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横浜市南区を襲った台風の猛威、ケラバ水切りが飛ばされた
皆さん、突然ですが屋根の部位をすべて説明することができますか?恐らくご自身の住宅に使用されている屋根材が何かはわかるかと思いますが、谷板金があるのか、瓦であれば棟が何段積みなのかという事までは知らないという方が多いでしょう。瓦の場合も板金を使用する部位が存在しますが、専用の瓦で保護する場所が多いです。
対して近年多く使用されている化粧スレートは、屋根面はもちろん屋根材で保護していますが、屋根材では保護できない細かな部分に関しては錆びにくい板金を使用しています。棟は台風被害等で最も被害を受けやすい為認知されている部分ではありますが、ではケラバの水切りといわれてどこを指しているかがわかる方は少ないと思います。そこで今回はケラバ水切りの場所と注意したい点、そしてメンテナンス方法についてご紹介したいと思います。
過去にも毎年何回も台風が神奈川県上空を通過しておりますが、今回の台風24号の破壊力は並外れたものがあったようです。屋根における被害では、普段あまり起こることのない現象もありましたので、台風24号がすごい破壊力であったのだと感じることが出来ました。風の影響では棟板金が飛ばされたり、瓦屋根の棟が倒壊したり、カーポートやベランダの屋根材が割れたりというのがよく起こる現象です。横浜市南区F様のお宅より「屋根が飛んだ 見に来て欲しい」とのお困りのご相談があり調査にお伺いしました。
1.あまり飛ばされないものまで飛ばしていた
「屋根が飛んだ」とのことでしたの屋根全体を見て回りました。しかし屋根の平らな部分に設置された屋根材に異常はありませんでした。しかし、赤い矢印のついたところにはケラバ水切りという部材が取り付けてあるはずですが、手前側には取付けてあるのに赤い矢印のところにありません。ケラバは屋根材の下に入り込んでいる部材なのでなかなか外れたりすることがないので、まさかと思いつつ敷地内やお隣様のフェンス沿いなども含めて見て回りました。
2.被害を物語る形跡
駐車場の脇に金属製の細長いものが落ちていることに気が付きました。これは間違いなく先ほどの赤い矢印のところに取付けてあったケラバ用の部材です。反対側のケラバを見てみると、ケラバ水切りが大きく膨らんでいるところがありました。これも台風の猛威により膨らんでしまったようです。横浜市南区を襲った台風の猛威は凄まじかったようです。街の屋根やさんでは屋根に関わること全般に対応可能です。屋根のことなら街の屋根やさん横浜店にお任せ下さい。
3.ケラバ水切りとは?
屋根の部位というのは屋根材の形状によってあるものとないものが存在します。屋根材はどんな屋根形状でも使用されますよね?棟板金も統一されている形かと思いきや、片流れ屋根の場合は2面以上ある屋根の棟とは異なる形でしっかり保護しています。しかし残りの部位は屋根形状によって大きく異なります。
今回ご紹介したいケラバ水切りは雨樋がついていない面(切妻屋根の妻側)がある化粧スレートや金属屋根材の場合に取り付けられています。ケラバ水切りは屋根の端から雨水が浸入しないよう保護するためにありますので、劣化したり破損してしまえば雨水が屋根内部に吹き込み、下地を腐食させてしまう恐れがあります。
ケラバが破損する原因は?
屋根下地を守るという大事な役割を担うケラバ水切りは強風の影響を受けやすい傾向があります。瓦でいうケラバ瓦も固定が弱いと強風で一気に外れ飛散してしまうことがありますが、ケラバ水切りの役目も一切変わりません。
ケラバ水切りが破損していない場合も下地が傷んでいるケースがままあります。屋根材下部には屋根材等に問題がなくても雨水が入る可能性が十分にあります。通常は防水紙が雨水の浸入を防いでいるため雨漏りが起きませんが、雨水が入るということは空気中に漂う埃や小さなごみが入る可能性もあるのです。すると、屋根材下部に埃が入り込み滞留し、雨水を吸水します。このようなことが起こっても雨漏りには至りませんが、ケラバ水切りの場所で同様のことが起きると、防水紙の更に下「野地板」が腐食してしまうことがあります。
葺き替え工事の際に通常濡れるはずのない野地板が濡れ黒ずんでいることがあります。これはまさにケラバ水切り部分で埃が滞留し、入り込んだ雨水がオーバーフローを起こしてしまったという証拠なのです。
野地板が腐食してしまうと合板が撓み、屋根全体の歪みを起こす可能性があります。屋根葺き替え工事の際に野地板の増し張り補強で済むような築年数であっても、野地板の劣化が著しい場合張替になり、工期・費用ともに掛かる可能性がありますので十分に注意しましょう。
ケラバ水切りの補修方法
ケラバ水切りの釘が抜けかかり浮いてしまっている、ケラバが強風で外れてしまったといった場合には屋根下地の腐食防止のためにも早急な補修が必要です。外れかかっている場合には抜けにくいビスでの増し打ち補強で改善されますが、板金が変形してしまっている場合には交換が必要です。補強や交換、いずれにしてもケラバ水切りは高い場所の端にありますので足場仮設が必要不可欠になります。雨樋等も補修・交換工事自体はそれほどの費用がかかるわけでもありませんが足場仮設費用があるだけで支出がかさんでしまいます。
ケラバ水切りも同様に、ケラバ水切りの為だけに足場を仮設するのは少し勿体ない為、屋根や外壁も同時にメンテナンスをしていくよう検討しましょう。
またもし台風でケラバ水切りが破損してしまった場合、火災保険や共済を申請し補修することも可能です。この際は足場仮設費用も請求できますので補修に最適なタイミングともいえます。
6.ケラバ水切りに関するまとめ
ケラバ水切りは屋根材だけでなく屋根下地の腐食も防ぐ大事な役割を担っています。ただ少しの劣化や変形だけでほこり・ゴミが入り込み、吹き込んだ雨水を滞留させ劣化を促す可能性がありますのでしっかり定期点検を心がけ、必要に応じたメンテナンスに取り組んでいきましょう。
台風等の強風時はお住まいの状態が心配になるかと思いますが、高所且つ風が強い時は大変危険です。風が収まってから屋根に精通した専門家に点検を依頼しましょう。私たち街の屋根やさんは点検・お見積りを無料にて承っておりますので、屋根が心配な方はお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2020年10月13日時点での費用となります。
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