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相模原市緑区小原で地震対策のため和瓦屋根を金属屋根「アイジー工業スーパーガルテクト」に葺き替えました

【お問い合わせのきっかけ】

瓦屋根の現地調査

相模原市緑区小原にお住まいのお客様は、近年頻発する地震に強い不安を感じていらっしゃいました。

お住まいは純和風の建物で、屋根には日本瓦が使用されており、瓦のズレや落下を防ぐために全ての瓦がラバーロック（コーキング止め）によって固定されている状態でした。

瓦はラバーロックによってしっかりと固定されているため、外れる心配はありません。

しかし本来、瓦屋根は大きな地震の際に一部の瓦が自然に落ちることで屋根の重量を軽減し、建物の倒壊を防ぐという役割もあります。

ところが、すべての瓦が固定されている状態ではその軽減効果が働かず、地震時には屋根の重さがそのまま建物全体にかかってしまうため、倒壊のリスクが高まる可能性があります。

お客様のお住まいの屋根は約190㎡と非常に大きく、瓦屋根の場合、1㎡あたりおよそ45㎏の重量があるため、屋根全体では約8.5トンもの重さになります。

そのため、お客様も「地震が来るたびに不安で仕方がない」と強く心配されていました。

住宅の安全性において、大きな転換点となったのが1981年6月1日以降に施行された「新耐震基準」です。

この基準以降に建築確認を受けた住宅は、耐震補強の基準値が引き上げられており、建物の耐震性能が大きく向上しています。

そのため、現在では屋根の重量に対して過度に神経質になる必要は少なくなっています。

しかし、近年は想定を超える自然災害が多発しているため、万が一に備えて軽量で安全性の高い屋根材へ見直すことも安心につながります。

屋根葺き替え工事

屋根の葺き替え工事では、まず既存の屋根瓦をすべて撤去する必要があります。

今回の住宅のように瓦がラバーロックで固定されている場合、通常の瓦おろしよりも大幅に手間と時間がかかり、その分工事費用も高くなってしまいます。

瓦は屋根土や漆喰などによってもしっかりと固定されているため、これらも丁寧にすべて撤去しなければなりません。

また、撤去には正しい順序があり、無理に取り外そうとすると屋根下地を傷めてしまう恐れがあるため、慎重な作業が求められます。

瓦屋根には、瓦を支えるための瓦桟などの副資材が取り付けられています。

施工当時は、雨水が溜まりやすい木材が標準的に使用されていたため、屋根下地に侵入した雨水が排出されにくく、雨漏りの原因となることが多くありました。

現在では、排水用の溝が設けられた部材が主流となり、雨漏りが発生しにくい構造へと改良されています。

今回は瓦屋根から金属屋根材への葺き替え工事となるため、これらの瓦桟などの副資材は不要となり、すべて撤去いたします。

お客様のお住まいは、これまで丁寧にメンテナンスをされていたこともあり、全体の状態が非常に良好でした。

そのため、野地板（野地ベニヤ）の補強工事を行う必要はありませんでした。

金属屋根を施工する際には、屋根下地の平滑性がとても重要であり、下地がほぼ平らな状態であることが、仕上がりの美しさと屋根材の密着性を左右します。

今回使用するルーフィングは、日新工業の「カッパ23 改質アスファルトルーフィング」です。

一般的なカラールーフィングとは異なり、改質アスファルトと合成繊維不織布を組み合わせているため、強度が非常に高く裂けにくい特性を持っています。

そのため、屋根下地への雨水の浸入をしっかりと防ぐことが可能です。

どのような屋根材を使用しても、雨水の侵入リスクは完全には避けられません。

そのため、屋根の防水性能を確保する上で非常に重要となるのがアスファルトルーフィングです。

ルーフィングは最終的に雨漏りを防ぐ役割を果たします。

固定方法には専用工具であるハンマータッカーなどを使用します。

大きなホチキスのようなもので屋根下地に打ち込むイメージです。

打ち込む際に釘の穴が開きますが、アスファルトルーフィングは摩擦熱によってアスファルトが溶け、釘と密着することで穴が塞がり、防水性が高まる構造になっています。

瓦からの葺き替えに使用する屋根材は、アイジー工業の「アイジールーフ・スーパーガルテクト」です。

工場で成形されているため、製品ごとのバラつきが少なく、取り付けが簡単で効率的に施工できます。

さらに、必要な副資材もすべて揃っており、屋根の形状がどのようであっても、平らであれば組み合わせて施工できる設計となっているため、安心して使用できます。

アイジー工業の屋根材は工場で成形されているため、はめ込むだけで雨水の侵入を防ぎやすい構造になっています。

また、折り返し加工が施されており、二重の防水効果でさらに安心です。

現場で加工する場合は職人の技術や経験が仕上がりに影響しますが、アイジー工業の施工講習を受けた工事店であれば、ほぼ安定した高品質の施工をお客様に提供することが可能です。

専用の工具を使用することで、屋根材を傷めずに簡単にカットできるため、作業効率が大幅に向上します。

作業時間が短縮できることは、工事費用の削減にも直結します。

屋根工事では人件費が大きな割合を占めるため、施工に手間がかかる屋根材は時間がかかり、その分コストも高くなります。

しかし、アイジー工業のスーパーガルテクトは、定められた施工マニュアルに沿って作業することで、確実で安定した施工を効率よく行うことができ、その結果、質の高い施工を比較的低コストで提供可能です。

お客様より「金属屋根は熱を伝えやすく、厚みも出そう」だというご意見をいただきましたが、アイジー工業のスーパーガルテクトに葺き替えることで、従来の瓦屋根よりも優れた性能を実現できます。

屋根材には断熱材としてポリイソシアヌレートフォームを採用しており、断熱性能が高いほか、屋根表面には遮熱塗料を使用しているため、通常の金属屋根と比べて約15℃ほど温度差が生まれると言われています。

さらに、瓦に比べて重量は1㎡あたりおよそ10分の1と非常に軽量で、耐久性や地震への安全性など、お客様が抱えていた不安を解消できる屋根材です。

これにより、これからの生活も安心・快適にお過ごしいただけることでしょう。

部分塗装

お客様の住宅では、以前に塗装工事によるメンテナンスを実施されていました。

純和風の建物であるため、外部にも木材が多く使用されています。

塗装から数十年が経過していますが、一部の木部では塗装の劣化が見られる程度です。

これまで定期的に塗装メンテナンスを行っていたため、築年数に応じた資材の劣化はほとんど見受けられず、今回の補修は塗装のみで対応可能な状態です。

今回の工事では、軒裏天井が化粧ベニヤで仕上げられており、これまで塗装によるメンテナンスが行われていたため、通常見られる化粧ベニヤの剥がれはなく、塗装のみで対応できました。

使用した塗料は日本ペイントの「パーフェクトトップ ND-460（薄いクリーム色）」で、お客様のご希望に沿って既存色に近い仕上がりとなっています。

また、破風部分はおそらく栂材で設置されており、日当たりの良い場所では塗料が薄くなっていました。

破風は風雨の影響を受けやすいため、高耐候性の塗料である日本ペイント「ファインSI 23-255（茶色）」を使用して塗装を行いました。

お客様が今後も安心して生活できるよう、最適なご提案をさせていただきました。

特にご心配されていた屋根瓦の重さについては、アイジー工業のスーパーガルテクトに葺き替えることで、重量が約10分の1となり、住宅への負担が大幅に軽減されました。

また、金属屋根による熱も、瓦よりも断熱性能が高く改善され、快適性が向上しています。

耐候性も25年以上と長く、さらに定期的な塗装メンテナンスを行うことで、より長期間にわたり性能を維持でき、将来的なメンテナンス費用の削減にもつながります。

ご相談は、フリーダイヤル 0120-989-742 にて承っております。

　記事内に記載されている金額は2025年10月14日時点での費用となります。
　街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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