相模原市南区西大沼にて令和元年東日本台風で損傷した瓦屋根へ棟瓦取り直し工事を施工しました

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相模原市南区西大沼にて令和元年東日本台風で損傷した瓦屋根へ棟瓦取り直し工事を施工しました

更新日:2025年11月13日

【施工前】
破損した瓦屋根

【施工後】
瓦屋根へ棟瓦取り直し工事を施工

施工内容棟瓦取り直し

築年数28年

平米数11.8m

施工期間3日間

使用材料シルガード

費用32.5万円

ハウスメーカーハウスメーカー不明

足場アイコン火災保険アイコン台風アイコン棟瓦取り直し

【お問い合わせのきっかけ】


担当:高田


風圧の非常に強い台風では、瓦屋根が破損する被害が多く発生します。
令和元年の東日本台風や、その約1か月前に上陸した房総半島台風はいずれも風圧の強い台風で、神奈川県内でも多数の被害が確認されました。

相模原市南区西大沼にお住まいのW様邸も、その影響を受けたお宅のひとつです。
通常はしっかり固定されている瓦も、強い風圧によって抜け落ちたり、倒壊・飛散したりすることがあります。
さらに、飛来物が衝突することで瓦が割れてしまうケースも少なくありません。

W様邸の屋根では、切妻(きりづま)屋根の先端に取り付けられている巴瓦(ともえかわら)がズレている状態が確認されました。
状況を詳しく点検したところ、熨斗瓦(のしかわら)の一部が抜け落ちており、桟瓦(さんかわら)や熨斗瓦の間に詰められている漆喰も剥がれ始めていました。
さらに、飛来物の衝撃によって桟瓦が割れている箇所も見つかりました。

割れた桟瓦は新しい瓦と交換することで補修が可能ですが、棟(むね)部分のように構造が複雑な箇所では、一度棟瓦を解体し、新たに組み直す必要があります。
W様邸の瓦屋根は、破損した瓦の交換に加え、棟瓦の取り直し工事を行う必要がある状態でした。
風圧の非常に強い台風では、瓦屋根が破損する被害が多く発生します。
令和元年の東日本台風や、その約1か月前に上陸した房総半島台風はいずれも風圧の強い台風で、神奈川県内でも多数の被害が確認されました。

相模原市南区西大沼にお住まいのW様邸も、その影響を受けたお宅のひとつです。
通常はしっかり固定されている瓦も、強い風圧によって抜け落ちたり、倒壊・飛散したりすることがあります。
さらに、飛来物が衝突することで瓦が割れてしまうケースも少なくありません。

W様邸の屋根では、切妻(きりづま)屋根の先端に取り付けられている巴瓦(ともえかわら)がズレている状態が確認されました。
状況を詳しく点検したところ、熨斗瓦(のしかわら)の一部が抜け落ちており、桟瓦(さんかわら)や熨斗瓦の間に詰められている漆喰も剥がれ始めていました。
さらに、飛来物の衝撃によって桟瓦が割れている箇所も見つかりました。

割れた桟瓦は新しい瓦と交換することで補修が可能ですが、棟(むね)部分のように構造が複雑な箇所では、一度棟瓦を解体し、新たに組み直す必要があります。
W様邸の瓦屋根は、破損した瓦の交換に加え、棟瓦の取り直し工事を行う必要がある状態でした。


担当:高田

損傷した瓦屋根の点検調査

損傷した瓦屋根

令和元年東日本台風の影響により、瓦屋根に不具合が見られたのW様邸について、屋根の調査を行いました。

 

確認の結果、瓦屋根の先端部分に取り付けられている巴瓦(ともえかわら)の位置がズレている状態でした。

また、瓦の隙間を埋める漆喰は全体的に変色が進み、築30年以上が経過していることから、経年劣化に加えて台風による影響も大きく、復旧工事が必要な状況となっておりました。

 

さらに、巴瓦の上に見える緑色の部分は銅線であり、経年により緑青(ろくしょう)が発生している状態です。

漆喰の表面が削れた状態 熨斗瓦(のしかわら)が今にも抜け落ちそうな状態

雨風の影響を強く受けたことで、漆喰の表面が削れた状態になっておりました。

漆喰が詰められている部分は、本来であれば雨水の侵入を防ぐ重要な箇所です。

 

ここから水が入り込むと、雨漏りの発生や周辺の建材の劣化を招く原因となります。

また、棟瓦の状態を確認したところ、熨斗瓦(のしかわら)が今にも抜け落ちそうな位置にありました。

 

通常、このように熨斗瓦が動くことはなく、強風や雨水による影響を受けた結果と考えられます。

棟瓦取り直し工事

棟瓦取り直し工事着工 既存の棟瓦をすべて一度取り外し

棟部分に取り付けられている瓦に不具合が見られたため、復旧方法として棟瓦の取り直し工事を行うこととなりました。

棟瓦取り直し工事は、既存の瓦を再利用できる工法で、破損が大きい瓦のみを新しいものに交換して補修を行います。

 

ただし、同じ形状・寸法の瓦が現行品として入手できない場合は、この工法が適用できないこともあります。

相模原市南区西大沼のW様邸で使用されていた瓦は、現在も一般的に流通している種類でした。

 

そのため、破損部分のみ新しい瓦を使用し、既存瓦を再利用して棟瓦の取り直し工事を行うことが可能でした。

作業ではまず、既存の棟瓦をすべて一度取り外し、棟の構造をリセットしたうえで再構築を進めていきます。

棟瓦取り直し工事の作業工程

一度解体した瓦は、端にまとめて仮置きするか、地上に降ろして保管しておきます。

棟瓦を取り外した箇所には、これまで使用されていた土や泥などが残ります。

 

まずは丁寧に清掃を行い、新しい棟を築くための下準備を整えます。

写真の中で赤く見える糸は、新しい棟瓦を積み上げる際の基準となるラインです。

 

このラインを基に、外側へはみ出さないよう正確な位置で作業を進めていきます。

シルガードを塗布 漆喰塗布後の状態

今回は、従来の漆喰の代わりに「シルガード」と呼ばれる材料を使用します。

漆喰を製造しているメーカーが開発した「現代版の漆喰」で、従来のものに比べて耐久性・密着性に優れているのが特徴です。

 

シルガードは、従来の漆喰に比べて耐久性や防水性に優れており、この材料を使用する場合は土や泥を用いる必要がありません。

作業では、まず棟部分の瓦と瓦の間にシルガードを丁寧に詰めていきます。

鏝(こて)を使って表面をできるだけ平らに整え、その上に熨斗瓦(のしかわら)を積み上げていきます。

 

位置を合わせる際には、軽く叩きながら調整を行い、安定した仕上がりになるよう整えていきます。

この最初の段階で、基礎となる部分を平らに仕上げておくことが、後の棟全体の仕上がりに大きく影響します。

シルガードを均し、その上に熨斗瓦を積み重ねる作業を、熨斗瓦の段数分だけ繰り返していきます。

熨斗瓦(のしかわら) 新しい銅線は冠瓦の上まで回し束ねて固定

熨斗瓦(のしかわら)は全体で3段構成となっており、それぞれの段ごとに、設置した瓦の隙間へシルガードを詰めて均す作業を繰り返します。

この工程の途中で新しい銅線を仕込み、3段すべてを積み上げた後、さらにその上にシルガードを充填して冠瓦(かんむりがわら)を設置します。

 

新しい銅線は冠瓦の上まで回し、しっかりと束ねて固定します。

棟瓦取り直し工事は、一度既存の棟瓦をすべて解体し、新しい詰め物と銅線を用いて瓦を積み直す工法です。

 

この工程により、ズレていた巴瓦(ともえがわら)や抜けかけていた熨斗瓦も正しい位置に戻り、棟全体が安定した状態へと復旧します。

割れた桟瓦(さんがわら)の交換 割れた桟瓦(さんがわら)の交換後の状態

台風の際には、飛来物の衝突によって瓦が割れたり欠けたりすることがあります。

棟瓦取り直し工事の作業中には、調査時に確認されていた割れた桟瓦(さんがわら)の交換も併せて行いました。

 

現在も生産されている瓦であれば、このように破損した部分のみを取り替えることが可能です。

新しい瓦と既存の瓦を比べると、既存の方は経年による色あせが見られ、やや傷んでいるように見える場合があります。

 

しかし、W様邸で使用されていた瓦は非常に丈夫で、人が歩いても割れることのないしっかりとした瓦でした。

そのため、必要箇所のみを新しい瓦へ交換し、全体の調和を保ちながら補修を行いました。

完工

棟瓦取り直し工事後の状態

W様邸では、令和元年東日本台風の影響により不具合が生じていた瓦屋根を、棟瓦取り直し工事によって無事に復旧することができました。

台風通過後は、屋根の不具合を外から確認することが難しく、気づかないまま時間が経過してしまうケースも少なくありません。

 

しかし実際には、台風後に何らかの損傷や劣化が見られるお住まいは非常に多いのが現状です。

私たち「街の屋根やさん」では、屋根の点検・調査・お見積りを無料で承っております。

 

瓦屋根に関して気になる点やご不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

この度は弊社にお任せいただき、誠にありがとうございました。

 記事内に記載されている金額は2025年11月13日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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