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工場に使われるスレートにアスベストが含まれている場合の屋根工事
アスベストが含まれるスレートは、経年によって表面が劣化してくると空気中に飛散してしまい、それを体内に吸い込んでしまうと健康被害に繋がることは多くの方がご存知でしょう。
一般住宅の場合は20年以上経っているお住いであれば、屋根のリフォーム時期を迎えるため、アスベストを含まない屋根材へ交換することになります。
しかし、工場や倉庫においてはアスベストが含まれている材が使われている場合でも、工場の稼働状況によって安易に工事に踏み出せない事情があるため、たとえ雨漏りなどがあっても仮補修や部分的な屋根材の交換に留めるというケースもあります。
このページでは工場などの大型な施設におけるスレートのアスベスト問題についてご紹介いたします(^_^)/
工場に使われるアスベストを含んだ屋根材
工場などの大型施設でアスベストが含まれている屋根材として、波型スレートが挙げられます。
波型スレートは耐久性に優れているだけでなく、耐火性や遮音性に優れているため、火気を使ったり騒音が発せられる生産ラインなどにおいてはマッチする屋根材と言えるでしょう。
また、価格的にも安価であることから多くの工場などに使われていますが、2004年以前の波型スレートはアスベストが使われているため、現存する波型スレートにはいまだアスベスト入りのものが多く見られます。
耐用年数も25年以上と長いことから、交換するほど傷みが出ていないことからそのままになっているのでしょう。
ちなみに波型スレートには大波スレートと小波スレートがあり、それぞれ用途や耐久性などに違いがあります。
・大波スレート
波のピッチ(波と波の間隔)が130mm、波の高さは38mmのものを大波スレートと言います。
厚みは6.3mmと8mmのものがあり、その分曲げに対する強度が強くなるため、設置する場所などの用途によって使い分けが必要です。
ちなみに大波スレートは屋根や外壁に使われています。
・小波スレート
波のピッチが63.5mmで波の高さは18mmと、大波スレートの半分の波の大きさが小波スレートです。
大波スレートよりも強度が落ちるため、屋根には使われず外壁専用となっています。
アスベストを含んだスレートはすぐに交換が必要なのか?
アスベストを含む屋根材が勤務している工場で使われていると知った場合、やはり気になるのは工場内で仕事をするスタッフの健康管理です。
アスベストが人体に取り込まれると様々な健康被害が心配されるため、ただちに撤去などを進めなければならないのでしょうか?
じつはアスベストが使われているとしても、アスベストが飛散するような劣化状況でなければ急いで工事をすることはありません。
スレートの繊維がボロボロと剥がれだしていて、アスベストが風で飛散してしまうような状況であれば早めに除去をすることや、カバー工法などで囲い込み・封じ込めなどの対処が必要です。
アスベストによる健康被害
アスベストとは石綿のことで、そのアスベストの細かい繊維質を屋根材の形状に加工しているのがスレートです。
アスベストは建材の耐久性を高めるため、以前は多くの建物に使われていましたが、健康被害が報告されるようになり2004年からはアスベストを含む屋根材は製造が禁止されています。
アスベストは肉眼では見ることのできないほど細微な繊維で、これが空気中に飛散し人体にとりこまれると肺の組織に滞留します。
アスベストがとても耐久性が高い性質があることから、体内にとりこまれても長く潜伏し排出されないことから30年から50年の潜伏期間を経て呼吸困難や咳などの症状を引き起こします。
肺がんや中皮腫などの発がん性があるアスベストは、それに晒される環境で業務を行ってきた場合に労災が適用されます。
アスベストを含んだスレートの工事
アスベストの問題を解消する方法として、屋根葺き替え工事と屋根カバー工法があります。
屋根葺き替え工事はアスベストを含んだ屋根材を撤去し、新しいアスベストを含まない屋根材へ変更する工事です。
そしてもう一つの方法である屋根カバー工法は、今のある屋根の上から更に新しい屋根を作る方法で、この場合はアスベストを含んだ屋根を含まない屋根で覆うようなイメージで、アスベストを封じ込めます。
特に工場での屋根工事は工場内での業務に支障をどれだけ少なくするかが重要で、生産ラインなどであれば停止せずに行えることが理想です。
屋根カバー工法であれば既存の屋根の上での作業ですので工場内への影響を最小限に留めることができるので、ラインを止めたくないというお施主様のご要望にはマッチしているのではないでしょうか。
私達街の屋根やさんではお施主様のご要望と、建物の状態などから最適な工事のご提案をさせていただきます。
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記事内に記載されている金額は2023年11月16日時点での費用となります。
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