台風到来前に板金工事で対策を!
お住まいで板金と言えば、やはりスレート(カラーベスト・コロニアル)屋根の棟(頂上部)に設置されている棟板金を想像する方が、非常に多いのではないでしょうか?しかし、ケラバや水切りといった場所にも、板金は使用されます。
台風や強風によって、それらが飛散してしまったというご相談をいただくこともあります。そこで、今回は板金工事についてご紹介したいと思います。板金の劣化症状や、正しいメンテナンス方法を知り、台風などの自然災害にしっかりと備えておきましょう。
1.板金工事ってどんな工事?
板金工事とは、屋根や外壁、雨樋、水回りといった部分に、加工した金属鋼板を取り付ける工事を言います。屋根や外壁には、錆びにくく、耐久性の優れた「ガルバリウム鋼板」と呼ばれる金属鋼板がよく使用されます。あらかじめ加工されているものを現場に運び、職人さんが屋根や外壁の形状に合わせて、切断加工・曲げ加工を行います。一方、室内の水回りでは、ステンレスを貼る板金工事が行われます。
2.板金が使用されている部分と劣化症状・メンテナンス方法
板金はお住まいの様々な箇所に使用されます。そこで、部分ごとに見られる劣化症状や、メンテナンス方法をご紹介したいと思います。屋根の上や高所に位置する板金は、ご自分で確認しにくい部分です。屋根にのぼってしまうと、怪我をする危険もありますので、無理をせず、私たち街の屋根やさんが実施している無料点検をご利用ください。
棟板金
冒頭でもご説明したように、スレート(カラーベスト・コロニアル)屋根の棟(頂上部)に固定されている金属を指します。屋根面同士の接合部分を、板金で覆うことによって、雨水の浸入を防ぐ役割をしています。
劣化症状
風の影響を受けやすい為、台風や強風により、剥がれ・飛散・変形といった不具合が生じることもあります。通常、下地である貫板(木材)を板金で覆い、しっかりと固定されているのですが、貫板が腐食・劣化することによって、固定している釘も浮いてしまいます。釘が浮いてしまえば、板金の固定力が弱まりますよね。そんな状態のときに、強風が吹くことで、飛散や剥がれを引き起こしてしまうのです。
メンテナンス時期
お住まいの地域や環境によって、劣化のスピードも変わってきますが、10年~15年を目安に交換すると良いでしょう(塩害や風の影響を受ける地域にお住まいの方は、10年未満のメンテナンスも考えておきましょう)。
メンテナンス方法
棟板金交換工事になります。棟板金交換工事は、既存の貫板と棟板金を新しいものに交換する工事です。下地である貫板から取り替えますので、耐久性も向上します。私たち街の屋根やさんでは、板金を固定する際、鉄製の釘ではなくSUSビスを使用しております。ステンレス製の為、錆びにくく釘よりも抜けにくいのが特徴です。棟板金がよく飛散しお困りの方は、ビスで増し打ち補修を行うと良いでしょう。
棟板金交換工事の流れ
まずは現在の棟板金の状態を確認します。棟板金を固定している釘が緩んで抜けてしまっている症状は非常に多いです。釘が抜けている場合、固定力が弱まり、台風などの強風で棟板金が飛散する恐れがあり危険です。続いて棟板金とその下の貫板を撤去し、清掃を行います。貫板は釘を使用して屋根材に固定されているので貫板を撤去すると屋根材に釘穴が残ります。このまま工事を始めると、屋根材に穴が開いた状態で雨水の侵入口となってしまいますので、コーキング材を使って釘穴を埋めます。その後新しい貫板を設置し、SUSビスでしっかりと固定します。従来の貫板は木材のものが主流でした。しかし木材は水分に弱いという弱点があり、棟板金から雨が侵入するとすぐに劣化してしまいます。現在では水分に強いプラスチック樹脂性の貫板が登場しており、より長持ちさせることができます。貫板の設置後、棟板金を設置、固定し、棟板金同士の接合部をコーキング材で塞ぎ、完成となります。
ケラバ
ケラバは、屋根の妻側の端部です。雨水の吹き込みや外壁が劣化するのを防ぎ、日当たりの調整といった役割も果たしています。強風の影響を受けやすく、台風通過後に不具合が見られることも多々あります。屋根材によって、使用される部材は異なり、スレート屋根と金属屋根の場合には、加工された板金を使用することがほとんどです。
劣化症状
雨・風の影響により、錆びや剥がれといった症状が見られます。また、経年とともに、ケラバを固定している釘も浮きやすくなってきます。前述でもご説明した通り、雨水の浸入を防ぐ役割も担っていますので、剥がれてしまった場合には放置せず、早めにメンテナンスを行いましょう。
メンテナンス方法
釘が浮いてきている場合、ビスで増し打ち補修します。錆びや剥がれが酷い場合には交換となるのですが、板金は屋根材の下に入り込んで固定されている為、周辺を広く剥がさなければ交換することはできません。剥がしたものは再利用できませんので、屋根カバー工法や屋根葺き替え工事を選択する方が良い場合もあります。
軒先や外壁との取り合い部分
スレート屋根と金属屋根の場合、軒先や屋根と外壁の取り合い部分に水切り板金が取り付けられます。錆に強いガルバリウム鋼板などの金属が使用され、軒先や取り合い部分に水切り板金を付けることで、隙間から雨水が侵入するのを防ぎます。
メンテナンス方法
雨水が当たる箇所なので、やはり経年とともに腐食や劣化は見られます。それによって、本来の役割である水切りが不十分になってしまうこともありますので、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。屋根葺き替え工事や屋根カバー工事を行う際に交換することは勿論、定期的に塗装メンテナンスを行うことで、長持ちさせることができます。金属なので、塗料を塗る前には錆止め塗装を行います。
3.これからの台風シーズンに備えましょう
毎年、台風通過後には、「屋根の板金が飛んでしまった」というお問い合わせを多くいただきます。台風などの自然災害はいつ発生するか分かりません。屋根のことで少しでもご不安がある方、台風に備えておきたい方は一度、点検・メンテナンスを行っておきましょう。私たち街の屋根やさんでは、点検~お見積りまで無料で承っておりますので、お気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2020年10月07日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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