日本の屋根の特徴や海外との違い
日本で見られる屋根と海外とでは使用されている屋根の形状や材に違いがあります。例えばアメリカにおいてはアスファルトシングルが多く使われており、ヨーロッパではテラコッタという素焼き瓦がイメージされるのではないでしょうか?それに対して日本では古くから瓦が使われており、近年においては海外で使われるアスファルトシングルやテラコッタ以外にスレートや金属などが主に使われています。日本は4季があることで寒い冬と暑い夏という感じで屋根が非常に温度差が激しく、それだけ経年劣化もしやすい環境といえます。それに耐えうる屋根材として最適化されたものが近年で使われている屋根材と言えます。このページでは日本における屋根の種類、屋根材などの違いをご紹介いたします。
日本を代表する瓦は実は海外からの伝来
現在使用されている屋根材はほとんどが海外からのもので、日本の和風建築で使われている瓦ですらもともと日本での発祥ではありません。朝鮮半島の百済から仏教とともに伝えられたもので、さらには中国では2800年前も昔に瓦が使われていたそうです。日本に瓦が伝来した当初は、寺社仏閣でのみ使用されており、その理由として在自体がとても高価な建材であることから一般人の住まいに使用されることはなかったようです。それが江戸時代になって、江戸の街で火事が多かったことから耐火性の高い瓦を幕府が助成金を出して普及が広まったそうです。
海外とはどこが違う?日本独自の屋根の進化
日本と海外での大きな違いは実は3つあります。一つは地震や台風などの自然災害が多いこと、そして湿度が高いこと、最後に四季があること。これら3っつの要素を日本の屋根は満たしたものでなければなりません。
地震がない海外では建築基準にも違いがあるため、香港のようにとても高いビルが多いのはこのためです。
・地震に強い屋根
地震の被害をいかに小さくするかを考えた時、揺れても外れたり割れたりしない強い屋根材が考えられます。また、地震の揺れ自体を軽減するために軽い屋根材であることも重要です。地震の揺れは屋根が重ければ重いほど揺れ幅は大きくなり、その分屋根や外壁にダメージを与えることになります。
もともと日本では多く使われていた瓦は、この重さにおいてはとても分が悪く、広く普及している屋根材ではるスレートや金属と比較してとても重い屋根材です。瓦は一般的な家屋において約6トン、スレートは2トン、金属においては600Kgと金属屋根材は郡を抜いた軽さがあります。その為、近年においては金属屋根材が地震への対策として用いられることが多くなっています。
・台風に強い屋根
毎年のように台風が直撃するため、強風に強い屋根が日本の家屋には求められます。屋根の形状による風への耐性として、切妻よりも寄棟のほうが強い、片流れの屋根は弱いなど言われることがありますが、実は屋根の形状よりも工法や施工による影響のほうが大きいです。しかし屋根材においてはやはり強風に強い屋根材は存在し、防災瓦と言われる屋根材においては屋根材と下地だけでなく、屋根材同士がロックしているため、台風の強風はもちろん地震の揺れにおいてもずれたりする心配がありません。
・高温多湿に適した屋根
梅雨や夏場などは湿気などのジメジメに過ごしにくさを感じる事があると思います。効率よく住まいの湿気や熱気を外に逃がすことで、快適に過ごすことができるため冷気や熱気を遮断するために断熱材を敷き詰めるという方法にだけでなく、日本では換気システムについても発達してきました。小屋裏があることで屋根からの照射熱を部屋に伝わりにくくし、さらに小屋裏内を換気させる小屋裏換気が現在屋根リフォームにおいても多くなってきています。
逆に換気が不十分なお住まいですと、下の写真のように湿気によって木部が傷んでしまうことがあります。
・寒い冬にも適した屋根
冬場に求められる屋根の機構として、雪の問題があります。豪雪地域においては雪の重さで家屋が倒壊することから「雪下ろし」を行っていましたが、現代においては屋根にヒーターを設置しているお住まいも多いです。豪雪地帯と違い、神奈川県周辺の関東エリアにおいては雪は年に数回積もる程度なので、逆に屋根から落下することでカーポートや庇を破損させてしまうことや、雪の重さで雨樋が壊れるといった問題になります。それらを防ぐために屋根に「雪止め」対策が必要になり、雪止め専用の金具や屋根材自体に雪止め効果のあるものが使用されてます。
屋根は定期的なメンテナンスが必要です
日本の屋根については高い耐用性が求められ、さらには地震や台風にも強いといった高性能な屋根である必要があります。また、いくら高性能な屋根であっても年数が経てば不具合がでてきますので、それを早めに気付き修理するためには定期的な点検とメンテナンスを行うようにしましょう。私達街の屋根やさんではお住いの点検や、もし点検で不具合があった場合の修理のお見積り作成も無料です。お気軽にご相談ください。
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