HOME > ブログ > 耐震性・耐風性に優れた軽量瓦が人気を集めています
耐震性・耐風性に優れた軽量瓦が人気を集めています
近年地震や台風が多い中、注目されているのは軽量な屋根材です。しっかり固定されていれば強風に耐える仕様になっていますし、万が一飛散しても軽量だからこそ被害を最小限に抑えることが可能です。そして地震時には建物の揺れを最小限に抑え倒壊を防ぎます。軽量な屋根材が人気の中、必然的に重たい瓦が疎遠になりつつありますが、実は軽量瓦というものがどんどん開発されていることはご存じでしょうか?
瓦のイメージが好きなのに重さがネック…とお悩みの方はぜひ軽量瓦も視野に入れてみましょう。
1.瓦はどれほど重い?
昔から使われている瓦は、断熱性・遮音性・遮熱性とあらゆる面においても優れている屋根材です。1枚1枚の差し替えも容易で塗り替えによる表面保護も必要ない為非常に便利な屋根材として有名ですが最大のデメリットはその重さです。
※以下すべて1㎡あたりの重量です。
現在多く使用されている化粧スレートは20㎏程度です。軽量な屋根材でカバー工法もできるのが金属屋根材ですが、こちらは5㎏程度と非常に軽い仕上がりです。瓦はというとなんと化粧スレートの3倍、60㎏もあるのです。1㎡でこれほどの差がありますので80㎡の屋根を施工するとなると重量に大きな差が生じます。もちろん瓦を使用しているお住まいはその分構造も非常に強い為、地震による揺れの感じ方も倒壊のリスクに大きな差はありません。しかし瓦屋根は未だに土葺きだったり、桟木に瓦を引っ掛けているだけの施工であったりと従来の施工方法というお住まいがございます。この場合地震で瓦が一気に落下するということは免れません。
最近では防災上の観点から新築時に瓦の全固定を義務化とする動きもありますが、昔は「瓦は落ちるものだ」という考えで施工されていたということは頭に入れておきましょう。
では建物の損壊を防ぎながらメンテナンスを行うにはどうすれば良いか、そこで注目されているのが軽量瓦です。瓦屋根のネックでもある重さを改善した瓦が続々と開発されています。
2.軽量瓦とはどんな瓦?
軽量瓦とは従来の瓦よりも10~30%ほど軽く仕上げた瓦のことを指します。30%も重量を軽減できればかなりの効果がありますが、実際にはそれでも化粧スレートよりも重たい仕上がりであるという事です。しかし軽量瓦にすることで屋根全体の重量はかなり抑えられます。そのため、太陽パネルの設置を検討される方も多いようですね。
代表的な軽量瓦といえば、平板型の新東㈱のFセラムシリーズ(最軽量瓦は1㎡あたり42㎏)、㈱鶴弥のサンレイ(1㎡あたり34.8㎏)ですが、いずれも有名な瓦メーカーが軽量瓦の開発に力を入れているという事です。また軽量にするだけでなく、風で飛散しにくい施工にもなっております。多くの瓦メーカーが採用しているのは、下の瓦のロックアーム部分と上の瓦のオーバーラップ部分を固定させるという工法です。瓦をかみ合わせてずれにくくさせるだけではなく、固定まで加えることで更に動きにくく強風被害を受けにくい仕様になっています。
3.KMEW【ROOGA(ルーガ)】
軽量な瓦として注目されているもう一つの瓦が、樹脂繊維セメント瓦のROOGA(ルーガ)です。重さは陶器瓦の半分程度ですが見た目は通常の瓦と見分けられないほどの仕上がりです。その軽さの秘密はセメント瓦の内部にある無数の穴です。無数の穴があることで軽量化を図っていますが、特殊なコーティング技術により吸水による劣化が起きにくく塗装が必要ないと言われているセメント瓦です。形状はフラットなF型と日本瓦同様J型があり、KMEWが認めた施工店しか施工できず、決められた材料での施工が約束されているため確かな品質が認められています。また、軽い=弱いイメージがある方もいらっしゃると思いますが、ルーガは大人がハンマーで叩いても割れない為、台風時の飛来物による破損も防ぐことができます。非常に高額な屋根材ではありますが、今後の耐震性・耐久性・メンテナンス性を考えると決して高くない屋根材です。
私たち街の屋根やさんはルーガの取り扱いも行っておりますので施工費用が気になる、屋根材について気になるという方はお気軽にご相談ください。
ROOGAのラインナップ
ROOGAには2種類あります。それぞれ特徴が違うので、お住まいのイメージに合わせて選ぶことができるのもROOGAの魅力です。
ROOGA雅
綺麗な曲線が本物の瓦のような見た目を演出します。また、瓦1枚1枚の色が微妙に違うため、味が出て和風のお住まいによく合います。2.5cmと厚みがありますが軽量なため、耐震性も期待できます。1㎡あたり約19kgなので、太陽光パネルの設置も可能です。
ROOGA鉄平
自然石のような見た目が特徴です。瓦1枚1枚の濃淡箇所を変えることで自然石の素材感を忠実に再現しており、重厚感に欠けるという軽量瓦のデメリットをカバーすることができます。厚み、重さはROOGA雅とほぼ同じなため、太陽光パネルの設置が可能です。
「現在スレート屋根だけど、瓦屋根にしたい」という方にもROOGAはおすすめです。通常、スレート屋根→瓦屋根への工事は、屋根全体が重くなってしまいお住まいが屋根を支えきれなくなってしまうため葺き替えができません。しかし、ROOGAは同じKMEW社が販売しているコロニアル屋根(スレート屋根)への屋根カバー工事ができるのも魅力です(お住まいの状態によってはおすすめできない場合もあります)。
4.軽量瓦に関するまとめ
近年屋根材に関しての考えは変化しつつあります。高級感を感じさせるために積んでいた棟瓦は地震で被害を受けないよう段数を減らしたり、なるべく軽く飛ばないよう、すべての瓦を固定したりと工夫がされています。その中で唯一施工では変えられない屋根材の重さは今後お住まいの耐震性を向上させるために避けられない課題となります。今後瓦のリフォームを行いたい、なるべく瓦のデザインのままメンテナンスを行いたいとお考えの方は軽量瓦への変更をご検討されてみてはいかがですか?私たち街の屋根やさんは点検・お見積りが無料ですのでお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2021年03月05日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
関連動画をチェック!
屋根葺き替えvs屋根カバー!違いを分かりやすく【プロが解説!街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介
あなたの近くの街の屋根やさんはこちら
街の屋根やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
屋根葺き替えを行った現場ブログ
屋根葺き替えを行った施工事例
お問い合わせフォーム
点検・調査・お見積りなど無料で承ります!お気軽にお問合せ下さい!
お電話でのお問い合わせは
通話料無料
0120-989-936
8時30分~20時まで受け付け中!