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相模原市南区で窓付近から発生した雨漏りの原因を調査
相模原市南区のお宅より雨漏りのご相談がございました。
雨漏りは２階のこちらの窓で発生しているとのことです。まずはお部屋の中から状態を確認してみましょう。
クロスのジョイントに茶色い染みがありますが、ここから漏れてくるそうです。大雨でなく弱い雨のときでも雨漏りをするそうです。雨の振り始めからどれくらいの時間で雨漏りが発生するかは、雨漏りの原因を調査するうえで鍵になります。今回の場合は、ご依頼者様がそこまでは覚えていないとのことでしたが、降り始めてからすぐではないのは確かだそうです。それだけでも鍵になることもあります。
雨漏り地点の真上は屋上になっており、床はＦＲＰ防水のうえにタイルを貼った仕上げです。本日は雨が降っておりませんが、昨日の雨水がまだ残っているようです。また、タイルを踏むとプクプクと水が出てきます。これは防水層とタイルの間に雨水が入り込んでいる証拠です。メンテナンスが必要とは思いますが、雨漏りの原因ではないようです。もしこの水溜まりが雨漏りの原因の場合は、調査しているこの時も雨漏りが発生しているはずです。この時は雨漏りが発生してはおりませんでしたので、この水溜まりも雨漏りの原因ではないでしょう。
窓の上には屋根も少しあります。はしごを使用して屋根材や雨押えの状態を確認します。化粧スレートが割れているところがありました。基本的に化粧スレートが割れていても、防水紙が切れたり破れたりしていない限りは、雨漏りは発生しません。念のため散水試験を行い、雨漏りが発生しないことを確認しました。
こちらは屋上にある腰壁の笠木です。継ぎ目に指の先を入れてみると隙間が出来ます。黒く汚れもあることから、ここから少なからず雨水が浸入することでしょう。今度はこの継ぎ目に対して水を浸入させてみます。
水を計４リットルほど使用して笠木の継ぎ目から侵入させてみました。するとすぐに雨押えと化粧スレートの間から水が出てきました。
雨漏り地点に戻ってみると水がポタポタと落ちているではありませんか。これで雨漏りの原因は屋上の腰壁に取り付けられた笠木の継ぎ目だということが判明しました。継ぎ目に対してはコーキングで埋めることができます。ただ隙間に入れ込むだけでなく、バッカーを使用して厚めに打ったほうが、切れづらくてより長持ちします。これで雨漏りしなくなりますね。すぐに工事の段取りをいたします。
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