軒のない家は後悔する？軒ゼロ住宅が選ばれる理由やメリット・デメリット

　近年、軒のない家が増加しているのをご存じでしょうか？

　「軒ゼロ住宅」とも呼ばれる屋根の形状はシンプルでスタイリッシュなデザインが魅力で、建築コストを抑えられることから都市部を中心に人気が高まっています。

　しかし、その一方で軒がないことによるデメリットを知らずに施工してしまい、後になって後悔される方も多くいらっしゃいます(>_<)

　そこで、本記事では軒の場所や役割をはじめ、軒ゼロ住宅のメリット・デメリットについて詳しく解説します！

軒とは？

　住宅における「軒」とは、屋根が外壁から突き出した部分のことを指します。

　軒の役割としてまず挙げられるのが、外壁の保護です。
　日差しを遮り、雨水が直接外壁に吹き付ける事を防止する事で外壁の劣化を低減させます！

　また、室内に差し込む日差しを抑える事や小雨でも窓を開けて換気が出来るなど、生活性を向上させる役割もあります。

軒のない家が増えている理由

　こちらは、実際に街の屋根やさんで施工させていただいた、横浜市青葉区にある軒ゼロ住宅です。
　軒の無い家が増えているには、以下の様な理由があります。

1. 限られた土地の有効活用

　軒がないことで建築面積を最大限活用し、コンパクトな設計が可能になります。
　特に都市部では、敷地が限られているため、居住スペースを確保しやすいのが魅力です。

2. シンプルモダンなデザインの流行

　直線的で洗練されたデザインが特徴の軒のない家は、現代の住宅トレンドにマッチしています。
　キュービックな外観や片流れ屋根のデザインが人気です(#^^#)

3. 建築費用の削減

　軒を設けるためには柱や基礎部分の補強が必要ですが、軒がなければそれらのコストを抑えることができます。
　結果的に施工費用の削減につながる為、特に建築費用を抑えたいと言う場合に適しています。

軒のない家のデメリット

　上記の通り、軒のない家には様々なメリットがあります！

　しかし、前述の通り、軒は外壁の保護・生活性を向上させる非常に重要な役割を担っていることも事実です(>_<)
　その為、軒のない家には以下の様なデメリットを生まれてしまいます。

1. 外壁の劣化が進行しやすい

　軒は雨水・紫外線から外壁を保護する役割を担っています。

　軒がない住宅では外壁が雨風・紫外線の影響を受けやすく、苔・カビが付着しやすくなります。

　また、外壁に施された塗膜の劣化も進行しやすくなるため、将来的なメンテナンス頻度が多くなるリスクも増加します(>_<)

2. 室内に直射日光が差し込みやすい

　室内に直射日光が差し込みやすくなることも大きな問題です。
　特に夏場の南向きの窓があるお部屋は影響を受けやすく、室温が上昇しやすくなります😥

　冷房機器の稼働も大きくなるため、電気代が大きくなる要因にもなり得ます。

3. 雨漏りのリスクが高まる

　軒がないことで雨が屋根や外壁の接合部に直接当たりやすくなり、雨漏りのリスクが高まります。

　また、軒ゼロ住宅に多い「片流れ屋根」は特に雨漏りリスクが大きいとされています。
　屋根の頂点部にあたる棟板金付近から浸水を引き起こす事が多く、定期的な点検・メンテナンスを欠かす事は出来ません！

軒のない家は後悔する？まとめ

　軒ゼロ住宅はデザイン性やコスト面、室内空間の確保に大きな利点がある一方、念頭に置いておかなけらばならないデメリットも多いです(>_<)

　特に外壁材の劣化や雨漏りリスクは大きな問題であり、それを防ぐ為にも定期的な点検・メンテナンスは他の住宅形状よりも重要と言えます！

　軒ゼロ住宅のお悩み・ご不安事がございましたら、ぜひ街の屋根やさんまでご相談下さい。
　点検～お見積りの作成まで無料にて承っております(^^)/