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シンプルが良い!切妻屋根には知られざる魅力がいっぱい!
皆さんは切妻屋根という屋根形状がどのようなものかご存じでしょうか?おそらく最もシンプルでオーソドックスな形状ですので切妻という名前を知らずとも形を見ればわかる方がほとんどでしょう。現在は様々な屋根形状がありますが
Simple is Best(単純素朴であることが最良である)
という言葉通り、切妻こそ雨漏りを起こしにくくメンテナンスが簡単という評価が非常に多いのです。
そこで今回は切妻屋根の魅力をご紹介いたします。
1.なんで「切妻」なの?
切妻屋根という名前は聞いたことある方は多いですが、少し物騒な呼び名でもありますよね?そもそも建物の柱をとっても材料をとっても様々な呼び名があるのですが、建物の中心や中央に対して他端を「妻」と呼びます。その妻を折り本を伏せたような形状をとっていることが「切妻」と呼ばれる所以です。刺身の横にある「つま」、これも同じような理由で名づけられたようです。 ちなみに妻とは別の長い辺は「平(ひら)」と呼ばれ、妻入り・平入りは出入り口がどちらにあるか、どちらから出入りをするのかで分類されるようです。
昔は道路に対して棟は平行にあり、軒(平)側を道路に向けることで柔らかな街並みを作り上げる工夫がされていたようで、その街に暮らす方の協力があってこその街並みだったことがうかがえますね。 現代こそ敷地も住宅配置も複雑で住宅の多様化も進んでいますので意識さえされませんが、もし街並みに統一感があれば毎日見ていても飽きないような風景がみられると思うと少し羨ましささえ感じます。
2.切妻屋根・切妻造りのメリット・デメリット
2つの屋根面で形成されている至ってシンプルな切妻屋根・切妻造りですが、実はメリットが非常に多い屋根形状ですよ。
メリット
・施工費用・メンテナンス費用が安い
切妻屋根はなんといってもシンプル、棟は1本で雨漏りを起こしやすい谷板金もありません。施工上の手間もなく職人も最も慣れた屋根形状です。そのため工期が短いだけでなく施工費用も抑えられます。さらにシンプルな形状ですのでメンテナンス費用も複雑な屋根形状よりもかかりません。
・雨樋や棟が短く済む
シンプルだからこそ屋根周辺の部材の設置もシンプルです。寄棟屋根と較べても切妻屋根は棟も雨樋を設置する長さも短く済みます。棟も雨樋も共通ですが短ければ短いほど強度も保たれ壊れにくくなりますので、切妻屋根は部材の破損防止にも大きな貢献をしています。
・快適な室内を実現
高気密・高断熱住宅が増える中、懸念されているのが湿気・結露による腐食です。そのため住宅にはあらゆる換気設備が求められますが住宅の形状によっては難易度を増し雨仕舞がうまくないと雨漏りを起こすこともあります。その点切妻屋根は換気棟の設置はもちろん妻壁もありますので、換気ガラリの設置も可能です。結露で悩まされる方は意外と多いのでその点でも切妻屋根は非常に有利と言えます。
・屋根材を選ばない
屋根材メーカーは屋根材を販売する際に切妻屋根を前提に設計しています。そのため切妻屋根であれば使用できない屋根材がないという事です。気に入った住宅形状にも関わらず使用できる屋根材に制限があれば雰囲気もメンテナンスも難しくなってしまいますよ。 ・屋根裏を確保できる 2つの屋根面で勾配を付ける切妻屋根は必ず屋根裏が存在します。ロフトのように活用しても断熱材を敷きこんでも良いでしょう。小屋裏は快適な室内空間を確保するだけでなく、生活範囲を広げることのできる強い味方です。
・洋風・和風を選ばない
瓦であれば和風ですが金属屋根や洋瓦であれば洋風に見える、シンプルだからこそ住宅の雰囲気を邪魔しない切妻屋根です。すべての屋根材が使用できる切妻屋根だからこそ、メンテナンスの際に大きなイメージチェンジを図ってみても面白いかもしれませんね。
これほど多いメリットですがもちろんデメリットも存在します。下記のデメリットを考慮し許容範囲であればぜひ切妻屋根がオススメです!
デメリット
・デザイン性に劣る
住宅デザインで決めるのはおすすめしませんがやはり切妻屋根はシンプルだからこそ「つまらない」というイメージが非常に強いです。デザイン性を求めるとドーマーの設置や棟違いの屋根ですが、やはり雨漏りのリスクもメンテナンス費用も高くなりますのでご注意くださいね。
・妻側の劣化が早い
切妻屋根にした場合、妻側(三角部分)が露出しますので雨風で劣化しやすい傾向があります。特に木製の付帯部は塗膜の劣化が早く傷みやすいので塗り替えや板金カバーを検討するのも一つでしょう。
3.切妻屋根で気を付けたいポイント
切妻屋根をメンテナンスする際に注視したい部分が棟と壁も含む妻側です。棟は中心1本だけですが台風等で飛散してしまった場合、雨漏りを起こしやすくなってしまいます。またデメリットでも紹介したとおり妻壁は雨風の影響を受けやすい場所です。屋根だけでなく壁や破風板等に劣化がみられないかを定期的にチェックしていきましょう。
4.寄棟屋根・片流れ屋根
屋根の形はたくさんありますが、切妻屋根と並んで寄棟屋根、片流れ屋根が代表的です。それぞれにもメリット、デメリットがあります。メリット、デメリットを知った上で、ご自身のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
【寄棟屋根】
寄棟屋根は棟から四方向に傾斜がある屋根です。切妻屋根の次に多い形で、新しいお家によく使われています。切妻屋根は妻側の劣化が早いのに対して、寄棟屋根は四方向に屋根があるため全ての外壁を守ることができます。また、雨や雪、風を分散させることができるため耐久性に優れています。しかし、四方向全てに雨や雪が落ちてくるので、雨樋の長さが必要であったり雪の落下地点が予測できないことが弱点となります。切妻屋根に比べて構造が複雑なため、コストが高く工期も長くなります。
【片流れ屋根】
一面のみに傾斜のある屋根が片流れ屋根です。シンプルなデザインで最近のお家に多い形です。施工もシンプルなため、費用を抑えることができます。また、切妻屋根や寄棟屋根に比べて太陽光パネルを設置できる面が多いので、太陽光パネルの設置を検討している方にはお勧めです。一方で、外壁に雨が当たる面が多いため、外壁や破風板などからの雨漏りが多いのが現状です。
5.切妻屋根・切妻造りに関するまとめ
住宅にデザイン性を求めるのは大事なことではありますが、雨漏りを起こしにくく今後のメンテナンス費用のことまで考えるとシンプルな屋根形状は大きなメリットをもたらします。「屋根の形はどうしよう?」とお悩みの方にはぜひメリットの多い切妻屋根をおすすめいたします。 どの屋根形状であっても様々な特徴を持っています。私たち街の屋根やさんは屋根の特徴を把握したうえで今後トラブルを起こしにくいメンテナンスをご提案させていただいております。ご自宅の屋根が気になるという方は無料点検をご利用ください。
記事内に記載されている金額は2020年08月26日時点での費用となります。
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