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ベランダやビルの屋上などの陸屋根で見られる屋根防水工事、その種類と特長を解説
一般的な形状の屋根とは違い、平らな屋上を持つ多くのマンションやベランダ、最近の戸建て住宅の屋上にも採用されている「陸屋根」では、ほとんど勾配がありません。排水能力が低いため漏水や雨漏りといったリスクが高く、防水工事がとても大切になってきます。今回はこの陸屋根に使用される代表的な屋根防水工事をご紹介いたします。
シート防水
シート防水とはその名の通り防水性のあるシートを屋上やベランダに敷設する屋根防水工事です。使用されるシートは塩ビシートやゴムシートがあり、塩ビシートであれば1.5mm~2.5mm程度の厚みがあり、ゴムシートであれば1.2mm~2.0mm程度のものが使用されます。
特徴
シート防水にはゴムシート防水と塩ビシート防水があります。
シート防水は短工期・安価で施工できるというメリットがある上、現在主流の塩ビシートはゴムシートと比較しても紫外線や熱に対する耐久性が高いため耐用年数もさらに長いというメリットがあります。
シート防水特有の弱点ともいえるのがシートの結合部分(ラップ部分)です。シート自体の防水力がどれだけ高くても結合部に不具合がでて隙間ができてしまえば防水性能は著しく低下してしまいます。
また、立ち上がり部分やドレン周りなどの防水シート端部分は漏水のリスクとなりえます。
ウレタン防水
液状のウレタン樹脂を均一に塗り、継ぎ目がない綺麗な防水層を形成する事が出来るのがウレタン防水です。塗料ですので凹凸等の複雑な形状でも確実に施工することが出来ます。FRP防水と較べると弾性があり柔らかい表面が特徴です。
特徴
ウレタン防水は比較的安価に施工することが出来ます。ゴムシートを使用したシート防水と同レベルの価格帯で工事ができます。
また、塗料ですので、シート防水と違って、複雑な場所にも施工することが出来ます。そして最大のメリットは既存防水層の上に重ね塗りが出来るという点です。また伸縮性が高いというのも特徴の一つです。ウレタン樹脂はポリウレタンとも呼ばれるプラスチック素材で、柔軟性・弾性・耐衝撃性・防音性等に優れています。高い柔軟性で防水層のひび割れを起こしにくくさせ雨漏りの発生を防ぎます。
ただ塗料の乾燥に時間が掛かるため、工期日数がどうしても長くなりがちなのがデメリットと言えます。
FRP防水
現在の浴室の浴槽のほとんどは、FRPが使われています。FRPは見た目や触った感じがプラスチック樹脂のようなもので、ほとんどの方が目にしたことがあると思います。浴槽にも使われるFRPで防水層を作ってしまうのがFRP防水です。
特徴
特徴といたしましては、ウレタン防水同様、継ぎ目がないシームレスな防水層を形成できる点があります。
また非常に耐久性が高く、人の歩行はおろか、自動車の走行にも耐えられるほどの強度を誇ります。大型ショッピングセンターの屋上駐車場では、ほとんどがFRP防水と言われています。ただし、紫外線などによって劣化はしていきます。
FRPのもう一つの特性として、伸縮性がほとんどないことがあげられます。ですので、鉄骨造やコンクリート造の建物のには向いていますが、変形量が多い木造住宅ではFRP防水は不向きとなります。
また、他の防水方法と較べると費用が高くなってしまいます。面積が広いルーフバルコニーなどでは総額の差がより大きくなります。
屋根防水工事のサイン
いずれの防水工事であっても、いずれ劣化し傷んできます。劣化した場合どのような症状が現れるでしょう。
1.ひび割れ、表面の傷
雨水の浸入の他、紫外線なども直接あたることになるので、防水層の劣化を加速させます。ほぼ全ての防水方法で見られる病状です。また、風雨や強風による飛来物などが原因で表面が傷ついてしまうことがあります。衝撃によっては表面だけでなく、その下の防水層にも傷がついている可能性もありますので、傷の深さによって、対処法が異なります。
2.表面の浮きや波打ち
シートを用いた防水で見られる病状です。一見、浮きや波打ちがなくても、踏むと変形する場合はトップコートやその下の防水シートが弱ってきています。
3.表面の荒れや色褪せ
防水層を覆っているトップコートや表面の機能が低下してくると出てくる症状です。保護機能を失ってしまうと防水層が直接紫外線や雨風にさらされ、劣化が早まってしまいます。
屋根防水のお手入れ方法
防水工事を行った陸屋根は何もせず放置しておくと様々な不具合が発生し、お住まいの劣化に繋がります。定期的にお手入れをすることでより長く、快適に過ごすことができます。
・掃除
陸屋根は風で飛んできたゴミや落ち葉、砂などが溜まりやすい場所です。そのまま放置すると見た目が悪いだけでなく、苔や雑草の繁殖にも繋がります。特に、雨水が流れる排水口は頻繁に掃除しましょう。ゴミや落ち葉などで排水口が詰まると雨水が流れずに屋根に水が溜まってしまいます。そうなると防水層の劣化や雨漏りを引き起こします。また、防水層に汚れがこびりついている場合は、タオルや布で優しく擦りましょう。ブラシなど硬いものを使うと、防水層が傷ついて防水機能が発揮できなくなってしまいます。
・トップコートの塗り替え
防水層の表面には、紫外線から防水層を守るトップコートが塗られています。トップコートは約5〜10年で劣化してしまいます。トップコートが劣化すると防水層自体に紫外線が当たって防水層の劣化の原因となりますので、約5〜10年でトップコートの塗り替えをお勧めします。
まとめ
ビルの屋上などの平らな屋根や一般住宅のベランダ、バルコニーなど雨漏りの危険がある平らな場所で行う防水工事には、シートを使用したシート防水の他、ウレタン防水、FRP防水などがあります。比較的安価に工事ができるシート防水、複雑な場所にも対応できるウレタン防水、強度が高く屋上の駐車場にも対応できるFRP防水など、それぞれ特徴があります。
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