強く、防カビ効果もあるため、軒天の補修や左官補修にも適しています。
一方、デメリットとしては、塗料と基材との相性が悪い場合には効果が得られないことや、使用前に下地の確認や処理が必要であることが挙げられます。
施工の際には、塗料や基材に対する知識が必要であることや、使用量や乾燥時間などの注意点にも留意する必要があります。
カチオン系材料は、下地調整材として有効に活用できる素材であると同時に、使用に際しては適切な知識や技術が必要であることを忘れずに取り扱いましょう。
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