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パラペットとは何だろう?陸屋根などに見らえるパラペットの役割やメンテナンスをご紹介します

更新日:2021年09月14日

 今回はパラペットについてご紹介いたしますが、そもそも「パラペットってなに?」と感じる方の方が多いかと思います。あまり聞きなれない言葉ですが実物をみると「あぁ、あれね」とおそらく誰もが見たことがあると思います。パラペットはそれほど施工されることはありませんが、近年デザイン性に優れたお住まいが非常に多くなってきたからか、パラペットがあるお住まいも見かけるようになりました。このページではパラペットとは何か?また、屋根工事におけるパラペットのメンテナンス方法、さらにはパラペットがあることによるデメリットをご紹介いたします。

 

パラペットとはなんだろう

 まず、屋根には色々な形状がありますが、一般的な切妻屋根や寄棟なではなく、マンションやアパートなどで見られる鉄筋や鉄骨の建物に採用される陸屋根(ろくやね)やあまり傾斜がない屋根にパラペットは設置されています。パラペットは屋根の外周部に立ち上がった壁のことで、ここに落下防止に策が設置されていることが多いです。そのため、落下防止にパラペットがあるのか?と思われるかもしれませんが、実は屋根の防水に非常に重要な役割を持っています。

陸屋根のパラペット

 

パラペットの役割とは

 パラペットとは「屋上や、ベランダ・橋梁・埠頭などの端部に設けられた低い手すり壁」の事を指します。どういうものかというと、病院や学校の屋上の外周にある少し立ち上がった壁や、屋根の外側に少し立ち上がった外壁があるそれがパラペットにあたります。床面と外壁部をピッタリ同じ高さで仕上げると、保護してくれるものも無い為強度が下がり、雨漏りのリスクも高まってしまいます。そこで外壁を更に立ち上げることで接合部の強度向上と防水効果向上、更に落下リスクの軽減を図れるため、パラペットは陸屋根や屋根と外壁の接合部に設置されることが多いです。

・陸屋根の場合

 陸屋根は雨漏りしないように防水工事がされています。屋根に降った雨はパラペットがあることで、排水溝に集まりそこから竪樋を通って地上に排水されます。このようにスムーズに排水ができないとさまざまな弊害が発生します。
 もしパラペットがないとどうなるかというと、降った雨は屋根から外壁を伝って流れます。外壁に多くの雨水がかかることで雨漏りのリスクが増え、また雨漏りしなかったとしてもその状態が長期に渡ると壁面に汚れが付着したり苔や藻の発生などにも繋がります。外壁自体の寿命も縮めることもあるのでそれらを防ぐためにパラペットが必要なのです。しかしパラペット自体も雨水の影響を受けやすいことから上端は笠木板金を取り付け保護しているケースが多いです。そのため笠木板金のメンテナンスがセットで必要になる可能性があることも覚えておきましょう。

陸屋根の様子 陸屋根のパラペットの補修の様子

 

・傾斜のある屋根の場合

 陸屋根以外にもパラペットが付いている屋根があります。例えば店舗などで看板を立てるためにパラペットがあることや、建物を箱型なデザインに見せたい場合、屋根の傾斜を隠すという意図でパラペットを設置するケースがあります。こららはある程度傾斜が緩いことでパラペットにそこまで高さがなくても箱型ですっきりと見せることができます。
 他にもパラペットが3方向にものもあり、それは3方パラペットと呼ばれます。

片流れ屋根のパラペット 3方パラペット

 

パラペットがあることによるデメリット

・メンテナンスの必要性

 パラペットがあることによるデメリットというより、パラペットがあることでどうしてもパラペット自体のメンテナンスが発生します。パラペットは従来店舗や大きな建物で見かけることが多かったのですが、冒頭でも紹介した通り戸建て住宅にも採用されることが増えてきたため、窯業系サイディングや金属外壁等、素材も様々ですのでその素材に合わせたメンテナンスが必要です。パラペットの立ち上がりは、そこに雨水が入り込まないように笠木が設置されています。この笠木は経年劣化によって腐食したり、笠木の板金が強風で外れるなどすると雨水が侵入します。

パラペットの笠木

 また、パラペットの立ち上がりと床の接合部は内樋といい、ここには屋根飛んできた葉っぱや土砂が溜まりやすい場所です。ここは定期的に清掃をしないと排水詰まりを起こしたり、排水がされず屋根に雨水が溜まり雨漏りするなんてこともあります。

陸屋根に溜まった土砂 陸屋根の排水が詰まっている

 

・外壁の通気・換気がとりにくい

 外壁がそのまま屋根の頂上までいってパラペットになっていると、外壁内部の湿気の逃げ道がなくなります。逆にサイディングなどの場合は外壁が屋根にかぶさるので、小屋裏などに外壁内部の湿気を逃がす通気口法が採用されています。
 外壁内部に湿気が溜まると、結露しカビや苔などが発生しやすく、部屋の匂いや壁の染みなどの被害に繋がります。特に木造の場合はこの通気や換気が重要なので、パラペットに外壁通気や小屋裏換気の対策を行う必要があります。最近ではパラペット専用の換気材も使われております。

パラペットの湿気が溜まると屋内のクロスに染みが出来たりします 湿気によるクロスの剥がれ

 パラペットのメンテナンスとして必要なのは、素材によって異なりますが塗装と板金補修が主です。窯業系サイディングであれば目地補修と塗装、金属素材であれば塗装と板金の変形確認等、必ずパラペットと接している部分のメンテナンスも同時に行うよう心がけましょう。

笠木の継ぎ目劣化 笠木内部の劣化

隙間が生じたことによる雨漏りに関してはシーリング補修が最も簡易的な補修となります。しかし笠木板金の両端をシーリング材で埋めるような施工は絶対に行わないようにしてください。簡単に施工できますが外壁材内部に入り込んだ湿気や雨水の逃げ道が無くなり、内部から腐食を起こしてしまう可能性があります。住宅には必ず設けなければならない隙間が存在しますので目的を把握した上で補修を行うようにしていきましょう。

 

パラペットのメンテナンス方法

・笠木

 パラペットの最上部に被せられているものを笠木と言います。実はこの笠木は、雨漏りの原因となりやすい箇所ですので、劣化が見られたらすぐに補修しましょう。メンテナンス方法は、定期的な塗装やつなぎ目のコーキング補修です。また、劣化がひどいものは笠木を交換する必要があります。

・胸壁

 笠木の下の部分にある壁のことを指します。胸壁は外壁と同じ素材であることが多いです。外壁同様、塗装によるメンテナンスが必要です。また、ひび割れが発生した場合はコーキング補修をしましょう。

・箱樋、内樋

 パラペットの内側につけられた雨樋を箱樋、内樋と呼びます。パラペットの内側に飛ばされてきた落ち葉やごみはたまりやすく、雨と一緒に箱樋、内樋まで運ばれていき詰まるケースが多いです。そうすると、うまく雨水を流すことができずに雨漏りを引き起こします。台風や風が強い日の後など定期的な清掃を行いましょう。

・排水溝

 陸屋根のパラペット内側にある排水溝のメンテナンス方法は、防水工事とほとんど同じです。表面のトップコートが色褪せてきたら塗り替え時期です。5~7年でトップコートを塗り替えるのが理想的です。


パラペットの注意点

屋根の南側に注意

 傾斜のある切妻屋根などは北側の屋根面で日当たりが悪くなり、水がはけにくくなることで南面よりも雨水の影響を受けやすい傾向があります。ですが、強く日に当たる南側のパラペットでは影ができることで、逆に北側よりも水はけが悪くなってしまいます。そうすると内樋に何かしらの不具合があった場合、雨水が内部へ浸入してしまい雨漏りの原因になることが考えられます。雨水が滞留することで、屋根材や防水層の劣化にも繋がります。
 また、南側は紫外線の影響もより強く受けやすいため、パラペット板金の劣化が早いことも注意点の一つです。

板金部分は雨漏りの原因になりやすい

 紫外線の影響を受けやすい外壁の頂上部を保護する役割のあるパラペット板金・笠木板金ですが、そもそも板金とは雨漏りの原因になりやすい部位です。言い方を変えれば雨水が浸入しやすく、雨漏りの原因となりやすい部分を板金で保護しているため、その箇所に不具合があれば被害が出てしまうのは当然です。
 被害を未然に防ぐためには、定期的なチェックと専門家による点検が欠かせません。パラペットのメリットを最大限生かすため、状態に最適なメンテナンスや工事を行い、長く防水性能を保ちましょう。

 

パラペットのある陸屋根の防水工事

 それではパラペットの工事の様子を見てみましょう。アパートの陸屋根にシート防水されていますが経年によってだいぶ傷んでしまったので、この機会に防水工事を実施します。また、パラペットの笠木にも防水処理を行っております。

※防水工事については専用ページがございますので、詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
防水工事は陸屋根・ベランダ・バルコニーに必須のメンテナンスです

陸屋根の防水工事 シート防水が劣化している 陸屋根の防水工事 パラペットの防水シートジョイント部が剥がれている

 まずは工事前です。左写真が屋根全体です。シート防水の色がずいぶん変色して黒ずんでいるのが分かります。シート自体も浮いてしまい、内部に気泡や水分が入り込んでいます。また、パラペット部分もシート防水されていますが、ジョイント部(シートとシートの継ぎ部分)が剥がれてしまっています。(右写真)

 

陸屋根の防水工事 シート防水後 陸屋根の防水工事 パラペットのシート防水実施後

 こちらは工事後です。防水層を作り直しましたので、見た目も綺麗になっていますね。パラペットの笠木は今まで板金処理されていましたが、今回は笠木を一旦取り外し、その下まで防水処理を行っています。
 パラペットはお住まいに必ずしもあるわけではない部位ですが、設置されているお住まいでは防水・耐久性の向上を目的に設置されていますのでメンテナンスは欠かせません。基本的には屋根や外壁のメンテナンスと同時に補修をしていきますが、雨水の影響を受けやすい他、風災で笠木板金が被害を受けてしまうことも考えられますので、定期的にどのような状態であるのか、雨漏りや外壁材の腐食が起こっていないかなどをしっかりチェックしましょう。
 私達街の屋根やさんでは現地調査を行った上で、最適な工事をご提案します。パラペットと一言でいっても様々で、建物の築年数や劣化具合、使用している部材などで施工は変わってきます。街の屋根やさんでは調査の上、さらに無料でお見積書も作成させていただきますので、パラペットのあるお住まいのリフォームをお考えの方、もしくはすでに雨漏りなどの問題を抱えている方はお気軽にご連絡ください。

 記事内に記載されている金額は2021年09月14日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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