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屋根の役物の機能とを知って屋根リフォームに役立てよう
屋根における役物とは鬼瓦や軒瓦などのような特殊な形をした部材をいいます。
装飾や機能を屋根に付加することを目的としており、様々な部分で使われています。
ですので、一口で「役物」といっても種類も機能もそれぞれ別になっているため、このページでは屋根の役物の種類や機能、さらに屋根リフォームにおけるメンテナンス方法などをご紹介いたします(^^)/
棟包(むねつつみ)
棟とは屋根の頂上部分をいいますが、この部分は屋根の面が付き合わさるところで雨水が入り込みやすいため棟包という板金の役物を設置しています。
一般的には「棟板金」という呼称のほうがよく使われています。棟は頂上部分を大棟といい、頂上から軒先に向かって設置されるのが隅棟といい、差し棟・降り棟という名称でも言われています。
棟包は釘やビスで固定されていますが、年数が経ってくると緩んで固定力が弱まります。そのため、台風などの強風時に飛散する被害が多いのもこの隅棟になります。
また、板金ですので年数が経つと塗膜が劣化してサビが発生するため、定期的な塗装が必要です!
剣先(けんさき)
屋根の頂上から軒先に向かって伸びる隅棟の先端に設置されているのが剣先という役物です。
名前の通り剣先のように先端が90°の角度で加工して取り付けますが、現場で建物の形状に合わせて加工するため施工スタッフの技術が求められます。基本的に隅棟に使われる板金と同じ材を使います。
唐草(からくさ)
ケラバとは切妻屋根の妻側(軒先がない側)をいい、そこに唐草という役物を設置します。
ケラバ部も雨水が侵入しやすい箇所の一つで、水分が回り込んで軒天を濡らしたり雨漏りしないように水切りように唐草をとりつけます。
ちなみに唐草というと唐草模様がまず思い浮かぶと思いますが、これには理由があり古くはこのケラバなどの部分に使われる瓦に唐草模様を施していました。それが現在ではケラバに設置される水切り板金を唐草と呼ぶようになったそうです。
棟巴(むねともえ)
棟とケラバが付き合わさる箇所に設置されるのが棟巴という役物です。
スレートや金属屋根の場合は板金が使われ、瓦屋根の場合は棟巴瓦が使われます。
ちなみにケラバとは切妻屋根の妻側(軒先がない側)をいいますが、入母屋にも同様の棟巴が使われており鬼瓦のような装飾が巴瓦にも施されているお住まいも多くみられます。
雨押え(あまおさえ)
屋根と外壁の接触部分を取り合い部といいますが、そのに設置された役物を雨押えといいます。
やはりこの部分も雨水が入りやすいため、板金で処理しておき雨水の侵入を防ぎます。
ケラバ包み(けらばつつみ)
名前の通りケラバ部分を包む板金の役物をケラバ包みと言います。
ちなみにケラバのすぐ下には破風板が設置されていますが、風を破るという名前の由来から風を受けやすい場所です。そのため、ケラバ包みも風にさらされるため確実な固定力に加え、防水性能も求められる箇所です。
けらばとは?
けらばとは「螻羽」と書くのですが、実際はケラバと片仮名で記載されることが多いです。
その場所としては切妻屋根や片流れ屋根等の「屋根が斜めになっている面の、外壁よりも外側に出ている部分」です。
ちなみに斜めになっている部分の終着点が「軒」と呼ばれ、その両端にはそれぞれケラバに破風、軒に鼻隠しという部材を取り付けられています。一番判断しやすいポイントとしては軒先には雨樋が取り付けられますが、けらば側には雨樋が設置されません。
そのため寄棟屋根や方形屋根にはけらばがなく雨樋が設置されない面がないという事です。
近年狭小地に住宅が建てられることが多く、ケラバや軒の幅を出さない『軒ゼロ住宅』が多くなってきています。
しかし本来であれば軒やケラバはあればあるほどお住まいの劣化を軽減させる大事な役割を担っていますので、それらの役割はこれからご紹介します。
けらばの役割
簡単にけらばの役割についてご紹介します。
軒も同様の役割を担っておりますので、一生に一度、大切なお住まいを建てる際、リフォームを検討される際にもそれらを理解し工事に臨むようにしましょう。
1.日当たりの調整
けらばは外壁よりも外側に出ている部分ですので、夏の暑い日差しを窓から直接取り入れない為に役立ちます。冬はそもそも日射角度が低い為、けらばで日当たりが悪くなり寒くなるようなことはありません。
2.紫外線による外壁の劣化防止
1と同様の理由ですが紫外線の直射も避けることができますので、外壁材の劣化を防止することができます。
外壁材は塗膜保護で寿命を維持していますが、紫外線によって塗膜が劣化してしまいますので十分な劣化防止といえます。
3.雨水の吹き込み防止
けらばの下には窓があるというお住まいも多い事でしょう。
多くの場合外壁より外側に出ているけらばによって雨水の吹き込みを軽減させることもできます。風の弱い雨天時には吹き込みを気にせず窓を開けることも可能ですよ(*^^*)
主に上記の役割を果たしている為、なるべく長さを設けたほうが良いという事です。
けらばはその分雨水や紫外線の影響を受けますので、けらば包みやけらば板金と呼ばれる部材が取り付けられています。
けらば包みの補修・メンテナンス方法は?
けらば包み・けらば板金は強風に煽られることで釘が抜け外れてしまったり、飛来物により変形を起こしてしまったりすることがあります。
そこで日頃から破損しないよう、また正しい補修が出来るようご紹介します。
1.塗装
けらばは瓦以外の屋根材が板金で保護されています。
錆びにくく高耐久なガルバリウム鋼板、更に耐久性を向上させたSGL、ステンレスが使用されているお住まいもございます。
ステンレスは特に塩害の影響も受けにくく塗装の必要もありませんが、ガルバリウム鋼板等は錆びにくいというだけで、全く錆びないという訳ではありません。
そのため塗膜劣化や飛来物による傷から錆が発生し、腐食する可能性も十分にあるのです。そこでお薦めなのが塗装メンテナンスです。
ほとんどのケースで屋根材と合わせて塗装メンテナンスを行うため問題はありませんが、屋根塗装自体を行っていない、錆止めを十分に行っておらず錆が発生してしまったというお住まいも見かけますので、状態をしっかり確認するようにしましょう(^^)/
ちなみに瓦の場合はL字になった専用のけらば瓦があり、下地にしっかり固定することで外れないような構造になっています。
和瓦であれば塗装は必要ありませんが、セメント瓦等は塗装が欠かせませんし、破損していれば在庫も無い為葺き替えになる可能性も高くなります。
また破損していないにしろ浮きやずれから鳥が入り込み巣を作ることもありますので、定期的にしっかり固定されているかはチェックしておきましょう!
2.交換
飛来物等の衝突によりけらば板金が変形することはままあります。
それほどまでに雨水や紫外線の影響を受けやすいという事です。変形していれば浮きや剥がれを起こすリスクが一層高まりますので、交換をする必要があります。
それに合わせ、けらばは屋根での雨漏りを起こしやすい箇所としても挙げられますので、可能であればこのタイミングで屋根材の劣化やけらば部分に溜まる埃や土がないかも確認しておきましょう(^^)/
※破風板の劣化・破損も要チェック!
けらばのメンテナンスを行う際にはぜひその真下に設置されている破風板に劣化が見られないかの確認をしましょう。
破風板は風の吹き込みから屋根材の飛散を防ぐ大事な役割を担っていますが、滅多にメンテナンスされることはありません。
せっかくけらばをメンテナンスしても破風板の破損によって屋根材が被害を受けることも考えられますので、しっかりこの機会に補修するようにしましょう!
鼻隠し(はなかくし)
鼻隠しは屋根の軒先に設置されています。ケラバと非常に似ている箇所ですが、ケラバとの違いは鼻隠しには雨樋が設置されているので、それで判断できます。
鼻隠しの役割は雨樋を取り付けるための下地になることと、垂木などの構造を隠す意匠性を高めるといった機能があります!
鬼瓦(おにがわら)
鬼瓦とは屋根の棟の端に取り付けられた瓦で主に装飾を目的とされております。
古くは魔除けから鬼の面が装飾されていましたが、一般民家においては威圧感があることが理由に雲や植物などの装飾されているものが使われています。
鬼瓦は漆喰や同線で固定されていますが、年数がたってくるとそれらが劣化して鬼瓦がずれたり、場合によっては外れて落下することもあります。漆喰は10年程度を目安にメンテナンスをし、それに合わせて同線なども新しくするようにしましょう(^^)/
まとめ
屋根の役物は今回ご紹介したものは代表的な役物で、他にも種類があります。それぞれ目的に応じて形状や材なども変わりますが、第一に防水などの機能性を優先に考える必要があります。
屋根のリフォームではこれらの役物の機能を考慮し、さらに景観とのバランスで工事を行うようにしましょう!
街の屋根やさんでは現状の屋根の状態とお施主様のご希望に合わせた最適な工事のご提案をいたします。
特に役物は目に付く場所に設置するものも多いため、デザイン性と機能性の両立が大事です。街の屋根やさんでは多くの施工実績がありますので、様々なケースに合わせてデザイン性、機能性をもった屋根リフォームをご提供させていただきます!
記事内に記載されている金額は2023年11月16日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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