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スレート屋根の縁切りが必須な理由とは?屋根塗装後の雨漏り防止のカギはタスペーサーにあり!
屋根塗装において、特にスレート屋根の「縁切り」は非常に重要な工程の一つです。この記事では、スレート屋根の縁切りについて、その目的や具体的な施工方法について、現地調査の様子と一緒にご紹介します!✨
スレート屋根と縁切りの関係とは?
まず、スレート屋根とはどんな屋根なのか…ということについて簡単に紹介します。
スレートとは、セメントや繊維素材を固めた薄い板状の屋根材で、日本の住宅では非常にポピュラーな素材です。軽量で安価、そしてデザイン性にも優れているため、多くの住宅に使用されています!実際に、自分の家もスレートを使っているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、スレートの表面は塗膜(塗料による保護層)によって守られています。その塗膜は経年と共に劣化してしまうため、定期的に塗り直す必要があるのです。屋根が傷みひび割れや欠けなどが目立つようになってきたら、雨水の浸入による損傷が懸念されます。
そこで、スレート屋根の塗装工事では、塗装後の雨水対策として「縁切り」が重要な工程となります。
縁切りとは、スレートの重なり部分に塗料が固まってしまい、雨水が適切に排水されない状態を防ぐために行う処置です。この作業を怠ると、屋根内部に水がたまり、最悪の場合、雨漏りや瓦下地の腐食といった深刻な問題に発展することがあります。
縁切りの重要性
スレート塗装の際に必要になるのが「縁切り」と呼ばれる作業工程です。縁切りがなぜ必要なのでしょうか?
スレート屋根は重なり部分に隙間があり、その隙間から自然に雨水が流れる仕組みです。しかし、塗装を行う際に塗料がこの隙間に入り込むと、塗膜が接着剤のように働き、雨水の排出が妨げられてしまいます。
その結果、雨水が逆流したり、内部に溜まってしまうことで、屋根下地の腐敗や雨漏りの原因となるのです!(>_<)💦
特に日本の気候では、梅雨や台風などで大量の雨が降ることが多く、縁切りを正しく行わないと大きな損傷が生じるリスクがあります。
このように、縁切りはスレート屋根の寿命を延ばし、雨漏りなどの問題を未然に防ぐために非常に重要な施工プロセスなのです!
縁切りの具体的な方法
縁切りの方法にはいくつかの選択肢があります。ここでは、主に二つの方法を紹介します。
皮スキやカッターを使った縁切り
最も一般的で伝統的な方法は、施工後にカッターや皮スキを使用してスレートの重なり部分を手作業で切り離すことです。この方法は、細かい部分まで確認しながら作業できるため、確実に縁切りを行うことができます。
しかし、手作業で行うため、多くの時間と労力がかかり、費用もかさむ傾向にあります。また、施工時にはスレートを傷つけないように慎重な作業が求められるため、熟練した職人による技術が必要です。
縁切り部材(タスペーサー)を使用する方法
近年では、縁切り専用の部材である「タスペーサー」を使用する方法も広く普及しています。
タスペーサーはスレートの重なり部分に挿入する小さな部材で、これを使用することで雨水の流れを確保しつつ、スレートの隙間を保持します。この方法は、手作業でカッターを使うよりも簡単で効率的なため、工期短縮や費用の削減につながります。特に広範囲の施工が必要な場合に効果的です。
ただし、タスペーサーを使用する際も、スレートの状態や施工環境によって適切な選定と配置が求められます。適切に行わないと雨水の排水が不十分になる可能性があるため、施工業者の経験や実績に基づいた判断が重要です。
縁切り後の注意点
縁切りが正しく行われているかは、施工後の確認が重要です。縁切りが不十分な場合、雨水の滞留が発生し、時間が経つとスレートの割れや剥がれ、そして最終的には雨漏りの原因となります。施工後、定期的に点検を行い、特に雨が降った後には屋根の状態を確認することが望ましいです。
また、縁切りと同様に、屋根の塗膜の劣化具合も確認する必要があります。塗膜が劣化すると、防水性能が低下し、雨水が屋根内部に浸入するリスクが高まります。
外壁塗装と同様に、屋根塗装も定期的なメンテナンスが必要であり、塗装時期や使用する塗料の選び方も非常に重要です。
業者選びの重要性
縁切りを含む屋根塗装の成功は、業者選びにかかっている…と言っても過言ではありません。信頼できる実績を持つ業者を選ぶことが、安心して工事を任せられる一つのポイントです!
業者を選ぶ際には、実際の施工事例や口コミ、さらに細かい費用明細を確認することが大切です。安価な業者を選んでしまうと、縁切りが適切に行われなかったり、塗膜が十分な厚みで施工されなかったりといったリスクが高まります!💦
いくつかの業者から見積もりを貰い、じっくりと検討しましょう。
屋根のメンテナンスを検討している
相模原市緑区にお住まいのお客様より、屋根のメンテナンスを考えているから状態を見て必要な工事の見積もりをお願いしたいとのことで、現地調査にお伺いしてきました。
屋根材はスレート屋根でニューコロニアルという屋根材が使われていました。
ニューコロニアルはアスベスト含有の屋根材で、非常に頑丈なのが特徴です。
屋根材本体に大きな不具合があるわけではなかったですが、築年数が30年近いとのことなので、そうなると屋根材の下に葺かれている防水紙の寿命となります。
寿命を過ぎた屋根はいつ雨漏りを起こしてもおかしくは無いので、まだまだ長くお住まいにになるのであれば、葺き替えやカバー工事などの全体工事を検討したいところです(^^)/
以前の塗装メンテナンスで縁切りが不十分でした
10年ほど前に塗装工事を行ったとのことでしたが、前回の塗装では縁切り作業というものが不十分だったようです。
縁切りとは、スレート同士の隙間を確保する作業ですが、この作業を行わないとスレートの水捌けが悪くなってしまい、雨漏りを起こしやすい屋根に仕上がってしまいます(;´・ω・)
縁切りはスレート屋根一枚に対して、2枚のタスペーサーという樹脂プレートを挟み込むことで実施することが多いですが、今回の屋根にはスレート一枚につき一枚のタスペーサーしか設置されていませんでした。
お金を払って雨漏りを起こすという、なんとも本末転倒なことが起きてしまうので、工事をする業者さんがちゃんと縁切りを行うかどうかも判断する基準になります!
棟板金にも釘浮きが見受けられました
棟板金という屋根のてっぺんに取り付けられた板金カバーがありますが、こちらは屋根の中でもっとも風の影響を受けやすく、劣化が早い場所です。
写真でも、釘が一本浮いてきていますが、この状態が長年放置されてその他の釘も抜けてくると、いよいよ飛散の危険性が出てきます。
定期的に様子を見て、問題ないか確認したいところです(^^)/
まとめ
スレート屋根の塗装工事における「縁切り」は、見過ごされがちな重要な工程です。雨水を適切に排水するための構造的な配慮として、塗料で塞がれたスレートの隙間を確保することが、雨漏りや屋根内部の腐食を防ぐ鍵となります。
縁切りには手作業によるカッターを使った方法と、タスペーサーを使用する方法があり、どちらもメリットがありますが、施工現場の状況に応じた選択が求められます。費用や施工後のメンテナンス、そして信頼できる業者の選び方にも注意が必要です。
屋根塗装においては、雨水や塗膜、瓦の状態を把握し、適切な補修やメンテナンスを行うことが、住宅の寿命を延ばし、安心して住み続けるための重要な要素となります!
屋根のことでお困りごとがあれば、調査・見積を無料で対応しておりますので、なんでもお気軽にお問合せください。
記事内に記載されている金額は2024年10月21日時点での費用となります。
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