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横浜市旭区上川井町にて陶器瓦屋根のメンテナンス、雨漏り解消の為に谷樋交換工事と棟取り直し工事を行いました
【施工前】
【施工後】
築年数35年
平米数棟瓦:31.6m 谷樋交換含む
施工期間6日間
使用材料南蛮漆喰シルガード(黒)
費用詳しくはお問合せください
保証お付けしておりません
ハウスメーカーハウスメーカー不明地元工務店
【お問い合わせのきっかけ】
担当:新海
横浜市旭区上川井町にお住まいのお客様より「以前から雨漏りしている。他の業者では全体的な工事の提案しか受けられなかった。将来建て直す予定がある為に、全体的な改修以外で何か雨漏りを解消できる工事はないか。」と、私たち街の屋根やさんへご相談を頂きました。
N様邸の屋根は綺麗な青緑瓦が葺かれており、L字になっていて寄棟に切妻がぶつかっているような形状です。ちょうどその取合い部分には、屋根に落ちた雨水を受け止める谷樋が設置されております。雨水を正常に流す重要な役目を担っている谷樋ですが、今回のN様邸の雨漏りしていた近辺になります。何枚か瓦を捲ってみますと谷樋付近には漏水した様な湿っている箇所がありました。
また、屋根全体を見てみますと棟の歪みや漆喰の劣化が気になります。棟が歪んでしまう原因は様々ありますが、多くは棟の側面に塗られている白い化粧漆喰が経年による紫外線や風雨の影響で傷んで劣化してしまう事が挙げられます。ポロポロと漆喰が剥がれてしまった結果、内部にある葺き土が雨水を吸うようになってしまい、土台の葺き土や粘土が屋根に流れ出してしまい、結果棟全体が歪んでしまうのです。そうなりますと屋根上に多く隙間が生じてしまいそこから雨漏りに繋がってしまいます。
今回は調査の結果、全体を改修した方が良いのは間違いないのですが、先々建て直す予定がある事も踏まえ、今回は雨漏りを止める事を最優優先として考えた結果、錆が酷く出ている谷樋の交換と同時に漆喰が傷み歪みが生じている棟瓦取り直し工事を行い、予算を抑えつつ雨漏りが止まる様なご提案をし、ご用命頂けました。
N様邸の屋根は綺麗な青緑瓦が葺かれており、L字になっていて寄棟に切妻がぶつかっているような形状です。ちょうどその取合い部分には、屋根に落ちた雨水を受け止める谷樋が設置されております。雨水を正常に流す重要な役目を担っている谷樋ですが、今回のN様邸の雨漏りしていた近辺になります。何枚か瓦を捲ってみますと谷樋付近には漏水した様な湿っている箇所がありました。
また、屋根全体を見てみますと棟の歪みや漆喰の劣化が気になります。棟が歪んでしまう原因は様々ありますが、多くは棟の側面に塗られている白い化粧漆喰が経年による紫外線や風雨の影響で傷んで劣化してしまう事が挙げられます。ポロポロと漆喰が剥がれてしまった結果、内部にある葺き土が雨水を吸うようになってしまい、土台の葺き土や粘土が屋根に流れ出してしまい、結果棟全体が歪んでしまうのです。そうなりますと屋根上に多く隙間が生じてしまいそこから雨漏りに繋がってしまいます。
今回は調査の結果、全体を改修した方が良いのは間違いないのですが、先々建て直す予定がある事も踏まえ、今回は雨漏りを止める事を最優優先として考えた結果、錆が酷く出ている谷樋の交換と同時に漆喰が傷み歪みが生じている棟瓦取り直し工事を行い、予算を抑えつつ雨漏りが止まる様なご提案をし、ご用命頂けました。
担当:新海
現地調査時の様子
現地にお伺いし、屋根に上る前に室内の雨漏りが発生している箇所を確認させていただきました。もちろん新型コロナウィルス感染拡大防止の為、マスク着用や消毒などは徹底しておりますのでご安心ください。
2階お部屋天井廻り縁から室内の中心へ向かって雨染みが広がっておりました。これだけ広範囲に雨染みが広がっているということは、ずいぶん前から雨漏りが発生していた可能性も考えられます。調査にお伺いした前後数日雨は降っておりませんでしたが、天井仕上げ材は湿っておりました。原因を探るべくまずは屋根に上がらせて頂きました。
雨漏りの原因を探るため、屋根に上り調査を進めていきます。瓦屋根の左上写真の丸で囲った辺りが室内での雨漏りが確認された天井の真上になります。N様のお住まいの屋根では形状により、その付近には屋根に降り注いだ雨水を雨樋に適切に流すための雨仕舞である谷樋が設置されています。谷樋にはその役割上、雨水が多く集まるのでその分、劣化がしやすい箇所でもあります。
N様のお住まいの谷樋の板金は経年劣化により錆が広がっておりました。この錆によって板金に穴が空いてしまうと屋根内部に雨漏りが発生する危険性が高くなります。N様のお住まいの屋根もこういったことが原因で雨漏りが発生している可能性が考えられます。先程もご説明したように谷樋は雨水が集まる箇所ですので、谷樋から雨漏りが発生してしまうと、雨漏りが勢いよく拡がってしまうこともございます。
屋根材の瓦を固定するために棟の内部には多くの土や粘土が盛られています。そして、その土や粘土が雨水の侵入によって崩れてしまわないよう、棟瓦と屋根面に葺かれる桟瓦との隙間を埋めるために表面に塗られるものを漆喰と言います。漆喰は瓦同士の接着や隙間を埋める事、土台となる葺き土を守ることで屋根材の瓦を歪まないようにしっかりと固定する役割も担っています。
N様のお住まいでは、この漆喰が雨風の影響で経年劣化し、苔が生えていたり漆喰自体が剝がれてしまっている状態でした。更に、漆喰が剝がれてしまった箇所では既に土台の土が流出してしまっているのも確認できました。
こういった漆喰が劣化した箇所から棟内部に雨水が入り込むことで土台が崩れてしまい、その隙間から屋根内部に雨水が回り込み、雨漏りが発生する危険性もございます。また、雨風の影響で棟の土台となっている棟内部の土が流出してしまうと、棟を構成している瓦が歪んでしまったり、ズレが発生します。そこへ強風や台風が当たってしまったりしますと、棟が倒壊し近隣への二次被害が発生する可能性もございます。ですので、棟はお住まいを守る為と同時に、近隣へご迷惑をかけないようにする為にも定期的なメンテナンスが必要です。
屋根上部から軒先に向かって伸びる隅棟でも漆喰に同様の劣化が発生してしまっているため、こちらも棟全体が歪んでいるのが確認できます。
また、漆喰の劣化によって固定力が弱くなった棟瓦が強風などの影響でズレても落下してしまわないように棟瓦には銅線が巻かれています。しかし、N様のお住まいでは右上写真のように経年による劣化で銅線が切れてしまっている箇所が多くありました。この状態では、台風などの強風に煽られて棟瓦が崩れてしまうと、押さえつけているものがない状態なので、そのまま落下してしまう危険があります。瓦の落下や飛散は重大な二次災害を起こす危険もありますので、早期に対応する必要があります。
室内への雨漏りの原因は谷樋の経年劣化によるもの可能性が高く、棟瓦を固定している漆喰も劣化が進んでいることで、そこからも屋根内部に雨水が入り込んでいる可能性や、瓦が落下や飛散してしまう危険性があることをお伝えした上で、棟瓦取り直し工事と谷樋交換工事をご提案し、工事のご用命を頂きました。
棟瓦取り直し工事は16,500円/m~より承っております。もちろん屋根の勾配や形状、熨斗瓦の段数などで金額は変わってまいりますのでお気軽にお問い合わせください。
谷板金交換工事
それでは施工の様子です。まずは錆が広がっていた谷板金の交換を行います。初めに谷付近の瓦を一枚ずつ剥がしていき谷板金全体が見える状態にします。その状態から既存の谷板金を剥がし、軒先から順に新しい板金を取付けていきます。今回新しく取り付ける谷板金には、鉄板に亜鉛・アルミニウム・シリコンのメッキ層により、錆びに非常に強い耐性をもつガルバリウム鋼板製のものを使用していきます。
軒先から棟に向けて板金の取付けが終わったら、板金の取付けの為に剥がした瓦を元に戻し、谷板金の交換は完了です。
金属屋根やスレート屋根では、屋根材や板金などの一部だけに損傷があっても屋根材同士が重なり合ってくっついているため部分的な補修が困難なことが多くありますが、瓦屋根は一枚一枚を剥がして元に戻すことができるので、他の屋根材と比較すると部分的な補修がしやすいというメリットもございます。
既存棟瓦の解体
棟瓦取り直し工事の工程に移ります。まずは既存の棟瓦の解体から行います。頂上部の冠瓦(かんむりかわら)を外すと冠瓦内部に盛られていた土が見えてきます。この土を撤去していき、次に3段に積み上げられている熨斗瓦(のしかわら)も一段一段解体していきます。冠瓦と熨斗瓦の全ての棟瓦の解体を終えると右上写真のようになります。棟内部に盛られていた土は撤去しますが、瓦は再利用するため、落ちないように丁寧に屋根に並べていきます。
大棟の解体と同時に隅棟の解体もしていきます。隅棟の熨斗瓦は大棟よりも1段少ない2段重ねでした。大棟も隅棟も棟瓦内部にある古い土は撤去していきますが、棟内部には大量の土があるためこの土の撤去作業だけでも時間も手間もかかる大変な作業です。工事初日は屋根全体の棟瓦の解体作業まで終えることが出来ました。
棟瓦取り直し
天気が回復し、いよいよ解体した棟瓦を正常な状態に戻していく作業に入ります。今回の棟瓦取り直し工事には、解体前の棟瓦の土台に使われていた土や粘土は使わずに、シルガードという南蛮漆喰を使用します。シルガードは防水性、耐久性に優れており、漆喰本来の役割のほか、土や粘土の代わりに棟の土台にもなるため、一人二役といった具合で使用でき、工期の短縮にもなります。
まずは最初の土台となるシルガードを左上写真のようにたっぷりと使い、土台を作っていきます。このときにシルガードが必要以上に棟部分からはみ出したり曲がってしまわないように水糸を引いて目印にします。そしてこの上に、一度取り外した熨斗瓦を屋根に押し付けるように取付けて、熨斗瓦の1段目を作っていきます。
1段目の熨斗瓦の上にシルガードを塗りつけた後、2段目と3段目も同様に曲がりが発生しないように慎重に真っ直ぐ重ねていきます。
大棟と同じように隅棟の棟瓦も棟の取り直しを進めていきます。大棟同様にシルガードを使い土台を作っていき、隅棟は熨斗瓦を2段重ね終わりましたら、冠瓦を被せます。
棟に積み上げられた熨斗瓦の枚数が多いほど棟内部に雨水は入り込みにくくなりますが、高くなる分、風の煽りも受けやすくなりますし、積み上げる高さが高ければ高いほど真っ直ぐに積み上げるのには技術も必要になります。格式の高いお寺や神社などでは5段~10段も熨斗瓦が重ねられているところもございますが、戸建ての瓦屋根のお住まいでは2段から4段くらいが一般的です。
大棟、隅棟ともに棟瓦取り直し工事が完了しました。
今回、棟瓦取り直し工事に使用したシルガードは色が黒ですが、時間が経過して乾燥すると徐々に白くなっていきますので、色の違いは気にならなくなりますのでご安心ください。
棟瓦取り直し、谷樋交換工事竣工
横浜市旭区上川井町N様邸の棟瓦取り直し、谷樋交換工事が無事に竣工となりました。
谷樋は錆に強い新しいガルバリウム鋼板製のものになり、棟も土台である葺き土から南蛮漆喰シルガードを用いて生まれ変わりましたので、屋根からの雨漏りの心配はなくなりました。
瓦屋根は屋根材の瓦の耐久性が高い為、ついメンテナンスを忘れがちになってしまいます。しかし、お住まいの屋根を守っているのは屋根材の瓦だけではありません。瓦屋根でも瓦の状態はもちろん、漆喰などその他の箇所においても定期的に点検やメンテナンスを行うことで、お住まいの屋根をより長持ちさせることができます。
工事完了のご報告をN様にした際に、雨漏りの心配がなくなったことはもちろんのこと、棟瓦の劣化による落下や飛散して、ご近隣の方にご迷惑をお掛けする心配がなくなったことが何よりも良かったとN様が仰っていたことが印象的でした。
この度はご利用いただきまして誠にありがとうございました。
記事内に記載されている金額は2023年09月21日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
工事を行ったN様のご感想をご紹介いたします
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【工事後】

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