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陸屋根や屋上に必須な防水工事!このような症状が出たらお手入れを
更新日 : 2023年01月30日
更新日 : 2023年01月30日
陸屋根とは平らな屋根のことをいいます。屋上をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。一般的なマンションやビルなどの多くは屋根が平らな形状ですね。また、現在のお住まいは屋根がフラットな屋上タイプであることや、ルーフバルコニーが設置されていることも珍しくありません。
陸屋根は平らな形状な分、スペースを活用できたりとメリットも多いのですが、雨が降ると雨水が長時間留まりやすくなるので、定期的な防水メンテナンスは欠かせません。
ここで、ポイントとなるのが屋上防水です。防水性能は時間の経過とともに低下してしまいます。お住まいの建設時に防水工事をしているから大丈夫と思われている方も油断は禁物。定期的なお手入れをすることが重要になりますが、お手入れの時期を正確に把握するのは難しいですよね。
屋上防水には4つの種類があります。4種類あれば費用や特徴も大きく変わってくるので、お住まいに合ったものを選ぶのも一苦労です。また、本当に工事が必要な状況か判断がつかないと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
屋上防水のお手入れを怠ると雨漏りする原因になりかねないので、お住まいだけでなくマンションやビルを管理されている場合も、定期的に屋上防水を行う必要があります。
陸屋根や屋上を正しくお手入れしていくため、屋上防水とその必要性、また、屋上防水の4つの種類や特徴について詳しく見ていきましょう。
屋上防水とは、陸屋根や屋上から 建物の内部へ 雨水が侵入しないよう、防水性の高い素材を使用して防水層を施すことです。
雨漏りが発生すると建物の内部へ雨水が浸透し、木材や鉄筋の腐食が促進され、建物の耐久性が低下する原因にもなり、日常生活にも支障をきたします。木造やRC造、どんな材質であってもお住まいの雨漏りは絶対に避けたいところですよね。
三角屋根(勾配屋根)のお住まいだと雨水がスムーズに傾斜を流れ落ちていくので雨が降っても特に問題ありません。しかし、陸屋根や屋上はほぼ平らな形状ですので雨水が溜まりやすく、その分、雨漏りのリスクも上がります。
防水の耐久性などは屋上防水の種類により異なりますが、いずれの場合も防水性能は経年劣化してしまいます。そのため、定期的に点検や補修、防水工事などのお手入れを行うことが必須になるのです。
以下に挙げさせていただく4つが主な屋上防水の種類です。
種類が複数あると、どれを選んだら良いか分からないものですよね。では、4種類の防水工事にそれぞれ適している建物やその特徴を解説します。
シート防水とは?
水を通さない素材でできたシートを屋上の下地に接着することで防水層を形成するのがシート防水です。一度に広い面積を低コストで工事でき、工期も短いのが特徴です。このため、面積が広いビルやマンションなどに適しています。使われている材料は、昔は伸縮性の良いゴムシートが多用されていました。最近は厚くて丈夫な塩ビ製のシートが使われているため耐久性に優れています。
ウレタン防水とは?
液体状のウレタン樹脂を一面に塗りつける工法をウレタン防水といいます。液体を陸屋根や屋上に塗るため、どのような形状でも対応できるのが最大のメリットです。また、塗った後も弾性があるため、建物自体が動きやすい木造のお住まいにもおすすめです。しかし、適宜乾燥時間を設ける必要があるため工期は長くなります。
FRP防水とは?
ガラス繊維のシートを敷き、その上からポリエステル樹脂を塗って防水層をつくる工法をFRP防水といいます。このFRPとは、Fiberglass Reinforced Plastics、つまり繊維強化プラスチックの略です。
防水性が高く、自動車の走行にも耐えられるほどの衝撃に強いのが特徴。お住まいにあまり負荷がかからない軽量な素材で乾燥するのも早く、最短1日で工事が完了します。しかし素材が硬く、広面積の木造の陸屋根や屋上はひび割れてしまう可能性があるので、避けたほうが良いでしょう。また、他の防水工事と比べると費用はやや高めです。
アスファルト防水とは?
マンションやビルなど広い場所に適した防水工事です。防水の耐久性も耐用年数も長いのが特徴。工法により大型の設備を使ってアスファルトを溶かしながら作業をするので、煙や臭いが出てしまうのがデメリットです。また、4種類の中で一番、費用が高くなります。
密着工法と通気工法(絶縁工法)は何が違う?
防水工事には密着工法と通気工法(通気緩衝工法・絶縁工法)の2種類があります。それでは、2種類それぞれの防水工事の違いを詳しく見ていきましょう。防水工事を検討されている方、必見です。
密着工法とは?
密着工法とは屋上下地の上に直接防水層を形成する工法です。屋上下地に傷みがない場合に適しており、工期が短くコストパフォーマンスが良いという利点があります。
通気工法(通気緩衝工法・絶縁工法)とは
屋上下地、防水層の間に通気層を設ける工法です。通気層と湿気を排出する脱気筒を設置することで、下地に水分が浸透している場合であっても水蒸気によって防水層が膨れてしまうことを防ぐことができます。
屋上下地にすでに水が浸透していたり、雨漏りが発生していたりする時に、密着工法を選んでしまうと浸透している水分が水蒸気になって蒸発する際、行き場所を失うことになります。すると、行き場をなくした水蒸気が防水層を内側から持ち上げ、防水層に膨れやしわが発生する原因になってしまうのです。
通気緩衝シートを屋上下地と防水層の間に挟む作業や脱気装置の取付の必要があるので、その分費用がかかってしまうのがデメリットです。しかし実際に、雨漏りをしている場合は上記理由により、通気工法(絶縁工法)が良いでしょう。
陸屋根や屋上の防水面は紫外線や雨風などの自然現象の影響を受けやすく、防水性能も経年劣化してしまいます。そのため、定期的なお手入れをすることで防水性能を維持できます。しかし、いつ防水工事をしたらいいのか、陸屋根や屋上がどのような状態になったら防水工事をするべきなのか、判断するのは難しいですよね。
続いては、防水面にこのような劣化症状が出たら工事を検討するべき状態という例を、その危険性とともに具体的に解説していきます。
症状1:色あせ
陸屋根や屋上の防水面が色あせてきたらトップコートを塗り直しましょう。防水層を保護するために塗られるトップコートですが、雨や太陽光の影響を受けやすいので最初に傷んできます。防水層の保護機能を維持するために5年程度をめどに塗り直すことをおすすめします。
症状2:ひび割れ
細かいものであればトップコートを塗りなおすだけでお手入れが済みます。しかし、大きなものになると防水層やあるいは屋上下地までひび割れを起こしている可能性もあるのです。
また地震などでもひび割れの原因になります。さらに、ひび割れてしまったところから雑草が生えてしまうと劣化を早めてしまうことになりかねませんのでご注意ください。
症状3:剥がれ
防水シートのつなぎ目、あるいは防水層自体が傷んで剥がれてしまう状態です。
防水層に隙間ができることで、そこから雨水が入ってしまい雨漏りに繋がる恐れがあります。このような症状が出たら放って置かず、早急に専門業者に依頼をしましょう。
症状4:膨れ
防水工事から時間が経過すると、部分的に膨らむことがあります。防水層の屋上下地に水分が含まれており、絶縁工法が不十分なために水分が蒸発しようとする時に起こる現象です。最終的には膨れが広がっていき、裂けることがあります。
ひび割れ、剥がれ、膨れなどは場合によって部分補修も可能ですが、あまりにも損傷がひどい場合は全体の防水工事をやり直す必要があります。
症状5:水溜まり
陸屋根や屋上にできた水溜まりを放置していませんか?実は水溜まりをそのまま放置しておくと非常に危険です。長時間水にさらされていることで防水層の劣化につながり、雨漏りの一因にもなります。
水溜まりができてしまう原因として考えられるのが排水機能の低下です。風で落ち葉やゴミなどが飛来することで排水口が詰まってしまい、十分に排水できていない可能性があります。
また、正しく勾配が設けられていないなどの施工不良のケースや地震、台風などの影響で建物が傾いていることが原因の場合は、早急に対処しましょう。
ドレン周りや笠木もお手入れを
陸屋根や屋上の防水層・屋上下地の傷んだ状態だけに目が行きがちですが、ドレン周りや笠木も時間の経過とともに必ず傷んできます。そのためドレン周りや笠木も傷んだ箇所がないか一緒に確認し、定期的にお手入れしながら雨漏りを未然に防いでいきましょう。
傷みやすい箇所:ドレン周辺
ドレンとは排水口のことです。陸屋根や屋上に雨が降っても水溜まりにならずにスムーズに排水できるよう設置されています。陸屋根や屋上は見た目は平らですが完全な平らではなく、ほんの少し傾斜がついています。傾斜があることにより、雨水が一ヶ所に集まってきやすくなるのです。しかし、ドレンにトラブルが発生すると集められた雨水が上手く排水できなくなり、その結果、ドレンや周辺が傷んできます。
風などの影響でゴミや砂がたまってしまったところに雨が降ると十分に排水されず詰まってしまいがちです。ドレンのキャップなどの素材は金属のため、長時間水にさらされたり、設置されてからある程度時間が経ったりすると錆びて傷んでしまいます。正しく排水がされないとドレン周りに水溜まりができやすくなり、防水層が傷んで雨漏りの原因にもなりかねません。
ドレンやその周辺が傷んでないか詰まりはないかを定期的に確認することが大切です。
傷みやすい箇所:笠木
笠木というとあまり聞き慣れない言葉ですが、実は大切な役割をしているのをご存知でしょうか。
笠木とは陸屋根や屋上に設置されるパラペット(低い手すりみたいな部分)などの上部に取り付けられる仕上げ材のことで、パラペット等の内部に雨水が浸透しないようカバーしてくれる役割を持っています。セメントやステンレスなど様々な素材が使われているのですが、劣化を完全に防ぐことはできません。笠木は雨風などの自然現象の影響をダイレクトに受けやすく、時間の経過とともに傷んでしまいます。
笠木の下地が傷んでしまう一因として考えられるのは、つなぎ目にひび割れができ、その隙間から雨水が入り込んでしまうことです。さらに、強風でめくれあがって破損したり変形したりすると、笠木自体を交換しなくてはなりません。そのままにしてしまうことで下地の木材まで雨水が浸透しカビや腐食が発生すると、雨水が外壁の内部にまで入り込み、雨漏りの原因となります。このような事態を防ぐために笠木に傷みがないか、錆が広がっていないか定期的に確認し、異常があれば早めにお手入れしましょう。
屋上防水工事の施工例
施工例1:築30年のアパートを塩ビシート防水で改修工事
アパートのオーナー様から、屋上を防水工事してほしいとご依頼をいただきました。現場を確認すると、色あせや剥がれなどがあり経年によって傷んできている様子でした。
以前主流だったゴムシートの防水工事がされていましたが、その上から通気用のシートを敷いたあと、塩ビシートを隙間ができないように重ねていきます。
その後、通気シートの上に600㎜間隔に設置したディスクに塩ビシートをしっかり密着させ、脱気筒を設置したら完成です。ちなみに脱気筒は、屋上下地に含まれた水分を逃がしてくれるので、防水面が膨れたり破けたりするのを防いでくれます。
今回は通気緩衝(機械固定方式)工法の塩ビシート防水によって、アパートの屋上を全体的に改修工事を行いました。
施工例2:雨漏りした屋上をウレタン通気工法で工事
2例目は屋上から雨漏りしてしまったというお客様。ちょうど梅雨時期の前だったので、それまでに工事をして雨漏りを止めたいとのご希望でした。実際に確認すると塩ビシートにいくつも穴が空いていて、そこから雨水が入り込んで雨漏りしてしまい、室内の天井やクロスにまで影響が及んでいました。
今回のケースでは既に雨漏りしているので、ウレタン防水の通気工法(通気緩衝工法)で施工。ウレタン防水は液体状の樹脂を一面に塗りつける工法で複雑な形にも対応できるので場所を選びません。外側からの雨水を完全にブロックしながら、施工例1と同様に脱気筒を設置し、雨漏りが発生している屋上下地からの水分を逃がします。お客様からは「雨漏りが完全に止まったので、思い切って工事してよかったです。」とお喜びの声をいただきました。
防水工事は陸屋根や屋上の場合、必須になります。雨などの自然現象の影響を大きく受けやすく、劣化すると雨漏りの原因にもなりますので適切なタイミングでお手入れを行いましょう。
陸屋根や屋上には2種類あります。
✅普段から人が立ち入る屋上
✅人があまり立ち入らない、または立ち入ることができない屋上
陸屋根や屋上はガーデニングやアウトドアなどを楽しむことでスペースを活用できますがその分、人の出入りも多くなり防水層が傷みやすくなります。さらに、物を置くなどの僅かな動作でも同様です。反対に普段、立ち入らない陸屋根や屋上は傷んできたことすら気付かず、雨漏りしてしまったという事例もめずらしくありません。しかし設計上、柵が設けられていないなど人が立ち入るように作られていない屋上などもございますので、そのような場合の屋上・陸屋根の点検は街の屋根やさんへお任せください。
5年から10年を目安に定期点検を行って雨漏りを防ぎましょう。陸屋根、屋上の全体を点検し、お客様のお住まいに合った最適な工事プランをご案内いたします。点検とお見積もりは無料です。現在、お手入れをしなくてはいけない状況か分からない、雨漏りが発生し困っているという方もお気軽にお問い合わせください。
「陸屋根や屋上に必須な防水工事!このような症状が出たらお手入れを」まとめ
●陸屋根や屋上は一般的な屋根と同様雨水を受け止める部分であるため雨漏りや防水対策が必須です
●雨水が建物へ侵入すると建物の耐久性が低下するので、木造やRC造に関わらず雨漏りを防ぐため屋上防水を行いましょう
●建物の耐久性が低下するので、木造やRC造に関わらず雨漏りを防ぐ屋上防水を行いましょう
●一般的なお住まいに施工されるのは以下の3種類で、耐用年数や費用などが違い、それぞれ適したケースがあります
・シート防水
・ウレタン防水
・FRP防水
●密着工法と通気工法(通気緩衝工法・絶縁工法)の2種類があります。雨漏りが発生している場合は通気工法(通気緩衝工法・絶縁工法)がおすすめです
●防水層に色あせ、ひび割れ、膨れ、剥がれなどの傷みが出たらお手入れをしましょう
●ドレン周辺や笠木も定期的に確認し、雨漏りを未然に防ぎましょう
●10年近く点検をしていない、屋上から雨漏りが起きている、不具合が起きていないか不安という方は街の屋根やさんの無料点検をご活用ください
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