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屋根のルーフィング(防水紙)は透湿?非透湿?
突然ですが、皆さんのお住まいは築何年でしょうか?またあと何年生活できると思いますか?現在多くあるのは木造住宅だと思いますが、その寿命は30年ほどといわれています。築100年の古民家があるのに思いの外短いとは思いませんか?
お住まいの考え方はここ数十年で大きく変わり高気密・高断熱住宅への変遷で快適性も変わりました。それらの住宅が雨漏りを起こさないよう陰で役立っているのが防水紙・ルーフィングと呼ばれる下葺き材ですが、外壁には透湿性のあるルーフィングが使用される中、屋根は非透湿性のルーフィングが使用されることが非常に多いのです。今回は透湿・非透湿で異なるルーフィングの仕組みと屋根へ透湿ルーフィングを使用する際のポイントをご紹介したいと思います。
透湿・非透湿とは?
スポーツをされている方はすごく身近に感じる言葉だと思いますが、日常生活ではあまり使われない透湿・非透湿。これは汗や雨などの水分が水滴になる前の蒸気状態を外に逃がすことが出来るか、出来ないかの違いです。合羽は透湿性が無い為蒸れるとじめじめしますが、トレーニングウェアなどは熱を外に逃がす役割があるため心地よい着心地が長続きします。屋根や外壁でも屋内と屋外での温度差が生じますので、その熱や蒸気を逃がすために透湿性が求められます。
では主にどこで熱を逃がしているかというと外壁です。サイディングの施工時がもっともわかりやすいのですが、透湿防水シートの上に直接サイディングを貼るのではなく、胴縁と呼ばれる下地木材を付け通気層を設けてから外壁材を貼ります。そうすることで熱や蒸気を逃がし壁内結露による腐食を防ぐ他、快適性を実現することが出来るのです。
屋根に透湿ルーフィングが使用されない理由
では屋根はどうかというと、非透湿性のルーフィングを使用しているお住まいが約95%、つまりほとんどです。それは透湿性が雨水を内部に浸入させてしまうという理由ではなく、施工費用がかかることが問題なのです。サイディングを取り付ける際に胴縁を取り付けますが、これは通気層がないと透湿シートの役目を果たせないからです。屋根も同様に屋根材と防水紙の間に通気層が欲しいのですが、通気層を設ける事・空気の入り口と出口を設けることが非常に難しいのです。そのためことから非透湿ルーフィングが使用されているというのが現状です。
しかし透湿・非透湿、どちらのルーフィングがお薦めかというと透湿性ルーフィングです。屋根裏は非常に熱がこもりやすい環境です。そのため熱を逃がすために換気棟等の設置が推奨されているのですが、透湿ルーフィングを使用することで換気棟の設置自体が不要になります。また野地板の腐食防止にもつながりますので屋根全体の寿命を延ばすことに期待できます。
またもう一つの理由は非透湿ルーフィングよりも透湿ルーフィングの方が軽い点です。たかがシート一枚でも少しでも軽く仕上げることで住宅にかかる負荷を最小限に抑えることができます。透湿性ルーフィングを使用したからといっても雨漏りを起こすわけではなく施工上のコスト・技術がネックですので気になる方はしっかり屋根工事業者に聞いてみましょう。
透湿性ルーフィングを屋根に使用する際のポイント
内部に溜まった蒸気を外に逃がし快適な環境を保つための透湿性ルーフィングですが、使用する際にチェックしておくべきことがいくつかあります。
上記でご紹介しましたが、透湿性を発揮するには通気層が必要となります。簡単に言えば瓦を設置する際の桟木のような形を作って通気層を設けるか、屋根材自体に通気層のような凹凸があるかを見る必要があります。
また透湿性ルーフィングに切り替える場合は葺き替え工事でしか対応できません。葺き替えよりも安価で選ばれつつある屋根カバー工法ですと既存屋根材等が残るため透湿性が全く発揮できなくなってしまいます。透湿性ルーフィングに切り替えるタイミングとしては雨漏り等で補修が余儀なくなった時やメンテナンスをあらかじめ検討されているときです。
最後に一つ、透湿性ルーフィングは非透湿性ルーフィングよりも単価も耐用年数も2倍といわています。瓦屋根等で長く使用するのであれば最適ですが、耐用年数が短めな化粧スレートでは同時期に補修が必要になる可能性もあります。必ずしも耐用年数が長い=良いということではないということを覚えておきましょう。
まとめ
今回は屋根と外壁に使用されているルーフィングについてご紹介しました。たかが1枚のシートが住宅に快適性と安全を与えていることを考えると非常に感慨深いものです。また透湿・非透湿ということだけで性能が全く異なります。屋根メンテナンスの際にもう少し耐久性・快適性のよいものをとご検討されている方はぜひ一度私たち街の屋根やさんにもご相談ください。点検・お見積りは無料にて承っておりますのでご安心ください。
記事内に記載されている金額は2020年11月06日時点での費用となります。
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