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人気の高いコロニアル屋根、その特徴とメンテナンス方法を解説!
国内で今もなお人気の屋根材の一つがスレート(化粧スレート)と呼ばれる屋根材です。カラーベストやコロニアルとも呼ばれ、ご覧いただいている方の中にも実際に使用しているという方も多いかもしれません。でも具体的に、コロニアルやカラーベストはどう違うのか?どのようにメンテナンスをすればいいのかなど、まだまだご存知の無い方も多いかと思います。今回はこのコロニアル屋根についてご説明したいと思います。
コロニアル屋根とは
コロニアルとは化粧スレートと呼ばれる屋根材の一種で、ケイミュー株式会社が販売している屋根材の商品名です。
ではカラーベストとは何でしょう?カラーベストは同じケイミュー株式会社が出している、化粧スレート屋根材の、人気シリーズの名称です。つまりケイミュー株式会社から出ているカラーベストと呼ばれるシリーズの中の一つがコロニアルです。コロニアルは同シリーズの中で一番売れている商品ですので、一般的にはカラーベストとも、コロニアルとも呼ばれています。
カラーベストシリーズは元々株式会社クボタが販売していたシリーズ名で、後に松下電工株式会社(現パナソニック)の住宅外装建材事業部門と提携しクボタ松下電工外装株式会社となり、2010年現在のケイミュー株式会社となりました。
スレートは、主原料としてセメント、ケイ酸質原料、石綿以外の繊維質原料、混和材料などを用いて加圧成形されていて、厚さ5mm程度の平板状の屋根材です。
コロニアルは、現在では廃盤になっており、「コロニアルクァッド」や「グラッサ」などの商品名があります。
コロニアルとは屋根材の一種で、ケイミュー株式会社が販売している屋根材のことさします。屋根材は様々な種類がありますが、その中でもここ最近では住宅に多く使われているのがコロニアルです。あまりにこの屋根材のシェア率が高いことから、一般名詞としても使われ、コロニアルはカラーベストやスレート瓦と同義のような使われ方もされています。このページではコロニアル、スレート屋根のメリット・デメリットや、コロニアル屋根を長持ちさせる為のメンテナンス方法などを4つのポイントにまとめてご紹介いたします。
コロニアル屋根のメリット・デメリット
高い人気を誇るコロニアル屋根ですが、それでは末長く付き合っていくにはどうしたらいいでしょう?
それにはコロニアル屋根のメリット、デメリットを理解する必要がありそうです。
・メリット
1. 価格が安い
古くから使われている瓦屋根、最近人気の金属屋根などと比較しても、他の屋根材である瓦や、最近よく使われるガルバリウム鋼板の金属屋根材などと比較しても安く、価格を抑えることができるといえます。
2.大震性を高めやすい
瓦と比較するとかなり軽い素材なため、震災が起きたときに建物の倒壊のリスクが軽減されます。耐震性は建物、特に屋根の重量よって左右されますが、コロニアルは比較的軽い屋根材ですので、建物への負担が軽くなります。屋根を軽くして重心を低くすると、揺れを抑えることができます。屋根が軽いという事はその分、建物自体の強度を抑えることができますので、建築費を抑える事もできます。
3.カラーバリエーションが豊富
コロニアルは色のバリエーションが豊富なことでも知られています。カラーバリエーションが豊富ということは、和風、洋風問わずあらゆるお住まいにマッチします。新築住宅でコロニアルが多く採用されることが多い理由の一つです。
4.対応できる業者が多い
現在最も普及している屋根材ですので、その分多くの業者が施工を経験し、塗装や修理などの経験値も高いです。屋根材のメンテナンスにおいて、屋根材に精通しているという事は非常に重要なことで、対応できる業者が多いほど非常原理が働き、工期の短縮につながり結果として維持しやすく、費用も安く抑えることができるのです。
・デメリット
メリットの多いコロニアルですが、その反面デメリットも存在します。
1.割れやすい
コロニアルはセメントと繊維でできた平板の素材です。厚さ約5mmしかなく、人が踏めば体重で割れてしまう恐れがある屋根材です。強い風や地震、積雪などでも割れることがあります。
2.カビ、苔が繁殖しやすい
コロニアルの表面は金属屋根と違いツルツルではなく、ザラザラ、凸凹しています。そのザラザラ面に砂やホコリが付着して、そこに水分が滞留すれば苔やカビが生えてきます。塗装塗膜が劣化していなければまだスレートを守れるのですが、この塗膜が劣化してしまいますと水を弾くことができず、尚の事苔やカビが繁殖しやすくなってしまいます。特に日照時間の低い北側の屋根に顕著に現れます。苔やカビは、水分を含みやすいので、見栄えが悪くなるだけでなくコロニアル自体の劣化を早めることにもなります。
3.定期的なメンテナンスが必要
塗装塗膜の劣化がそのままスレートの傷みに直結しますので、定期的な塗装メンテナンスは欠かせません。一般的には10年に1度のスパンで塗装などのメンテナンスが必要です。
コロニアルの塗装メンテナンス方法
コロニアルは塗装の塗膜維持がとても大切です。ですので定期的な塗装メンテナンスは欠かせません。今回はコロニアルを長く維持していくのに欠かせない塗装メンテナンスをご紹介いたします。
・高圧洗浄
苔、カビなどが繁殖し始めたら高圧洗浄を行いましょう。高圧洗浄を行うだけでも、ほとんどのカビや苔を除去することができ、とてもきれいな屋根に戻すことができます。ただ、劣化した塗装塗膜も同時に剥がすことになりますので、高圧洗浄と塗装工事はセットで行うことになります。
・屋根塗装
耐候性や遮熱性の高い塗料で塗装を行います。
塗装は下塗り専用の塗料をしようした下塗り塗装、仕上げ用塗料を使用した中塗り塗装と上塗り塗装の合計3回行います。下塗り用塗料にはその後塗る上塗り塗料とコロニアルとを密着させる役割があります。また遮熱性の下塗り塗料を使用することで、屋根材の温度を抑え、夏の暑さでもお部屋の温度を抑える効果があります。
中塗りと上塗りは仕上げ用塗料を使用して重ね塗りします。一回一回きちんと乾燥させてから重ねていきます。こうすることで塗料メーカーの期待する性能をフルに発揮することができます。
コロニアル屋根の塗装工事、完工です。とても艶が乗り美しく仕上がりました。
コロニアル屋根の劣化症状
コロニアル屋根に以下の症状が見られた場合、塗装などのメンテナンスが必要です。
・色あせ
コロニアルの塗装が紫外線や雨によって劣化して色あせがおこります。色が薄くなる、変色、表面に粉が出てくるチョーキングが見られたら塗装を行いましょう。コロニアル自体に防水機能がほとんどなく、塗装によって防水機能を保っています。色あせが見られた場合は防水機能が低下しているサインです。
・苔、カビ、藻
コロニアル屋根のデメリットでご紹介したように、塗装の防水機能が低下してコロニアルが水分を含むことによって発生します。コロニアルの奥まで根を張ると雨水の侵入経路となり、その下の部位まで劣化させてしまいます。
・ひび割れ、欠け、反り
割れやすいのもコロニアルのデメリットです。ひび割れや欠け、反りは塗装の防水機能が低下し水分を含んだコロニアルが膨張と乾燥による収縮を繰り返すことで起こります。隙間ができれば雨は侵入します。防水紙やその下の野地板を傷める原因となり、最終的に雨漏りします。ひび割れ、欠け、反りが見られたら、屋根葺き替えを検討する時期であるとも言えます。
寿命を迎えたコロニアル屋根に必要な工事
コロニアル屋根の寿命は20〜30年と言われています。寿命を迎えた場合や劣化が進み塗装ができなくなってしまった場合には、屋根葺き替え工事または屋根カバー工法が必要です。葺き替え工事やカバー工法にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、理解した上でご自身のライフプランにあった工事を選びましょう。
屋根葺き替え工事
現在のコロニアル屋根を撤去し、新しいコロニアル屋根または他の屋根材に変える工事です。
・メリット
屋根材を剥がすので、防水紙や野地板などの下地の補修ができ、今後安心して過ごすことができます。また、屋根材を変えることでお住まいのイメージチェンジにもなります。ちなみに耐震性に優れていることや高耐久であることからガルバリウム屋根にする方が多くいらっしゃいます。
・デメリット
大規模な工事になるため、費用は高額になり工期も長くなります。
屋根カバー工法
現在のコロニアル屋根の上から新しい屋根材をかぶせる施工方法です。
・メリット
撤去材がほとんどないため、費用を抑えることができ工期も葺き替え工事に比べると短くなります。また、屋根材を重ねるため、現在よりも遮音性や断熱性が向上します。
・デメリット
コロニアル屋根のメンテナンス後、太陽光パネルの設置を検討されている方にはおすすめできません。また、屋根の重量の面から屋根カバー工法で使用できる屋根材はほぼ金属屋根のため、コロニアル屋根やアスファルトシングル屋根にしたいという方は屋根葺き替え工事をおすすめします。
まとめ
コロニアル屋根は今でも人気の屋根材で、比較的軽くて安価、施工できる業者も多く、安心して使用できる屋根材といえます。しかし、定期的な塗装メンテナンスを必要とし、維持していくには屋根に対する愛情も必要です。私たち街の屋根やさんでは、無料にて点検を行っております。末永くお住まいを維持していくためにも一度、街の屋根やさんにご相談ください。
記事内に記載されている金額は2021年05月25日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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