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軽量、長持ちなガルバリウム鋼板の屋根材で長寿命なお住まいへ

更新日:2020年10月16日

屋根材といっても色々な金属が使われていますが、近年で一番の主流になっているのがこの「ガルバリウム鋼板」です。使われている理由は様々ですが、錆に強い、軽量などの利点が大きいようです。このページではガルバリウム鋼板のメリット・デメリットやお勧めの屋根材などをご紹介いたします。

 

ガルバリウム鋼板とはなんだろう

 ガルバリウム鋼板とは、鋼板(鋼の鉄板)の表面をアルミニウム、亜鉛、シリコンの合金でメッキした材です。鋼板はとても強い金属ですが、そのままで水分の影響で錆びが発生しやすいため、メッキ加工して長期にわたる耐久性を維持しているのです。
 ちなみにメッキの合板の比率はアルミニウムが55%、亜鉛43.5%、シリコン1.5%です。最近はガルバリウム鋼板に並んで同等の性能をもつジンカリウム鋼板がありますが、ガルバリウム鋼板との成分率はほぼ一緒でアルミニウムは変わらず、亜鉛が43.4%、シリコンが1.6%とその差は0.1%になります。
 呼び名はガルバリウム鋼板以外に、GL鋼板や、ガルバと略して呼ばれるケースもあります。

ガルバリウム鋼板の屋根材

ガルバリウム鋼板の屋根材と他の屋根材との耐用年数の比較

 ガルバリウム鋼板の耐用年数は約20年~30年で、塗り替えなどのメンテナンス頻度はあまり高くありません。それに比較して同じ金属であるトタン(亜鉛でメッキされた鋼板)は10年~20年、屋根塗装の頻度も8年ほどの間隔で必要となります。
 金属屋根材に続いて最近使われているスレート(コロニアル)の耐用年数は20年~25年ほどで、こちらも定期的な塗装が必要です。
 最後に粘土瓦です。耐用年数は一番長く50年以上、なかには100年持つものもあります。この間のメンテナンスも不要ですが、粘土瓦は重量がかさむのがデメリットです。

瓦棒葺きにトタンを使った屋根 スレート屋根材

 

ガルバリウム鋼板のメリット

・とても軽量である

 屋根の重さで一番比重をしめているのは屋根材です。屋根材が軽くなれば屋根自体も軽くなりますので、それに伴い様々な利点があります。ガルバリウム鋼板は軽量な金属ですので、スレートや瓦からガルバリウム鋼板の屋根材に変えることで、建物の躯体が常に受ける重さによる負荷を軽減し長持ちさせることができます。また、屋根が軽いと地震の揺れによる建物のダメージが軽減できることや、揺れ自体も地震の影響を受けにくいことも挙げられます。近年では建物の耐震性を気にされる方が多いですので、屋根リフォームで軽量なガルバリウム鋼板の屋根材に変えることでも耐震性をアップさせることになります。

 ちなみにガルバリウム鋼板の場合は1㎡あたり5Kgほどですが、スレートでは1㎡で19Kg、瓦の場合は1㎡50Kgとガルバリウム鋼板と比較して瓦は10倍もの重さの違いがあるのです。

地震で鬼瓦が外れかかっている 地震で棟瓦が崩れている

 

・耐用年数が長い長持ちな屋根材である

 前項でもお話ししましたが、他の屋根材と比較してもとても耐用年数が長く長持ちします。塗装によるメンテナンスは必要ですが、塗装よりも手間も費用もかかる屋根材の交換(屋根葺き替え工事)の頻度が少ないのは大きいメリットです。
 街の屋根やさんではガルバリウム鋼板のアイジールーフのスーパーガルテクトをとり扱っておりますが、メーカー保証で、塗装15年、赤さび20年、穴あき25年がついているのでとても安心です。

ガルバリウム鋼板の優れた耐久性の理由

 ガルバリウム鋼板が耐久性に優れている理由は、使用されている素材にあります。先ほどもご説明した通り、ガルバリウム鋼板は主にアルミニウムと亜鉛でできています。アルミは錆に耐える力(耐食性)に優れています。アルミは、空気に触れる表面部分に酸化物の薄い膜(不動態皮膜)を作ることで、錆に強いと言われています。キッチンのシンクなど水場によく使用されるステンレスも不動態皮膜を作るので、錆にとても強いです。
亜鉛は錆を防ぐ力(防食作用)に優れています。亜鉛は錆やすい金属の上に、さらに錆やすい金属をかぶせることによって、表面の金属が溶けて表面に膜を作り錆を防ぐ性質を持っています。
 錆に耐えるアルミと錆を防ぐ亜鉛が配合されていることから、ガルバリウム鋼板は耐久性の優れた屋根材として人気があります。

 

ガルバリウム鋼板のデメリット

・導入時のコストが高め

 金属屋根で以前よく使われていたトタンやスレートと比較すると、ガルバリウム鋼板の屋根材の方が高くなります。また、施工には専門の技術が必要になるため施工業者を選ぶ必要もあります。

 

・表面つるっとした見た目が苦手な方も

 外観の見た目は好みが分かれるところですが、金属屋根材は安っぽい印象を持っている方もいらっしゃいます。表面がつるっとしていて、デザイン性を重視する人は敬遠することもありますが、最近では金属屋根材の表面に天然石を施した屋根材も出ています。

 

ガルバリウム鋼板が向いていない場所と簡単なメンテナンス方法

・海沿い
 ガルバリウム鋼板は錆に強いと言われていますが、全く錆びないというわけではありません。特に塩害には弱く、白い斑点状に錆びる白錆が発生しやすくなります。

・工業地域
 工業地域など排気ガスが多い地域もガルバリウム鋼板はあまり向いていません。排気ガスを取り込んだ雨は酸性雨となり、塩害の影響を受けたときと同じように白錆が発生しやすくなります。

・落ち葉や枯れ葉がたまりやすい場所
 落ち葉や枯れ葉に水分がたまると酸性の液が発生し、ガルバリウム鋼板の錆に繋がります。特に、屋根の近くに大きな木がある場合は注意が必要です。

 ガルバリウム鋼板はメンテナンス不要と言われていますが、長持ちさせるためにはやはりメンテナンスは必要です。実はガルバリウム鋼板はご自身で簡単にメンテナンスが可能です。年に数回、最低でも1回水洗いをすることで耐用年数を伸ばすことができます。海沿いや工業地域付近の場合は3か月に1回などこまめに水洗いをすると良いでしょう。また、雨が当たりにくい場所は汚れがたまりやすいので重点的に洗い流しましょう。

 

屋根葺き替えだけじゃない?屋根カバー工法でもガルバリウム鋼板がお勧めです

屋根カバー工法(ルーフィング設置) 軽量なガルバリウム鋼板の屋根材を使った屋根カバー工法

 屋根材を交換することは、イコール屋根葺き替えというイメージがあるかもしれませんが、最近は既存の屋根の上から新しく屋根を作る屋根カバー工法も多くなっています。屋根カバー工法は様々な利点があり、一つは屋根を残すので廃材が少ないことです。廃材が少ないことは廃材処理費がかからないことでもあり、屋根を解体する手間もないので人件費も抑えることができます。他にも屋根が二重になるので遮熱性や断熱性が高まります。ここまでお話しすると、屋根カバー工法は万能に思えますが、一つデメリットがあり、それが屋根が二重になることで重量が増すということです。
 前項で屋根を軽くすると躯体にかかる負荷を軽減できたり、地震の揺れによるダメージも少なくなるとお話ししましたが、そうなると屋根カバー工法で重さが増してしまうのは避けたいところです。
 そこで今回ご紹介しましたガルバリウム鋼板のような軽量な屋根材がお勧めです。屋根材自体がかるいので屋根カバー工法のデメリットである重さが増すことを最小限に抑え、屋根カバー工法の恩恵を受けることができるのです。
 屋根カバー工法には不向きな屋根であったり、屋根材下の野地板が傷んでいるといったケースでは屋根カバー工法ができない場合もあります。私達街の屋根やさんでは無料にて現地調査を行わせていただき、工事の可否をアドバイスいたします。また、工事を行う場合の費用のお見積りも無料で作成いたしますのでお気軽にご相談ください。

 記事内に記載されている金額は2020年10月16日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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