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逗子市久木にてベランダ下にある傷んでしまっていた瓦棒葺きの下屋根へガルバリウム鋼板を使用しカバー工事を行いました
【施工前】
【施工後】
施工内容屋根カバー工法、破風板板金巻き工事、雨樋工事
築年数45年
施工期間3日間
使用材料JFE鋼板 和みFIT
費用43.1万円
ハウスメーカー地元工務店


【お問い合わせのきっかけ】
担当:新海
逗子市久木にお住まいのF様より一階の屋根である「下屋根廻り」が劣化し始めているように見えるとご相談を頂きました。数年前にお住まい全体のリフォームをされていらっしゃったのですが、下屋根廻りに関してはベランダがある関係で屋根工事ができなかったようです。今回街の屋根やさんのホームページをご覧頂き、施工事例が豊富な会社さんという事で、ベランダがある屋根工事もお願いできるのではないかと、お問い合わせいただけたようです。
現地にお伺いし下屋根廻りを見させて頂きました。外壁も綺麗に塗装されて屋根も新しくなっており一見して傷んでいる所はないように見受けられましたが、下屋根廻りのトタン屋根や破風板や雨樋の内側の鼻隠し板が塗装したにも関わらず下地木の経年劣化の影響で剥がれている箇所があり、ささくれているようになっておりました。また、近くでトタン屋根を見てみると軒先付近の一部が持ち上がってしまい、強風で捲れて飛散してしまいそうになっておりました。F様邸の下屋根は瓦棒葺きで、経年により軒先から心木が雨水を吸い込み屋根全体に傷みが回る事が多い屋根となっていますが、幸いにも傷んでいたのは出隅部分のみでした。瓦棒を固定する心木は傷んでいなかったので今回は既存の屋根を残しつつ新しくガルバリウム鋼板を被せるカバー工事、また塗膜が剥がれている部分には破風板金巻き工事を行う運びとなりました。
部分的に足場が必要な為に単管パイプでL字に足場を架け、JFE鋼板の和みFITを現地加工し施工させて頂きました。
現地にお伺いし下屋根廻りを見させて頂きました。外壁も綺麗に塗装されて屋根も新しくなっており一見して傷んでいる所はないように見受けられましたが、下屋根廻りのトタン屋根や破風板や雨樋の内側の鼻隠し板が塗装したにも関わらず下地木の経年劣化の影響で剥がれている箇所があり、ささくれているようになっておりました。また、近くでトタン屋根を見てみると軒先付近の一部が持ち上がってしまい、強風で捲れて飛散してしまいそうになっておりました。F様邸の下屋根は瓦棒葺きで、経年により軒先から心木が雨水を吸い込み屋根全体に傷みが回る事が多い屋根となっていますが、幸いにも傷んでいたのは出隅部分のみでした。瓦棒を固定する心木は傷んでいなかったので今回は既存の屋根を残しつつ新しくガルバリウム鋼板を被せるカバー工事、また塗膜が剥がれている部分には破風板金巻き工事を行う運びとなりました。
部分的に足場が必要な為に単管パイプでL字に足場を架け、JFE鋼板の和みFITを現地加工し施工させて頂きました。
担当:新海
【調査時の様子】
現地にお伺いしF様と一緒にベランダ直下の下屋根を確認してみることに致しました。外壁も綺麗に塗装されており、屋根は瓦調板金屋根でカバー工事をされており、綺麗な外観でした。
しかしよく見ますと、塗装を施したはずの破風板や軒樋が設置されている内側の鼻隠し板の表面塗膜が剥がれて素地が見えているのが確認できます。築40年以上経過し、破風板自体を交換していないと塗装でのメンテナンスをしたとしても塗膜の食いつきも悪くなり剥がれやすくなってしまいます。その結果内部へ雨水が染み込んでしまい破風板自体や軒天などから雨漏りが始まる事もございます。
脚立に上がり近くで確認してみますと、下屋根もきんと塗装はされておりましたが、固定する為の釘が浮いていたり屋根に違和感を感じました。
出隅の下屋根の瓦棒葺きになっているトタン部分が簡単に持ち上がってしまいました。これには一緒に見ていたF様も驚かれてしまい、これだと風が吹いた時に飛んでしまうのでは?と不安になられておりました。内部を確認しますと以前よく使われていたバラ板と呼ばれる下地材が使用されており、その一部が浮いてしまっていたようです。下屋根に使用されているトタンは現在主流になりました金属、ガルバリウム鋼板と比べてメンテナンスを定期的にしないと防水性能が低い為に錆びやすい所がデメリットです。錆は他にうつりやすい特徴もあり、トタン屋根にできた錆は致命的なダメージにつながる事もございます。さらに奥を見てみますと、F様邸はしっかりとした造りだったのでしょう、断熱材も確認できます。トタンは熱を通しやすい為に断熱材はとても効果的です。
以前お住まい全体のリフォームをされた時になぜ下屋根廻りに手を付けなかったのでしょうか。おそらく、ベランダの足がトタンの上に乗っておりその時施工した業者ではいい案が思いつかなかったのかもしれません。下屋根に上がり奥まで歩いていくと外壁との取合い部分には谷樋も設置されていて、下手にいじると雨漏りに繋がってしまう事も考えられます。
今回は瓦棒葺き屋根の劣化によく見られる軒先からの雨水の吸い込みによる瓦棒の心木の腐食や表面の錆もなく築年数を考慮しても綺麗だったこと、また下地も軒先のバラ板一本が浮いていただけで固定が可能であった為に、新しくガルバリウム鋼板の屋根を被せるカバー工事のご提案をさせて頂きました。一部差しかけ屋根になっている段違いの下屋根部分も同様にカバー工事をし、こちらは雨樋が築年数なりの劣化が散見されましたので、部分的に雨樋交換工事も同時に実施、また塗膜が剥がれて傷んでいる破風板には板金巻きで対応させて頂く事になりました。
それでは施工の様子です。
【施工の様子、ベランダ床材を撤去し下地処理】
まずはトタンに全ての荷重をかけているベランダを浮かせる事から始めます。幸いF様邸のベランダの床材は木材でビス止めされておりましたので、一度全て撤去しカバー工事をする前にトタン屋根表面を綺麗にするためにカワスキ等を使用しケレン作業をしておきます。ケレン作業は塗装工事時のみだけでなく、施工する面と均したり清掃する時にも実施致します。かなりの時間をかけてベランダ下の汚れが溜まりやすい所をケレンし、ルーフィング敷設の前の下準備をしておきます。
【ルーフィング施工】
その後ドブ板と呼ばれる凹凸になっている瓦棒葺き屋根の凹部分へ、勾配が緩い為に遅粘着性のルーフィング(防水紙)である田島ルーフィングのタディスセルフを敷設致します。軒先から敷設し、勾配屋根と同様に重ね代をきっちりと取り下屋根全体に敷設していきます。普段はロール状になっている物を一定方向に転がしながら敷設するのですが、瓦棒葺き屋根のカバー工事ではドブ板部のみに敷設する為に現地にて細かい加工が必要となり手間がかかります。ベランダ下に敷設する時はスペースもあまりない事が多く、特に時間がかかります。
【ドブ板板金の加工、取付】
ルーフィングを敷設し終わると板金職人が、現地に搬入された長尺のガルバリウム鋼板のドブ板部分を一枚一枚加工していきます。不必要な傷ができないように屋根工事に使用する下地材を地上に置きその上でガルバリウム鋼板を立ち上げ、曲げてしっかりとドブ板として機能するようにしておきます。
既製品は使えない為に、JFE鋼板の和みFIT、艶消しを使用致しました。
板金加工が終わったらいよいよ本体の取付作業に入ります。ベランダ奥に外壁と屋根がぶつかる取合いに雨押えの板金が設置されております。こちらの下に潜り込ませるように加工したガルバリウム鋼板を取り付けます。隙間が出来る所からなるべく屋根材裏側に雨水が入り込まないようにシーリングもこの時点で打っておき、その上にガルバリウム鋼板を取り付けます。
万が一シーリングも突き抜けて雨水が入り込んだとしても新たに敷設したルーフィングが雨漏りを防いでくれます。差し込むと分かりますが、既存の瓦棒の立上り部分と高さがきちんとそろっているのが確認できました。
その後も同様の手順でガルバリウム鋼板を差し込みつつ、カバー工事が進んでまいります。瓦棒部分の凸の部分には合羽と呼ばれるコの字の形状をした板金を被せて心木に向けて釘を打って固定しますが、今回の肝はベランダを浮かせる事です。そうしませんと合羽が新しく被せる事ができないので、写真右の赤丸部分に角材を数ミリだけ浮かせられるようにカットしたものを入れてベランダを少しだけ持ち上げて置き、ドブ板を敷設し終わったら全ての凸部分の瓦棒部分に合羽を取り付けます。あまりベランダを浮かせてしまうとせっかく綺麗に塗装してある外壁の塗膜を傷めてしまう事、またベランダ自体も傷めてしまう可能性が有る為に慎重に作業を致しました。
施工範囲は小面積となりますが、とても手間のかかる施工となります。最後に軒先やケラバ部は板金を折り返してつかんでおき、雨仕舞をしておきます。
最後に残っていたのは、外壁と屋根材が斜めにぶつかる取合い部分です。既存の下地木の上に加工した捨て谷板金を被せて釘で固定致します。当然取り付けた捨て谷板金と外壁の間には隙間が生じてしまうためにこちらはシーリングを打っておき雨水を侵入を防ぐ雨仕舞をしておきます。ベランダがあるのでこちらも職人はかなりてこずってしまいましたが、綺麗に納まりました。
【破風板板金巻き施工】
下屋根のカバー工事が終わった後は破風板板金巻き施工を行います。取付てあった新しい角樋は再利用する為に一時的に外し、段違いになっている差しかけ屋根の方の雨樋は全て撤去しておきます。その後表面の綺麗に塗装してあった部分も含めて塗膜の剥がれも均しておく必要がある為にケレンし、その後に現地で採寸加工したガルバリウム鋼板を破風板に取り付けていきます。一枚物ではない為に継ぎ目が生じますので重なる内側にはシーリングを仕込んで置きます。その後に重ねて釘で固定致します。
既存のこげ茶に近い色のガルバリウム鋼板にて破風板金巻きを行いました。
【新規雨樋の取付】
その後に雨樋の復旧です。段違いの差しかけ屋根部分は現在のPanasonicではなくNationalマークの雨樋でしたので、耐用年数が過ぎてしまっており歪みも出ていたので丁度いいタイミングだったと思います。
軒樋は水平につけても雨水がきちんと流れてくれなくなるために竪樋に繋がる所へと勾配を付けなければいけません。水糸を使い線を引いて置きその通りに吊り金具を取付ておきます(写真左)。その後に以前設置されていた丸樋と集水マスを取付て施工完了です。
【下屋根廻り改修工事完成】
F様邸の外壁は綺麗に塗装されておりましたので、壁際の納めはとても慎重に行わせて頂きました。艶消しのJFE鋼板の和みFITが綺麗に取り付けられている様子です。全て艶消しを使った落ち着いた雰囲気の仕上りをご希望されていたので、満足いく仕上がりになったのではと思います。壁際もベランダを浮かした影響もなく塗膜の傷みもなく一安心です。
こちらは段違いの差しかけ屋根になっている部分の施工前後の比較です。以前塗装した時も艶消しで塗装したのかもしれません。色は極力近い色の板金を使用してほしいとの事でしたので、施工前の調査時に色合わせをしておいたのがいい方向に進み、施工後も落ち着いた雰囲気の板金で以前の風合いとほぼ変わらない仕上がりになっていると思います。
逗子市久木F様邸の下屋根廻り改修工事が無事に竣工になりました。職人さんがとても丁寧でしっかりとした仕事をしてもらったのがわかると大変満足頂ける施工となり、強風が来ても大丈夫と安心もして頂けました。
今回の施工に使用致しましたのは、定評のあるJFE鋼板株式会社のJクラフトシリーズの中から和みFITを使用致しました。一般的に手に入るガルバリウム鋼板と比べて耐候性や耐酸性が上となり、艶有も艶消しも選べる人気のガルバリウム鋼板となっております。既製品以外では職人が現地加工したり工場にて事前に加工した物を現場で取り付ける場合もございます。街の屋根やさんでは加工技術がある職人がおりますので、トタンの改修や破風板板金巻き等の施工は是非ご相談ください。
この度はご利用いただきまして誠にありがとうございました。
記事内に記載されている金額は2021年10月06日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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