軒樋ってどの部分?軒樋の種類とメリット・デメリットについてご紹介!

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軒樋ってどの部分?軒樋の種類とメリット・デメリットについてご紹介!

更新日:2023年11月17日

 大雨などで雨樋が破損し、業者に補修をお願いする際、インターネットで検索すると「軒樋」という言葉を目にすることと思います。

 

 

 
 「軒樋」とは、屋根の軒先に設置された横向きの長い建材で、屋根に降った雨水をスムーズに集めて、地面の排水口へと排水する役割を果たしています。

 今回はその軒樋についてお話します(^^)/

 

軒樋

 

 

軒樋の役割

軒樋 枯れ葉の詰まった軒樋

 軒樋は、屋根の軒先に横向きに設置されている筒状の建材で、屋根の雨水をスムーズに寄せ集めて地面へと流していくという重要な役割を果たしているものです。

 

 

 この軒樋が破損したり、ゴミなどで詰まったりしてしまうと、雨水の排水機能が著しく低下してしまい、雨漏りの原因となったりします(>_<)

 

 

 軒樋があることで雨水は直接地面に落ちることがなく排水ができるので、地面に雨水で溝ができて水たまりになるような二次災害も起こりません!

 

 

 このように地面を侵食してできた水たまりは、縁の下や基礎に雨水が浸水する可能性があり、基礎部分の腐食の原因になることがあります。

 

 

 軒樋を設置することで、雨水による建物の侵食防止というお住まい全体を守る、大きな役割を果たしています。

 

軒樋には勾配が必要

 ちょっと見ただけでは分かりづらいのですが、軒樋には雨水を流すために、少しだけ勾配がついています。

 

 勾配とは、建築の世界で傾斜のことをいいます。斜めになっている軒樋を見ると、一瞬設置不良かと思うかもしれません。

 

 

 この絶妙な勾配こそ職人の腕の見せ所とも言えて、微妙な勾配をつけることで雨水をスムーズに地上に流しています。

 

 

 勾配が足らないと雨水が滞留してしまい、溢れさせてしまいますが、勾配がつきすぎても排水能力を超えてしまい、集水器のところで溢れさせてしまいます。ちょうどよい勾配が求められるのです。

 

 

 このように、ほとんどの軒樋は右下がり、左下がりあるいは、への字下がりの勾配がついていて、雨水の流れに逆らわないように勾配を付けて設置されます。

勾配を計測 勾配を計算して設置

 強風や大雨などで勾配が逆になったり水平になったりすると、雨水がスムーズに流れなくなってしまいます。

 

 

 このような場合、軒樋の支持金具を調整して勾配を調整することができます。

 

 

 しかし、この金具が壊れてしまった場合は微調整ができなくなっている状態ですので、すぐに業者を呼んで工事をしてもらいましょう!

 

軒樋の形状と特徴

 

 一般的に普及している軒樋の形状には、半丸型(丸型)箱型(角形)という2種類があります。軒樋は形状によって機能性や価格も異なります。

 

 

〇半丸型

塩ビ製軒樋 軒樋の設置

 

 半丸型の軒樋は円筒を割ったような形状で、日本では古くから広く普及した軒樋です。そのために町中のあちらこちらで見かけることができます。

 

 

 軒樋を支持金具という金属の支柱で止めている為に、台風や雪などで支持金具が曲がったり、破損する可能性があります。

 

 

 また、排水能力が低いため、近年多発しているゲリラ豪雨などで、軒樋から雨水が溢れ出ることが多々あり、最近では角型の軒樋が主流になりつつあります。

 

 

〇角型

枯れ葉のつまった軒樋 角型軒樋

 四角柱をたてに割ったような形状をしている軒樋を角型といいます。

 

 

 同じ幅でも半円型より排水容量が多い構造なので、最近では新築時や雨樋交換時ともに、この角型を選ばれることが多くなっています。

 

 

 最近では外側の竪面が高くなっていて、ゲリラ豪雨などの大雨でも、雨水が溢れ出にくくなっています。半丸型と比べ、排水機能に優れているのが特徴です。降水量が多い地域の方にオススメです。

 

雨樋の材質とメリットデメリット

 軒樋の違いは形状だけではなく材質も様々で、材質によって耐久性価格が異なります。素材の種類によるメリットとデメリットをご紹介します。

銅製の軒樋 銅製の軒樋

 

 

〇塩化ビニール

 

 軽量かつ安価な塩化ビニール性で、施工がしやすく最もポピュラーな軒樋と言えます!

 

 軽量で加工しやく施工のしやすさから広く普及するようになりましたが、その反面雨風に弱く、紫外線などの耐候性も低いので、比較的不具合を起こしやすいというデメリットがあります(>_<)

 

 

〇アルミ・ステンレス

 

 塩化ビニールと異なり抜群の耐久性能を発揮しします。

 

 また、継ぎ目がないのが特徴で美観的にもモダンな印象を演出することができます。

 

 

〇ガルバリウム鋼板

 

 ガルバリウム鋼板製は錆びにくく軽量で、メンテナンスフリーの外壁材や屋根材として高い評価がありますが、軒樋の材質としても高い性能を発揮します。

 

 しかし、塩化ビニール製と比べると高額になる為に、軒樋としてはあまり普及はしていません。

 

 

〇銅

 

 神社、仏閣の屋根材で広く採用されている銅ですが、軒樋でも一部使用されています。

 

 サビに強い特性がある反面、酸性雨が降ると穴が空くリスクがあったり、価格が高額であるため一般住宅ではほとんど採用されることはありません。

 

軒樋の詰まりを防ぐ落ち葉除けネット

 上記でもご説明した通り、軒樋はお住まいにとってとても重要な役割を果たしています。

 

 

 軒樋がうまく機能していないと、雨漏りだけでなく、軒天や外壁などにも不具合が生じてしまいます。そのため、軒樋のメンテナンスは欠かせません。

 

 軒樋の不具合で多いのが、落ち葉ゴミが軒樋にたまることによって雨水が溢れてしまうことです。

 

 

 軒樋の近くに樹木があるお住まいや秋から冬、強風後には注意が必要です。落ち葉や強風で飛んできたゴミや砂が軒樋に溜まると雨水が溢れてしまいます。雨水をうまく排出させるためには軒樋の定期的な清掃が必要です。

 

 

 しかし、正直何度も清掃するのは面倒ですよね(-_-;)特に背の高い木が多いお住まいは掃除の頻度が多くなり大変です。

 

 そんな軒樋の清掃が面倒、軒樋の近くに木が多いお住まいの方には、「落ち葉除けネット」の設置がおすすめです。

 

 

 落ち葉除けネットとはその名の通り、軒樋に落ち葉やゴミが溜まるのを防ぐために軒樋に被せるネットです。

 

 ネットの網目は大きいものから、針葉樹の葉や笹の葉といった細長い葉に対応した網目の細かいものもあり、お住まいの環境にあったものを設置することができます。

 

 

 雨樋交換、雨樋清掃の際に落ち葉除けネットの設置をご検討してみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

銅製の軒樋

 軒樋は、軒に沿って横に這わせた円筒上の建材で、雨水を集め、効率よく排水するためのものですが、実際の役割は建物が雨水による侵食を防ぐことにあります。

 

 

 住宅の寿命を少しでも延ばしたいのあれば、定期的な軒樋のメンテナンスをすることが大切となります。

 

 私達街の屋根やさんでは、軒樋の点検、補修も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

 

 記事内に記載されている金額は2023年11月17日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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