瓦屋根に塗装は必要？セメント瓦・モニエル瓦の違いと注意点を解説！

瓦と言えば、数ある屋根材の中でも特に耐久性に優れた特徴を持っています。
そのため「メンテナンス不要」と思われがちですが、実は種類によって塗装が必要なものもあります！

セメント瓦・モニエル瓦は塗装による定期的なメンテナンスをしないと、見た目の劣化だけでなく防水性の低下まで招いてしまいます(>_<)
この記事では、塗装が必要な瓦の種類やその理由、さらにセメント瓦とモニエル瓦で異なる塗装方法について詳しく解説いたします！

瓦屋根には塗装が必要？塗装が必要な種類とは？

画像は、川崎市中原区井田で調査をさせていただいた粘土瓦の画像です！

瓦屋根というと、昔ながらの日本家屋に使われている「粘土瓦（いぶし瓦・釉薬瓦）」を思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、実は瓦にもいくつか種類があり、それぞれメンテナンス方法が異なります！

まず「粘土瓦」は素材自体が非常に耐久性に優れており、基本的に塗装は不要です。

一方で「セメント瓦」や「モニエル瓦」と呼ばれる種類の瓦はセメントを基材にして塗装仕上げを施されており、年数が経つと表面の塗膜が劣化することで防水性や美観が損なわれてしまいます(>_<)

上記の事から、瓦屋根＝塗装不要とは限りません。
ご自宅にセメント瓦・モニエル瓦が使用されている場合は、塗装メンテナンスが必要となるため注意が必要です。

セメント瓦・モニエル瓦が塗装を必要とする理由

セメント瓦やモニエル瓦は、いずれも「塗膜」が防水性を保つ大きな役割を果たしています。
しかし、紫外線や雨風の影響で塗膜は徐々に劣化し、10年程度で防水性が低下してしまいます。

●塗膜が劣化するとどうなるの？
・瓦の表面がザラザラ・粉っぽくなる（チョーキング現象）
・色褪せて見た目が古くなる
・雨水を吸収して瓦がもろくなる
・コケやカビが生えやすくなる

こうした状態を放置すると瓦そのものの耐久性が下がってしまい、ひび割れなどの原因となります(>_<)
美観の回復はもちろん、屋根材本来の寿命を維持するためにも屋根塗装は大切なメンテナンスです！

セメント瓦とモニエル瓦の塗装方法の違いに注意！

セメント瓦とモニエル瓦は見た目が良く似ているため、一見すると同じ屋根材にも見えます。
しかし、その一方で塗装方法に大きな違いがあるため要注意です！

まずセメント瓦の塗装方法としては、一般的な屋根塗装方法と違いありません。
清掃などの下準備を行った上、下塗り・中塗り・上塗りと塗料を塗り重ねていきます。

一方、モニエル瓦には表面に「スラリー層」と言う層があり、適切な処理をしなければ新たな塗装が直ぐに剥がれてしまうなどの施工不良を招いてしまいます(>_<)

そのため、モニエル瓦の塗装を行う際は入念な高圧洗浄によるスラリー層の除去、スラリー強化プライマーを使用するなどの対応が必要不可欠です！

屋根材の見間違えによる施工不良を防ぐためにも、モニエル瓦の塗装を依頼する際はそうした知識・経験豊富な施工業者へ依頼されることをおすすめいたします(^^)/

まとめ

瓦屋根と一口に言っても、粘土瓦のように塗装が不要なものもあればセメント瓦やモニエル瓦のように塗装が必要なものもあります。

特にモニエル瓦は専用の下塗り材が必要になるなど、塗装方法にも注意が必要です。
誤った塗装をしてしまうと、すぐに剥がれたり、防水性が落ちてしまう可能性も…(>_<)

街の屋根やさんでは、セメント瓦・モニエル瓦の塗装メンテナンス実績も豊富に持っております！
塗装メンテナンスをご検討されている方がおられましたら、ぜひお気軽にご相談ください。