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和小屋?洋小屋?屋根を支える小屋組の構造と特徴についてご紹介
屋根の構造として欠かせない小屋組ですが、実は和小屋と洋小屋があります。
言葉を聞いてわかると思いますが、和小屋が日本の伝統的な小屋組みであるのに対し、洋小屋は欧米の住宅構造から取り入れた小屋組みになります。
小屋組みに大きな差はないと思われがちですが、構成自体が違う為、得意な場面がわかれます。
そこで今回はまず小屋組みに関するおさらいと和小屋・洋小屋の違い、特徴をご紹介いたします。
小屋組とは?
小屋組とは木造住宅における屋根の骨組みで、柱や梁に力を伝達させながら屋根の重みを支える役割があります(^_^)/
木造住宅にとって雨漏りは最大の弱点、雨仕舞を徹底させるためにも屋根には勾配(傾斜)を付けることが基本となっており、小屋組は屋根にとって欠かせない役割を果たしているのです。
屋根の勾配
屋根の勾配はお住まいによって異なりますが、「〇寸」と図面に表記されています。
基本は4寸程度ですが、数字が小さくなるほど傾斜が緩い緩勾配、数字が大きくなるほど傾斜が急な急勾配と判断されます。
小屋組みはこの勾配を保つために欠かせません。
屋根勾配によっては屋根材の傷み方や雨漏りリスクも異なりますので、建築時に勾配に視点を置くことも重要です。
ちなみに4寸勾配程の屋根はどの屋根材メーカーも基本にしていますので使用できない屋根材はほとんどありません。
2~3寸勾配は水捌けが悪くなり雨漏りのリスクが高まる可能性がありますので、水捌けが良い屋根材しか使用できません。
一方、急勾配な屋根は排水性が非常に良い為、屋根材が破損しない限りメリットが多い形状と言われています。
しかし急になればなるほど施工も難しくなるため、メンテナンスごとに足場の仮設が必要になったり、屋根面積が広い為施工費用が高くなる可能性があるので、あらかじめ注意が必要です。
勾配に関しては立面図や矩計図でも確認できますが、4/10というように表記されています。
この場合は4寸を示しており、〇/10の〇部分の数字を参考にして頂ければと思います。
和小屋と洋小屋の違い
日本伝統の構造というだけあり、ほとんどのお住まいの小屋組には和小屋が採用されています。
和小屋の基本は梁と束で母屋を支える構造をしています。
棟に対して垂直にある束が荷重を受け梁に伝達し、梁が曲がることで力が柱に伝わり全体に荷重を分散させ屋根を支える構造です。
曲げモーメント等の難しい言葉で説明されていることもありますが、一般的に見たことがある小屋組が和小屋と思って頂いて問題有りません。
一方洋小屋というのは「トラス」と呼ばれる三角形を基本として構成される構造を取り入れており、束と母屋にあわせて斜めに「方杖」と呼ばれる斜め材を取り入れています。
和小屋と比べ、短い部材も何個もつなぎ合わせて構成されるため長い部材に荷重がかからずに済みます。
ただしそれらは地上で組んでから桁上まで上げねばならない為、クレーンの搬入やある程度のスペースが必要になります。
構造はさておき大きな特徴の違いは、和小屋が6m未満での構造に適している一方、洋小屋は広いスパンでの施工も可能の為、6m以上の施工も可能です。
ただし一般住宅で広いスパンでの施工が必要になるケースが少ない為、やはりどちらかというと和小屋が採用されることが多いのです。
▼束
2階の梁の上や1階の床下などに立てる短い柱のことで、2階の梁の上の束は「小屋束」と呼ばれます。屋根組の母屋を支え屋根にかかる負荷を梁に伝え力を分散させる役目があります。
▼母屋
屋根頂部にある棟木と平行して設置されており、垂木を支える部材です。垂木は野地板を支えその上に屋根材が葺かれますので、高い強度が求められます。
▼方杖(ほうづえ)
柱と梁などの横架材との内角に取り付ける突っ張りの斜め材です。上からの力も横からの力にも耐えうるための強度を持ちます。
小屋組の重要性
今回和小屋・洋小屋の違いについてご紹介させて頂きましたが、どちらの構造を採用しているとしても、基本は屋根の骨組みですので非常に重要な部分に変わりありません。
仮に経年劣化や屋根材の破損によって雨漏りを起こすようなことがあれば小屋組の木材自体が腐食や劣化を引き起こしかねませんので、定期点検と適切なメンテナンスは必要不可欠です。
屋根葺き替え工事の際には屋根の下地となる野地板は交換や増し張り補強も可能ですが、よっぽどのことが無い限り、束や梁の交換等を行うことはありませんので被害が生じる前の対策をしっかり講じましょう。
私たち街の屋根やさんは点検・お見積りを無料にて承っております。
屋根工事の際に屋根材のみの補修で済む場合と、構造から補修し直す必要があるかは状況によって異なります。
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