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屋根に使われる板金の種類や施工方法を知ろう
屋根には色々なところで板金施工がされています。特に近年においては地震による建物のダメージを軽減するために屋根を軽くする施工の需要が高まっています。金属屋根材は軽量な屋根材の代表とも言える存在で、屋根を軽くし地震対策をするために多くのお住いに軽量な屋根材が使われている現状があります。このページでは屋根の板金について施工の紹介などをご紹介いたします。
屋根に使われる板金の種類
・金属屋根
金属屋根材と一言でいっても様々な種類があり、波板の屋根材や瓦棒屋根、最近では金属の表面に天然石が施されているものなど種類は豊富にあります。一般的な屋根材としては粘土を焼いた陶器瓦やスレート、アスファルトシングルなどがありますが、その中でも一番軽いのはこの金属屋根材です。
軽量なことは様々なメリットがあり、建物への負荷を軽減できることや地震の揺れに強いこと、またスレートなどの屋根材を屋根カバー工法したい場合は軽量な金属屋根材がよく使われます。
・庇
庇は窓や玄関ポーチなどにつけられた屋根部分をいいます。雨が降っていても窓の開閉がしやすいことや部屋への日差しを調整するといった機能があります。その庇の屋根にも板金が使われることが多いです。大屋根の屋根材と合わせることで建物全体に統一感を出すことができたり、庇だけ金属にすることでワンポイントになるなど景観を高めることにも一役かっています。
・谷部
屋根の面と面が付き合わさる谷部分には板金が使われます。この部分は屋根からの雨水が集まるため、雨漏りしやすい場所でもあるため、それだけに施工には技術と経験が必要になります。
・屋根と外壁との取り合い部
外壁面に屋根が密着した部分は雨水が入りやすい箇所の一つですので、ここに板金処理をすることで水の侵入を防いでいます。
・棟板金
屋根の頂上には大棟、さらにそこから軒先に伸びる尾根部分は隅棟(すみむね)や降棟(くだりむね)と呼ばれています。ここを板金処理しているのが棟板金です。屋根の中でも高い箇所にあるため、風の影響を受けやすく台風などで被害がでやすい箇所です。
お住まいに使われる板金の種類
・ガルバリウム鋼鈑(GL鋼板)
近年多くの住宅に使用される板金といえばガルバリウム鋼鈑です。特徴として耐用年数が長いことで、構成としてアルミニウムが55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の組織構成になっております。アルミと亜鉛の効果により腐食しにくく、20年から30年とかなり長い耐用年数が特徴です。
・エスジーエル鋼板(SGL鋼板)
ガルバリウム鋼鈑をさらに高耐久性にした板金がエスジーエル鋼板です。ガルバリウム鋼鈑のGLの頭にSがついた名称で、そのSににはsuperior(上質)、special(特別)、super(超越)といった板金の特徴を表す頭文字を意味します。その名の通り高い耐久性を有しており、ガルバリウム鋼鈑の3倍以上の耐食性(腐食しにくく性質)があります。構成される成分はほとんどガルバリウム鋼鈑と同じですが、マグネシウムが加えられたことによる高耐久性の実現となっています。
・トタン
ガルバリウム鋼鈑が一般化する前はトタンが屋根に使われる板金の主流でした。一番の特徴は価格が安いことですが、その反面で耐用年数が10年程度とそれほど長くありません。成分としてはほぼ亜鉛が使われており、経年によって塗装の効果が失われると錆が出やすいため、定期的な塗装が重要になってきます。
棟板金が雨漏りの原因となるケース
屋根のあらゆる箇所に使用されている板金ですが、不具合が発生してしまうと雨漏りの原因になりやすいです。逆に言えば、雨水が浸入してしまうような場所に施工され、雨漏りを防ぐ重要な役割を果たしているのが板金部分です。
そこで、屋根の中でも特に重要な棟板金から雨漏りが発生するケースをいくつかご紹介いたします。
1. 棟板金の飛散・めくれ
視覚的に最も分かりやすい例が棟板金の飛散やめくれによる雨漏りです。棟板金は経年劣化により固定力が弱まると、強風に煽られてめくれてしまったり飛散してしまうことがあります。そうなると内部の貫板が露出し、雨水が屋根下地へ容易に浸入できる状態となってしまいます。
棟板金の固定力が弱まる原因の一つは、この木製の貫板が腐食することにあります。ですので、外見上は問題が無なそうでも、貫板の状態から棟板金の交換を検討することが雨漏り対策としては非常に大切です。
2.棟板金の浮きによる隙間
飛散には至らなくとも、固定力の弱まった棟板金が浮いたことで発生した隙間から雨水が浸入し、雨漏りを引き起こしてしまうことがあります。この状態ですと貫板の腐食もかなり早く進行するため、棟板金が飛散するリスクも高まっていきます。
写真のように指がすんなり差し込めてしまうのは問題ですが、棟板金には換気や入り込んだ雨水を逃がすために元々僅かな隙間が設けられています。そのため、雨漏り対策としてシーリング材を使用し、水分を排出するための隙間まで埋めてしまうことは避けましょう。
3. 棟板金の釘穴
棟板金を固定している釘にも注意が必要です。側面に打ち付けられている釘が浮いてくると、露出した釘穴から雨水が貫板に伝い、水分が染み込んでいきます。雨水を吸い込んだ貫板が屋根裏や下地に影響を与え、いずれ雨漏りとして被害が現れるようになってしまうのです。
棟板金は金属ですので、太陽光の熱や日中の気温と夜間や冬場との温度差によって膨張と収縮を繰り返します。その影響で固定用の釘が浮いてきてしまうのです。貫板が劣化することで釘はさらに固定力を失い、風による揺れでも浮きが進んでしまいます。
このように、棟板金は雨漏りが発生する要因を多く抱えている部位です。棟板金はご自身でチェックしにくい屋根の頂部に位置していますので、無料点検などを活用して異常が無いかを確かめましょう。
板金工事のご紹介
・破風板の板金カバー
木製の破風板を板金でカバー工事しました。破風板は定期的な塗装が必要な部位で、塗膜の効果が薄れると水分によって腐食します。破風板を板金でカバーすることで水分の影響を受けにくくなりとても長持ちするようになります。使用した板金は特に耐久性の高いエスジーエル鋼板です。
・棟板金交換工事
強風によって棟板金が破損・飛散してしまったため、新しい棟板金へと交換工事を行います。まずは破損した板金を撤去し(左写真)、清掃を行ってから下地になる貫板を取り付けます(右写真)。
貫板の上から板金の取り付けを行います。屋根によって形状やサイズが違うため、現場で板金の加工をしながら設置します(左写真)。固定にはサビに強いステンレスビスを使用し、これまでよりも強風に強い棟板金へと生まれ変わりました。板金工事は手作業による工程が多く、施工する職人の腕によって仕上がりが大きく変わります。私達街の屋根やさんでは板金工事の施工実績が多数ありますので、安心して工事をご依頼いただければと思います。また、お住いによって最適な工事方法は異なりますので、事前に十分な調査(現地調査)が必要です。街の屋根やさんでは無料での調査に加え、工事のお見積りも無料でお作りいたします。お住まいの板金工事をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2021年10月05日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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- 屋根カバー工法
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- 使用材料
- IG工業 スーパーガルテクト Sシェイドモスグリーン
- 施工内容
- 屋根カバー工法
- 築年数
- 20年
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