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構造耐力上主要な部分にあたる屋根版とはどこのこと?
屋根のリフォームを行う際に知っておきたいのは屋根の構造です。高価で高耐久な屋根材を使用したにも関わらず、下地が腐食しており歪みが発生してしまったなんて屋根トラブルが起きてしまえば本末転倒ですよね?屋根工事では屋根材はもちろん、どこまで被害や劣化が及んでいるのか、どこまで補修すべきかをチェックしておくのも非常に重要です。そのためにはまず屋根の構造については知っておいた方がご自身の為にもなります。そこで今回は屋根を構成するうえで構造耐力上主要な部分でもある屋根版(やねいた)についてご紹介します。屋根版がどこに該当するのかからを知り、今後の屋根リフォームに役立てましょう。
屋根版とは?
やねばんと読むこともある屋根版ですが、正しい読み名は「やねいた」のようです。これは屋根の荷重を支える為の主要な部分として建築基準法でも規定されています。屋根の荷重を支える部分ですので、スレートや瓦などの屋根材ではなく、木造住宅であれば野地板、鉄筋コンクリート造なら屋根スラブが屋根版とされます。構造耐力上主要な部分というのは他にも存在し梁や横架材、床版(ゆかいた)もそれに該当します。
今回は戸建て住宅に多い木造住宅の屋根版、つまり野地板に焦点を当ててご紹介します。
屋根版が劣化するとどうなる?
構造耐力上主要な部分は長期荷重を支える役割を担います。その屋根版が劣化するとどうなるのかは、実際被害に遭わずとも想像が出来るかと思います。
木造住宅の屋根版にあたる野地板は棟木、垂木、母屋を下地に取り付けられ、雨水浸入防止の防水紙(ルーフィング)を葺いてから、屋根材の施工となります。通常は野地板まで劣化することはないと思われがちですが、雨漏りを起こすということは野地板まで雨水で濡れるという事を示します。荷重をずっと支え続けている為、少しの雨漏り・少しの劣化が屋根版の歪み・撓みを起こすことだって十分にあり得るのです。すると本来あるはずのない隙間や歪が屋根材の仕上がりにまで影響し、本来の耐久性を維持できなくなることも想像できます。
また現在は野地板に構造用合板が使用されていますが、ひと昔前は細長い杉板が使用されていました。これはたとえ雨漏りを起こしてしまったとしても通気性を保ちすぐに木材が乾燥するようにという工夫の上でした。しかし杉板では耐久性が低く瓦などの重たい屋根材を長期的に支えることが難しいのです。しばらく屋根リフォームを行っていないという住宅は杉板というケースもありますが、現在新築・リフォームの際には屋根版を構造用合板に変更しており、その分費用も掛かりますのであらかじめご注意ください。
屋根版を補修するタイミングは?
ではそんな大事な屋根版を補修するタイミングがいつになるのかですが、滅多にメンテナンスを行うことはできません。というのも上には防水紙・屋根材があるため、屋根版のみ補修するという選択肢はなく、屋根葺き替え工事等で屋根材を撤去するタイミングしかありません。屋根工事の一つとしても知られる屋根カバー工法では既存の屋根材に新規屋根材を被せる為、屋根版の補修を行うことも不可能です。築年数が経過し屋根版の劣化が考えられる場合、雨漏り等で屋根版が腐食してしまった場合は屋根カバー工法ではなく、屋根葺き替え工事で屋根材の変更とともに屋根版の補修・補強を行うようにしましょう。
軽微な劣化の場合は野地板の増し張りが可能ですが、腐食が著しい場合は野地板の張替が必要となります。増し張りは既存屋根版を剥がす手間や撤去・処分費用が掛からない為張替よりも安価に仕上げることができますが、その一方で屋根全体が重くなる可能性もありますので屋根工事業者と相談の上メンテナンス方法を検討しましょう。また屋根の構造部分というだけあり、太陽光パネルを設置する際の規定で野地板の厚みが定められていることがありますので、今後太陽光パネルの設置をご検討されている方はしっかり確認してから屋根版の補修・補強にあたりましょう。
屋根版に関するまとめ
今回ご紹介させていただきました屋根版(やねいた)は屋根を支える構造として非常に重要な役割を担っています。普段見ることも意識することもない部分ですが、劣化すれば屋根だけでなく住宅の寿命を著しく短くさせてしまう恐れもありますので、築年数や屋根の状態を把握した上で屋根リフォームを行うようにしましょう。私たち街の屋根やさんでは点検・お見積りを無料にて承っております。台風で被害を受けてしまった、リフォームローンでの屋根リフォームを検討している、どのようなメンテナンスが必要なのかを知りたい等、お住まいに関して気になる事、不安点がございましたらお気軽にご相談ください。新型コロナウイルス対策を徹底した上でご訪問させて頂きますのでご安心ください。
記事内に記載されている金額は2021年04月21日時点での費用となります。
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